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Rescue 2
しおりを挟む瀬戸さんにキスしていいかと聞かれた。
…キスなんてした事ない。
マワされた時に無理やりチンコ咥えさせられたのに。
ヤケになって呟く。
瀬戸さんと目が合った。
改めてちゃんと顔を見るとああ、この人はモテるんだろうなと思った。
鼻筋が通っていて、男らしい綺麗な顔立ちをしている。
自分とは種類の違う顔。
余裕のある笑みを浮かべながら唇を重ねてきた。
唇の感触が柔らかくて、気持ちいい。
どうしたらいいのか、全部誘導してくれる。
舌が口の中を這う。
上顎を撫でられるとゾワゾワして声が混じった息が勝手に漏れ出た。
無意識に服を掴んでも振り払われる事もなく、怒られなかった。
服を脱いだ瀬戸さんの上半身にはいろんなタトゥーがたくさん入っていた。
だらしなさのかけらもない男の身体。
太い血管が浮き出た腕。
貧弱な自分とは雲泥の差…
僕のデニムとパンツを剥ぎ取って、生の脚をみた瀬戸さんは渋い顔をした。
太腿やふくらはぎには古いものや新しく蹴られて出来たあざがあるから。
怖いかと聞かれてちょっとだけと答えたけど、触り方が優しくてそういう気持ちは徐々に何処かに行ってしまった。
瀬戸さんは大野君の取り巻き達のように、手をあげたり無理やり何かをしてこない。
あの3人に捕まると髪の毛を掴まれて頭を床や壁に押し付けられ、罵られながら突っ込まれた挙句に殴られる。
揺さぶられて声が出れば「萎えるから声出すな」と言われる。
瀬戸さんの見た目なんかよりそっちの方が何倍も怖い。
クッションに顔を押し付けて声を殺すと、それを咎められた。
声を出していい、俺がそれで気持ちいいかわかるから、と。
太くて長い指が滑りを帯びて身体の中に入ってくる。
「女の子ちゃうからここは勝手に濡れへんからな。」と時間をかけて解された。
一切の苦痛のない前戯…
指が行き来するたびにお腹の中がジンと痺れて声が漏れ出る。
自分から漏れ出る甘い声がこんなのだと思わなかった。
いつも苦痛から始まって、なんとかそれでも快感を拾って腹の中が熱くなる頃には声を出さないようにしてしまっているから。
前立腺を指がわざと掠める度に勝手に太腿が揺れた。
ちゃんと、身体を重ねるという事はこういう事なのか。
痛いも、苦しいも無くて満たされていく。
ただ、なんとも思ってない相手で感情が通わないだけ…
瀬戸さんが身を屈めたと思ったら、勃ち上がったチンコに舌をつけて口に入れてしまった。
ヌルヌルと亀頭を舐め回されて、腹の中を撫でられてすぐに息が上がった。
初めてのキスも、フェラも瀬戸さんが躊躇いもなくやってしまった。
頭が焼き切れるかと思うくらい気持ちよかった。
瀬戸さんが口の中の精子を吐き出すのをぼんやり見てしまう。
その仕草でさえ色気があってたまらなくなった。
内腿に勝手に力が入って快感で緊張が抜けずに痙攣しているのをうつ伏せに返される。
「ちょっと苦しいの我慢な」とあてがわれた熱い肉は、取り巻き達の誰よりも大きい。
圧迫感はあるけどさっきの余韻が苦しいを気持ちいいに変えてきて甘えた声が勝手に溢れ出そうになってシーツに顔を押し付けた。
「ほら、顔押し付けたらあかんて。」
頭の向きを直されて声がとめられない。
息をするとお腹が動いて中が全部気持ちいい。
「う……ん………ぁ………ぁ……………」
辛くないか聞かれて、ちょっとずつ動かれて。
腰が溶けるかと思うくらい気持ちよくて。
今自分はちゃんと抱かれているんだと意識すると快感は爆発的に大きくなった。
喘ぎ声が止められないまま絶頂に押し上げられたのに、瀬戸さんがさらに腰を押し付けてきて、もうそれ以上は、と思うより奥にはめ込むように昂りが押し込まれて頭が真っ白になった。
自分の意思とは関係なく腰が震えてチンコから勢いよく液体が吹き出して、神経で快感が大暴れしてるみたいに頭が痺れる。
身体を上向に返されて、快感が引いて無いのにすぐにまた瀬戸さんが挿入ってきた。
キスをしながらお腹の方を当てこすられて全身がビリビリするような快感で満たされた。
時々喘ぎ声を吸い取るみたいに唇を塞がれて。
時々、蹴られたばかりのあざのあるところを掴まれて痛みで体がすくんでしまう。
だけどそれ以上に愛撫されるのも、お尻の中を行き来されるのも気持ちよくて声は抑えることが出来ずにあっという間に上り詰めた。
瀬戸さんがギュッと大きい身体で抱きしめてくれて…
思い切り絶頂してしまった。
ビクビク跳ねる身体が落ち着くまでそのままでいてくれた。
大事な人ができたらこれもされたかった事だ…。
いつのまにかチンコにゴムが被せられていて服は無事だった。
瀬戸さんに甘い言葉をかけられて身体を開かれて。
この一回で関係が終わったとしても後悔なんて無いと思った。
*
「スミレ君、ちょっと場所変えて話しようか。」
瀬戸はあの後ホテルを出てタクシーにスミレを押し込み、拠点の一つのマンションに連れてきて、これからの計画を話してくれた。
スミレはセックスに持ち込む為の言葉達だと思っていたから驚いて瀬戸に流されるままになった。
「そんなわけないやろ、あの四人しばいたるから任せといてや。
このスマホは家で使うやつな。
俺と連絡取る為だけのやつ。」
スミレの携帯は時々見られてるだろう事を考えたらやり取り出来るものは別にあったほうがいい。
見られてもいいやり取りはスミレのスマホで。
紙幣の入った封筒を渡され、スマホのメッセージアプリにも連絡先を交換した。
{あざが無かったら倍払うのにな}
と打ち込まれて今度あいつらに会った時にその画面見せといてみて、と言われた。
スミレは大野達の学年、学科、名前を聞かれた。
「顔はバッチリ覚えとるからそんだけ聞けたら余裕やな。
渡した金はアイツらに素直に渡してもいいし、スミレ君が中抜きしても怒らんから上手い事つこて。
きっちりアイツらから回収するから遠慮せんと受け取って。」
スミレは何となく瀬戸を信じてみることにした。
倍額出す、のワードは取り巻き達には敵面に効果があって、殴る蹴るをしてこなくなった。
「やー、吉木助かるわぁ。」
「欲しい時計あるからヒデヨシ君にオレのお小遣いオネダリしてきて。」
連れ込まれそうになる事もあったけど、瀬戸が{あんま他の男の人とすんのやめて。}とメッセージを送ってくれたのを見せたら、瀬戸は本当に金を渡して来るし下手にヤッて金が貰えなくなるよりは、という頭になったっぽい。
なんとなく連れ込まれそうな空気を感じる事もあるがそれをうまく小出しで渡して凌いだ。
誰かが出し抜いて金ヅルを失わない様に牽制しあってる様子だった。
瀬戸とは会う度にセックスをした。
取り巻き達にされてきた事が上書きされる程にいつもたくみに泣かされてしまう。
思ったより頻繁に連絡がきて、スミレを使って次のターゲットをひっかけに行くこともなかなか出来なくなった。
瀬戸に求められるのが心地よくて塞ぎ込みそうになる気持ちも持ち直せた。
「…なんかスミレ君さぁ、前より綺麗になったね。
あの刺青の影響かなぁ。」
構内のテラスで大野に話しかけられた。
机の上の手を握られそうになって思わず引っ込めた。
今までに無かったスミレのその様子に大野は面白く無さそうに目を細める。
「…あれ?まさかあの刺青の事好きになっちゃったの?」
クスクスとバカにした様に笑いながら優しい声で聞いてくる。
「…そんなわけない…」
「…そう?まぁいいや、預かってるもの渡してもらっていい?」
鞄から紙幣の入った封筒を机の上に出すと、大野は何も言わずポケットにそれを収めた。
それを見届けて席を立つと腕を掴まれた。
「…スミレ君、わかってるよね?
