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最終部:タワー・オブ・バベル
その374 神裂の防衛網
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<バベルの塔:90階>
「やけに天井が高い……でも無重力ってわけでもないのか」
「そうですね、ここは下の階にあったような罠の類は無さそうです」
カイムさんが地面に伏して床を調べ上げるが、あれほどしつこいくらい仕掛けてきた罠がどこにも無かった。疑心暗鬼、という言葉を思い出した。
「本当に何も無いんじゃないの? ゆっくり進ませるために今までずっと罠を仕掛けてきていたとか」
私の言葉にお父さんが腕を組んで考えていた。
「……有り得なくはないな。だが、油断もしていられん。カイム、引き続き確認を頼むぞ」
「ええ、分かっています」
平衡感覚を失いそうな本当に真っ白な部屋ね……足音を響かせながら進んでいると、不意にソキウスが立ちどまって言う。
「……それにしても面倒くさい仕掛けばっかりだよな。結構時間経っているけど、神裂ってやつはまだ神になれないのか?」
『なっていても困るけどね。人が神の力を制御するんだ、この短期間でモノにできると宣言しただけでも凄いと思うよ』
「エクソリア様はどうやって女神になったんですか?」
『ボク達は最初からだよ。こういうのも何だけど、僕たちだってぽっと出で産まれたわけじゃない。神同士が子を作って――』
みゅいーん、みゅいーん……
「来たか。どんなやつが出て来るかな?」
興味深い話が聞けそうだったけど警告音が鳴り響き中断される。
音がした方を見上げると。ゆっくりと頭上から長方型で箱みたいな物体が二つ降りてきた。大きさは高さ三メートルくらいで、ユウリが乗せられていた兵器にも似ている気がする。
「また機械ってやつですか? こんなものもあるんですね」
「……機械というのは合っているが、こういうものは無い。父さんの自作兵器だ」
「砲塔二門は分かるとして、真ん中のレンズはなにかしら?」
ニールセンさんの言葉にノゾムが返し、アイリがライフルを持ち替えながら口を開く。私達も武器を構えていると、浮いたままの箱型機械から声が聞こえてきた。
「最終防衛兵器起動。シンニュウシャ、発見、コレヨリ迎撃シマス」
「目標、補足」
キュィーン……
「……! 散れみんな!」
ズドン!
二体かける二本の砲塔から弾が発射される瞬間、ユウリが叫び私達はその場を離れる。着弾した弾は白い床に大きな窪みを作っていた。
「当たったら消えてなくなるわね……」
セイラが床を見て呟いていると、横に居たアイリがライフルを撃った。
「落ちなさい!」
カィン!
「危険度、C、カウンター」
ドドドド!
「当たった! え!? ……きゃあ!?」
ライフル弾はヒットしたけど、機銃で反撃をしてきた。取り囲むように動き、一体は狙いを女神二人に定めて攻撃を開始した。
「女神、発見、消去プログラム起動」
『こっちはボク達専用の敵か? なら、粉々にしてくれるよ! 姉さん!』
『分かってるわよ、こっちは私達でやるからそっちは任せるわ』
「分かりました! 一体ならみんなでかかれば倒せるはずよ! 行くわよ!」
「ああ!」
私が合図するとレイドさんが頷いてくれる。だけど、そこにフレーレが声をあげた。
「あの! 戦うのはいいんですけど、どうやって攻撃するんですか? 浮いてますけど……」
「……確かに」
お父さんが剣を握りしめて肯定すると、クラウスさんとソキウスが怒鳴り出していた。
「おら、降りて来い! きたねぇぞ空を飛ぶなんて!」
「オレ達が怖くてそんなところからしか攻撃できないんだろ!」
ピピ……
「発射」
ドドドド!
「うおわ!? あぶねぇえ!」
「うおおお!?」
「流石に考える時間を与えてはくれないわね、遠距離攻撃が出来る人中心に攻撃をしましょう! みんなに補助魔法かけるわ!」
上級補助魔法を全員にかけてから私はレイジングムーンで砲塔に狙いを定める。
ビュン! ビシ!
「カウンターモード」
ドドド……
「おっと、大丈夫、傷は入るわね」
私の攻撃に反応して撃って来るけど、フェンリルアクセラレータで避けられない速度ではない。傷が入ることを確認したレイドさんが砲塔からの攻撃を避けながら叫ぶ。
ドン! ドン!
「俺もこれなら届くか? ”ディスタントゼロ”!」
「迎撃シマ――」
ドォン!
レイドさんが剣を持ち替えて技を放つと、砲台が一つ粉々になって壊れた。流石!
「いける、どんどん攻撃だ!」
「こっちですよ! ≪マジックアロー≫!」
<これはわらわの出番じゃな!>
「反撃」
ドン! ボン!
マジックアローとチェイシャの魔弾を機銃と砲塔の攻撃で消しにかかってくる。だけど、数はこっちが上、私はすかさずシューティングスターを放つ。
「食らいなさい!」
ドゴン!
「着弾。危険度Aランク。砲台の修復を開始」
「え、何? なんなのそれ?」
バチバチと火花が散っているところが少しずつ消えていく。ノゾムがそれをみて喋る。
「……自己再生があるのか、一気にトドメを刺さないと厄介だぞこれは。あいつはダメージを自分で回復させる手段がある。攻撃の手は休めるな」
「ハッ! シュリケンは刺さるが……弱いか!?」
「アイリ、壊れた右側の砲塔を狙ってくれ。僕はもう一つを狙う」
コクリと頷き、アイリがカシャンカシャンと連射を始め修復をさせないよう撃ちつづける。私も魔力矢とチェイシャで攻撃を続けていた。
「一斉射撃」
ダラララララララ……
「固まるなよみんな……!」
いよいよとなったのか、箱型の機械が移動しながら攻撃を開始し、こちらの狙いが定まらない。足元にいくつも弾丸の痕が残っていく。当たったら確実に死ぬのは間違いない……! こちらは補助魔法で強化しているので簡単には当たらないし、
「すまん、みんな頑張ってくれ!」
「くそ、オレ達も空を飛べたら戦えるのに……!」
完全に戦力外となったクラウスさんとソキウスが悔しそうにそんなことを言うと、レイドさんが何かを思いついたらしく、ノゾムに駆け寄っていく。
「おいノゾム、お前のワイヤーはあそこまで届くか?」
チュン! カイィン!
剣で弾丸をガードしながら問う。
「……十分届くが、どうする気だ?」
「どっかに引っかけてあいつに近づくことは?」
「……なるほど、掴まれ……!」
「修復、完了」
ドゴン!
レイドさん達に向かって修復が完了した砲台から弾が飛び出し、爆発を起こす。煙で状況が見えない。
「レイドさん!」
「チッ、思ったより再生が速い! 叩き落として剣士組でバラバラにした方がいいかもしれないよ……うわ!? こいつ!」
「ピピ……接近を感知」
ボヒュ……
「一気に破壊してやる!」
「俺はブースターを狙う!」
「レイドさん! ノゾム!」
煙から出てきた二人がワイヤーを使って箱型の機械へと向かっていた。取りつくと、レイドさんは上によじ登り、ノゾムは下にぶら下がる。
「これで終わりだ!」
ズン!
ボン!
「今から落とす、離れろ!」
ピン! ……ドゴォォン!
レイドさんの剣が頭上で突き刺さり、ノゾムはいつぞやの手りゅう弾を、浮かせている装置に投げ入れると、大爆発を起こした!
「損傷大……コーション、コーション……」
ズゥゥゥン……
「やったぁあ! レイドさんかっこいい!」
「ふう……補助魔法もあったから一気に貫けた……」
「……いい案だ、さすが勇者だな」
ノゾムも無事着地。
「おっし! 今度こそべこべこにしてやろうぜソキウス!」
「バラバラにしてやる!」
「あ、みんなで攻撃しないと!」
シルキーさんの制止を振り切って二人がここぞとばかりに走ると、箱型の機械はまた動き出す。
「修復マデ1800秒……地上迎撃モードにニ移行シマス」
キュイーン!
