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第48話 飛鷹は無理なやつ
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「へぇ…珍しい。飛鷹が俺以外の人間と素で話してるとかレア~!」
シイタケの話で盛り上がっていた沙那と飛鷹に声をかけたのは相師。
飛鷹宅のすぐ前でバッタリと
「…素?だった…か?」
「うん。普通に楽しそうにしゃべっててびっくりした」
カギについたストラップを指に引っ掛けてクルクルと回しながら言うと
「俺もちょうどいまオヤジに解放されたとこ。長かったわ、説教」
うなだれるようにして飛鷹にもたれかかった。
「お疲れさん」
甘える相師を支えてやりながら飛鷹はやさしい言葉をかける。
「飛鷹はやさしいなぁ。まわりの人間には冷たい印象だから余計に特別感あっていい。猛獣を飼い慣らして独占してる気分かも」
嬉しそうに言いながら飛鷹のカラダに頬をスリスリしていた相師が沙那に気づいてコホン…と小さく咳払いしてそっと離れた。
「上原さんと飛鷹さんって、本当に仲がいいんですね」
微笑みながらも自分が複雑な気分になっていることに驚く沙那。
「まぁ、猛獣と猛獣使いの間柄らしいがな」
飛鷹に軽く睨まれた相師は
「…さ、なかに入って、入って。お土産もあるし」
手に提げていた紙袋を目線の位置まで高く上げて2人に見せた。
「…あ、けど悪い。これ、飛鷹は無理なやつだった」
「は?お菓子だろ?俺が嫌いなのはシイタケだから大丈夫…」
言いかけて口を塞いだ飛鷹に気づかないフリをしつつ
「シイタケせんべいって書いてありますね…」
紙袋の中を覗き込んだ沙那は苦笑いしながら言った。
シイタケの話で盛り上がっていた沙那と飛鷹に声をかけたのは相師。
飛鷹宅のすぐ前でバッタリと
「…素?だった…か?」
「うん。普通に楽しそうにしゃべっててびっくりした」
カギについたストラップを指に引っ掛けてクルクルと回しながら言うと
「俺もちょうどいまオヤジに解放されたとこ。長かったわ、説教」
うなだれるようにして飛鷹にもたれかかった。
「お疲れさん」
甘える相師を支えてやりながら飛鷹はやさしい言葉をかける。
「飛鷹はやさしいなぁ。まわりの人間には冷たい印象だから余計に特別感あっていい。猛獣を飼い慣らして独占してる気分かも」
嬉しそうに言いながら飛鷹のカラダに頬をスリスリしていた相師が沙那に気づいてコホン…と小さく咳払いしてそっと離れた。
「上原さんと飛鷹さんって、本当に仲がいいんですね」
微笑みながらも自分が複雑な気分になっていることに驚く沙那。
「まぁ、猛獣と猛獣使いの間柄らしいがな」
飛鷹に軽く睨まれた相師は
「…さ、なかに入って、入って。お土産もあるし」
手に提げていた紙袋を目線の位置まで高く上げて2人に見せた。
「…あ、けど悪い。これ、飛鷹は無理なやつだった」
「は?お菓子だろ?俺が嫌いなのはシイタケだから大丈夫…」
言いかけて口を塞いだ飛鷹に気づかないフリをしつつ
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紙袋の中を覗き込んだ沙那は苦笑いしながら言った。
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