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第72話 バグった距離感のままで
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変に思われると覚悟していた沙那だったけれど
「なら、よかった」
距離感がバグっているからなのか、ホッとしただけで片付けてくれた飛鷹に感謝。
できればこのバグった距離感のままでいてくれると本当に助かるかも。
「そういえば確かに、ずっと“あんた”と呼んでいたな。申し訳ない」
「あぁあ、飛鷹さん、ずっと謝ってます。私のほうこそ変なことを言っちゃって申し訳ありません」
焦って沙那が謝ったとき
「2人で謝り合いして、なにやってんの?」
後部座席から声がして反射的に振り返った。
そこにいたのは相師。
眠そうに頭をボリボリと搔きながら眠そうに大きな欠伸をする。
どうやら後部座席で寝ていたらしい。
うわぁ…、最悪。
さっきまでのやり取り、どこから聞かれてたんだろう?
あざといヤツって思われたかも…。
自己嫌悪に陥っている沙那の横で戸惑っている様子の飛鷹に
「なに?どうした?」
相師が声をかける。
「…いや、俺…。女性を“あんた”以外で呼んだことない事実にいま気づいた…」
「…は?」
「衝撃だよな、これ。俺…、社会人として失格かも…」
狼狽える飛鷹を相師は笑い飛ばし
「今更それ言う?」
面白いというようにお腹を抱えたまま言った。
「いやいや、だから飛鷹は倉庫で勤務してるんでしょ?」
「いやまぁ、そうなんだが…」
「気にすることなんかないだろ?優秀なのにそういうところがあるから他の会社では働けないとか、ウチの会社としては本当にラッキーなんだから。それに俺だって大好きな飛鷹といっしょに働けて嬉しいわけだし」
そう言われて少しホッとした顔を見せた飛鷹をチラリと見て
「じゃあせっかくだし、みんなで名前呼びとかしてみるとか、どう?」
ニヤニヤしながら相師が提案した。
「なら、よかった」
距離感がバグっているからなのか、ホッとしただけで片付けてくれた飛鷹に感謝。
できればこのバグった距離感のままでいてくれると本当に助かるかも。
「そういえば確かに、ずっと“あんた”と呼んでいたな。申し訳ない」
「あぁあ、飛鷹さん、ずっと謝ってます。私のほうこそ変なことを言っちゃって申し訳ありません」
焦って沙那が謝ったとき
「2人で謝り合いして、なにやってんの?」
後部座席から声がして反射的に振り返った。
そこにいたのは相師。
眠そうに頭をボリボリと搔きながら眠そうに大きな欠伸をする。
どうやら後部座席で寝ていたらしい。
うわぁ…、最悪。
さっきまでのやり取り、どこから聞かれてたんだろう?
あざといヤツって思われたかも…。
自己嫌悪に陥っている沙那の横で戸惑っている様子の飛鷹に
「なに?どうした?」
相師が声をかける。
「…いや、俺…。女性を“あんた”以外で呼んだことない事実にいま気づいた…」
「…は?」
「衝撃だよな、これ。俺…、社会人として失格かも…」
狼狽える飛鷹を相師は笑い飛ばし
「今更それ言う?」
面白いというようにお腹を抱えたまま言った。
「いやいや、だから飛鷹は倉庫で勤務してるんでしょ?」
「いやまぁ、そうなんだが…」
「気にすることなんかないだろ?優秀なのにそういうところがあるから他の会社では働けないとか、ウチの会社としては本当にラッキーなんだから。それに俺だって大好きな飛鷹といっしょに働けて嬉しいわけだし」
そう言われて少しホッとした顔を見せた飛鷹をチラリと見て
「じゃあせっかくだし、みんなで名前呼びとかしてみるとか、どう?」
ニヤニヤしながら相師が提案した。
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