ガシャガシャガシャ……
「うお!? 気持ち悪ぃ!」
ザザザ、とストップしたクラウスさんの言葉に誰もが納得する。箱の両脇から、カニの足のようなものが生えてきたのだ。
「……へっ、地上ならぶった切れるってもんよ。覚悟しやがれ!」
「集束レンズ砲、使用準備」
「え!?」
ガゴン……
ソキウスが啖呵を切った瞬間、白い部屋の左と右の壁が崩れ去り、太陽が輝いていた。
「やけに天井が高い……でも無重力ってわけでもないのか」
「そうですね、ここは下の階にあったような罠の類は無さそうです」
カイムさんが地面に伏して床を調べ上げるが、あれほどしつこいくらい仕掛けてきた罠がどこにも無かった。疑心暗鬼、という言葉を思い出した。
「本当に何も無いんじゃないの? ゆっくり進ませるために今までずっと罠を仕掛けてきていたとか」
私の言葉にお父さんが腕を組んで考えていた。
「……有り得なくはないな。だが、油断もしていられん。カイム、引き続き確認を頼むぞ」
「ええ、分かっています」
平衡感覚を失いそうな本当に真っ白な部屋ね……足音を響かせながら進んでいると、不意にソキウスが立ちどまって言う。
「……それにしても面倒くさい仕掛けばっかりだよな。結構時間経っているけど、神裂ってやつはまだ神になれないのか?」
『なっていても困るけどね。人が神の力を制御するんだ、この短期間でモノにできると宣言しただけでも凄いと思うよ』
「エクソリア様はどうやって女神になったんですか?」
『ボク達は最初からだよ。こういうのも何だけど、僕たちだってぽっと出で産まれたわけじゃない。神同士が子を作って――』
みゅいーん、みゅいーん……
「来たか。どんなやつが出て来るかな?」
興味深い話が聞けそうだったけど警告音が鳴り響き中断される。
音がした方を見上げると。ゆっくりと頭上から長方型で箱みたいな物体が二つ降りてきた。大きさは高さ三メートルくらいで、ユウリが乗せられていた兵器にも似ている気がする。
「また機械ってやつですか? こんなものもあるんですね」
「……機械というのは合っているが、こういうものは無い。父さんの自作兵器だ」
「砲塔二門は分かるとして、真ん中のレンズはなにかしら?」
ニールセンさんの言葉にノゾムが返し、アイリがライフルを持ち替えながら口を開く。私達も武器を構えていると、浮いたままの箱型機械から声が聞こえてきた。
「最終防衛兵器起動。シンニュウシャ、発見、コレヨリ迎撃シマス」
「目標、補足」
キュィーン……
「……! 散れみんな!」
ズドン!
二体かける二本の砲塔から弾が発射される瞬間、ユウリが叫び私達はその場を離れる。着弾した弾は白い床に大きな窪みを作っていた。
「当たったら消えてなくなるわね……」
セイラが床を見て呟いていると、横に居たアイリがライフルを撃った。
「落ちなさい!」
カィン!
「危険度、C、カウンター」
ドドドド!
「当たった! え!? ……きゃあ!?」
ライフル弾はヒットしたけど、機銃で反撃をしてきた。取り囲むように動き、一体は狙いを女神二人に定めて攻撃を開始した。
「女神、発見、消去プログラム起動」
『こっちはボク達専用の敵か? なら、粉々にしてくれるよ! 姉さん!』
『分かってるわよ、こっちは私達でやるからそっちは任せるわ』
「分かりました! 一体ならみんなでかかれば倒せるはずよ! 行くわよ!」
「ああ!」
私が合図するとレイドさんが頷いてくれる。だけど、そこにフレーレが声をあげた。
「あの! 戦うのはいいんですけど、どうやって攻撃するんですか? 浮いてますけど……」
「……確かに」
お父さんが剣を握りしめて肯定すると、クラウスさんとソキウスが怒鳴り出していた。
「おら、降りて来い! きたねぇぞ空を飛ぶなんて!」
「オレ達が怖くてそんなところからしか攻撃できないんだろ!」
ピピ……
「発射」
ドドドド!
「うおわ!? あぶねぇえ!」
「うおおお!?」
「流石に考える時間を与えてはくれないわね、遠距離攻撃が出来る人中心に攻撃をしましょう! みんなに補助魔法かけるわ!」
上級補助魔法を全員にかけてから私はレイジングムーンで砲塔に狙いを定める。
ビュン! ビシ!
「カウンターモード」
ドドド……
「おっと、大丈夫、傷は入るわね」
私の攻撃に反応して撃って来るけど、フェンリルアクセラレータで避けられない速度ではない。傷が入ることを確認したレイドさんが砲塔からの攻撃を避けながら叫ぶ。
ドン! ドン!
「俺もこれなら届くか? ”ディスタントゼロ”!」
「迎撃シマ――」
ドォン!
レイドさんが剣を持ち替えて技を放つと、砲台が一つ粉々になって壊れた。流石!
「いける、どんどん攻撃だ!」
「こっちですよ! ≪マジックアロー≫!」
<これはわらわの出番じゃな!>
「反撃」
ドン! ボン!
マジックアローとチェイシャの魔弾を機銃と砲塔の攻撃で消しにかかってくる。だけど、数はこっちが上、私はすかさずシューティングスターを放つ。
「食らいなさい!」
ドゴン!
「着弾。危険度Aランク。砲台の修復を開始」
「え、何? なんなのそれ?」
バチバチと火花が散っているところが少しずつ消えていく。ノゾムがそれをみて喋る。
「……自己再生があるのか、一気にトドメを刺さないと厄介だぞこれは。あいつはダメージを自分で回復させる手段がある。攻撃の手は休めるな」
「ハッ! シュリケンは刺さるが……弱いか!?」
「アイリ、壊れた右側の砲塔を狙ってくれ。僕はもう一つを狙う」
コクリと頷き、アイリがカシャンカシャンと連射を始め修復をさせないよう撃ちつづける。私も魔力矢とチェイシャで攻撃を続けていた。
「一斉射撃」
ダラララララララ……
「固まるなよみんな……!」
いよいよとなったのか、箱型の機械が移動しながら攻撃を開始し、こちらの狙いが定まらない。足元にいくつも弾丸の痕が残っていく。当たったら確実に死ぬのは間違いない……! こちらは補助魔法で強化しているので簡単には当たらないし、
「すまん、みんな頑張ってくれ!」
「くそ、オレ達も空を飛べたら戦えるのに……!」
完全に戦力外となったクラウスさんとソキウスが悔しそうにそんなことを言うと、レイドさんが何かを思いついたらしく、ノゾムに駆け寄っていく。
「おいノゾム、お前のワイヤーはあそこまで届くか?」
チュン! カイィン!
剣で弾丸をガードしながら問う。
「……十分届くが、どうする気だ?」
「どっかに引っかけてあいつに近づくことは?」
「……なるほど、掴まれ……!」
「修復、完了」
ドゴン!
レイドさん達に向かって修復が完了した砲台から弾が飛び出し、爆発を起こす。煙で状況が見えない。
「レイドさん!」
「チッ、思ったより再生が速い! 叩き落として剣士組でバラバラにした方がいいかもしれないよ……うわ!? こいつ!」
「ピピ……接近を感知」
ボヒュ……
「一気に破壊してやる!」
「俺はブースターを狙う!」
「レイドさん! ノゾム!」
煙から出てきた二人がワイヤーを使って箱型の機械へと向かっていた。取りつくと、レイドさんは上によじ登り、ノゾムは下にぶら下がる。
「これで終わりだ!」
ズン!
ボン!
「今から落とす、離れろ!」
ピン! ……ドゴォォン!
レイドさんの剣が頭上で突き刺さり、ノゾムはいつぞやの手りゅう弾を、浮かせている装置に投げ入れると、大爆発を起こした!
「損傷大……コーション、コーション……」
ズゥゥゥン……
「やったぁあ! レイドさんかっこいい!」
「ふう……補助魔法もあったから一気に貫けた……」
「……いい案だ、さすが勇者だな」
ノゾムも無事着地。
「おっし! 今度こそべこべこにしてやろうぜソキウス!」
「バラバラにしてやる!」
「あ、みんなで攻撃しないと!」
シルキーさんの制止を振り切って二人がここぞとばかりに走ると、箱型の機械はまた動き出す。
「修復マデ1800秒……地上迎撃モードにニ移行シマス」
キュイーン!
ガシャガシャガシャ……
「うお!? 気持ち悪ぃ!」
ザザザ、とストップしたクラウスさんの言葉に誰もが納得する。箱の両脇から、カニの足のようなものが生えてきたのだ。
「……へっ、地上ならぶった切れるってもんよ。覚悟しやがれ!」
「集束レンズ砲、使用準備」
「え!?」
ガゴン……
ソキウスが啖呵を切った瞬間、白い部屋の左と右の壁が崩れ去り、太陽が輝いていた。
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