17 / 216
第17話 感じる身の危険
しおりを挟む
「抜けている刑事が担当でよかったな。普通は音信不通になったあと連絡したかどうかだけでなく、相手の家に行ったかどうかも聞くと思うが…」
生活安全課の近くにあったロビーで待っていた飛鷹が呆れたように言い
「そんなことどうでもいいじゃん。うまく行方不明を受理してもらえたわけだし」
相師は満面の笑みを浮かべて沙那を出迎えた。
そして警察署からの帰り道、ATMに立ち寄った相師から手渡されたのが約束していた50万円。
「…え?こ、これを持ち歩くのは怖いんですけど…」
苦笑いした沙那に
「誰が持ち歩けと言った?いますぐ返済しないといけないところへ入金しろ」
強く飛鷹に促され全額入金するハメになった。
あぁ…、少しくらいは手元に置いておきたかったのに…。
悲しむ沙那の隣で
「ところで相師、こいつを匿う場所は確保してあるんだろうな?」
飛鷹が聞いた。
「…え?」
驚いたのは相師だけではない。
「えっと…、私を匿うって、どういうことですか?」
「3股をかけられていたとはいえ、あんたは行方不明になった白藤拓人と付き合っていたわけだし、行方不明届も出した。白藤拓人が自分の意思で行方を眩ませたなら話は別だが、今回は例の事件に巻き込まれて行方不明になった可能性が高い。匿ったほうが安全だろう?」
「いやでも飛鷹、そんなこと急に言われても…。一応そういうのも込みでの50万円かと思ってたから…」
「だったらこいつが支払いする前に言え」
「それを言うなら飛鷹だって!」
言い争う2人を見て沙那はゴクリと息を呑んだ。
例の事件って、なに…?
しかも匿うとか。
…私…
…なんだか、危ない話に巻き込まれていってる?!
身の危険を感じるんだけど…!
生活安全課の近くにあったロビーで待っていた飛鷹が呆れたように言い
「そんなことどうでもいいじゃん。うまく行方不明を受理してもらえたわけだし」
相師は満面の笑みを浮かべて沙那を出迎えた。
そして警察署からの帰り道、ATMに立ち寄った相師から手渡されたのが約束していた50万円。
「…え?こ、これを持ち歩くのは怖いんですけど…」
苦笑いした沙那に
「誰が持ち歩けと言った?いますぐ返済しないといけないところへ入金しろ」
強く飛鷹に促され全額入金するハメになった。
あぁ…、少しくらいは手元に置いておきたかったのに…。
悲しむ沙那の隣で
「ところで相師、こいつを匿う場所は確保してあるんだろうな?」
飛鷹が聞いた。
「…え?」
驚いたのは相師だけではない。
「えっと…、私を匿うって、どういうことですか?」
「3股をかけられていたとはいえ、あんたは行方不明になった白藤拓人と付き合っていたわけだし、行方不明届も出した。白藤拓人が自分の意思で行方を眩ませたなら話は別だが、今回は例の事件に巻き込まれて行方不明になった可能性が高い。匿ったほうが安全だろう?」
「いやでも飛鷹、そんなこと急に言われても…。一応そういうのも込みでの50万円かと思ってたから…」
「だったらこいつが支払いする前に言え」
「それを言うなら飛鷹だって!」
言い争う2人を見て沙那はゴクリと息を呑んだ。
例の事件って、なに…?
しかも匿うとか。
…私…
…なんだか、危ない話に巻き込まれていってる?!
身の危険を感じるんだけど…!
8
あなたにおすすめの小説
【完結】勘違いしないでください!
青空一夏
恋愛
自分の兄の妻に憧れすぎて妻を怒らせる夫のお話です。
私はマドリン・バーンズ。一代限りの男爵家の次女ですが、サマーズ伯爵家の次男ケントンと恋仲になりました。あちらは名門貴族なので身分が釣り合わないと思いましたが、ケントンは気にしないと言ってくれました。私たちは相思相愛で、とても幸せな結婚生活を始めたのです。
ところが、ケントンのお兄様が結婚しサマーズ伯爵家を継いだ頃から、ケントンは兄嫁のローラさんを頻繁に褒めるようになりました。毎日のように夫はローラさんを褒め続けます。
いいかげんうんざりしていた頃、ケントンはあり得ないことを言ってくるのでした。ローラさんは確かに美人なのですが、彼女の化粧品を私に使わせて・・・・・・
これは兄嫁に懸想した夫が妻に捨てられるお話です。あまり深く考えずにお読みください💦
※二話でおしまい。
※作者独自の世界です。
※サクッと読めるように、情景描写や建物描写などは、ほとんどありません。
心理のぬま
竹柏凪紗
ライト文芸
「人の心理を利用すればだいたいのことは解決できる」が口癖の冷静で頭が切れるうえイケメンすぎる宮津楓衣とともに亡くなった祖父が経営していた探偵事務所という建前の「なんでも屋」を引き継ぐことになったチャラ男でニートの里山理玖。正式な遺言書をみつけ、一等地にある古い自社ビルの探偵事務所をさっさと売り払って豪遊しようと目論んでいた理玖だったが楓衣に教えてもらった心理術で一儲けして味を占める。仕事を手伝う代わりにおいしい蜜を吸わせてもらっていたのが、気がついたときには大きなトラブルに巻き込まれていて──
俺の可愛い幼馴染
SHIN
恋愛
俺に微笑みかける少女の後ろで、泣きそうな顔でこちらを見ているのは、可愛い可愛い幼馴染。
ある日二人だけの秘密の場所で彼女に告げられたのは……。
連載の気分転換に執筆しているので鈍いです。おおらかな気分で読んでくれると嬉しいです。
感想もご自由にどうぞ。
ただし、作者は木綿豆腐メンタルです。
もう恋なんてしない
竹柏凪紗
BL
「ずっと一緒にいよう」怖いぐらい束縛していたはずの恋人から突然フラれて深く傷ついた千隼(ちはや)は二度と恋などしないと誓う。仕事に専念していたとき社長のヘッドハンティングにより現役ホストで見た目はチャラいが仕事もできるし頼りになる絢世(あやせ)が入社。2人の距離が徐々に縮まっていくなか、社長の怪しい行動や絢世が入社した本当の理由が明らかになっていく。社長は敵か味方か。そして千隼と絢世の運命は──?
※ストーリーが進んだのであらすじを修正・追記しました。
【完結】イケメンが邪魔して本命に告白できません
竹柏凪紗
青春
高校の入学式、芸能コースに通うアイドルでイケメンの如月風磨が普通科で目立たない最上碧衣の教室にやってきた。女子たちがキャーキャー騒ぐなか、風磨は碧衣の肩を抱き寄せ「お前、今日から俺の女な」と宣言する。その真意とウソつきたちによって複雑になっていく2人の結末とは──
【完結】身代わりの仮婚約者になったら、銀髪王子に人生丸ごと買い占められた件
ななせくるみ
恋愛
聖プレジール学園。
そこは、世界中の富豪の子息が集まる超名門校
特待生の庶民・花咲ひまりの目標は
目立たず平穏に卒業すること。
だがある日、学園の絶対君主であり、
完璧な「王子」と称えられる一条蓮から
衝撃の宣言をされる。
「今日から君が、俺の仮の婚約者だ」と。
冷徹な王子様だと思っていた蓮は
二人きりになるとまるで別人で――?
格差1億円の溺愛シンデレラストーリー
開幕です!!
とめどなく波が打ち寄せるように
月山 歩
恋愛
男爵令嬢のセシルは、従者と秘密の恋をしていた。彼が従者長になったら、父に打ち明けて、交際を認めてもらうつもりだった。けれども、それを知った父は嘘の罪を被せて、二人の仲を割く。数年後再会した二人は、富豪の侯爵と貧困にあえぐ男爵令嬢になっていた。そして、彼は冷たい瞳で私を見下した。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる