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第2話 : 全黒の少年
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「アノセウス様、準備はよろしいですか?」
白銀の髪に碧眼の少女――デウス・エクスマキナの問いかけに、アノセウスは肩を回しながらうなずいた。
「おう、着てるもん硬ぇけど……これが『制服』?ってやつか。よくわかんねぇけど、任せとけ」
二人は並んで帝国学園の門をくぐった。無駄な装飾を省いた荘厳な石造りのアーチ。その奥には、広場を囲むようにして建つ、高等部棟の大理石の塔。
今まさに、毎年恒例の新入生特徴測定儀式が始まろうとしていた。
帝国学園の高等部では、すべての入学者が「特徴測定」を受ける義務がある。魔道具で、体質の色――すなわち、生命の黒・魔法の青・力の赤、それぞれの割合を計測する。それが学園での“序列”を決定づけるからだ。
そんな大事なイベントが控えている広間の隅でひそひそ声が飛び交っていた。
「なぁなぁ聞いたか?謎の公爵家のデウス家の令嬢が入学するらしいぞ?」
「噂じゃ絶世の美女で…しかも令嬢じゃなくて“現当主”らしいわよ!?」「え?そうなの?でもさ、数百年変わってないって、化け物じゃん……」
新入生だけでなく、上級生、教師までもがその話題で盛り上がっていた。
誰もがその存在を“伝説”としか思っていなかったのだ。エクスマキナの名を信じていなかった者ですら、広間に集まってきていた。
例年ならば教師たちは事務的に対応するだけだが、この年は違った。高位教師、学園幹部、果ては外部貴族らしき姿まであった。明らかに「何かある」という空気が漂っていた。
そして、注目の中、エクスマキナは現れた。
白を基調とした制服に身を包み、優雅に歩くデウス・エクスマキナ。そのすぐ隣を、どこか無骨で制服が似合っていない少年――アノセウスが並んで歩いている。
デウス家は長らく謎に包まれた存在だった。帝国のあらゆる社交の場から姿を消し、王の戴冠式にだけ姿を現す――それが唯一の“公式な記録”として知られている。
そしてその式典で映る当主は、代替わりの影も見せず、百年前も、二百年前も、まったく同じ容姿をしていたという。
そんな不自然さが、不老の噂を現実味あるものへと変えていた。
帝国の公的記録では初代帝王の戴冠式から姿が確認されているが、民間伝承ではそれよりはるか昔、建国以前から存在していたとさえ囁かれている。
そして今日、彼女の実物を初めて目にした者たちは――口々に語ることになる。
「“現実感がない”」「“この世で一番美しい”」「“見るだけで息苦しい”」
それほどに、彼女は完璧だった。
だが、隣を歩くアノセウスだけは、興味なさげにあくびをかみ殺していた。
(俺の番まだかなぁ~)
「次は……あ?アノセウス??」
呼び上げられた名に、一部の教師が手元の名簿を見返す。
“愚者の王”と同じ名。それは禁忌とすら言われる。
「アノセウス……?まさか本当にそんな名前つけた奴がいるなんて」「いや、普通つけねぇよ。ありえねぇって……」
ざわめきの中、アノセウスは顔色ひとつ変えず前へ進む。
エクスマキナにだけ視線を送ると、小さくうなずき、測定台に手を置いた。
「けっ!結果は!!全黒!!!?」
魔道具が出した結果に、広間全体が騒然となる。
「全部黒?全黒!?」「え、あいつ奴隷じゃね?」「てか、奴隷って入学できるんだっけ?」
ざわめく人混みを無理やり押しのけ、場の空気を裂くようにして、肥満気味の中年男性教師が現れた。
学園の制服はきつそうに腹回りを締めつけ、顔は脂ぎってテカテカと光り、口元には常に薄ら笑いが浮かんでいた。
「この神聖な学び舎に“愚者”を連れてきたのはどいつだ!? 仮にも奴隷が一人でここに来れる訳がない!! おい!!! お前も覚悟しとけよ!」
怒鳴り声とともに、その男――王族出身でありながら学園で教師をしている男は、アノセウスを指差し罵倒した。
彼は生徒の間でも悪名高く、“指導”と称して暴力・暴言を繰り返す最低の存在だった。
立場を利用し、新入生の心を折ることで快楽を得ている。今日の獲物はアノセウスと、アノセウスを連れて来た貴族だった。
(くぅ~立場使って入学したてのガキどもを公開処刑するのはたまらないぁ~)
男は内心で舌なめずりしていた。無抵抗で泣き出す生徒の顔が、何よりの酒の肴だった。
彼は王族の家系に生まれながらも、能力の低さと素行の悪さで、事実上継承権を剥奪された“半端者”だった。王家の名を捨てきれず、学園に逃げ込むように教師となった。
その劣等感と欲望を、生徒という弱者へぶつける日々。今日もまた、彼にとっての“正義の時間”が始まろうとしていた。
男の罵声に、静かに反応したのはエクスマキナだった。
彼女は手を挙げ、淡々と答えようとした――その時。
「おまえがこの奴隷を連れてきたのか? うーん? アノセウスなんて気持ち悪い名前まで付けて、学園舐めてんのか? 公爵家の令嬢だか当主だかしらないが俺は王族だ! 許してほしければそうだなぁ……」
エクスマキナの応えを待たず、ねっとりとした声で不快な笑み。男の目はエクスマキナを全身舐め回すように見つめていた。
その視線が彼女の体を隅々まで貪り、股間が盛り上がっていくのが周囲にも明らかに分かるほどだった。呼吸は荒く、唇は湿っていた。
「きょ…教育的指導をしてやる! 今すぐこっちに─」
その瞬間――
「!!??」
男の腹部に激しい痛みが訪れた、身体がくの字に折れ、絶叫とともに股間を押さえ地面に転げ落ちた。
「ア゙ア゙ア゙ア゙ア゙!」
唾を撒き散らしながら地を這い、のたうちまわる男。顔は赤黒く変色し、目からは涙と涎が流れていた。
「おいおい…王族だぞ!?」「あいつ……死んだわ」
広間の全員が、アノセウスが男の股間を後ろから蹴り上げた瞬間を目撃していた。
「おいデブ、黙れよ、殺すぞ」
“愚者”、“奴隷”、“公爵”――難しい言葉は分からなくても、「アノセウスなんて気持ち悪い名前」と笑ったこと。
そしてエクスマキナを見下し、舐めるように扱った態度。
それだけで、アノセウスには十分だった。
こいつは、ぶっ飛ばしていい。
「きき!貴様…俺が誰だか分かってるのか!このゴミが!奴隷の分ざ──」
その台詞を最後まで言わせることなく、アノセウスは男の顔面に思いきり蹴り込んだ。
だが、男は反応した。蹴り足を受け止め、アノセウスの身体を振り回すようにして投げ飛ばした。彼は腐っても王族なのだ
ドンッという音とともに床に叩きつけられる。
「黒炎!!!」
怒声と共に、男が王族にしか使えぬ禁呪を発動する。
手のひらからあふれ出した漆黒の炎が、アノセウスに襲いかかる。
「燃えろォォ!! その体も魂も、全部、俺の炎で焼き尽くしてやる!!!」
怒号とともに男の掌から解き放たれた黒炎が、空気を裂いてアノセウスに迫る。その炎は見る者の精神すら蝕む漆黒の熱量を宿し、命を削る呪いと化して襲いかかる。
「黒炎! 黒炎!! 黒炎ッ!!!」
立て続けに放たれる禁呪。男は顔を紅潮させ、喉が潰れるほどに叫びながら、狂ったように呪文を叩きつける。
言葉に宿るのは魔法の威力ではなく、自分が“上である”ことを無理やり証明しようとする哀れな執念だった。
黒炎の奔流に飲まれたアノセウスは、倒れた。
焦げ付く衣服、焼け爛れた皮膚、肉が裂け、骨が露出する。耐え続けた彼の身体は限界を迎え、床に崩れ落ちた。
それでも彼は、叫ばない。呻き声ひとつ漏らさず、ただ重力に従って崩れ落ちる様だった。
「死ね! 死ねぇ! ゴミがよぉ!! 俺は王族だぞおおおっ!!」
倒れたアノセウスに、男はなおも黒炎を浴びせ続けた。すでに戦闘とは呼べぬ蛮行。燃え尽きた体になおも炎を叩き込むその姿は、哀れなほど滑稽だった
そして憎悪の視線を、再びエクスマキナへ向ける。
「あれお前の奴隷だろ? 責任取ってもらうからな!テメーは今日から俺の性奴隷だ!!!」
いくら王族であっても公爵相手にこの態度は誰の目から見ても狂気だった。教師、王族、男として、すべての理性を踏み外した叫びだった。
「……アノセウス様と決闘して、あなたが勝てば、私をご自由にしてくださって構いませんよ」
静かに、しかし冷静な声でエクスマキナが告げる。
「は? あいつはさっき──」
男が振り返ったとき、そこには、黒炎に包まれている少年が、既に立ち上がっていた。
アノセウスの全身は焦げ、皮膚が焼け爛れている。だがその奥から、再生が始まっていた。
怒りとともに拳を握りしめる。
