174 / 385
第174話 竜、知らない人間と話をする
しおりを挟む
「む、ちょうどいいタイミングじゃったかもしれんのう」
「あー♪」
「わん!」
「今日はなにも配達していないのかしら」
ディラン達は散歩のような調子で歩いていき、王都が見えるところまで来ていた。ちょうどそのころ遠くに豆粒のような影を空に確認していた。
目がいい夫婦はそれがデランザであるのが分かった。
そのまま王都へは行かず、デランザが降り立とうとしている地点へと向かっていく。少し早足になると抱えているダル達も大きく揺れた。
「すぴー……」
「ダルはその恰好で寝るのが凄いわね」
「あーう」
ここまでの道のりで抱えられていたダルは寝入って鼻から泡を出していた。
大きく揺れても起きる気配がないが、これはディランが抱えていて安心しているからである。
そのままサッと移動すると、ちょうど地上に足をつけるところだった。
「あーい!」
「あ! リヒト君!」
「リヒト様! それに竜神様達も!」
【久しぶリだ】
「わん!」
デランザが着陸すると、背中に乗っていたフレイヤとエメリがひょこっと顔を出して挨拶をする。
整備されつつあるこの場所は、足場が石の板を敷き詰めたようになっていたので、ディランはアッシュウルフ達を降ろしてあげた。
「ほれ、お疲れさん」
「うぉふ♪」
「わん♪」
「こけー」
地面に足をつけたヤクトとルミナスは体を震わせてからディランの周りをまわっていた。ちょうどかがんだ時にジェニファーもカバンから飛び出して大きく羽を広げていた。
「あー♪」
【たてがミを触りたいのカ?】
「いいかしら?」
【もちロン】
トワイトが近づくとリヒトはデランザのたてがみを撫で始めた。ご
わっとした毛だが、いつもブラッシングをしっかりしているアッシュウルフ達とは違う手触りが面白いようだ。
そんな中、フレイヤがディランへと話しかけた。
「今日はどうしたんですか? 遊びに来た、とか」
「うむ。たまにはこやつの様子も見ようかと思ってな」
「きちんと言うことを聞いてくれる、ウィズエルフにとって頼もしい相棒になりましたよ、竜神様」
【そ、そんなコトはないゾ!】
「あ、照れてる。言葉も結構覚えるのが早いのよねー」
照れるデランザへフレイヤとエメリが近づき顎やたてがみをわしゃわしゃと撫でまわしていた。
デランザは迷惑そうに眉間にしわを寄せるが、特に暴れたりしない。
リヒトは首を伸ばして来たヤギの顎髭を撫でる。
「こんにちは、ディラン殿」
「む、ルーブじゃったかな? こんにちは」
妻と息子、フレイヤとエメリがデランザで遊んでいるのを眺めていると、騎士団長のルーブが話しかけてきた。ディランが握手をしながら挨拶を交わす。
「デランザはいい仕事をしてくれてますよ。木材の売れ行きは今のところ芳しくありませんが、エメリさんが山の素材……貴重な薬草などを持ってきてくれるんです。一部で喜ばれていますね」
「なるほどのう。やっぱりネクターリンの木は高いか」
「使い道次第だと思いますけどね。ゼクウさんが家具職人さんへいくつか木を渡して作ってもらった揺り椅子はご年配の貴族が気に入って買っていきましたし」
通常の五倍の値がつくためどうしても平民はこれを買うのは難しい。
梯子など、耐久が必要な道具をそこそこの値段で売った方がいいのではないかと検討しているそうであると語った。
「まあ、ワシはいいかもしれんと思って持って来ただけじゃし、ダメなら山に持ち帰ってウィズエルフの家にでもすればええわい」
「はは、確かに。モノはいいので……ん? なんだ?」
「すみません、事務所の内装についてお話を」
そこへデランザが降り立つこの場に色々と建設している技師が声をかけてきた。
「わかった。すみません、まだまだここはきちんとした施設になるには時間がかかりそうです。フレイヤ達は木材屋へ行くと思いますがごゆっくりなさってください」
「ありがとう、そうさせてもらうわい」
そう言ってルーブは建設中の建屋へと向かっていく。ひとまずデランザと遊んだあと、屋敷へ行くかとディランは顎に手を当てて考える。
するとそこへなにやら騒がしい一団がやってきた。
「ほ、本当にキマイラだぞ……!」
「でかい!?」
「なんか首に下げているぞ?」
「ふむ、なんじゃ?」
数十人の人間達が冷や汗をかきながら次々に言葉を発していた。ディランは今さら知らんものが居るのかと首を傾げていた。
「現れたらその場が火の海になるような魔物が……あんな女の子に撫でられているとは……」
【分かっテくれるか……!】
「し、喋った……!?」
「あれ? あなた達は……?」
聞こえていたらしいデランザが声を上げ、フレイヤが一団に気づき近づいていく。
そこでドルコント王国の使者がハッとして口を開く。
「い、いえ、キマイラが飛んでくるのが見えたもので。町の方に聞いたところ大人しい魔物だと言われて見に来た次第です」
「あ、ドルコント王国の方でしたか!」
「そうですな」
馬車についている国章を見てフレイヤがポンと手を打った。来賓があることは朝礼で聞いていたため謁見が終わったのだと理解する。
「ドルコント国か。そういえばロイヤード国のお祭りの時、王子と出会ったのう」
「え、そうなのですか?」
「トラブルになりそうだったところでヴァール殿が諫めてくれたのじゃよ」
「ロイヤード国の祭り……」
使者はそのことを聞いて確かにあったなと思い返す。
オルドライデは自身が信用した者しか連れて行かなかったのでここにいるメンツは行かなかったがイベント自体は知っていた。
「左様でしたか」
「そういえば、ここへはどういった目的だったのですか? あ、いえ、内緒であれば言わなくて結構ですけど!」
フレイヤが使者へ告げる。
一瞬、彼はどうするか考えたがトワイトの抱っこしているリヒトに気づき目を細めた。
「……実はドラゴンの夫婦が子供を拾ったという情報を聞きまして」
「む」
「あれ、ディランさん達のこと……?」
「その子がもしかすると先ほど話に上がった我が国の王子の子かもしれないのです」
「なんじゃと……?」
「「「う……!?」」」
話をした瞬間、使者たち周囲の温度が一気に下がったような感覚に陥り寒気が背筋に走った。
何故ならディランの目つきが鋭く、殺気に近い気配を放っていたからだ。
「リヒトをどうする気じゃ」
「い、一度ドルコント国へお連れし、陛下に確認をしていただきたく思っております。もしやあそこに居る子がそうでしたか? そして貴方はドラゴン……?」
「左様。しかし、捨てた子を返せとはまた横暴じゃ。ワシらは納得できんがのう」
「そういう理由でしたか。それで陛下に赤ちゃんを探してもらおうと?」
「そうです、ロクニクス王国の騎士様」
「フレイヤ、荷を降ろすのを手伝ってくれないか?」
「あ、はーい! すみません、ちょっと向こうへ行ってきます。トワイトさん達を呼びましょうか」
「頼む」
フレイヤが理由を尋ねたところハッキリと目的を告げて来た。深く聞こうとしたところでエメリに呼ばれ、トワイトと交代するとこの場を去る。
それを確認した使者は話を続ける。
「憤りは分かります。ですが、捨てられていたのは深い理由がありまして……実は子を捨てたのは母親の独断で、王子は与り知らぬのです」
「なに?」
「そこでお願いなのですが、このままドルコント国へ来ていただくことはできませんか? その子を陛下に会わせて欲しいのです」
「ふむ……」
「どうしたのあなた?」
「あうー?」
「む、来たか。実はな――」
合流したトワイトとリヒトへディランが先ほどの話を説明する。
そして――
「あー♪」
「わん!」
「今日はなにも配達していないのかしら」
ディラン達は散歩のような調子で歩いていき、王都が見えるところまで来ていた。ちょうどそのころ遠くに豆粒のような影を空に確認していた。
目がいい夫婦はそれがデランザであるのが分かった。
そのまま王都へは行かず、デランザが降り立とうとしている地点へと向かっていく。少し早足になると抱えているダル達も大きく揺れた。
「すぴー……」
「ダルはその恰好で寝るのが凄いわね」
「あーう」
ここまでの道のりで抱えられていたダルは寝入って鼻から泡を出していた。
大きく揺れても起きる気配がないが、これはディランが抱えていて安心しているからである。
そのままサッと移動すると、ちょうど地上に足をつけるところだった。
「あーい!」
「あ! リヒト君!」
「リヒト様! それに竜神様達も!」
【久しぶリだ】
「わん!」
デランザが着陸すると、背中に乗っていたフレイヤとエメリがひょこっと顔を出して挨拶をする。
整備されつつあるこの場所は、足場が石の板を敷き詰めたようになっていたので、ディランはアッシュウルフ達を降ろしてあげた。
「ほれ、お疲れさん」
「うぉふ♪」
「わん♪」
「こけー」
地面に足をつけたヤクトとルミナスは体を震わせてからディランの周りをまわっていた。ちょうどかがんだ時にジェニファーもカバンから飛び出して大きく羽を広げていた。
「あー♪」
【たてがミを触りたいのカ?】
「いいかしら?」
【もちロン】
トワイトが近づくとリヒトはデランザのたてがみを撫で始めた。ご
わっとした毛だが、いつもブラッシングをしっかりしているアッシュウルフ達とは違う手触りが面白いようだ。
そんな中、フレイヤがディランへと話しかけた。
「今日はどうしたんですか? 遊びに来た、とか」
「うむ。たまにはこやつの様子も見ようかと思ってな」
「きちんと言うことを聞いてくれる、ウィズエルフにとって頼もしい相棒になりましたよ、竜神様」
【そ、そんなコトはないゾ!】
「あ、照れてる。言葉も結構覚えるのが早いのよねー」
照れるデランザへフレイヤとエメリが近づき顎やたてがみをわしゃわしゃと撫でまわしていた。
デランザは迷惑そうに眉間にしわを寄せるが、特に暴れたりしない。
リヒトは首を伸ばして来たヤギの顎髭を撫でる。
「こんにちは、ディラン殿」
「む、ルーブじゃったかな? こんにちは」
妻と息子、フレイヤとエメリがデランザで遊んでいるのを眺めていると、騎士団長のルーブが話しかけてきた。ディランが握手をしながら挨拶を交わす。
「デランザはいい仕事をしてくれてますよ。木材の売れ行きは今のところ芳しくありませんが、エメリさんが山の素材……貴重な薬草などを持ってきてくれるんです。一部で喜ばれていますね」
「なるほどのう。やっぱりネクターリンの木は高いか」
「使い道次第だと思いますけどね。ゼクウさんが家具職人さんへいくつか木を渡して作ってもらった揺り椅子はご年配の貴族が気に入って買っていきましたし」
通常の五倍の値がつくためどうしても平民はこれを買うのは難しい。
梯子など、耐久が必要な道具をそこそこの値段で売った方がいいのではないかと検討しているそうであると語った。
「まあ、ワシはいいかもしれんと思って持って来ただけじゃし、ダメなら山に持ち帰ってウィズエルフの家にでもすればええわい」
「はは、確かに。モノはいいので……ん? なんだ?」
「すみません、事務所の内装についてお話を」
そこへデランザが降り立つこの場に色々と建設している技師が声をかけてきた。
「わかった。すみません、まだまだここはきちんとした施設になるには時間がかかりそうです。フレイヤ達は木材屋へ行くと思いますがごゆっくりなさってください」
「ありがとう、そうさせてもらうわい」
そう言ってルーブは建設中の建屋へと向かっていく。ひとまずデランザと遊んだあと、屋敷へ行くかとディランは顎に手を当てて考える。
するとそこへなにやら騒がしい一団がやってきた。
「ほ、本当にキマイラだぞ……!」
「でかい!?」
「なんか首に下げているぞ?」
「ふむ、なんじゃ?」
数十人の人間達が冷や汗をかきながら次々に言葉を発していた。ディランは今さら知らんものが居るのかと首を傾げていた。
「現れたらその場が火の海になるような魔物が……あんな女の子に撫でられているとは……」
【分かっテくれるか……!】
「し、喋った……!?」
「あれ? あなた達は……?」
聞こえていたらしいデランザが声を上げ、フレイヤが一団に気づき近づいていく。
そこでドルコント王国の使者がハッとして口を開く。
「い、いえ、キマイラが飛んでくるのが見えたもので。町の方に聞いたところ大人しい魔物だと言われて見に来た次第です」
「あ、ドルコント王国の方でしたか!」
「そうですな」
馬車についている国章を見てフレイヤがポンと手を打った。来賓があることは朝礼で聞いていたため謁見が終わったのだと理解する。
「ドルコント国か。そういえばロイヤード国のお祭りの時、王子と出会ったのう」
「え、そうなのですか?」
「トラブルになりそうだったところでヴァール殿が諫めてくれたのじゃよ」
「ロイヤード国の祭り……」
使者はそのことを聞いて確かにあったなと思い返す。
オルドライデは自身が信用した者しか連れて行かなかったのでここにいるメンツは行かなかったがイベント自体は知っていた。
「左様でしたか」
「そういえば、ここへはどういった目的だったのですか? あ、いえ、内緒であれば言わなくて結構ですけど!」
フレイヤが使者へ告げる。
一瞬、彼はどうするか考えたがトワイトの抱っこしているリヒトに気づき目を細めた。
「……実はドラゴンの夫婦が子供を拾ったという情報を聞きまして」
「む」
「あれ、ディランさん達のこと……?」
「その子がもしかすると先ほど話に上がった我が国の王子の子かもしれないのです」
「なんじゃと……?」
「「「う……!?」」」
話をした瞬間、使者たち周囲の温度が一気に下がったような感覚に陥り寒気が背筋に走った。
何故ならディランの目つきが鋭く、殺気に近い気配を放っていたからだ。
「リヒトをどうする気じゃ」
「い、一度ドルコント国へお連れし、陛下に確認をしていただきたく思っております。もしやあそこに居る子がそうでしたか? そして貴方はドラゴン……?」
「左様。しかし、捨てた子を返せとはまた横暴じゃ。ワシらは納得できんがのう」
「そういう理由でしたか。それで陛下に赤ちゃんを探してもらおうと?」
「そうです、ロクニクス王国の騎士様」
「フレイヤ、荷を降ろすのを手伝ってくれないか?」
「あ、はーい! すみません、ちょっと向こうへ行ってきます。トワイトさん達を呼びましょうか」
「頼む」
フレイヤが理由を尋ねたところハッキリと目的を告げて来た。深く聞こうとしたところでエメリに呼ばれ、トワイトと交代するとこの場を去る。
それを確認した使者は話を続ける。
「憤りは分かります。ですが、捨てられていたのは深い理由がありまして……実は子を捨てたのは母親の独断で、王子は与り知らぬのです」
「なに?」
「そこでお願いなのですが、このままドルコント国へ来ていただくことはできませんか? その子を陛下に会わせて欲しいのです」
「ふむ……」
「どうしたのあなた?」
「あうー?」
「む、来たか。実はな――」
合流したトワイトとリヒトへディランが先ほどの話を説明する。
そして――
162
あなたにおすすめの小説
忘れるにも程がある
詩森さよ(さよ吉)
恋愛
わたしが目覚めると何も覚えていなかった。
本格的な記憶喪失で、言葉が喋れる以外はすべてわからない。
ちょっとだけ菓子パンやスマホのことがよぎるくらい。
そんなわたしの以前の姿は、完璧な公爵令嬢で第二王子の婚約者だという。
えっ? 噓でしょ? とても信じられない……。
でもどうやら第二王子はとっても嫌なやつなのです。
小説家になろう様、カクヨム様にも重複投稿しています。
筆者は体調不良のため、返事をするのが難しくコメント欄などを閉じさせていただいております。
どうぞよろしくお願いいたします。
魔の森に捨てられた伯爵令嬢は、幸福になって復讐を果たす
三谷朱花
恋愛
ルーナ・メソフィスは、あの冷たく悲しい日のことを忘れはしない。
ルーナの信じてきた世界そのものが否定された日。
伯爵令嬢としての身分も、温かい我が家も奪われた。そして信じていた人たちも、それが幻想だったのだと知った。
そして、告げられた両親の死の真相。
家督を継ぐために父の異母弟である叔父が、両親の死に関わっていた。そして、メソフィス家の財産を独占するために、ルーナの存在を不要とした。
絶望しかなかった。
涙すら出なかった。人間は本当の絶望の前では涙がでないのだとルーナは初めて知った。
雪が積もる冷たい森の中で、この命が果ててしまった方がよほど幸福だとすら感じていた。
そもそも魔の森と呼ばれ恐れられている森だ。誰の助けも期待はできないし、ここに放置した人間たちは、見たこともない魔獣にルーナが食い殺されるのを期待していた。
ルーナは死を待つしか他になかった。
途切れそうになる意識の中で、ルーナは温かい温もりに包まれた夢を見ていた。
そして、ルーナがその温もりを感じた日。
ルーナ・メソフィス伯爵令嬢は亡くなったと公式に発表された。
乙女ゲームのヒロインが純潔を重んじる聖女とか終わってません?
ララ
恋愛
私は侯爵令嬢のフレイヤ。
前世の記憶を持っている。
その記憶によるとどうやら私の生きるこの世界は乙女ゲームの世界らしい。
乙女ゲームのヒロインは聖女でさまざまな困難を乗り越えながら攻略対象と絆を深め愛し合っていくらしい。
最後には大勢から祝福を受けて結婚するハッピーエンドが待っている。
子宝にも恵まれて平民出身のヒロインが王子と身分差の恋に落ち、その恋がみのるシンデレラストーリーだ。
そして私はそんな2人を邪魔する悪役令嬢。
途中でヒロインに嫉妬に狂い危害を加えようとした罪により断罪される。
今日は断罪の日。
けれど私はヒロインに危害を加えようとしたことなんてない。
それなのに断罪は始まった。
まあそれは別にいいとして‥‥。
現実を見ましょう?
聖女たる資格は純潔無垢。
つまり恋愛はもちろん結婚なんてできないのよ?
むしろそんなことしたら資格は失われる。
ただの容姿のいい平民になるのよ?
誰も気づいていないみたいだけど‥‥。
うん、よく考えたらこの乙女ゲームの設定終わってません??
この度、青帝陛下の運命の番に選ばれまして
四馬㋟
恋愛
蓬莱国(ほうらいこく)を治める青帝(せいてい)は人ならざるもの、人の形をした神獣――青龍である。ゆえに不老不死で、お世継ぎを作る必要もない。それなのに私は青帝の妻にされ、后となった。望まれない后だった私は、民の反乱に乗して後宮から逃げ出そうとしたものの、夫に捕まり、殺されてしまう。と思ったら時が遡り、夫に出会う前の、四年前の自分に戻っていた。今度は間違えない、と決意した矢先、再び番(つがい)として宮城に連れ戻されてしまう。けれど状況は以前と変わっていて……。
【完結】婚約破棄され国外追放された姫は隣国で最強冒険者になる
まゆら
ファンタジー
完結しておりますが、時々閑話を更新しております!
