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1:はじまりはじまり
推しと出会ってしまったんだが?
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俺はこちらの世界の服に着替えさせられ、少しばかりの窮屈さの中、ランベールの後をついていく。神子の衣装だとかいうローブをすすめられたが、それよりはジャケットの方が幾分マシだ。
時間は昼すぎぐらいだろうか? 廊下から木々の葉が青々と光り輝くのが見え、青い空も美しい。
ランベールに連れられて歩く神殿はあまりにも大きかった。太く丸い柱の間から外を見ると、森があり、その先に大きな城がある。
「あちらは我が国エルデンシャイアの城でございます。皇子たちは普段はあちらで生活しておりますので、神子様も自由に行き来なさってくださいませ」
「え、ええ……」
(本当にファンタジーの世界なんだな)
シナリオゲームとして文字ばかり追っていたから、こんな背景にはあまり気づかなかった。いや、ゲームの画面としては見ていたんだけど。自分の死に際の夢にしてはあまりにもリアルだ。まだ半信半疑ではあるが、自分はこの世界に「生きている」という感覚はある。
(確か最初に五人の皇子に紹介されて……そこから攻略対象選択だよな)
ゲーム画面を思い出す。当時の俺はクロヴィス一択だったから、他の皇子のことは名前と見た目とキャラ性格ぐらいしか覚えていない。
ランベールから紹介があるはずだから、そこでもう一度思い出そうと思う。
(ってことは、ここで攻略対象をクロヴィス選択して、ハッピーエンドにいったシナリオ通りに進めれば推しとまじで結ばれるってこと!?)
現世で死んでしまったのであれば、ここで幸せになるのもいいだろう。それにクロヴィスがランベールのようにゲームそのままの見た目なら好みすぎる男と結ばれて、しかもシナリオにあったあんなことやそんなことをされて、ぐずぐずに愛されるということだ。
(そういうご褒美もありなのでは!?)
そんな邪なことを思っているうちに、廊下の奥までたどりついた。そこにはあまりにも仰々しい扉がある。
「さあ、こちらですよ」
ランベールはゲーム上で想像するよりもずっと長身の体で俺の方を振り向いた。そして、神殿の大きな扉に向かう。
ゴゴゴゴゴと結構大げさな音がして、その扉が開いた先。
そこは大きな礼拝堂だった。ステンドグラスから降り注ぐ色鮮やかな光。真正面にあるのはこの国の神「セレスティ」の像。その祭壇の近くに五人の男性が立っている。
「へえ、ランベールの連れているあの男が神託の神子だって?」
「ああ、私が森で倒れているところを見つけたんだよ」
「ふん……本当に神託の神子か? 偽りかもしれん」
「まあまぁ~どうでもいいじゃん? オレ、用事あんだよね。帰っていい?」
「よくないですよ!我が国にとって重大な局面です」
ご丁寧に第一皇子から話してくれる。ランベールが五人に近づき、「お待たせしました」と笑う。そして、俺の方を振り向いた。
「こちらが神託の神子様、お名前は……」
ご丁寧に自己紹介シーンまでゲームのチュートリアル・名前設定と同じだ。
「類です。よろしくお願いします」
そう言うと、まずは第一皇子のクロヴィスから俺に近づいてくる。
「第一皇子のクロヴィスだ。よろしくな、ルイ」
ずっと攻略していたので、二次元でも好みだったが、実体化するとなおのこと……
(こ、好みドンピシャすぎて……! やっべぇーー!)
青みがかった短髪。きりっとした眉毛。切れ長だけれども、笑うとかわいい顔。そして、実体になると、より大きくて逞しい。立ち絵よりもがっしりとしていて、それでいて細マッチョのいいところを集めました! という完璧なスタイルだ。
一応覚悟はしていたが、推し(※実写版)との出会いにドキドキしながら差し出された手を握る。すると、クロヴィスはにこっと笑って次に道を譲った。
「次はアレクシ様。森で貴方を見つけた方です」
「アレクシだ。よろしく。もう具合は平気かな?」
「ええ、おかげさまで」
「そうか。それならよかった」
アレクシはランベールよりも長さのある金髪をなびかせて笑った。にこにことしたスチルが多かった印象だが、確かゲーム的には最難攻略キャラで……バグなんじゃないかと言われるほどバッドエンディングにしか行きつかないというレビューを見たことを思い出す。
(こんなに人がよさそうなのに、なんでだ?)
