そしてこの恋はまた巡る

yukinaga

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出逢い

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久しぶりにあの日の夢を見た。もう・・・十年くらい前の、家族が死んだ私の誕生日のこと。
 

気持ち悪い


服が汗で濡れていた。扇風機の回る音、遠くで鳴く蝉の声、私の呼吸の音以外聞こえない。
時間を見るとまだ午前6時だってのに、外は明るかった。


家族が死んだその後私は麻子叔母さんに引き取られたが、その麻子叔母さんも三ヶ月くらい前に癌で死んでしまった。


「結構生きてけるもんだね」


叔母さんが死んだ後、私は一人暮らしをするためにバイトを始めた。けして多くはないけど叔母さんが残してくれたお金もある。今はそれで生きてる。



「朝ご飯・・・は良いや。顔洗って来よ」


いつもより早く起きたものの、食欲はないので何となくテレビをボーッと眺めてた。


【本日は過去最高を記録する暑さになりそうです。熱中症には気を付けて外出してください。水分補給を忘れずに行いましょう!】


「昨日も同じこと言ってなかったっけ」


あぁ、でも昨日は過去になるのか。便利だなぁ。最高だもんね。明日には今日だって過去だもんな。つーか誰も気にしないもんな。


なんてことをまだ冴えてない頭で考えてたら目覚ましが大きな音で鳴った。
あー普段目覚ましの音こんな煩いんだ。
なんて思いながらやっと支度をし始めて




明日もまたやってくる朝。
家族の名前を呼ぶ朝。






「お母さん、お父さん、悠」




一人一人、宝物に触るみたいに大事に






「行ってきます」






―いつも通りの朝
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