己を焼き続ける黒い炎など気にもせず、ただ敵を見据えて言い放つ。
「おい……よそ見してんじゃねぇぞ、デブ」
白銀の髪に碧眼の少女――デウス・エクスマキナの問いかけに、アノセウスは肩を回しながらうなずいた。
「おう、着てるもん硬ぇけど……これが『制服』?ってやつか。よくわかんねぇけど、任せとけ」
二人は並んで帝国学園の門をくぐった。無駄な装飾を省いた荘厳な石造りのアーチ。その奥には、広場を囲むようにして建つ、高等部棟の大理石の塔。
今まさに、毎年恒例の新入生特徴測定儀式が始まろうとしていた。
帝国学園の高等部では、すべての入学者が「特徴測定」を受ける義務がある。魔道具で、体質の色――すなわち、生命の黒・魔法の青・力の赤、それぞれの割合を計測する。それが学園での“序列”を決定づけるからだ。
そんな大事なイベントが控えている広間の隅でひそひそ声が飛び交っていた。
「なぁなぁ聞いたか?謎の公爵家のデウス家の令嬢が入学するらしいぞ?」
「噂じゃ絶世の美女で…しかも令嬢じゃなくて“現当主”らしいわよ!?」「え?そうなの?でもさ、数百年変わってないって、化け物じゃん……」
新入生だけでなく、上級生、教師までもがその話題で盛り上がっていた。
誰もがその存在を“伝説”としか思っていなかったのだ。エクスマキナの名を信じていなかった者ですら、広間に集まってきていた。
例年ならば教師たちは事務的に対応するだけだが、この年は違った。高位教師、学園幹部、果ては外部貴族らしき姿まであった。明らかに「何かある」という空気が漂っていた。
そして、注目の中、エクスマキナは現れた。
白を基調とした制服に身を包み、優雅に歩くデウス・エクスマキナ。そのすぐ隣を、どこか無骨で制服が似合っていない少年――アノセウスが並んで歩いている。
デウス家は長らく謎に包まれた存在だった。帝国のあらゆる社交の場から姿を消し、王の戴冠式にだけ姿を現す――それが唯一の“公式な記録”として知られている。
そしてその式典で映る当主は、代替わりの影も見せず、百年前も、二百年前も、まったく同じ容姿をしていたという。
そんな不自然さが、不老の噂を現実味あるものへと変えていた。
帝国の公的記録では初代帝王の戴冠式から姿が確認されているが、民間伝承ではそれよりはるか昔、建国以前から存在していたとさえ囁かれている。
そして今日、彼女の実物を初めて目にした者たちは――口々に語ることになる。
「“現実感がない”」「“この世で一番美しい”」「“見るだけで息苦しい”」
それほどに、彼女は完璧だった。
だが、隣を歩くアノセウスだけは、興味なさげにあくびをかみ殺していた。
(俺の番まだかなぁ~)
「次は……あ?アノセウス??」
呼び上げられた名に、一部の教師が手元の名簿を見返す。
“愚者の王”と同じ名。それは禁忌とすら言われる。
「アノセウス……?まさか本当にそんな名前つけた奴がいるなんて」「いや、普通つけねぇよ。ありえねぇって……」
ざわめきの中、アノセウスは顔色ひとつ変えず前へ進む。
エクスマキナにだけ視線を送ると、小さくうなずき、測定台に手を置いた。
「けっ!結果は!!全黒!!!?」
魔道具が出した結果に、広間全体が騒然となる。
「全部黒?全黒!?」「え、あいつ奴隷じゃね?」「てか、奴隷って入学できるんだっけ?」
ざわめく人混みを無理やり押しのけ、場の空気を裂くようにして、肥満気味の中年男性教師が現れた。
学園の制服はきつそうに腹回りを締めつけ、顔は脂ぎってテカテカと光り、口元には常に薄ら笑いが浮かんでいた。
「この神聖な学び舎に“愚者”を連れてきたのはどいつだ!? 仮にも奴隷が一人でここに来れる訳がない!! おい!!! お前も覚悟しとけよ!」
怒鳴り声とともに、その男――王族出身でありながら学園で教師をしている男は、アノセウスを指差し罵倒した。
彼は生徒の間でも悪名高く、“指導”と称して暴力・暴言を繰り返す最低の存在だった。
立場を利用し、新入生の心を折ることで快楽を得ている。今日の獲物はアノセウスと、アノセウスを連れて来た貴族だった。
(くぅ~立場使って入学したてのガキどもを公開処刑するのはたまらないぁ~)
男は内心で舌なめずりしていた。無抵抗で泣き出す生徒の顔が、何よりの酒の肴だった。
彼は王族の家系に生まれながらも、能力の低さと素行の悪さで、事実上継承権を剥奪された“半端者”だった。王家の名を捨てきれず、学園に逃げ込むように教師となった。
その劣等感と欲望を、生徒という弱者へぶつける日々。今日もまた、彼にとっての“正義の時間”が始まろうとしていた。
男の罵声に、静かに反応したのはエクスマキナだった。
彼女は手を挙げ、淡々と答えようとした――その時。
「おまえがこの奴隷を連れてきたのか? うーん? アノセウスなんて気持ち悪い名前まで付けて、学園舐めてんのか? 公爵家の令嬢だか当主だかしらないが俺は王族だ! 許してほしければそうだなぁ……」
エクスマキナの応えを待たず、ねっとりとした声で不快な笑み。男の目はエクスマキナを全身舐め回すように見つめていた。
その視線が彼女の体を隅々まで貪り、股間が盛り上がっていくのが周囲にも明らかに分かるほどだった。呼吸は荒く、唇は湿っていた。
「きょ…教育的指導をしてやる! 今すぐこっちに─」
その瞬間――
「!!??」
男の腹部に激しい痛みが訪れた、身体がくの字に折れ、絶叫とともに股間を押さえ地面に転げ落ちた。
「ア゙ア゙ア゙ア゙ア゙!」
唾を撒き散らしながら地を這い、のたうちまわる男。顔は赤黒く変色し、目からは涙と涎が流れていた。
「おいおい…王族だぞ!?」「あいつ……死んだわ」
広間の全員が、アノセウスが男の股間を後ろから蹴り上げた瞬間を目撃していた。
「おいデブ、黙れよ、殺すぞ」
“愚者”、“奴隷”、“公爵”――難しい言葉は分からなくても、「アノセウスなんて気持ち悪い名前」と笑ったこと。
そしてエクスマキナを見下し、舐めるように扱った態度。
それだけで、アノセウスには十分だった。
こいつは、ぶっ飛ばしていい。
「きき!貴様…俺が誰だか分かってるのか!このゴミが!奴隷の分ざ──」
その台詞を最後まで言わせることなく、アノセウスは男の顔面に思いきり蹴り込んだ。
だが、男は反応した。蹴り足を受け止め、アノセウスの身体を振り回すようにして投げ飛ばした。彼は腐っても王族なのだ
ドンッという音とともに床に叩きつけられる。
「黒炎!!!」
怒声と共に、男が王族にしか使えぬ禁呪を発動する。
手のひらからあふれ出した漆黒の炎が、アノセウスに襲いかかる。
「燃えろォォ!! その体も魂も、全部、俺の炎で焼き尽くしてやる!!!」
怒号とともに男の掌から解き放たれた黒炎が、空気を裂いてアノセウスに迫る。その炎は見る者の精神すら蝕む漆黒の熱量を宿し、命を削る呪いと化して襲いかかる。
「黒炎! 黒炎!! 黒炎ッ!!!」
立て続けに放たれる禁呪。男は顔を紅潮させ、喉が潰れるほどに叫びながら、狂ったように呪文を叩きつける。
言葉に宿るのは魔法の威力ではなく、自分が“上である”ことを無理やり証明しようとする哀れな執念だった。
黒炎の奔流に飲まれたアノセウスは、倒れた。
焦げ付く衣服、焼け爛れた皮膚、肉が裂け、骨が露出する。耐え続けた彼の身体は限界を迎え、床に崩れ落ちた。
それでも彼は、叫ばない。呻き声ひとつ漏らさず、ただ重力に従って崩れ落ちる様だった。
「死ね! 死ねぇ! ゴミがよぉ!! 俺は王族だぞおおおっ!!」
倒れたアノセウスに、男はなおも黒炎を浴びせ続けた。すでに戦闘とは呼べぬ蛮行。燃え尽きた体になおも炎を叩き込むその姿は、哀れなほど滑稽だった
そして憎悪の視線を、再びエクスマキナへ向ける。
「あれお前の奴隷だろ? 責任取ってもらうからな!テメーは今日から俺の性奴隷だ!!!」
いくら王族であっても公爵相手にこの態度は誰の目から見ても狂気だった。教師、王族、男として、すべての理性を踏み外した叫びだった。
「……アノセウス様と決闘して、あなたが勝てば、私をご自由にしてくださって構いませんよ」
静かに、しかし冷静な声でエクスマキナが告げる。
「は? あいつはさっき──」
男が振り返ったとき、そこには、黒炎に包まれている少年が、既に立ち上がっていた。
アノセウスの全身は焦げ、皮膚が焼け爛れている。だがその奥から、再生が始まっていた。
怒りとともに拳を握りしめる。
己を焼き続ける黒い炎など気にもせず、ただ敵を見据えて言い放つ。
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