あまり好みではなかったので、彼についてはあまり知らない。
「ディディエ様。ルイ様です」
「……よろしく」
第三皇子のディディエは褐色肌に赤い髪で派手なタトゥーを胸から喉元に彫っている。第一印象の柄が悪いがツンデレ属性で人気があったなとは思い出した。俺はそこで「とあること」も思い出す。
(そうだ……! 俺はディディエと……)
しかし、思考を深める前に次の皇子を紹介される。
「ゴーチエ様、お戻りください。紹介が終わっておりません」
「適当にやっといて。オレ、向こうに戻るから」
ふわあっと大きな欠伸をした第四皇子のゴーチエは首をコキコキ鳴らしながら俺の隣を通り抜けていってしまった。いくつものピアスに派手な紫の髪。結構変わった性格をしていて、くせ強ながらも熱狂的なファンがついていたはずだ。
攻略キャラに選ばないとほとんど接触がなかったので、あまり覚えていない。
まったくゴーチエ様は……とあきれるランベールのすぐそばで、すっと俺の前に跪いたのは第五皇子のレオナールだった。
「お会いできて光栄です、ルイ様。第五皇子のレオナールと申します」
かわいらしく幼い笑みを向けられ、俺はその眩しさに一瞬くらっとする。明るいピンクの髪と優しい笑みを持つレオナールは末っ子属性を存分にいかしたキャラだった気がする。立ち上がっても俺より背は低い。
「よろしくお願いします」
(確か、レオナールは……)
各キャラのことを思い出そうとする前に、ランベールがぱんぱんっと手を打った。その音が神殿に響いて、俺ははっと顔を上げる。
「さて、これで皇子たちのご紹介を終えることができました。ルイ様、貴方様には……」
(来た! 攻略対象の選択シーン!)
ここで最初に「誰を守護者候補につけますか?」と訊かれる。そして、その皇子とは守護者・神子として愛をはぐくみ、最終的には結ばれるというのがハッピーエンドシナリオだ。
守護者候補の皇子たちはそれぞれ特殊な能力を持っている。それはキャラによって結界だったり攻撃だったりする。それを使う=エネルギーを消費する=補給のために神子の体液をもらう……つまりセックス(もしくは近しいこと)をする、というのがこの世界のシステムだった。
このゲームは最初に攻略対象を選び、守護者候補としてあがった相手と相性を確かめあいながら、イベント・トラブルを乗り越えていく。
クロヴィスの場合は攻撃型。紳士なので、あまり早くに手は出してこないし、けれど、トラブルのたびにそこそこ大きな攻撃が必要だから、その力の補完のため、という名目でキスをして、最後には結ばれるという、甘々ストーリーだった。
俺は当然今まで散々推して来ていた「クロヴィス」と答える準備をし、前のめりになる。
しかし、ランベールは俺に向かってにこりと笑って言った。
「しばらくこの王宮で過ごし、誰が守護者にふさわしいかを見極めていただき、その守護者と婚姻していただきます」
……ちょっと待て。俺が知ってるゲーム展開とは、早速違う気がするんだが?
時間は昼すぎぐらいだろうか? 廊下から木々の葉が青々と光り輝くのが見え、青い空も美しい。
ランベールに連れられて歩く神殿はあまりにも大きかった。太く丸い柱の間から外を見ると、森があり、その先に大きな城がある。
「あちらは我が国エルデンシャイアの城でございます。皇子たちは普段はあちらで生活しておりますので、神子様も自由に行き来なさってくださいませ」
「え、ええ……」
(本当にファンタジーの世界なんだな)
シナリオゲームとして文字ばかり追っていたから、こんな背景にはあまり気づかなかった。いや、ゲームの画面としては見ていたんだけど。自分の死に際の夢にしてはあまりにもリアルだ。まだ半信半疑ではあるが、自分はこの世界に「生きている」という感覚はある。
(確か最初に五人の皇子に紹介されて……そこから攻略対象選択だよな)
ゲーム画面を思い出す。当時の俺はクロヴィス一択だったから、他の皇子のことは名前と見た目とキャラ性格ぐらいしか覚えていない。
ランベールから紹介があるはずだから、そこでもう一度思い出そうと思う。
(ってことは、ここで攻略対象をクロヴィス選択して、ハッピーエンドにいったシナリオ通りに進めれば推しとまじで結ばれるってこと!?)
現世で死んでしまったのであれば、ここで幸せになるのもいいだろう。それにクロヴィスがランベールのようにゲームそのままの見た目なら好みすぎる男と結ばれて、しかもシナリオにあったあんなことやそんなことをされて、ぐずぐずに愛されるということだ。
(そういうご褒美もありなのでは!?)