あんまり僕を嫌な気持ちにさせないで。」
酷い動画が表示されたスマホをスミレに向けた。
自分を不愉快にさせるとばら撒くぞという事だ。
「またアイツと会ったら教えて。」
スミレは大野の腕を振り解いて立ち去った。
こんな事がいつまで続くのか。
大野の手の中にあるあの動画にいつまで怯えないといけないのか。
*
「ン…ン………!ン!…ァ………!!!」
スミレ君の身体のあざがだいぶ薄くなって、やっと全裸を拝める様になってきた。
アホどもは貰える金が増えるほうがいいからスミレ君ボコるの素直に辞めたみたいやな。
まぁ、相手が俺っていうのにもちょっとビビっとるのもあるやろけど。
想像しとったより全裸もいい。
乳首の色も綺麗やし。
つまんでも舐めても感度良し。
愛撫できる場所が増えて気分いいな。
最初より激し目に突けるようになってスミレ君は中イキが増えてきた。
コレがまためちゃたまらんのよ。
惚けた顔で限界まで勃起しとんのに射精出来やんと絶頂していい声が漏れ出てくるんよ。
しかも俺の顔見たまま、もしかしてつきおてるんちゃうかなと勘違いするわ。
思い出して想像だけでもヌける。
「前自分で触ったらあかんよ。」禁じると逆らうことなくシーツを握りしめて耐える。
後ろから追い詰めても、前から追い詰めても甘い声が細切れになって震えてるとこを強めにピストンすると腹の中が物凄い震えて締まる。
「イ………ぅ………!!!」
堪えて溢れる声と姿がエロ過ぎて加虐心を煽ってくるから、射精すんの我慢してまでスミレ君がイっとるところをバチバチ音がする程ガン掘りしてしまう。
「ぅあ!ぁ!!!や……ぁ……!!」
「ン………!」
亀頭を更に中に押し込むと、スミレ君は泣きながら潮を噴く。
この潮噴いとる時の中が更にまぁすごい。
チンコ溶ける。
スミレ君はぐしゃぐしゃの泣き顔なんやけどそれがまたたまらん。
スミレ君との身体の相性はセックスする度によくなってる気がする。
「はー、最高」
騎乗位させて下から突き上げるのもええんやで。
ガキどもからしんどい交尾させられてたのもあってか、スミレ君は気持ちいいのを貪欲に享受してるようや。
最近はフェラも教えとる。
最初はヘッタクソやったけどチンコ咥えて見上げてくるのが可愛いんよ……
喉の奥突かれると苦しそうにしてるのもたまらんからテクニック無視してこっちも出そうになるわけ。
俺もスミレ君にやってあげてるで。
やらすにしても何がどう気持ち良いのか身を持って知った方が上達するやろ?
…それは置いといて、ガキ共の身辺調査したらそらもう楽しいメンツ。
揃いも揃って親が硬い企業で会社役員とかしとるようなやつばっかやった。
母親がメディア出てコメンテーターとして良妻賢母で売っとるのもおる。
ご意見版的に他所の家の事ドヤってるの見た事あんで。
息子の醜聞一発でイメージ土砂崩れ起こせるようなのばっか。
子供を猫可愛がりするのも方法を間違えるとこんなロクでもない事揃いも揃って外でやらかすもんやな。
そいで本命の大野君とやらは父親がクリーンなイメージが売りの政治家やった。
軽く聞き込みすると育て方厳しくし過ぎて、小さい頃は怒鳴り声がご近所にまで聞こえてくる様な感じやったんやと。
腹黒いボスにヘイコラするカス共、つるんどいたら将来なんか美味い汁吸えるかもしれんて親もなっとんやろなぁ。
一人ずつ潰して金引っ張るか、まとめて地獄に叩き落とすか。
もう家族構成も何もかんもわかっとるからな。
今は確実にボコボコにする為に更に情報集めてるところ。
…スミレ君の事も調べたけど、スミレ君ご両親はもうおらんでお婆さんと暮らしとるんやな。
10年前に高速道路での玉突きにご両親巻き込まれて、父方のお婆さんがスミレ君引き取ってここまで育てて大学にまであげてくれとる。
厚い後ろ盾があるわけでもない。
慎ましく生活しとるごく普通の家庭。
あのカス共にとってはスミレ君が学校辞めようが、動画バラされて今後の生活に支障が出ようが自分らには関係ないわな。
待ってるだけで小遣い垂れ流してくれる便利な財布がおらんなるだけ。
自分らがなんかシクっても生活も安全も親が何とかしてくれる様な奴らばっかりやからな。
親御さんにきっちり責任とってもらおか。
「お、牧くん。
ハイハイ、もってこれた?やるねぇ…オッケーそしたら後で。」
インカムから嬉しい報告が入った。
自分がヒエラルキーの頂点におると思っとる脳みその足らんバカガキらに鉄槌入れてくで。
*
「はぁ!?無くした!?」
「マジだ…大野君のスマホ繋がんねぇ…どうすんだよ!」
「金ヅル無くなるじゃんかー大野君どうすんの。」
「…スミレ君にばれなければ大丈夫だよ。」
「なんだよ~…クラウドとかにあの動画上げてあんの?」
「あんなヤバいの上げるわけないでしょ。」
「まぁ、大野君のいう通り、確かに吉木にさえバレなければ良いんじゃん。」
「あーあ、データ共有してくれといたら良かったのに。」
…もしなんかの拍子にあの動画がどこかに漏れたらそれこそじゃない?
困るのはお前ら3人もなんだけど。
まさか動画が一個だけだと思ってないよね?
