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第84話 もっと好きになった?
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「ねぇねぇ沙那ちゃん、どう?飛鷹のこと、もっと好きになったでしょ」
山井ミヤビの特別室を見つけてその豪華さに飛鷹と盛り上がりながら車まで戻った沙那に後部座席から耳打ちしてきたのは相師。
「…え?」
赤くなった沙那を見つめながらにっこりと笑う。
「多分、飛鷹もまんざらでもないと思うんだよね。なんだか飛鷹、沙那ちゃんには結構いい感じで素の反応してる感じで面白くて」
ププっと嗤った相師だったけれど。
「お前…、いま、何か悪いことを囁いていないか?」
飛鷹の直感に苦笑いしながら
「まさか~」
はぐらかしつつ、あらためて沙那に声をかける。
「飛鷹ってばこう見えていろいろと面白いところがあるから、沙那ちゃん、いろいろと発見してあげてよ」
「…え?私にそんな力ないですよ」
恥ずかしそうに否定した沙那をチラリと見て、少し考えてから相師が言う。
「そっかそっか、沙那ちゃんはまだ気づいてないのか。まぁ、最近けっこう沙那ちゃんみたいな子、多いもんね」
「…え?」
「気づかないうちにコントロールされちゃって、“自分は何もできない”とか思い込んで、自分の能力を低く評価してしまうような子。現代社会の闇だね、これ」
「…えっと…」
現代の闇?
な、なんだか壮大な話すぎて全然ピンとこない。
「…それって、元カレ…。私が白藤拓人から洗脳状態になっててヒモみたいな感じで貢いじゃってたこととかの話ですか?」
「まぁ、白藤拓斗は白藤拓斗でかなり問題のある最悪な元カレだったとは思うけど、それよりもっとやばいヤツが沙那ちゃんには張りついていたでしょ?」
山井ミヤビの特別室を見つけてその豪華さに飛鷹と盛り上がりながら車まで戻った沙那に後部座席から耳打ちしてきたのは相師。
「…え?」
赤くなった沙那を見つめながらにっこりと笑う。
「多分、飛鷹もまんざらでもないと思うんだよね。なんだか飛鷹、沙那ちゃんには結構いい感じで素の反応してる感じで面白くて」
ププっと嗤った相師だったけれど。
「お前…、いま、何か悪いことを囁いていないか?」
飛鷹の直感に苦笑いしながら
「まさか~」
はぐらかしつつ、あらためて沙那に声をかける。
「飛鷹ってばこう見えていろいろと面白いところがあるから、沙那ちゃん、いろいろと発見してあげてよ」
「…え?私にそんな力ないですよ」
恥ずかしそうに否定した沙那をチラリと見て、少し考えてから相師が言う。
「そっかそっか、沙那ちゃんはまだ気づいてないのか。まぁ、最近けっこう沙那ちゃんみたいな子、多いもんね」
「…え?」
「気づかないうちにコントロールされちゃって、“自分は何もできない”とか思い込んで、自分の能力を低く評価してしまうような子。現代社会の闇だね、これ」
「…えっと…」
現代の闇?
な、なんだか壮大な話すぎて全然ピンとこない。
「…それって、元カレ…。私が白藤拓人から洗脳状態になっててヒモみたいな感じで貢いじゃってたこととかの話ですか?」
「まぁ、白藤拓斗は白藤拓斗でかなり問題のある最悪な元カレだったとは思うけど、それよりもっとやばいヤツが沙那ちゃんには張りついていたでしょ?」
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