187 / 385
第187話 竜、ほんの少し滞在する
しおりを挟む
「わふ」
「だ、大丈夫よ、なにもしたりしません!」
「どうするつもりだ、カーネリア」
「王妃様……」
王妃が孫へ近づいていくと、リヒトたちの傍に寝そべっていたルミナスが前足をサッと出して牽制する。なにもしないと言いつつ、王妃は赤ん坊を抱きあげた。
「……確かに、オルドライデの言うことはその通りなの。それでもなお、貴族主義を続けた理由はもちろんあるわ。でもあなたのため、というのも間違ってはいないのよ」
「母上? それはどういうことですか?」
「……」
「もうオルドライデも成人をしたことですし、話せとお義父様が言っているのかもしれませんね、あなた」
王妃は眉間にしわを寄せていた表情から一転し、穏やかな表情で赤ん坊を見つめていた。カーネリアと呼ばれた王妃は先代国王に話せと言われているかも、と口を開いた。
当然、意味がわからずオルドライデは父に顔を向ける。
「なにか複雑な事情がおありのようですね。我々は席を外しましょうか」
「そうだねザミール」
「なにかあれば部屋へ――」
ザミールがヴァールに問うと、彼は頷いていた。そこでバーリオが部屋へ戻ると告げようとしたところで、沈黙していたウォルモーダが口を開く。
「……構わない。国の在り方、という意味ではヴァール王子には聞いてもらってもいいかもしれんのでな」
「国の在り方、ですか」
「そうだ。ちなみに……私は今、四十七歳、妻は四十三だ。そしてオルドライデは二十三歳になる」
『わたしのいなくなったお父さんより少し上かな、多分』
「歳がどうしましたか?」
急に一家の年齢を口にし、リーナが元の父親とあまり変わらないかもと言い、ヴァールがその意図を尋ねる。
ひとまず席に着くように示唆した後、騎士やメイドを遠巻きに配置した。
赤ん坊はシエラに返され、またリヒトの隣へ寝かせる。
周囲を見渡した後、ウォルモーダは話をつづけた。
「まだまだ王位を譲るほど老いてはいない。私の父と母である先王も生きているくらいの歳なのだ。だが、オルドライデが生まれたときにはすでに祖母は居なくなっていた」
「……おじい様も私が七歳くらいの時に亡くなった。その時に王位を継承したのは覚えている」
「うむ。そこから私が数年かけて政策を変えた」
「それだ。変えなくても良さそうな政策をどうして変えたのですか?」
「母が亡くなったからだ」
「……」
ウォルモーダはまだ若く、本来であれば先王が生きていてもおかしくない年齢だと語った。しかし、自身の両親はもういない。
そしてオルドライデが見たことのない祖母のせいで政策を変えたのだと、言う。
「おばあ様がどうして関係してくるのでしょうか?」
トワイトの言葉にその場にいた者はもちろん頷いた。するとウォルモーダは空を仰いでから驚くべき事実を口にした。
「……母は、お前の祖母は元々、平民だった」
「「……?!」」
ウォルモーダの母は平民だったと告げ、オルドライデとシエラが目を見開いて驚いていた。
「なんと」
「それなのにどうして」
バーリオとトーニャがそれぞれ呟くと、首を振りながらウォルモーダはため息を吐いた。
「オルドライデは父の兄のことを知っているだろう?」
「え? あ、ああ……ブライネル侯爵がそうであるとだけは。会ったことは……一度だけあるかどうか」
「そうだ。私が会わせないようにしてきたからな。確証はないが、伯父が母を殺した可能性があったからな」
「は……!?」
「本当よ」
カーネリアは視線を周囲に向けながらオルドライデへ言う。
経緯として、ブライネル侯爵はウォルモーダの父の兄にあたる男で、貴族であることを誇りに思っているらしい。
しかし、それがいつしか『貴族は偉い、平民は下である』という偏った考えになっていき、当時の王であるウォルモーダの祖父が窘めたが治らなかった。
そこで弟である父が継いだ、という経緯を伝えた。
「でもそれだったらウォルモーダさんが迎合するのはおかしいような気がしますね」
「うむ。トワイトの言う通りじゃ。先の母がそやつに殺されたことと関係があるのか?」
ディラン達はおかしな流れだと返す。
自身の父親がそうであったなら話はわかるが、伯父の思想を受けることはないのではと。
「左様。父と母は優しい人であった。町には顔を出していたし、当然民から慕われるようなこともしていた。だが、私とカーネリアが婚約をしたとある日、それは起こった」
先王は狩りに行くこともあり、妻を連れていくこともあった。しかしとある日、ならず者たちが襲ってきたとのこと。
その際、当時の王妃は遠くから放たれた矢を受けて亡くなり、先王も負傷した。ならず者たちはその場で護衛の騎士たちが始末し、捕らえたが犯人は解らずじまい。
ウォルモーダ達は城に居たため無事だったものの、母が亡くなったことを知った彼は酷く動揺したという。
「……身内の恥を晒すようで苦々しいが、恐らくブライネル侯爵の差し金だ。一番最初に母が狙われたのが出来すぎている。ならず者たちはついでに私の父も殺そうとしていた可能性がある。大金を積まれて命を落とす、愚かなことだ」
「犯人だと断定は……?」
「できなかった。口を割るものが居なかったからだ」
「というか弟を殺して自分が王位に、かな? とんでもねえな……」
ウォルモーダが顔を険しくして推測を口にすると、ガルフがぽつりとつぶやく。
いくらなんでも身内を殺そうとするのはやりすぎだと。
「そう思うだろう冒険者よ。だがな、あの男は王の椅子に興味がないのだ。裏で自分の思うようにする、そしてそうなっていれば満足なのだ」
『気持ち悪いー』
「本当に……そこでウォルモーダとわたくしはひとつ、手を打ちました。それが貴族主義を貫くこと」
「なるほど、その男が死ぬまでじゃな」
「話が早くて助かる、ドラゴンの男よ。幸いあの男には子供が居ない。思想を継いだ者も。だが、このまま黙って終わるつもりは無かったようだ」
「まさか……」
「赤ちゃんを誘拐しようとしたのは……!?」
驚くヴァールとコレルにウォルモーダ夫妻は頷く。恐らく、オルドライデの子を育て、どこかのタイミングで出してくるつもりだったのだろうと。
「なら私が感じた嫌な気配は……」
「恐らく、狙われていたのは間違いなかろう。あの家から逃げたのは良し悪しだったようだが」
結果的に見つかって良かったが、捕らえられていたらどうなっていたかわからない。
「まあ、こちらが孫を確保してお前を言う通りにさせるつもりはあったがな」
「父上……」
今、貴族主義を辞めてしまえばブライネル侯爵は必ずなにかしら動きを見せる。
しかし、用意が不完全なままそれをするわけにはいかない。
「お前に王位を譲る前にこれだけはケリをつけねばならん。殺された母、失意のまま心労で逝ってしまった父のためにも」
「ふむ、そういう相手じゃとなかなか大変そうじゃのう。赤ん坊のこともある。リヒトの友達の危機を解決しないと怒られそうじゃ」
「うふふ、そうですね♪ このまま帰ったらリヒトが頬を膨らませて怒りそう」
「あなた達は、一体……? ロイヤード国で会いましたが……」
「まあ、ちょっとしたボディガードじゃよ」
ディランがそう言ってニヤリと笑うのだった。
「だ、大丈夫よ、なにもしたりしません!」
「どうするつもりだ、カーネリア」
「王妃様……」
王妃が孫へ近づいていくと、リヒトたちの傍に寝そべっていたルミナスが前足をサッと出して牽制する。なにもしないと言いつつ、王妃は赤ん坊を抱きあげた。
「……確かに、オルドライデの言うことはその通りなの。それでもなお、貴族主義を続けた理由はもちろんあるわ。でもあなたのため、というのも間違ってはいないのよ」
「母上? それはどういうことですか?」
「……」
「もうオルドライデも成人をしたことですし、話せとお義父様が言っているのかもしれませんね、あなた」
王妃は眉間にしわを寄せていた表情から一転し、穏やかな表情で赤ん坊を見つめていた。カーネリアと呼ばれた王妃は先代国王に話せと言われているかも、と口を開いた。
当然、意味がわからずオルドライデは父に顔を向ける。
「なにか複雑な事情がおありのようですね。我々は席を外しましょうか」
「そうだねザミール」
「なにかあれば部屋へ――」
ザミールがヴァールに問うと、彼は頷いていた。そこでバーリオが部屋へ戻ると告げようとしたところで、沈黙していたウォルモーダが口を開く。
「……構わない。国の在り方、という意味ではヴァール王子には聞いてもらってもいいかもしれんのでな」
「国の在り方、ですか」
「そうだ。ちなみに……私は今、四十七歳、妻は四十三だ。そしてオルドライデは二十三歳になる」
