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業務は激務
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「まず冒険者とクエストにはランクがつけられていて、一番下がF、一番上はAまであって、自分の冒険者ランクの一つ上のクエストまで受注できるシステムよ。F、Eはいわゆる駆け出しで、D、Cは中堅、B、Aはベテランって感じかしら。冒険者ランクについては、魔物の討伐数や討伐した魔物の強さを基準に決まるわ。クエストに失敗したら下がることもあるから注意が必要ね。最後に——って、聞いてる?」
テーブルと椅子しかない小さな缶詰部屋の中で、マフユは長々と説明してくれていた。
嫌そうにしていた割には熱心だった。
「ああ。続けてくれ」
民間からのクエスト依頼書をランクごとに仕分けながら話に耳を傾ける。
全ては予習してきた内容だったので話半分だが。
「……よくその量の書類を捌きながら普通に話せるわね。もしかしてこういう仕事の経験があるの?」
「いや、初めてだ」
クエスト依頼書は山のように積まれているが、仕分けるのはそう難しくない。
ランクごと、魔物の討伐かそうじゃないか、街の中で完結するかしないか、緊急性があるかないか、仕分けのポイントはそれだけだ。
「そう、随分と余裕なのね。お母様が気にかける理由はそういうところかしら」
「気にかける? あの人が? 俺のことを嫌ってると思うけどな」
ハルチエはあからさまに俺を嫌悪している。実際に直接そう言われたし間違いない。
「まあ、好意的ではないかもしれないけど外部から研修を受け入れるなんて初めてだし、あなたを見るお母様の目はいつもと違ったわよ。期待しているような感じかしら」
「ふーん……終わり。次の業務を教えてくれ」
そんな話をしている間にも、俺は与えられた書類整理の業務を全て終えた。
ミスや不足はないと思う。
「驚いた。初めてなのに随分と早いわね。そんなに気合が入ってるのかしら。もしかして研修で成果を上げたら報酬がもらえるとか?」
「まあ、そんなところだ」
ギルドマスターとの人脈ができるという形のない報酬がある。
それは何者にも変え難い。
「じゃあ、そのクエスト依頼書の束を受付にもっていって、今度は受付で冒険者対応をするわよ。でも、あなたは敬語を使えないから私がやるわ。大人しく後ろで見てなさい」
「わかった」
俺は大量のクエスト依頼書を両手で持つと、マフユの後を追って受付へと向かった。
クエスト依頼書を貼り出すのはまた別の人がやるらしく、それは簡易すぎる作業だから俺がやる必要はないらしい。
また受付業務以外にも床掃除や窓拭きなんかも業務に含まれているらしいが、それも同じ理由でやらないことになった。
ギルドマスターのハルチエは全ての業務を満遍なくやらせろ……そうリクエストしていたのに、俺は早くも受付に立つことになりそうだった。
受付に到着すると、マフユは一番右端の空いてる席に腰を下ろした。
アクリル板のような透明な板で仕切られたシンプルな受付だった。
「冒険者の方々は向こうに張り出されたクエスト依頼書を持って受付に来るの。それを見て受注するのが私たちの仕事」
「具体的には何をするんだ?」
「……ちょうど来たから見てなさい。いらっしゃいませー!」
ちょうど冒険者が来たらしい。
マフユはオフからオンに切り替えると、即座に人の良さそうな笑みを浮かべた。
異世界にもこういうサービスは存在するらしい。
「よう、こいつを受けたいんだが」
やってきたのは重厚な鎧を装備したおっさん冒険者だった。
「かしこまりました。オークの討伐ですね。冒険者カードの提示をお願いします」
「ほら」
「Dランクなのでオークの討伐は適正ですね。しかし、ここ数日はオークが現れるミカイの森に、Bランク相当のミノタウロスの目撃情報が入ってます。本当によろしいですか?」
「……じゃあ変えるか。今日は大人しく鉱山で鉱石の採掘手伝いでもしてくるわ」
「その方が賢明ですね。では、お気をつけて」
マフユは最後に浅くお辞儀をすると、おっさん冒険者の姿が見えなくなるのを見計らってこちらに体を向けた。
「こんな感じよ。今の人は家族のために冒険者をしているから慎重で冷静な性格なんだけど、中には野蛮で傲慢な人もいるから注意が必要ね。」
「あんな感じのやつか?」
「……っ、ええ、そうね。あの人はBランクのケンゴウ・バスタードさん。剣の名家、バスタード男爵家の第三子息よ。剣の腕は確かなんだけど、ちょっと自信過剰なところがあるから扱いが難しいのよね」
