そしてこの恋はまた巡る

yukinaga

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約束

水曜日の放課後

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「ちょっと・・・待ってってば!」


慌てて夕陽の後を追いかけるために草の中に入った瞬間、「わぁ・・・」と思わず声が漏れてしまった。
そこには夜の明かりを受けてキラキラ光る葉っぱと人が二人座れそうなくらい大きな石が左右の端2つ、真ん中はぽっかりあいていて月の光が直接届いていた。奥には更に道が続いていて、まるで小学生男子が憧れそうな秘密基地があった。正確には


「何これ・・・」


夢の中に迷い混んだ気分になり、少しの恐怖心と大きな好奇心が湧いてきた。

何処に続くのだろう

友達と遊んだりするときの楽しさじゃない。新しいことをするワクワク感でもない。言葉じゃ言い表せないほどの胸の高鳴り。

私は走り出した


何処に行くんだろう

アリスみたいに不思議な冒険をするのかな。それとも、ゲームの主人公みたいに敵を倒すのかな。海に出て海〇王になる男と旅に出るのかな。

この先には何が待ってる?











暫く走り続けると月の光とは違う人工的な光がうっすらと見えてきた。かすかに車の音もする

道?いや、道路?

草の中を突っ切ると普段は車通りが多い帰り道の途中に出た。今は夜だからなのか二、三台しか車が通っていない


「此処に着くんだ・・・」




結局夕陽は見つからなかった。

アリスみたいに不思議な冒険をしたわけでもない。
ゲームの主人公になったわけでもない。
海〇王と旅に出たわけでもない。
けれどそれ以上にあの道を見つけたのが楽しかった。

何だか日常のなかに宝物を見つけた気分

私は小さく鼻唄を歌いながら家に向かって歩きだした。
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