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転生から開拓へ

005話 台所に立つ美人っていいよね

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次に取りかかるのはガスの導入だ。

当然、都市ガスなんて入って無いので,プロパンガスをポチっとした。
先立って,プロパンガスの取り扱い資格の講習ページを確認した。
驚くほど頭の中に入り込む・・・
物を理解する力の能力の賜物だろう。

分からない専門用語が出れば、専門用語を調べて勉強を進める。
すらすら入ってくるとはいえその勉強だけで1週間はかかった。
圧縮LPガスを作り出すのは今の俺では不可能だろう・・・
元素的には炭化水素の部類
二酸化炭素と水素を圧縮液状化させれば人工ガスが出来上がる
分子の元素材料自体は、能力が上がれば入手可能だろうし、圧縮液状化も能力が上がれば出来るかもしれない。

それだけ魔法使いと言うのは常識外れである。
まあまだ、ひよっこの俺はポチッとするしかないが・・・

ガス管とゴムホースをポチり、ガスコンロをポチり
後は電気工事より楽な工事だ。
きちんとプロパンガス用のガスコンロを選んでいる、間違いはない。
構想、勉強で1週間、だが工事は二日間で出来上がった。

ガスコンロが出来上がったのである。
こうなるとシンクもほしいが、屋根上に水甕を置いたら家が潰れかねない。
せっかく悪魔が入れない家を、壊すのも忍びない、水道はまだ我慢だろう。

水魔法の力も増えて、水に困る事も少ない。
秋になり、寒くなって来たが、前任者の暖炉もある。
薪はポチれるしね。

寒さ対策も出来、ガス台も出来上がり、さて料理は・・・・
余り得意ではない、ありゃりゃ・・・・
やはり奥様がほしいものだが、こればかりは致し方ない。

今日も、ジェニファーが尋ねてきてくれた、心なしか嬉しい。

ジェニファー
「魔道具完成したんですね、どんなのですか?」

「ガス台といって、こうやると火が出るんだよ」

ジェニファー
「何ですかこれ!下に薪も無いのに火が出てる!?魔法で出してるんですか?」

「いや、俺は魔法は使ってないよ」

ジェニファー
「じゃあなんで?こんな便利な物を作り出すなんて!キンタロウさんはすごいです」

「いや作ったというかまあ」
ポチった!なんていっても分からないしね。

ジェニファー
「これは、いくつか作れるのですか?」

「いや、外にあるあの鉄の魔道具が必要で、その中に入れる液体はまだここ以外には作れないんだ」
極力、自給出来ない技術は広めないようにしないと、俺が死んだ後に大変な事になるからね。

ジェニファー
「そうでしたか、火の元になる物があるんですね、それじゃ施設に作る事も出来ないですね・・・」
彼女は村の教育施設で、住み込みで働いている。
親を亡くした子供達と、一緒に暮らして子供達の世話もしている。

前任者の、奥さんであるエレンさんが彼女を支援していたようだ、また彼女も、その施設で育ったと言う、つまり、彼女は孤児である、前任者が、子供を保護する事を3000年続けてこの町が出来上がっている。

ジェニファー
「じゃあ、ちょっと料理してみていいですか?」

「ありがたい、料理は苦手でして・・・」

ジェニファー
「あら!キンタロウさんにも苦手な物があるんですね、ふふふ」

ジェニファーは、ニコニコしながら料理を作ってくれた
台所に綺麗な子が立つ姿は、いい物だ・・・

塩味中心の料理だか妙に美味しかった。

幸せを感じるお昼ごはんだった。



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