見せたのが一つなだけでお前らの顔が映ってんのもあるんだって。
スミレ君に欲情して猿みたいに腰振ってるやつ。
と大野は心の中でほくそ笑んだ。
一昨日の飲み会の後からスマホを紛失してしまった。
電源が入ってないのか、壊れたのか追跡も出来ないし使った店にも無いと言われた。
人も多かったし、女の子も知らない顔が何人か来ていた。
もしかしたら自分のだと勘違いして持って帰られてる可能性もある。
パスコードが設定してあるから間違えたってすぐ気がつくだろうとは思うけど。
父親からはだらしがないと怒鳴られるし、取り巻きのくせにコイツらは責任を追及してくるし苛立ちが募る。
エリートの自分が甘言を弄しなければ自分で行動する事も出来ない出来損ないの癖に。
人の地位や価値を敏感に嗅ぎ分けて利用しているクズの癖に。
なんにせよ動画が流出しなければそれで良いし、流出しても自分は当事者じゃ無いのだから言い逃れはいくらでもできる。
バレたところで火の粉が飛んできそうならいつか告発しようと思っていたと訴え出ればいいのだ。
自分はコイツらの様な中途半端な産まれじゃなくて、エリートなのだから。
親からも毎日言い聞かされている。
お前は将来国を背負う気持ちでいろと。
親に言われて入った大学で同じ学部になったスミレ君。
男だけど可愛さの混じった美人な顔立ちのスミレ君は大学でもファンが多く、そんな彼からの好意は優越感があった。
他にスミレ君と仲良くなろうとしてくる奴らはみんな牽制して、僕だけを頼る様にした。
そしたら告白されたけど僕はゲイじゃない。
ただ、従順なスミレ君だけが僕の気持ちを満たしてくれてたのに、あのバカどもがおもちゃにしたせいで笑わなくなったし反抗的になってしまった。
マッチングアプリで出会った瀬戸っていう刺青男に懐き始めてるっぽいし…
本当にイライラする…
*
「お金なら貰ってる分渡してる…」
スミレは大野に人気のない場所に突然呼び出されて身構えた。
今までにこんな風に大野から呼び出しをされた事は無い。
…このパターンはなんだ。
取り巻きにこういうところに呼び出される時はたいていヤられる。
もしかしてまた新しい相手が増えるのか、勝手に取り引きされているのか…
「スミレ君…」
大野の手が伸びてきて咄嗟に身体がビクンとすくんだ。
その瞬間、平手で頬を打たれて壁にぶつかった。
抱きしめようとしたのにスミレの怯えるような反応にカッとなった大野が初めてスミレに手を挙げた。
「ビビってんじゃねぇよ!
僕はいつでもスミレ君に優しくしてきただろ!」
ドン、と胸元を肘で壁に押し付けられて息が詰まる。
「スミレ君がアイツらに肉便器にされようが、ウリやってようが僕はスミレ君を見捨ててないでしょ?
…だからスミレ君も僕に優しくしててよ。」
「…好きで…やって…ない…!
大野君達にやらされ…ぐ……!!」
ドン、と音がする程に胸を再び肘で押さえつけられる。
「僕は、一度だってそんな事やれなんて言ってない。
スミレ君が僕の事好きなんだってって話したらアイツらが勝手にスミレ君にお願いしたんでしょ?
僕がスミレ君にウリやってお金もってこいなんて言った事ないでしょ?
藤野、榎、志田がお金せびってんでしょ!!?
スミレ君はそれに勝手に従ってるだけで僕がさせてるんじゃない。」
間違えんなよ。
顔の近くで怒鳴り散らされ、再び平手で顔面を叩かれて床に倒れた。
今まで顔はやめろと言ってた本人が怒りに任せて手をあげてきたのをスミレは睨みつけた。
「…そんな眼で見ないでよ。
僕の事好きって言ってくれたのにな…
あぁ…ごめんね、痛かったよね…でもスミレ君がそんな態度とるからだよ。」
大野は苛立たしげに言いながら自分が叩いた頬を気遣う様に撫でた。
「スミレ君僕の事好きなんだよね?…ちゃんとやり直ししようよ。」
「もう…好きじゃない…!」
噛み付く様にスミレは言ったが、大野はどこ吹く風だった。
「ふふ…手をあげちゃったからね…興奮しちゃって今だけそうなだけだよ、ね?」
余裕そうに笑ってスミレの頭を撫でて「またね」と言って立ち去っていった。
しばらくその場に座り込んでいたが、ポケットに手を入れて小さな機械を握りしめた。
学校ではレコーダーを常に持っておけと瀬戸から言われていた。
瀬戸に連絡を入れると今から会おうと言われ、スミレは待ち合わせ場所に向かった。
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蔵屋
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漁師の仕事は、海や川で魚介類を獲ることである。
漁獲だけでなく、養殖業に携わる漁師もいる。
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漁師の仕事だ。
仕事の内容は漁を行う場所や方法によって多様である。
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沿岸漁業よりも遠い漁場で行われる。
遠洋漁業は数ヶ月以上漁船で生活することになる。
内水面漁業というのは川や湖で行われる漁業のことだ。
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休日でも釣りをしたり、漁具の手入れをしたりと、海を愛する男達が多い。
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