俺とマフユの視線の先にいたのは、3つほど隣の受付で怒鳴り散らしている男だった。
ケンゴウ・バスタードというらしい。ツンツンした派手な金髪に大きな体躯、背中には大剣を差しており、豪快な性格なのだと一目でわかる。
「この街の有名人か?」
「そうね。この辺りでは、アクニン伯爵……いえ、成金クソ領主の次くらいに名が知れてるわね。かなりの女好きで目立ちたがりだから普通に話すだけでも大変なのよ。お母様もできればあの人を街から追い出したいって悩んでいたしね」
マフユは唾を吐き捨てるような言い方をした。
わざわざ言い直してまで俺のことを罵倒したのは気になったが、それよりも良いことを知れた。
「……ハルチエも手を焼いているんだな」
ハルチエの好感度を上げるのは、ハルチエが喜ぶことをしてあげるのが良い。
「ええ。トラブルがあるたびに、毎回のようにお母様が止めに入っているわね。ほら、もう飛んできたでしょ?」
「本当だな。本人は自分がトラブルメーカーだっていう自覚はなさそうだけどな」
「そういうところまで成金クソ領主にそっくりなのよ。ふてぶてしくて生意気で世間知らずで、自分以外のことなんてどうも思ってないタイプね。全員からの嫌われ者よ。正直、あんな人の受付なんてしたくないもの。あの人が来た受付嬢はハズレね。不幸な自分を呪うことしかできないわ」
散々な言いようだ。よほど嫌いらしい。
何か個人的な確執がないとそうはならないレベルで嫌っている。この辺りは追求する価値がありそうだ。
「それより、次はあなたが受付してみない?」
愚痴をこぼしたかと思いきや、今度は思いもよらぬ提案を着てきた。
「いいのか? 敬語は使えないぞ」
「いくらお母様の命令でも受付だけはさせないつもりだったけど、こうして話してみると案外普通だし、思ったよりも仕事ができそうだからむしろやってみるべきよ」
俺が思っている以上に評価されていたようだ。まだ普通の会話と依頼書の仕分けくらいしかしてないんだけどな。
「わかった。やってみる」
「あ、ちょっとその前に……マスクは外してくれない? 口と鼻が隠れてて、メガネ越しに目だけが見えるのは不気味なのよね」
「悪いな。事情があって外せない。ハルチエにもそれは確認済みだ」
「そう、ならいいわ」
あっさり引いてくれた。実際はマスク以外で顔を隠す手段を思いつかなかっただけなのだが、ギルドマスターに確認済みとあらば食い下がってくることはない。
まして一過性の関係だし、それほど興味はないだろう。
とりあえず、例に倣って受付をしてみるか。
テーブルと椅子しかない小さな缶詰部屋の中で、マフユは長々と説明してくれていた。
嫌そうにしていた割には熱心だった。
「ああ。続けてくれ」
民間からのクエスト依頼書をランクごとに仕分けながら話に耳を傾ける。
全ては予習してきた内容だったので話半分だが。
「……よくその量の書類を捌きながら普通に話せるわね。もしかしてこういう仕事の経験があるの?」
「いや、初めてだ」
クエスト依頼書は山のように積まれているが、仕分けるのはそう難しくない。
ランクごと、魔物の討伐かそうじゃないか、街の中で完結するかしないか、緊急性があるかないか、仕分けのポイントはそれだけだ。
「そう、随分と余裕なのね。お母様が気にかける理由はそういうところかしら」
「気にかける? あの人が? 俺のことを嫌ってると思うけどな」
ハルチエはあからさまに俺を嫌悪している。実際に直接そう言われたし間違いない。
「まあ、好意的ではないかもしれないけど外部から研修を受け入れるなんて初めてだし、あなたを見るお母様の目はいつもと違ったわよ。期待しているような感じかしら」
「ふーん……終わり。次の業務を教えてくれ」
そんな話をしている間にも、俺は与えられた書類整理の業務を全て終えた。
ミスや不足はないと思う。
「驚いた。初めてなのに随分と早いわね。そんなに気合が入ってるのかしら。もしかして研修で成果を上げたら報酬がもらえるとか?」
「まあ、そんなところだ」
ギルドマスターとの人脈ができるという形のない報酬がある。
それは何者にも変え難い。
「じゃあ、そのクエスト依頼書の束を受付にもっていって、今度は受付で冒険者対応をするわよ。でも、あなたは敬語を使えないから私がやるわ。大人しく後ろで見てなさい」
「わかった」
俺は大量のクエスト依頼書を両手で持つと、マフユの後を追って受付へと向かった。
クエスト依頼書を貼り出すのはまた別の人がやるらしく、それは簡易すぎる作業だから俺がやる必要はないらしい。