そんな邪なことを思っているうちに、廊下の奥までたどりついた。そこにはあまりにも仰々しい扉がある。
「さあ、こちらですよ」
ランベールはゲーム上で想像するよりもずっと長身の体で俺の方を振り向いた。そして、神殿の大きな扉に向かう。
ゴゴゴゴゴと結構大げさな音がして、その扉が開いた先。
そこは大きな礼拝堂だった。ステンドグラスから降り注ぐ色鮮やかな光。真正面にあるのはこの国の神「セレスティ」の像。その祭壇の近くに五人の男性が立っている。
「へえ、ランベールの連れているあの男が神託の神子だって?」
「ああ、私が森で倒れているところを見つけたんだよ」
「ふん……本当に神託の神子か? 偽りかもしれん」
「まあまぁ~どうでもいいじゃん? オレ、用事あんだよね。帰っていい?」
「よくないですよ!我が国にとって重大な局面です」
ご丁寧に第一皇子から話してくれる。ランベールが五人に近づき、「お待たせしました」と笑う。そして、俺の方を振り向いた。
「こちらが神託の神子様、お名前は……」
ご丁寧に自己紹介シーンまでゲームのチュートリアル・名前設定と同じだ。
「類です。よろしくお願いします」
そう言うと、まずは第一皇子のクロヴィスから俺に近づいてくる。
「第一皇子のクロヴィスだ。よろしくな、ルイ」
ずっと攻略していたので、二次元でも好みだったが、実体化するとなおのこと……
(こ、好みドンピシャすぎて……! やっべぇーー!)
青みがかった短髪。きりっとした眉毛。切れ長だけれども、笑うとかわいい顔。そして、実体になると、より大きくて逞しい。立ち絵よりもがっしりとしていて、それでいて細マッチョのいいところを集めました! という完璧なスタイルだ。
一応覚悟はしていたが、推し(※実写版)との出会いにドキドキしながら差し出された手を握る。すると、クロヴィスはにこっと笑って次に道を譲った。
「次はアレクシ様。森で貴方を見つけた方です」
「アレクシだ。よろしく。もう具合は平気かな?」
「ええ、おかげさまで」
「そうか。それならよかった」
アレクシはランベールよりも長さのある金髪をなびかせて笑った。にこにことしたスチルが多かった印象だが、確かゲーム的には最難攻略キャラで……バグなんじゃないかと言われるほどバッドエンディングにしか行きつかないというレビューを見たことを思い出す。
(こんなに人がよさそうなのに、なんでだ?)
あまり好みではなかったので、彼についてはあまり知らない。
「ディディエ様。ルイ様です」
「……よろしく」
第三皇子のディディエは褐色肌に赤い髪で派手なタトゥーを胸から喉元に彫っている。第一印象の柄が悪いがツンデレ属性で人気があったなとは思い出した。俺はそこで「とあること」も思い出す。
(そうだ……! 俺はディディエと……)
しかし、思考を深める前に次の皇子を紹介される。
「ゴーチエ様、お戻りください。紹介が終わっておりません」
「適当にやっといて。オレ、向こうに戻るから」
ふわあっと大きな欠伸をした第四皇子のゴーチエは首をコキコキ鳴らしながら俺の隣を通り抜けていってしまった。いくつものピアスに派手な紫の髪。結構変わった性格をしていて、くせ強ながらも熱狂的なファンがついていたはずだ。
攻略キャラに選ばないとほとんど接触がなかったので、あまり覚えていない。
まったくゴーチエ様は……とあきれるランベールのすぐそばで、すっと俺の前に跪いたのは第五皇子のレオナールだった。
「お会いできて光栄です、ルイ様。第五皇子のレオナールと申します」
かわいらしく幼い笑みを向けられ、俺はその眩しさに一瞬くらっとする。明るいピンクの髪と優しい笑みを持つレオナールは末っ子属性を存分にいかしたキャラだった気がする。立ち上がっても俺より背は低い。
「よろしくお願いします」
(確か、レオナールは……)
各キャラのことを思い出そうとする前に、ランベールがぱんぱんっと手を打った。その音が神殿に響いて、俺ははっと顔を上げる。
「さて、これで皇子たちのご紹介を終えることができました。ルイ様、貴方様には……」
(来た! 攻略対象の選択シーン!)
ここで最初に「誰を守護者候補につけますか?」と訊かれる。そして、その皇子とは守護者・神子として愛をはぐくみ、最終的には結ばれるというのがハッピーエンドシナリオだ。
守護者候補の皇子たちはそれぞれ特殊な能力を持っている。それはキャラによって結界だったり攻撃だったりする。それを使う=エネルギーを消費する=補給のために神子の体液をもらう……つまりセックス(もしくは近しいこと)をする、というのがこの世界のシステムだった。
このゲームは最初に攻略対象を選び、守護者候補としてあがった相手と相性を確かめあいながら、イベント・トラブルを乗り越えていく。
クロヴィスの場合は攻撃型。紳士なので、あまり早くに手は出してこないし、けれど、トラブルのたびにそこそこ大きな攻撃が必要だから、その力の補完のため、という名目でキスをして、最後には結ばれるという、甘々ストーリーだった。
俺は当然今まで散々推して来ていた「クロヴィス」と答える準備をし、前のめりになる。
しかし、ランベールは俺に向かってにこりと笑って言った。
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