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第620話 距離を置こう
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「…それって…雨宮さんのことを好きかどうか自信がなくなったってことですか?」
そうじゃない。
素直になれないクセに嫉妬深いような、こんな自分を好きでいてもらう自信がなくなっただけ。
自分の意見や気持ちを結構はっきりと言うシズクにもっと素直になりたいと打ち明けるつもりだった。
なのに…。
カタン…と音がして嫌な予感がした。
でもまさか、こんなにも最悪のタイミングで千隼が来るとは予想外。
心配して来てくれたことが嬉しいはずなのに素直になれなくて戸惑う。
「悪いな。聞くつもりはなかったんだが…」
千隼の声からは明らかにショックが滲んでいる。
「千隼さ…」
声をかけようとした絢世を見てシズクはそっと2人の傍から離れて室内へ。
すぐに
「…だからさっき、あんなことを聞いたのか」
千隼が聞く。
「え?」
聞かれても思い当たることがない。
けれど千隼の怒りはじわじわと大きくなって
「さっき『千隼さんの隣は俺の場所ですよね…?』と聞いただろう?」
絢世はますます素直になれなくなった。
「自分の気持ちに自信が持てなくなったからだろう?」
それでも千隼に聞かれて否定しようとしたのに
「そんな遠回しな言い方をしなくてもそう言ってくれればよかったのに」
なんて言う。
「勝手に絢世との距離が近づいているなんて誤解して悪かったな」
「…え?」
「いろいろありすぎたから、自分の気持ちがよくわからないまま俺に付き合ってくれてたってことか?」
「…は?」
どうしてそうなる?
そんなこと、誰も言ってない。
「…しばらく距離を置こう」
沈んだ静かな声でそう言うと千隼は、絢世の返事も聞かずなかへと戻ってしまった。
そうじゃない。
素直になれないクセに嫉妬深いような、こんな自分を好きでいてもらう自信がなくなっただけ。
自分の意見や気持ちを結構はっきりと言うシズクにもっと素直になりたいと打ち明けるつもりだった。
なのに…。
カタン…と音がして嫌な予感がした。
でもまさか、こんなにも最悪のタイミングで千隼が来るとは予想外。
心配して来てくれたことが嬉しいはずなのに素直になれなくて戸惑う。
「悪いな。聞くつもりはなかったんだが…」
千隼の声からは明らかにショックが滲んでいる。
「千隼さ…」
声をかけようとした絢世を見てシズクはそっと2人の傍から離れて室内へ。
すぐに
「…だからさっき、あんなことを聞いたのか」
千隼が聞く。
「え?」
聞かれても思い当たることがない。
けれど千隼の怒りはじわじわと大きくなって
「さっき『千隼さんの隣は俺の場所ですよね…?』と聞いただろう?」
絢世はますます素直になれなくなった。
「自分の気持ちに自信が持てなくなったからだろう?」
それでも千隼に聞かれて否定しようとしたのに
「そんな遠回しな言い方をしなくてもそう言ってくれればよかったのに」
なんて言う。
「勝手に絢世との距離が近づいているなんて誤解して悪かったな」
「…え?」
「いろいろありすぎたから、自分の気持ちがよくわからないまま俺に付き合ってくれてたってことか?」
「…は?」
どうしてそうなる?
そんなこと、誰も言ってない。
「…しばらく距離を置こう」
沈んだ静かな声でそう言うと千隼は、絢世の返事も聞かずなかへと戻ってしまった。
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