続編も宜しくお願い致します!
聖女のアルバイトしながら花嫁修行しています!未来の夫は和菓子職人です!
婚約者である王太子から真実の愛で結ばれた女性がいるからと、いきなり婚約破棄されたミレディア。
王宮で毎日大変な王妃教育を受けている間に婚約者である王太子は魔法学園で出逢った伯爵令嬢マナが真実の愛のお相手だとか。
彼女と婚約する為に私に事実無根の罪を着せて婚約破棄し、ついでに目障りだから国外追放にすると言い渡してきた。
有り難うございます!
前からチャラチャラしていけすかない男だと思ってたからちょうど良かった!
お父様と神王から頼まれて仕方無く婚約者になっていたのに‥
ふざけてますか?
私と婚約破棄したら貴方は王太子じゃなくなりますけどね?
いいんですね?
勿論、ざまぁさせてもらいますから!
ご機嫌よう!
◇◇◇◇◇
転生もふもふのヒロインの両親の出逢いは実は‥
国外追放ざまぁから始まっていた!
アーライ神国の現アーライ神が神王になるきっかけを作ったのは‥
実は、女神ミレディアだったというお話です。
ミレディアが家出して冒険者となり、隣国ジュビアで転生者である和菓子職人デイブと出逢い、恋に落ち‥
結婚するまでの道程はどんな道程だったのか?
今語られるミレディアの可愛らしい?
侯爵令嬢時代は、女神ミレディアファン必読の価値有り?
◈◈この作品に出てくるラハルト王子は後のアーライ神になります!
追放された聖女は隣国で…にも登場しておりますのでそちらも合わせてどうぞ!
新しいミディの使い魔は白もふフェンリル様!
転生もふもふとようやくリンクしてきました!
番外編には、ミレディアのいとこであるミルティーヌがメインで登場。
家出してきたミルティーヌの真意は?
デイブとミレディアの新婚生活は?
出戻り娘と乗っ取り娘
瑞多美音
恋愛
望まれて嫁いだはずが……
「お前は誰だっ!とっとと出て行け!」
追い返され、家にUターンすると見知らぬ娘が自分になっていました。どうやら、魔法か何かを使いわたくしはすべてを乗っ取られたようです。
【完結】名無しの物語
ジュレヌク
恋愛
『やはり、こちらを貰おう』
父が借金の方に娘を売る。
地味で無表情な姉は、21歳
美人で華やかな異母妹は、16歳。
45歳の男は、姉ではなく妹を選んだ。
侯爵家令嬢として生まれた姉は、家族を捨てる計画を立てていた。
甘い汁を吸い付くし、次の宿主を求め、異母妹と義母は、姉の婚約者を奪った。
男は、すべてを知った上で、妹を選んだ。
登場人物に、名前はない。
それでも、彼らは、物語を奏でる。
試験の多い魔導王国王家
章槻雅希
ファンタジー
法律の多いことで有名なカヌーン魔導王国。
だが、実は王族に対しての試験が多いことは知られていない。
カヌーン王家に属する者は王も王妃も側室も王子も王女も定期的に試験を受けるのである。試練ではない。試験だ。ペーパーテストだ。
そして、その結果によっては追試や廃嫡、毒杯を賜ることもある。
そんな苛酷な結果を伴う試験を続けた結果、カヌーン王家は優秀で有能で一定以上の人格を保持した国王と王妃によって統治されているのである。
ネタは熱いうちに打てとばかりに勢いで書いたため、文章拙く、色々可笑しいところがあるかもしれません。そのうち書き直す可能性も大(そのまま放置する可能性はもっと大きい)。
『小説家になろう』様・『アルファポリス』様に重複投稿、自サイトにも掲載。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる