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第5話 俺…何かした?
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少し離れた場所にある広報部へと向かいながら、由衣の唇が触れた耳たぶに手をやる沙那。
さっきのって…。
何だったんだろう?
本当に告白とかだったら困るな。
緊張とか遠慮とかせず話せる唯一の同僚であって友だちなのに…。
そんなことを考えながら歩いているうちに広報部へ。
「すみません。企画営業部の香村です。飛鷹さんいらっしゃいますか?」
忙しそうに働く広報部の人たちを見て緊張しながら声をかけた沙那に
「あ、香村さん、久しぶり。飛鷹なら第4倉庫にいるんじゃないかな?」
上原相師が笑顔でやさしく声をかけた。
現社長の息子だと噂のある人で、仕事はできるけどのんびりとした穏やかな性格で当たり障りなくみんなと接するムードメーカー的な存在。
そのうえ整った顔立ちをしているので男女ともに人気がある。
「倉庫…ですか?」
「あいつ、コミュ障だからそこで仕事してる」
「…え?そ、倉庫で、ですか?」
「まぁ、部署異動の条件が倉庫での勤務だったからね。面白いヤツだろう?案内するよ」
相師はそう言うと
「ちょっと倉庫まで案内してくるから」
ほかのスタッフに声をかけ、沙那の少しだけ前を歩く。
「あ、ありがとうございます。あ、案内していただいて…」
歩きはじめてすぐ沙那はお礼を言ったのだが
「えっと…、ごめん。俺、何かしたかな?」
とつぜん気まずそうな顔で相師に聞かれて思わず立ち止まってしまった。
さっきのって…。
何だったんだろう?
本当に告白とかだったら困るな。
緊張とか遠慮とかせず話せる唯一の同僚であって友だちなのに…。
そんなことを考えながら歩いているうちに広報部へ。
「すみません。企画営業部の香村です。飛鷹さんいらっしゃいますか?」
忙しそうに働く広報部の人たちを見て緊張しながら声をかけた沙那に
「あ、香村さん、久しぶり。飛鷹なら第4倉庫にいるんじゃないかな?」
上原相師が笑顔でやさしく声をかけた。
現社長の息子だと噂のある人で、仕事はできるけどのんびりとした穏やかな性格で当たり障りなくみんなと接するムードメーカー的な存在。
そのうえ整った顔立ちをしているので男女ともに人気がある。
「倉庫…ですか?」
「あいつ、コミュ障だからそこで仕事してる」
「…え?そ、倉庫で、ですか?」
「まぁ、部署異動の条件が倉庫での勤務だったからね。面白いヤツだろう?案内するよ」
相師はそう言うと
「ちょっと倉庫まで案内してくるから」
ほかのスタッフに声をかけ、沙那の少しだけ前を歩く。
「あ、ありがとうございます。あ、案内していただいて…」
歩きはじめてすぐ沙那はお礼を言ったのだが
「えっと…、ごめん。俺、何かしたかな?」
とつぜん気まずそうな顔で相師に聞かれて思わず立ち止まってしまった。
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