また受付業務以外にも床掃除や窓拭きなんかも業務に含まれているらしいが、それも同じ理由でやらないことになった。
ギルドマスターのハルチエは全ての業務を満遍なくやらせろ……そうリクエストしていたのに、俺は早くも受付に立つことになりそうだった。
受付に到着すると、マフユは一番右端の空いてる席に腰を下ろした。
アクリル板のような透明な板で仕切られたシンプルな受付だった。
「冒険者の方々は向こうに張り出されたクエスト依頼書を持って受付に来るの。それを見て受注するのが私たちの仕事」
「具体的には何をするんだ?」
「……ちょうど来たから見てなさい。いらっしゃいませー!」
ちょうど冒険者が来たらしい。
マフユはオフからオンに切り替えると、即座に人の良さそうな笑みを浮かべた。
異世界にもこういうサービスは存在するらしい。
「よう、こいつを受けたいんだが」
やってきたのは重厚な鎧を装備したおっさん冒険者だった。
「かしこまりました。オークの討伐ですね。冒険者カードの提示をお願いします」
「ほら」
「Dランクなのでオークの討伐は適正ですね。しかし、ここ数日はオークが現れるミカイの森に、Bランク相当のミノタウロスの目撃情報が入ってます。本当によろしいですか?」
「……じゃあ変えるか。今日は大人しく鉱山で鉱石の採掘手伝いでもしてくるわ」
「その方が賢明ですね。では、お気をつけて」
マフユは最後に浅くお辞儀をすると、おっさん冒険者の姿が見えなくなるのを見計らってこちらに体を向けた。
「こんな感じよ。今の人は家族のために冒険者をしているから慎重で冷静な性格なんだけど、中には野蛮で傲慢な人もいるから注意が必要ね。」
「あんな感じのやつか?」
「……っ、ええ、そうね。あの人はBランクのケンゴウ・バスタードさん。剣の名家、バスタード男爵家の第三子息よ。剣の腕は確かなんだけど、ちょっと自信過剰なところがあるから扱いが難しいのよね」
俺とマフユの視線の先にいたのは、3つほど隣の受付で怒鳴り散らしている男だった。
ケンゴウ・バスタードというらしい。ツンツンした派手な金髪に大きな体躯、背中には大剣を差しており、豪快な性格なのだと一目でわかる。
「この街の有名人か?」
「そうね。この辺りでは、アクニン伯爵……いえ、成金クソ領主の次くらいに名が知れてるわね。かなりの女好きで目立ちたがりだから普通に話すだけでも大変なのよ。お母様もできればあの人を街から追い出したいって悩んでいたしね」
マフユは唾を吐き捨てるような言い方をした。
わざわざ言い直してまで俺のことを罵倒したのは気になったが、それよりも良いことを知れた。
「……ハルチエも手を焼いているんだな」
ハルチエの好感度を上げるのは、ハルチエが喜ぶことをしてあげるのが良い。
「ええ。トラブルがあるたびに、毎回のようにお母様が止めに入っているわね。ほら、もう飛んできたでしょ?」
「本当だな。本人は自分がトラブルメーカーだっていう自覚はなさそうだけどな」
「そういうところまで成金クソ領主にそっくりなのよ。ふてぶてしくて生意気で世間知らずで、自分以外のことなんてどうも思ってないタイプね。全員からの嫌われ者よ。正直、あんな人の受付なんてしたくないもの。あの人が来た受付嬢はハズレね。不幸な自分を呪うことしかできないわ」
散々な言いようだ。よほど嫌いらしい。
何か個人的な確執がないとそうはならないレベルで嫌っている。この辺りは追求する価値がありそうだ。
「それより、次はあなたが受付してみない?」
愚痴をこぼしたかと思いきや、今度は思いもよらぬ提案を着てきた。
「いいのか? 敬語は使えないぞ」
「いくらお母様の命令でも受付だけはさせないつもりだったけど、こうして話してみると案外普通だし、思ったよりも仕事ができそうだからむしろやってみるべきよ」
俺が思っている以上に評価されていたようだ。まだ普通の会話と依頼書の仕分けくらいしかしてないんだけどな。
「わかった。やってみる」
「あ、ちょっとその前に……マスクは外してくれない? 口と鼻が隠れてて、メガネ越しに目だけが見えるのは不気味なのよね」
「悪いな。事情があって外せない。ハルチエにもそれは確認済みだ」
「そう、ならいいわ」
あっさり引いてくれた。実際はマスク以外で顔を隠す手段を思いつかなかっただけなのだが、ギルドマスターに確認済みとあらば食い下がってくることはない。
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