『わたしのいなくなったお父さんより少し上かな、多分』
「歳がどうしましたか?」
急に一家の年齢を口にし、リーナが元の父親とあまり変わらないかもと言い、ヴァールがその意図を尋ねる。
ひとまず席に着くように示唆した後、騎士やメイドを遠巻きに配置した。
赤ん坊はシエラに返され、またリヒトの隣へ寝かせる。
周囲を見渡した後、ウォルモーダは話をつづけた。
「まだまだ王位を譲るほど老いてはいない。私の父と母である先王も生きているくらいの歳なのだ。だが、オルドライデが生まれたときにはすでに祖母は居なくなっていた」
「……おじい様も私が七歳くらいの時に亡くなった。その時に王位を継承したのは覚えている」
「うむ。そこから私が数年かけて政策を変えた」
「それだ。変えなくても良さそうな政策をどうして変えたのですか?」
「母が亡くなったからだ」
「……」
ウォルモーダはまだ若く、本来であれば先王が生きていてもおかしくない年齢だと語った。しかし、自身の両親はもういない。
そしてオルドライデが見たことのない祖母のせいで政策を変えたのだと、言う。
「おばあ様がどうして関係してくるのでしょうか?」
トワイトの言葉にその場にいた者はもちろん頷いた。するとウォルモーダは空を仰いでから驚くべき事実を口にした。
「……母は、お前の祖母は元々、平民だった」
「「……?!」」
ウォルモーダの母は平民だったと告げ、オルドライデとシエラが目を見開いて驚いていた。
「なんと」
「それなのにどうして」
バーリオとトーニャがそれぞれ呟くと、首を振りながらウォルモーダはため息を吐いた。
「オルドライデは父の兄のことを知っているだろう?」
「え? あ、ああ……ブライネル侯爵がそうであるとだけは。会ったことは……一度だけあるかどうか」
「そうだ。私が会わせないようにしてきたからな。確証はないが、伯父が母を殺した可能性があったからな」
「は……!?」
「本当よ」
カーネリアは視線を周囲に向けながらオルドライデへ言う。
経緯として、ブライネル侯爵はウォルモーダの父の兄にあたる男で、貴族であることを誇りに思っているらしい。
しかし、それがいつしか『貴族は偉い、平民は下である』という偏った考えになっていき、当時の王であるウォルモーダの祖父が窘めたが治らなかった。
そこで弟である父が継いだ、という経緯を伝えた。
「でもそれだったらウォルモーダさんが迎合するのはおかしいような気がしますね」
「うむ。トワイトの言う通りじゃ。先の母がそやつに殺されたことと関係があるのか?」
ディラン達はおかしな流れだと返す。
自身の父親がそうであったなら話はわかるが、伯父の思想を受けることはないのではと。
「左様。父と母は優しい人であった。町には顔を出していたし、当然民から慕われるようなこともしていた。だが、私とカーネリアが婚約をしたとある日、それは起こった」
先王は狩りに行くこともあり、妻を連れていくこともあった。しかしとある日、ならず者たちが襲ってきたとのこと。
その際、当時の王妃は遠くから放たれた矢を受けて亡くなり、先王も負傷した。ならず者たちはその場で護衛の騎士たちが始末し、捕らえたが犯人は解らずじまい。
ウォルモーダ達は城に居たため無事だったものの、母が亡くなったことを知った彼は酷く動揺したという。
「……身内の恥を晒すようで苦々しいが、恐らくブライネル侯爵の差し金だ。一番最初に母が狙われたのが出来すぎている。ならず者たちはついでに私の父も殺そうとしていた可能性がある。大金を積まれて命を落とす、愚かなことだ」
「犯人だと断定は……?」
「できなかった。口を割るものが居なかったからだ」
「というか弟を殺して自分が王位に、かな? とんでもねえな……」
ウォルモーダが顔を険しくして推測を口にすると、ガルフがぽつりとつぶやく。
いくらなんでも身内を殺そうとするのはやりすぎだと。
「そう思うだろう冒険者よ。だがな、あの男は王の椅子に興味がないのだ。裏で自分の思うようにする、そしてそうなっていれば満足なのだ」
『気持ち悪いー』
「本当に……そこでウォルモーダとわたくしはひとつ、手を打ちました。それが貴族主義を貫くこと」
「なるほど、その男が死ぬまでじゃな」
「話が早くて助かる、ドラゴンの男よ。幸いあの男には子供が居ない。思想を継いだ者も。だが、このまま黙って終わるつもりは無かったようだ」
「まさか……」
「赤ちゃんを誘拐しようとしたのは……!?」
驚くヴァールとコレルにウォルモーダ夫妻は頷く。恐らく、オルドライデの子を育て、どこかのタイミングで出してくるつもりだったのだろうと。
「なら私が感じた嫌な気配は……」
「恐らく、狙われていたのは間違いなかろう。あの家から逃げたのは良し悪しだったようだが」
結果的に見つかって良かったが、捕らえられていたらどうなっていたかわからない。
「まあ、こちらが孫を確保してお前を言う通りにさせるつもりはあったがな」
「父上……」
今、貴族主義を辞めてしまえばブライネル侯爵は必ずなにかしら動きを見せる。
しかし、用意が不完全なままそれをするわけにはいかない。
「お前に王位を譲る前にこれだけはケリをつけねばならん。殺された母、失意のまま心労で逝ってしまった父のためにも」
「ふむ、そういう相手じゃとなかなか大変そうじゃのう。赤ん坊のこともある。リヒトの友達の危機を解決しないと怒られそうじゃ」
「うふふ、そうですね♪ このまま帰ったらリヒトが頬を膨らませて怒りそう」
「あなた達は、一体……? ロイヤード国で会いましたが……」
「まあ、ちょっとしたボディガードじゃよ」
ディランがそう言ってニヤリと笑うのだった。
145
あなたにおすすめの小説
忘れるにも程がある
詩森さよ(さよ吉)
恋愛
わたしが目覚めると何も覚えていなかった。
本格的な記憶喪失で、言葉が喋れる以外はすべてわからない。
ちょっとだけ菓子パンやスマホのことがよぎるくらい。
そんなわたしの以前の姿は、完璧な公爵令嬢で第二王子の婚約者だという。
えっ? 噓でしょ? とても信じられない……。
でもどうやら第二王子はとっても嫌なやつなのです。
小説家になろう様、カクヨム様にも重複投稿しています。
筆者は体調不良のため、返事をするのが難しくコメント欄などを閉じさせていただいております。
どうぞよろしくお願いいたします。
魔の森に捨てられた伯爵令嬢は、幸福になって復讐を果たす
三谷朱花
恋愛
ルーナ・メソフィスは、あの冷たく悲しい日のことを忘れはしない。
ルーナの信じてきた世界そのものが否定された日。
伯爵令嬢としての身分も、温かい我が家も奪われた。そして信じていた人たちも、それが幻想だったのだと知った。
そして、告げられた両親の死の真相。
家督を継ぐために父の異母弟である叔父が、両親の死に関わっていた。そして、メソフィス家の財産を独占するために、ルーナの存在を不要とした。
絶望しかなかった。
涙すら出なかった。人間は本当の絶望の前では涙がでないのだとルーナは初めて知った。
雪が積もる冷たい森の中で、この命が果ててしまった方がよほど幸福だとすら感じていた。
そもそも魔の森と呼ばれ恐れられている森だ。誰の助けも期待はできないし、ここに放置した人間たちは、見たこともない魔獣にルーナが食い殺されるのを期待していた。
ルーナは死を待つしか他になかった。
途切れそうになる意識の中で、ルーナは温かい温もりに包まれた夢を見ていた。
そして、ルーナがその温もりを感じた日。
ルーナ・メソフィス伯爵令嬢は亡くなったと公式に発表された。
乙女ゲームのヒロインが純潔を重んじる聖女とか終わってません?
ララ
恋愛
私は侯爵令嬢のフレイヤ。
前世の記憶を持っている。
その記憶によるとどうやら私の生きるこの世界は乙女ゲームの世界らしい。
乙女ゲームのヒロインは聖女でさまざまな困難を乗り越えながら攻略対象と絆を深め愛し合っていくらしい。
最後には大勢から祝福を受けて結婚するハッピーエンドが待っている。
子宝にも恵まれて平民出身のヒロインが王子と身分差の恋に落ち、その恋がみのるシンデレラストーリーだ。
そして私はそんな2人を邪魔する悪役令嬢。
途中でヒロインに嫉妬に狂い危害を加えようとした罪により断罪される。
今日は断罪の日。
けれど私はヒロインに危害を加えようとしたことなんてない。
それなのに断罪は始まった。
まあそれは別にいいとして‥‥。
現実を見ましょう?
聖女たる資格は純潔無垢。
つまり恋愛はもちろん結婚なんてできないのよ?
むしろそんなことしたら資格は失われる。
ただの容姿のいい平民になるのよ?
誰も気づいていないみたいだけど‥‥。
うん、よく考えたらこの乙女ゲームの設定終わってません??
この度、青帝陛下の運命の番に選ばれまして
四馬㋟
恋愛
蓬莱国(ほうらいこく)を治める青帝(せいてい)は人ならざるもの、人の形をした神獣――青龍である。ゆえに不老不死で、お世継ぎを作る必要もない。それなのに私は青帝の妻にされ、后となった。望まれない后だった私は、民の反乱に乗して後宮から逃げ出そうとしたものの、夫に捕まり、殺されてしまう。と思ったら時が遡り、夫に出会う前の、四年前の自分に戻っていた。今度は間違えない、と決意した矢先、再び番(つがい)として宮城に連れ戻されてしまう。けれど状況は以前と変わっていて……。
【完結】婚約破棄され国外追放された姫は隣国で最強冒険者になる
まゆら
ファンタジー
完結しておりますが、時々閑話を更新しております!
続編も宜しくお願い致します!
聖女のアルバイトしながら花嫁修行しています!未来の夫は和菓子職人です!
婚約者である王太子から真実の愛で結ばれた女性がいるからと、いきなり婚約破棄されたミレディア。
王宮で毎日大変な王妃教育を受けている間に婚約者である王太子は魔法学園で出逢った伯爵令嬢マナが真実の愛のお相手だとか。
彼女と婚約する為に私に事実無根の罪を着せて婚約破棄し、ついでに目障りだから国外追放にすると言い渡してきた。
有り難うございます!
前からチャラチャラしていけすかない男だと思ってたからちょうど良かった!
お父様と神王から頼まれて仕方無く婚約者になっていたのに‥
ふざけてますか?
私と婚約破棄したら貴方は王太子じゃなくなりますけどね?
いいんですね?
勿論、ざまぁさせてもらいますから!
ご機嫌よう!
◇◇◇◇◇
転生もふもふのヒロインの両親の出逢いは実は‥
国外追放ざまぁから始まっていた!
アーライ神国の現アーライ神が神王になるきっかけを作ったのは‥
実は、女神ミレディアだったというお話です。
ミレディアが家出して冒険者となり、隣国ジュビアで転生者である和菓子職人デイブと出逢い、恋に落ち‥
結婚するまでの道程はどんな道程だったのか?
今語られるミレディアの可愛らしい?
侯爵令嬢時代は、女神ミレディアファン必読の価値有り?
◈◈この作品に出てくるラハルト王子は後のアーライ神になります!
追放された聖女は隣国で…にも登場しておりますのでそちらも合わせてどうぞ!
新しいミディの使い魔は白もふフェンリル様!
転生もふもふとようやくリンクしてきました!
番外編には、ミレディアのいとこであるミルティーヌがメインで登場。
家出してきたミルティーヌの真意は?
デイブとミレディアの新婚生活は?
出戻り娘と乗っ取り娘
瑞多美音
恋愛
望まれて嫁いだはずが……
「お前は誰だっ!とっとと出て行け!」
追い返され、家にUターンすると見知らぬ娘が自分になっていました。どうやら、魔法か何かを使いわたくしはすべてを乗っ取られたようです。
【完結】名無しの物語
ジュレヌク
恋愛
『やはり、こちらを貰おう』
父が借金の方に娘を売る。
地味で無表情な姉は、21歳
美人で華やかな異母妹は、16歳。
45歳の男は、姉ではなく妹を選んだ。
侯爵家令嬢として生まれた姉は、家族を捨てる計画を立てていた。
甘い汁を吸い付くし、次の宿主を求め、異母妹と義母は、姉の婚約者を奪った。
男は、すべてを知った上で、妹を選んだ。
登場人物に、名前はない。
それでも、彼らは、物語を奏でる。
試験の多い魔導王国王家
章槻雅希
ファンタジー
法律の多いことで有名なカヌーン魔導王国。
だが、実は王族に対しての試験が多いことは知られていない。
カヌーン王家に属する者は王も王妃も側室も王子も王女も定期的に試験を受けるのである。試練ではない。試験だ。ペーパーテストだ。
そして、その結果によっては追試や廃嫡、毒杯を賜ることもある。
そんな苛酷な結果を伴う試験を続けた結果、カヌーン王家は優秀で有能で一定以上の人格を保持した国王と王妃によって統治されているのである。
ネタは熱いうちに打てとばかりに勢いで書いたため、文章拙く、色々可笑しいところがあるかもしれません。そのうち書き直す可能性も大(そのまま放置する可能性はもっと大きい)。
『小説家になろう』様・『アルファポリス』様に重複投稿、自サイトにも掲載。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる