61 / 91
再会!
しおりを挟む
走り始めて三十分は経っただろうか。
野を越え、山を越え、谷を越え、通常の整地されたルートを通らずに、道なき道を掻い潜るようにして突っ走っていく。
だが、その間も決して無心にはならずにモンスターと人間の気配を探り、適切なルートを時と場合に応じて使い分けていく。
「……お?」
こまめに視線を動かしていると、見覚えのある草原に辿り着き、これまた見覚えのある馬車と複数の人間の姿が視界に入ってきた。
「ここは……あぁ、そういうことか」
俺は目を凝らして現場を見る前に、すぐに状況を理解した。
徐々にスピードを落としていき、数百メートル離れているその場へ向かうために瞬時に方向転換をし、またスピードを上げていく。
先ほどのような少し手を抜いたようなスピードではなく、今回は最初から本気で向かう。
「……やっぱりか」
俺は残り数十メートルというところで急停止し、バレないように馬車の裏に身を潜め、軽く顔を出して現場を覗き込んだ。
そこには不潔な三人組のチンピラ、そして、それと対峙する武装した性別不明の三人組。全員が黒い仮面と真っ赤なマントを装備しており、見るからに怪しい雰囲気があるが、おそらく護衛だろう。
そして、その背後で心配そうにピリついた現場を見つめる金髪の少女が一人。
目の前の光景は埃を被ったはずの古い記憶の底からすぐに引っ張り出された。
「早くその嬢ちゃんを渡しな!」
「その願いは聞けないゼ? どうしてお前たちは我々がこのルートを使用することがわかっタ? それに、どうして我々の馬車を的確に襲うことができタ?」
中央で斧を構えるリーダー格のチンピラが威勢の良い声を上げると、それに対して、性別不明の護衛の三人うちの一人は、特徴的な口調で言い返した。
「はっ! 簡単さ! 少し前のことだ。あの日、俺たちは大金を積まれてとある馬車への襲撃を決行したんだ! 通常では認知できるはずのないイグワイアの馬車をな! どうやら今回も馬車にはその訳のわからんねぇ魔道具を搭載しているらしいが、残念だったな。一度その魔道具の構造を理解した人間やモンスターには関係ないみたいだぜ? なあ、お嬢ちゃん?」
何の話をしているのかを詳しくは分からないが、あの日がいつなのかは理解できた。
俺も深く関わり、大きく今後を左右されたあの日だ。
「そうかい。なら、殺すまでだ。変な男に邪魔をされ、雇い主から金を貰えず、さらには冒険者としての権利を剥奪され、今じゃぁこうして盗賊にまで成り下がった俺たちに”躊躇”なんてものはねぇからな! やっちまえ! てめぇら!」
「「おう!」」
リーダー格の男の掛け声とともに、戦闘の開始を告げる火蓋が切って落とされた。
手下のチンピラ二人が剣を抜き、殺意を孕んだ目で腰を低くした。
これは血を見ることになりそうだな。申し訳ないが割り込ませてもらおう。
まだ二十にも満たない少女には、かなりショッキングなものになるからな。
「……」
俺は馬車の後ろで真上に跳躍し、三人組のチンピラを目掛けて空を蹴った。
「て、てめ——ぐっ……」
「……一人目」
まずは、リーダー格のチンピラの左側にいた手下の男の首元に蹴りを叩き込んだ。
見えない地点からの攻撃によって、男は意識を刈り取られ、尻を突き上げるような体勢でその場に倒れ伏した。
「お、お前は——」
「——思い出したか?」
その反対側で一歩も動けずにその光景を眺めていたもう一人の手下の男は、ハッとした表情を浮かべて剣に手をかけたが、その露骨な反応をするのに時間を使っている時点で既に勝負はついていた。
「かはッ! あの……時……ッッ……」
俺は剣を持つ男の右の手首に裏拳をいれてから、脱力した男の右手を肩で担ぎ、その勢いのままに男の全身を背負い、自分の肩越しに投げた。
柔らかな草原の上にものすごい勢いで叩きつけられた男は、震える眼で俺のことを見てきたが、俺は容赦なく拳を腹に落として、強制的に意識を奪った。
「……よう、久しぶりだな。俺のことは覚えているか?」
俺は残されたリーダー格のチンピラの目を見て言った。
「っ! 貴様はッ!」
「思い出したか。てっきりお前たちはモンスターにでも喰われたのかと思っていたが、生きていたんだな。前とほとんど同じシチュエーションだったからビックリしたよ」
あれからどのくらいの期間が経っただろうか。
あの日、クエストを終えたばかり俺は、ある馬車が襲われていた場面に偶然出くわし、そこで一人の少女を助けたのだ。
俺にとっては運のいい出来事だったが、チンピラからすれば不幸中の不幸だろうな。
「やっぱりてめぇかぁぁぁぁッッ!!」
「逃げてください! 旅のお方! 彼らは私たちが対処しますから、ご無理をなさらずに!」
リーダー格のチンピラが巨大な斧を力任せに振り回したのを見て、背後にいる少女は悲鳴混じりの叫びを上げた。
同時に護衛の三人組が武器を構える音が聞こえた。
どうやらまだ気が付いていないらしい。
俺の顔をまだ正面から見せていないからかもしれないが、忘れられていたら少し悲しいな……。
「大丈夫ですよ。ほら」
俺はリーダー格のチンピラが放った大振りな攻撃を躱し、例の如く刀の柄の部分で腹を打った。
「……」
すると、リーダー格のチンピラは声を上げることすら叶わずに、うつ伏せで倒れた。
「よし……って、おい。待て待て。俺のことを囲んでどういうつもりだ? 怪しいのはわかるが、武器をおろしてくれないか?」
その光景を見届けてから僅か一秒後に、俺は護衛の三人組から武器を突きつけられた。
手を上げて無抵抗だと示すが、全く聞く耳を持っておらず、目だけに穴の開けられた黒い仮面で俺のことをジッと睨みつけている。
「やめなさい。彼は私たちのことを想って行動してくれたのですよ」
「ですが、女王様。彼が我々に助太刀をする理由が見当たりませン。貴方様のお知り合いであれば別ですガ、そういうわけでもないのでしょウ?」
その言葉には他の二人も小さく頷いていることがわかる。
「それでもです。無抵抗な人間への武力行使ほど無駄なものはありません」
少女が俺の方にゆっくりと接近してくるのがわかったので、俺はここで行動に出ることにした。
「……はぁぁ……」
俺はため息をつきながらも体の向きを反転させる。
「貴様、勝手に動くな」
もちろん、この行動を見た三人は警戒を強めたが、俺は別にそんなものは気にせず、顔を強張らせている少女へ向かって歩を進める。
俺は少し俯き気味で歩いているため、まだ気がつく様子はない。
「止まりなさい。あまり勝手な真似をすると……ぇっ……嘘……ゲイル……さん?」
キッと力強く目を細めた少女だったが、残り一メートルという位置にまで接近した俺の顔を見ると、途端に笑顔と驚きが混ざったような表情になっていた。
「久しぶりですね。クララ王女。元気そうで何よりです」
野を越え、山を越え、谷を越え、通常の整地されたルートを通らずに、道なき道を掻い潜るようにして突っ走っていく。
だが、その間も決して無心にはならずにモンスターと人間の気配を探り、適切なルートを時と場合に応じて使い分けていく。
「……お?」
こまめに視線を動かしていると、見覚えのある草原に辿り着き、これまた見覚えのある馬車と複数の人間の姿が視界に入ってきた。
「ここは……あぁ、そういうことか」
俺は目を凝らして現場を見る前に、すぐに状況を理解した。
徐々にスピードを落としていき、数百メートル離れているその場へ向かうために瞬時に方向転換をし、またスピードを上げていく。
先ほどのような少し手を抜いたようなスピードではなく、今回は最初から本気で向かう。
「……やっぱりか」
俺は残り数十メートルというところで急停止し、バレないように馬車の裏に身を潜め、軽く顔を出して現場を覗き込んだ。
そこには不潔な三人組のチンピラ、そして、それと対峙する武装した性別不明の三人組。全員が黒い仮面と真っ赤なマントを装備しており、見るからに怪しい雰囲気があるが、おそらく護衛だろう。
そして、その背後で心配そうにピリついた現場を見つめる金髪の少女が一人。
目の前の光景は埃を被ったはずの古い記憶の底からすぐに引っ張り出された。
「早くその嬢ちゃんを渡しな!」
「その願いは聞けないゼ? どうしてお前たちは我々がこのルートを使用することがわかっタ? それに、どうして我々の馬車を的確に襲うことができタ?」
中央で斧を構えるリーダー格のチンピラが威勢の良い声を上げると、それに対して、性別不明の護衛の三人うちの一人は、特徴的な口調で言い返した。
「はっ! 簡単さ! 少し前のことだ。あの日、俺たちは大金を積まれてとある馬車への襲撃を決行したんだ! 通常では認知できるはずのないイグワイアの馬車をな! どうやら今回も馬車にはその訳のわからんねぇ魔道具を搭載しているらしいが、残念だったな。一度その魔道具の構造を理解した人間やモンスターには関係ないみたいだぜ? なあ、お嬢ちゃん?」
何の話をしているのかを詳しくは分からないが、あの日がいつなのかは理解できた。
俺も深く関わり、大きく今後を左右されたあの日だ。
「そうかい。なら、殺すまでだ。変な男に邪魔をされ、雇い主から金を貰えず、さらには冒険者としての権利を剥奪され、今じゃぁこうして盗賊にまで成り下がった俺たちに”躊躇”なんてものはねぇからな! やっちまえ! てめぇら!」
「「おう!」」
リーダー格の男の掛け声とともに、戦闘の開始を告げる火蓋が切って落とされた。
手下のチンピラ二人が剣を抜き、殺意を孕んだ目で腰を低くした。
これは血を見ることになりそうだな。申し訳ないが割り込ませてもらおう。
まだ二十にも満たない少女には、かなりショッキングなものになるからな。
「……」
俺は馬車の後ろで真上に跳躍し、三人組のチンピラを目掛けて空を蹴った。
「て、てめ——ぐっ……」
「……一人目」
まずは、リーダー格のチンピラの左側にいた手下の男の首元に蹴りを叩き込んだ。
見えない地点からの攻撃によって、男は意識を刈り取られ、尻を突き上げるような体勢でその場に倒れ伏した。
「お、お前は——」
「——思い出したか?」
その反対側で一歩も動けずにその光景を眺めていたもう一人の手下の男は、ハッとした表情を浮かべて剣に手をかけたが、その露骨な反応をするのに時間を使っている時点で既に勝負はついていた。
「かはッ! あの……時……ッッ……」
俺は剣を持つ男の右の手首に裏拳をいれてから、脱力した男の右手を肩で担ぎ、その勢いのままに男の全身を背負い、自分の肩越しに投げた。
柔らかな草原の上にものすごい勢いで叩きつけられた男は、震える眼で俺のことを見てきたが、俺は容赦なく拳を腹に落として、強制的に意識を奪った。
「……よう、久しぶりだな。俺のことは覚えているか?」
俺は残されたリーダー格のチンピラの目を見て言った。
「っ! 貴様はッ!」
「思い出したか。てっきりお前たちはモンスターにでも喰われたのかと思っていたが、生きていたんだな。前とほとんど同じシチュエーションだったからビックリしたよ」
あれからどのくらいの期間が経っただろうか。
あの日、クエストを終えたばかり俺は、ある馬車が襲われていた場面に偶然出くわし、そこで一人の少女を助けたのだ。
俺にとっては運のいい出来事だったが、チンピラからすれば不幸中の不幸だろうな。
「やっぱりてめぇかぁぁぁぁッッ!!」
「逃げてください! 旅のお方! 彼らは私たちが対処しますから、ご無理をなさらずに!」
リーダー格のチンピラが巨大な斧を力任せに振り回したのを見て、背後にいる少女は悲鳴混じりの叫びを上げた。
同時に護衛の三人組が武器を構える音が聞こえた。
どうやらまだ気が付いていないらしい。
俺の顔をまだ正面から見せていないからかもしれないが、忘れられていたら少し悲しいな……。
「大丈夫ですよ。ほら」
俺はリーダー格のチンピラが放った大振りな攻撃を躱し、例の如く刀の柄の部分で腹を打った。
「……」
すると、リーダー格のチンピラは声を上げることすら叶わずに、うつ伏せで倒れた。
「よし……って、おい。待て待て。俺のことを囲んでどういうつもりだ? 怪しいのはわかるが、武器をおろしてくれないか?」
その光景を見届けてから僅か一秒後に、俺は護衛の三人組から武器を突きつけられた。
手を上げて無抵抗だと示すが、全く聞く耳を持っておらず、目だけに穴の開けられた黒い仮面で俺のことをジッと睨みつけている。
「やめなさい。彼は私たちのことを想って行動してくれたのですよ」
「ですが、女王様。彼が我々に助太刀をする理由が見当たりませン。貴方様のお知り合いであれば別ですガ、そういうわけでもないのでしょウ?」
その言葉には他の二人も小さく頷いていることがわかる。
「それでもです。無抵抗な人間への武力行使ほど無駄なものはありません」
少女が俺の方にゆっくりと接近してくるのがわかったので、俺はここで行動に出ることにした。
「……はぁぁ……」
俺はため息をつきながらも体の向きを反転させる。
「貴様、勝手に動くな」
もちろん、この行動を見た三人は警戒を強めたが、俺は別にそんなものは気にせず、顔を強張らせている少女へ向かって歩を進める。
俺は少し俯き気味で歩いているため、まだ気がつく様子はない。
「止まりなさい。あまり勝手な真似をすると……ぇっ……嘘……ゲイル……さん?」
キッと力強く目を細めた少女だったが、残り一メートルという位置にまで接近した俺の顔を見ると、途端に笑顔と驚きが混ざったような表情になっていた。
「久しぶりですね。クララ王女。元気そうで何よりです」
7
あなたにおすすめの小説
最難関ダンジョンをクリアした成功報酬は勇者パーティーの裏切りでした
新緑あらた
ファンタジー
最難関であるS級ダンジョン最深部の隠し部屋。金銀財宝を前に告げられた言葉は労いでも喜びでもなく、解雇通告だった。
「もうオマエはいらん」
勇者アレクサンダー、癒し手エリーゼ、赤魔道士フェルノに、自身の黒髪黒目を忌避しないことから期待していた俺は大きなショックを受ける。
ヤツらは俺の外見を受け入れていたわけじゃない。ただ仲間と思っていなかっただけ、眼中になかっただけなのだ。
転生者は曾祖父だけどチートは隔世遺伝した「俺」にも受け継がれています。
勇者達は大富豪スタートで貧民窟の住人がゴールです(笑)
ダンジョンでオーブを拾って『』を手に入れた。代償は体で払います
とみっしぇる
ファンタジー
スキルなし、魔力なし、1000人に1人の劣等人。
食っていくのがギリギリの冒険者ユリナは同じ境遇の友達3人と、先輩冒険者ジュリアから率のいい仕事に誘われる。それが罠と気づいたときには、絶対絶命のピンチに陥っていた。
もうあとがない。そのとき起死回生のスキルオーブを手に入れたはずなのにオーブは無反応。『』の中には何が入るのだ。
ギリギリの状況でユリアは瀕死の仲間のために叫ぶ。
ユリナはスキルを手に入れ、ささやかな幸せを手に入れられるのだろうか。
パーティーを追放されるどころか殺されかけたので、俺はあらゆる物をスキルに変える能力でやり返す
名無し
ファンタジー
パーティー内で逆境に立たされていたセクトは、固有能力取得による逆転劇を信じていたが、信頼していた仲間に裏切られた上に崖から突き落とされてしまう。近隣で活動していたパーティーのおかげで奇跡的に一命をとりとめたセクトは、かつての仲間たちへの復讐とともに、助けてくれた者たちへの恩返しを誓うのだった。
S級スキル『剣聖』を授かった俺はスキルを奪われてから人生が一変しました
白崎なまず
ファンタジー
この世界の人間の多くは生まれてきたときにスキルを持っている。スキルの力は強大で、強力なスキルを持つ者が貧弱なスキルしか持たない者を支配する。
そんな世界に生まれた主人公アレスは大昔の英雄が所持していたとされるSランク『剣聖』を持っていたことが明らかになり一気に成り上がっていく。
王族になり、裕福な暮らしをし、将来は王女との結婚も約束され盤石な人生を歩むアレス。
しかし物事がうまくいっている時こそ人生の落とし穴には気付けないものだ。
突如現れた謎の老人に剣聖のスキルを奪われてしまったアレス。
スキルのおかげで手に入れた立場は当然スキルがなければ維持することが出来ない。
王族から下民へと落ちたアレスはこの世に絶望し、生きる気力を失いかけてしまう。
そんなアレスに手を差し伸べたのはとある教会のシスターだった。
Sランクスキルを失い、この世はスキルが全てじゃないと知ったアレス。
スキルがない自分でも前向きに生きていこうと冒険者の道へ進むことになったアレスだったのだが――
なんと、そんなアレスの元に剣聖のスキルが舞い戻ってきたのだ。
スキルを奪われたと王族から追放されたアレスが剣聖のスキルが戻ったことを隠しながら冒険者になるために学園に通う。
スキルの優劣がものを言う世界でのアレスと仲間たちの学園ファンタジー物語。
この作品は小説家になろうに投稿されている作品の重複投稿になります
悪霊令嬢~死した聖女憎悪に染まりて呪いを成す~
女譜香あいす
ファンタジー
数え切れない人々をその身に宿す奇跡の力で救ってきた少女、サヤ・パメラ・カグラバ。
聖女と称えられた彼女であったが陰謀の末に愛した者から婚約破棄を言い渡され、友人達からも裏切られ、最後には命を奪われてしまう。
だがそのとき感じた怒りと悲しみ、そして絶望によって彼女の心は黒く歪み、果てにサヤは悪霊として蘇った。
そして、そんな彼女と世を憎みながらもただ生きる事しかできていなかった一人の少女が巡り合う事で、世界に呪いが拡がり始める事となる。
これは誰よりも清らかだった乙女が、憎悪の化身となりすべての人間に復讐を果たす物語。
※この作品は小説家になろうにも掲載しています。
裏切られ続けた負け犬。25年前に戻ったので人生をやり直す。当然、裏切られた礼はするけどね
魚夢ゴールド
ファンタジー
冒険者ギルドの雑用として働く隻腕義足の中年、カーターは裏切られ続ける人生を送っていた。
元々は食堂の息子という人並みの平民だったが、
王族の継承争いに巻き込まれてアドの街の毒茸流布騒動でコックの父親が毒茸の味見で死に。
代わって雇った料理人が裏切って金を持ち逃げ。
父親の親友が融資を持ち掛けるも平然と裏切って借金の返済の為に母親と妹を娼館へと売り。
カーターが冒険者として金を稼ぐも、後輩がカーターの幼馴染に横恋慕してスタンピードの最中に裏切ってカーターは片腕と片足を損失。カーターを持ち上げていたギルマスも裏切り、幼馴染も去って後輩とくっつく。
その後は負け犬人生で冒険者ギルドの雑用として細々と暮らしていたのだが。
ある日、人ならざる存在が話しかけてきた。
「この世界は滅びに進んでいる。是正しなければならない。手を貸すように」
そして気付けは25年前の15歳にカーターは戻っており、二回目の人生をやり直すのだった。
もちろん、裏切ってくれた連中への返礼と共に。
魔法筆職人の俺が居なくなったら、お前ら魔法使えないけど良いんだよな?!
川井田ナツナ
ファンタジー
俺は慈悲深い人間だ。
だから、魔法の『ま』の字も理解していない住民たちに俺の作った魔法筆を使わせてあげていた。
だが、国の総意は『国家転覆罪で国外追放』だとよ。
馬鹿だとは思っていたが、俺の想像を絶する馬鹿だったとはな……。
俺が居なくなったら、お前ら魔法使えなくて生活困るだろうけど良いってことだよな??
スキル間違いの『双剣士』~一族の恥だと追放されたが、追放先でスキルが覚醒。気が付いたら最強双剣士に~
きょろ
ファンタジー
この世界では5歳になる全ての者に『スキル』が与えられる――。
洗礼の儀によってスキル『片手剣』を手にしたグリム・レオハートは、王国で最も有名な名家の長男。
レオハート家は代々、女神様より剣の才能を与えられる事が多い剣聖一族であり、グリムの父は王国最強と謳われる程の剣聖であった。
しかし、そんなレオハート家の長男にも関わらずグリムは全く剣の才能が伸びなかった。
スキルを手にしてから早5年――。
「貴様は一族の恥だ。最早息子でも何でもない」
突如そう父に告げられたグリムは、家族からも王国からも追放され、人が寄り付かない辺境の森へと飛ばされてしまった。
森のモンスターに襲われ絶対絶命の危機に陥ったグリム。ふと辺りを見ると、そこには過去に辺境の森に飛ばされたであろう者達の骨が沢山散らばっていた。
それを見つけたグリムは全てを諦め、最後に潔く己の墓を建てたのだった。
「どうせならこの森で1番派手にしようか――」
そこから更に8年――。
18歳になったグリムは何故か辺境の森で最強の『双剣士』となっていた。
「やべ、また力込め過ぎた……。双剣じゃやっぱ強すぎるな。こりゃ1本は飾りで十分だ」
最強となったグリムの所へ、ある日1体の珍しいモンスターが現れた。
そして、このモンスターとの出会いがグレイの運命を大きく動かす事となる――。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる