127 / 185
第127話 変なことを吹き込むな
しおりを挟む
「シイタケファームの工場見学、予約完了!」
「…それを言うためにわざわざ倉庫まで来たのか?」
「なんだよ?俺に沙那ちゃんとのイチャラブを邪魔されたからってそんな不機嫌な表情で言わなくてもよくない?」
「メッセージやメールでも連絡できるだろう?」
「はぁ~、嫌だねぇ。彼女ができると幼馴染みにもこんなに冷たくできるとか。鬼畜じゃあんw沙那ちゃんもきちんと考えて恋人を選んだほうがいいよ~」
相師が飛鷹を薄い目で言った途端。
「沙那に変なことを吹き込むな」
めちゃくちゃ不機嫌に飛鷹が言う。
「だって本当のことじゃん?いくら恋人だからって会社の中でキスしたうえに、俺が来なきゃ最後までやりかねなかったわけだからね。ありえない」
フッと馬鹿にしたように嗤った相師を飛鷹が睨んだのを見て沙那は思わず
「よ…、予約、すんなり取れたんですね?」
口を挟んでいた。
また2人が険悪なムードになるのが嫌だったから。
「わかんない」
あっけらかんと答えた相師に
「…え?わからないって…?」
反射的に沙那が聞き返す。
「正規のルートでは予約してないんだよね。どうしても今週末にシイタケファームに行きたくて、いまのオーナー田村尊宣に直接電話してお願いしちゃった。シイタケせんべいでつながりができててよかったよ。奇跡!」
愉しそうにはしゃぐ相師に飛鷹が聞いた。
「シイタケファームで確かめたいことがあるって言ってたよな?それってもしかして、悠馬やホストの行方不明に関係あるんじゃないだろうな…?」
「…それを言うためにわざわざ倉庫まで来たのか?」
「なんだよ?俺に沙那ちゃんとのイチャラブを邪魔されたからってそんな不機嫌な表情で言わなくてもよくない?」
「メッセージやメールでも連絡できるだろう?」
「はぁ~、嫌だねぇ。彼女ができると幼馴染みにもこんなに冷たくできるとか。鬼畜じゃあんw沙那ちゃんもきちんと考えて恋人を選んだほうがいいよ~」
相師が飛鷹を薄い目で言った途端。
「沙那に変なことを吹き込むな」
めちゃくちゃ不機嫌に飛鷹が言う。
「だって本当のことじゃん?いくら恋人だからって会社の中でキスしたうえに、俺が来なきゃ最後までやりかねなかったわけだからね。ありえない」
フッと馬鹿にしたように嗤った相師を飛鷹が睨んだのを見て沙那は思わず
「よ…、予約、すんなり取れたんですね?」
口を挟んでいた。
また2人が険悪なムードになるのが嫌だったから。
「わかんない」
あっけらかんと答えた相師に
「…え?わからないって…?」
反射的に沙那が聞き返す。
「正規のルートでは予約してないんだよね。どうしても今週末にシイタケファームに行きたくて、いまのオーナー田村尊宣に直接電話してお願いしちゃった。シイタケせんべいでつながりができててよかったよ。奇跡!」
愉しそうにはしゃぐ相師に飛鷹が聞いた。
「シイタケファームで確かめたいことがあるって言ってたよな?それってもしかして、悠馬やホストの行方不明に関係あるんじゃないだろうな…?」
13
あなたにおすすめの小説
国王一家は堅実です
satomi
恋愛
オスメーモ王国…そこは国王一家は麗しくいつも輝かんばかりのドレスなどを身につけている。
その実態は、国王一家は国民と共に畑を耕したり、国民(子供)に読み書きを教えたり庶民的な生活をしている。
国王には現在愛する妻と双子の男女の子に恵まれ、幸せに生活している。
外部に行くときは着飾るが、領地に戻れば庶民的で非常に無駄遣いをしない王族である。
国庫は大事に。何故か、厨房担当のワーグが王家の子どもたちからの支持を得ている。
忘れられたら苦労しない
菅井群青
恋愛
結婚を考えていた彼氏に突然振られ、二年間引きずる女と同じく過去の恋に囚われている男が出会う。
似ている、私たち……
でもそれは全然違った……私なんかより彼の方が心を囚われたままだ。
別れた恋人を忘れられない女と、運命によって引き裂かれ突然亡くなった彼女の思い出の中で生きる男の物語
「……まだいいよ──会えたら……」
「え?」
あなたには忘れらない人が、いますか?──
らっきー♪
市尾彩佳
恋愛
公爵家の下働きをしているアネットと、その公爵の息子であるケヴィン。同じ邸で育ちながら、出会ったのはケヴィン16歳の年。しかもふかふかなベッドの中。
意思の疎通の食い違いから“知り合い”になった二人。互いに結ばれることがないとわかっているからこそ、頑なに距離を保ち続けていたはずが──。「これがわたしの旦那さま」の過去編です。本編をお読みでなくても大丈夫な書き方を目指しました。「小説家になろう」さんでも公開しています。
傷付いた騎士なんて要らないと妹は言った~残念ながら、変わってしまった関係は元には戻りません~
キョウキョウ
恋愛
ディアヌ・モリエールの妹であるエレーヌ・モリエールは、とてもワガママな性格だった。
両親もエレーヌの意見や行動を第一に優先して、姉であるディアヌのことは雑に扱った。
ある日、エレーヌの婚約者だったジョセフ・ラングロワという騎士が仕事中に大怪我を負った。
全身を包帯で巻き、1人では歩けないほどの重症だという。
エレーヌは婚約者であるジョセフのことを少しも心配せず、要らなくなったと姉のディアヌに看病を押し付けた。
ついでに、婚約関係まで押し付けようと両親に頼み込む。
こうして、出会うことになったディアヌとジョセフの物語。
エリザは恋について考えていた
通木遼平
恋愛
「シューディルくんのこと好きじゃないなら、彼に付きまとうのはやめてほしいの」――名前も知らない可愛らしい女子生徒にそう告げられ、エリザは困惑した。シューディルはエリザの幼馴染で、そういう意味ではちゃんと彼のことが好きだ。しかしそうではないと言われてしまう。目の前の可愛らしい人が先日シューディルに告白したのは知っていたが、その「好き」の違いは何なのだろう? エリザはずっと考えていた。
※他のサイトにも掲載しています
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる