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第50話 わいてくる疑問と感じの悪い人間
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シイタケファームのドラ息子・尊宣の名前を聞いて嫌なことを思い出した沙那。
数年前、いつもはいないはずの尊宣がオーナーにお金をせびりに来て大ゲンカになり、怒られた腹いせに菌床栽培しているシイタケを粉砕。
床に落ちてしまったシイタケを尊宣が足で踏みまくってさらにオーナーから激怒されていたことを思い出して思う。
かなり感じの悪い人だった。
あんな人間がシイタケに愛情なんか注ぐことができるのかな?
そしてふと浮かんできたのは、シイタケのことが大好きだったオーナーのこと。
涙が込み上げてきそうになった沙那は一度プルプルっと頭を振り、とりあえず相師の話に耳を傾けた。
「経営者が息子に代わってすぐくらいかな?成長がよろしくないシイタケも有効活用してお金に換えたいって相談を受けてね」
「生産者さんからすると少しでも無駄は出したくないですもんね」
「そうなんだよ。だから最初は道の駅やスーパー、マルシェなんかでの販売も勧めてみたんだけど、見栄えの悪いモノを安い価格で販売すると価格やブランド力を落すことにもつながりかねないからって言われてさ」
「まぁ確かにそういう考え方もありますよね」
「それで提案したのが、粉状にして練り込むシイタケせんべいの製造と販売。世の中は健康ブームだしね。ちょうどいいかな?って」
「なるほど。キノコの力は注目されていますし、売れそうです」
「そうだといいんだけど、もう少し試行錯誤が必要かな」
2人で話し込んでいると飛鷹が不機嫌になっていて
「あ、飛鷹。そういえばお前の好きなシュークリームが冷蔵庫にあるぞ」
相師が気づいて声をかけ、なんとかその日は楽しく終了。
途中で誰からともなくウトウトしはじめ、笑顔の練習なんてする余力もないままそれぞれの部屋へと退散することとなった。
数年前、いつもはいないはずの尊宣がオーナーにお金をせびりに来て大ゲンカになり、怒られた腹いせに菌床栽培しているシイタケを粉砕。
床に落ちてしまったシイタケを尊宣が足で踏みまくってさらにオーナーから激怒されていたことを思い出して思う。
かなり感じの悪い人だった。
あんな人間がシイタケに愛情なんか注ぐことができるのかな?
そしてふと浮かんできたのは、シイタケのことが大好きだったオーナーのこと。
涙が込み上げてきそうになった沙那は一度プルプルっと頭を振り、とりあえず相師の話に耳を傾けた。
「経営者が息子に代わってすぐくらいかな?成長がよろしくないシイタケも有効活用してお金に換えたいって相談を受けてね」
「生産者さんからすると少しでも無駄は出したくないですもんね」
「そうなんだよ。だから最初は道の駅やスーパー、マルシェなんかでの販売も勧めてみたんだけど、見栄えの悪いモノを安い価格で販売すると価格やブランド力を落すことにもつながりかねないからって言われてさ」
「まぁ確かにそういう考え方もありますよね」
「それで提案したのが、粉状にして練り込むシイタケせんべいの製造と販売。世の中は健康ブームだしね。ちょうどいいかな?って」
「なるほど。キノコの力は注目されていますし、売れそうです」
「そうだといいんだけど、もう少し試行錯誤が必要かな」
2人で話し込んでいると飛鷹が不機嫌になっていて
「あ、飛鷹。そういえばお前の好きなシュークリームが冷蔵庫にあるぞ」
相師が気づいて声をかけ、なんとかその日は楽しく終了。
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