43 / 62
後で言います……
しおりを挟む
「ねえ、鈴子はピルとか飲んでるのよね?」
今日は木曜日で休みだというのに、鈴子は朝から奈菜に呼び出される。奈菜にショッピングだ何だと、神戸の街中をあれこれ連れ回されていた。 ようやく休憩にと、元町の居留地にあるオープンテラスのカフェで一息ついて居たのだが、突拍子もない質問に鈴子は飲んでいたアイスカフェラテを吹き出しそうになる。
「え? えーーーー! いや、そんなの飲んでないですよ」
鈴子の発言を聞いて目を丸くする奈菜は「アンタ、馬鹿ね」と吐き捨てる。
「コンドームは避妊率が100%ではないのよ。ジェイなんて超絶倫なんでしょ? ゴムから漏れて妊娠とかしたらどうするの?」
真顔の奈菜はスマートフォンを片手に何かを調べ出す。ニヤッと笑いながらそのページを鈴子に見せるのだった。
「ここは本職御用達の婦人科で、予約が無くてもオッケーだってさ。しかも今日は営業してる! さあ、行こう!」
困惑している鈴子を無視して通りでタクシーを止めた奈菜は運転手に「XX病院まで」と告げて、鈴子を車内に引きずり込んだのだった。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
「おかえり……。奈菜と何処に行っていたんだ?」
休みの日を鈴子と過ごせなかったジェイは不機嫌で、何だかイライラしているようだった。尾乃田からの依頼の品を作っていたのか、手には半田ごてを持っており、クーラーが効いた店内でも汗をかいている。その汗さえも小道具にして色気を漂わす上半身裸のジェイ。そんなジェイを見て鈴子はゴクリと喉を鳴らす。
「えっと、買い物とカフェでお茶かな……」
目線が泳いでいる鈴子を怪しむジェイは、半田ごてを置いてズカズカと鈴子の側によってきた。鈴子の顔を覗き込み目をジッと見つめるジェイ。鈴子は更に目を合わせられなくて下を向く。するとジェイの大きな手が鈴子の顎を掴み、グイッと顔を上げさせる。
「なあ、何を隠してるんだ? 言ってみろよ」
ジェイの顔が更に鈴子に近づいて鼻と鼻が擦れる。鈴子は目を逸らすことも出来ずにジェイを潤んだ目で見つめ返した。
「さ、産婦人科に行ってたの……」
「え? えーーーー!」
ジェイは目を丸くして驚いている。手を口元に持っていき「え? 何で?」とかなり動揺しているようだった。暫くブツブツと何かを呟き、急に黙ったジェイは何かを決心したように、鈴子の両肩を握り口を開く。
「分かった。責任はとる! 子供は産んでくれ。結婚しよう!」
いきなりのプロポーズに「はい?」と大声を上げた鈴子はゲラゲラと笑い出した。
「やだ、ジェイったら……。妊娠したわけじゃないし。それにジェイの子なら計算が合わないような……。早とちりよ」
「じゃあ、何だよ! どうして産婦人科なんか……。あ、性病なのか? でも俺は感染してないぞ……」
真剣に悩むジェイを鈴子は更に笑い「違うよ」と告げる。
「奈菜さんがコンドームじゃ避妊率が100%ではないから、絶対にピルを飲んだ方が良いって。だからそれを処方して貰いに行ったのよ」
「あー、そうか!」と納得するジェイだったが同時に何かに気が付く。避妊の為にと鈴子がピルを貰ってきたと言う事は、自分との行為を望んでいるという事だと。
同時に鈴子もある事に気が付く。鈴子が妊娠していると勘違いしたジェイは結婚を望んだのだ。それはどう言う意味なのだろうかと。
お互いに違う事を考えて沈黙になる二人。その沈黙を破るのは、キュルルーという鈴子のお腹から聞こえた可愛い音だったのだ。
「プッ、ククク。お腹すいたのか? 飯でも食いに行こう」
笑いを堪えるジェイだったが、口の端から音が漏れて隠せていない。そんなジェイの様子をプックリと頬を膨らました鈴子が、「お昼食べる時間が無かったの! 奈菜さんはダイエット中とか言うし!」と言い訳をしている。その様子が可愛くて、ジェイは鈴子の頬に優しいキスを落とす。それに反応して少し笑顔になる鈴子。
「これを片付けたら太一の店に行こうか」
笑顔のジェイが作りかけの大人の玩具を棚にしまって、ガチャリと鍵を掛ける。その様子を見た鈴子は「鍵を掛けるの?」と尋ねると、「ああ、ある宝石を使ってくれって言われてるからな」と返すジェイ。
「宝石を使った大人の玩具?」
頭の中がはてなだらけの鈴子を眺めるジェイは「鈴子も欲しいのか?」と真顔で尋ねる。
「な、絶対に要らないから!」
鈴子の絶叫が室内に響いたのだった。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
「お前ら夏の暑い夜にベタベタすんや! 見てるだけで暑いわ!」
料理をテーブルに運んできた太一が顔を歪めてジェイに告げる。今日は向かい合っての席ではなく、ジェイは鈴子の真横に座り、終始鈴子の身体の何処かを触っているのだった。初めのうちは「ちょっと、人目があるから止めてよ」と鈴子も言っていたが、全く止めないジェイにお手上げ状態だったのだ。
「俺の鈴子を愛でて何が悪い。一分でも勿体ない。本当はココに座らせたいほどなんだ。それを我慢しているって言うのに」
ジェイは自身の太股を指さす。流石にそれは嫌だと鈴子は大きく左右に頭を振るのだった。
「俺のって……、あほか。鈴子ちゃんの気持ちはどうやねん、なあ?」
いきなり自分に振られた話題に、鈴子は口をパクパクと開けて驚く。
「私の気持ちですか……? そ、それは……」
黙りこむ鈴子をジェイと太一が覗き込む、しかし鈴子の口からは言葉は出てこない。何をどう言えば良いのか分からないのだった。
「ひ、人前で、い、言うのはちょっと……。後で言います……」
しどろもどろの鈴子は何とかその場を乗り切り、テーブルに届いたタコスにかぶり付く。
ニヤリと笑う太一が「お前、振られるぞ!」とジェイを揶揄ってテーブルを離れていく。ジェイは「黙れよ!」と太一に言い返して鈴子を見つめた。
「へー、俺は振られるんだ。こう言うのよく分からんから、太一が正しいのか?」
「え? いや、だから……。こういう事は二人の時に話そうよ。ね?」
周りのテーブルの視線を感じる鈴子は恥ずかしそうに下を向く。
「俺は他人なんてどうでもいいけど、鈴子がそう言うなら……」
ジェイは鈴子の口の周りに付いているタコスのソースをペロっと舐める。ドキッとした鈴子が「やめーて!」とジェイを押しのけようとするが、ビクとも動かないジェイは更に鈴子の口元を舐めてそのままチュッとキスをした。
「鈴子が正直にならないようなら、後で身体に聞くし……。朝までな……」
ニヤリと妖しく笑うジェイの青い瞳に魅入られた鈴子は、ドクンと心臓を高鳴らせる。毎晩のようにジェイに解された下半身は、クチュリと期待の音を立てるのだ。顔を赤くして潤んだ瞳をジェイに見せた鈴子は、誰からみても発情中だと分かるかも知れない。
「太一、悪いけど注文したやつを持ち帰りにしてくれ。急ぎで!」
ジェイは太一に急いで持ち帰りの用意をさせて、鈴子の手を引き足早に店を出て行ったのだった。
今日は木曜日で休みだというのに、鈴子は朝から奈菜に呼び出される。奈菜にショッピングだ何だと、神戸の街中をあれこれ連れ回されていた。 ようやく休憩にと、元町の居留地にあるオープンテラスのカフェで一息ついて居たのだが、突拍子もない質問に鈴子は飲んでいたアイスカフェラテを吹き出しそうになる。
「え? えーーーー! いや、そんなの飲んでないですよ」
鈴子の発言を聞いて目を丸くする奈菜は「アンタ、馬鹿ね」と吐き捨てる。
「コンドームは避妊率が100%ではないのよ。ジェイなんて超絶倫なんでしょ? ゴムから漏れて妊娠とかしたらどうするの?」
真顔の奈菜はスマートフォンを片手に何かを調べ出す。ニヤッと笑いながらそのページを鈴子に見せるのだった。
「ここは本職御用達の婦人科で、予約が無くてもオッケーだってさ。しかも今日は営業してる! さあ、行こう!」
困惑している鈴子を無視して通りでタクシーを止めた奈菜は運転手に「XX病院まで」と告げて、鈴子を車内に引きずり込んだのだった。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
「おかえり……。奈菜と何処に行っていたんだ?」
休みの日を鈴子と過ごせなかったジェイは不機嫌で、何だかイライラしているようだった。尾乃田からの依頼の品を作っていたのか、手には半田ごてを持っており、クーラーが効いた店内でも汗をかいている。その汗さえも小道具にして色気を漂わす上半身裸のジェイ。そんなジェイを見て鈴子はゴクリと喉を鳴らす。
「えっと、買い物とカフェでお茶かな……」
目線が泳いでいる鈴子を怪しむジェイは、半田ごてを置いてズカズカと鈴子の側によってきた。鈴子の顔を覗き込み目をジッと見つめるジェイ。鈴子は更に目を合わせられなくて下を向く。するとジェイの大きな手が鈴子の顎を掴み、グイッと顔を上げさせる。
「なあ、何を隠してるんだ? 言ってみろよ」
ジェイの顔が更に鈴子に近づいて鼻と鼻が擦れる。鈴子は目を逸らすことも出来ずにジェイを潤んだ目で見つめ返した。
「さ、産婦人科に行ってたの……」
「え? えーーーー!」
ジェイは目を丸くして驚いている。手を口元に持っていき「え? 何で?」とかなり動揺しているようだった。暫くブツブツと何かを呟き、急に黙ったジェイは何かを決心したように、鈴子の両肩を握り口を開く。
「分かった。責任はとる! 子供は産んでくれ。結婚しよう!」
いきなりのプロポーズに「はい?」と大声を上げた鈴子はゲラゲラと笑い出した。
「やだ、ジェイったら……。妊娠したわけじゃないし。それにジェイの子なら計算が合わないような……。早とちりよ」
「じゃあ、何だよ! どうして産婦人科なんか……。あ、性病なのか? でも俺は感染してないぞ……」
真剣に悩むジェイを鈴子は更に笑い「違うよ」と告げる。
「奈菜さんがコンドームじゃ避妊率が100%ではないから、絶対にピルを飲んだ方が良いって。だからそれを処方して貰いに行ったのよ」
「あー、そうか!」と納得するジェイだったが同時に何かに気が付く。避妊の為にと鈴子がピルを貰ってきたと言う事は、自分との行為を望んでいるという事だと。
同時に鈴子もある事に気が付く。鈴子が妊娠していると勘違いしたジェイは結婚を望んだのだ。それはどう言う意味なのだろうかと。
お互いに違う事を考えて沈黙になる二人。その沈黙を破るのは、キュルルーという鈴子のお腹から聞こえた可愛い音だったのだ。
「プッ、ククク。お腹すいたのか? 飯でも食いに行こう」
笑いを堪えるジェイだったが、口の端から音が漏れて隠せていない。そんなジェイの様子をプックリと頬を膨らました鈴子が、「お昼食べる時間が無かったの! 奈菜さんはダイエット中とか言うし!」と言い訳をしている。その様子が可愛くて、ジェイは鈴子の頬に優しいキスを落とす。それに反応して少し笑顔になる鈴子。
「これを片付けたら太一の店に行こうか」
笑顔のジェイが作りかけの大人の玩具を棚にしまって、ガチャリと鍵を掛ける。その様子を見た鈴子は「鍵を掛けるの?」と尋ねると、「ああ、ある宝石を使ってくれって言われてるからな」と返すジェイ。
「宝石を使った大人の玩具?」
頭の中がはてなだらけの鈴子を眺めるジェイは「鈴子も欲しいのか?」と真顔で尋ねる。
「な、絶対に要らないから!」
鈴子の絶叫が室内に響いたのだった。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
「お前ら夏の暑い夜にベタベタすんや! 見てるだけで暑いわ!」
料理をテーブルに運んできた太一が顔を歪めてジェイに告げる。今日は向かい合っての席ではなく、ジェイは鈴子の真横に座り、終始鈴子の身体の何処かを触っているのだった。初めのうちは「ちょっと、人目があるから止めてよ」と鈴子も言っていたが、全く止めないジェイにお手上げ状態だったのだ。
「俺の鈴子を愛でて何が悪い。一分でも勿体ない。本当はココに座らせたいほどなんだ。それを我慢しているって言うのに」
ジェイは自身の太股を指さす。流石にそれは嫌だと鈴子は大きく左右に頭を振るのだった。
「俺のって……、あほか。鈴子ちゃんの気持ちはどうやねん、なあ?」
いきなり自分に振られた話題に、鈴子は口をパクパクと開けて驚く。
「私の気持ちですか……? そ、それは……」
黙りこむ鈴子をジェイと太一が覗き込む、しかし鈴子の口からは言葉は出てこない。何をどう言えば良いのか分からないのだった。
「ひ、人前で、い、言うのはちょっと……。後で言います……」
しどろもどろの鈴子は何とかその場を乗り切り、テーブルに届いたタコスにかぶり付く。
ニヤリと笑う太一が「お前、振られるぞ!」とジェイを揶揄ってテーブルを離れていく。ジェイは「黙れよ!」と太一に言い返して鈴子を見つめた。
「へー、俺は振られるんだ。こう言うのよく分からんから、太一が正しいのか?」
「え? いや、だから……。こういう事は二人の時に話そうよ。ね?」
周りのテーブルの視線を感じる鈴子は恥ずかしそうに下を向く。
「俺は他人なんてどうでもいいけど、鈴子がそう言うなら……」
ジェイは鈴子の口の周りに付いているタコスのソースをペロっと舐める。ドキッとした鈴子が「やめーて!」とジェイを押しのけようとするが、ビクとも動かないジェイは更に鈴子の口元を舐めてそのままチュッとキスをした。
「鈴子が正直にならないようなら、後で身体に聞くし……。朝までな……」
ニヤリと妖しく笑うジェイの青い瞳に魅入られた鈴子は、ドクンと心臓を高鳴らせる。毎晩のようにジェイに解された下半身は、クチュリと期待の音を立てるのだ。顔を赤くして潤んだ瞳をジェイに見せた鈴子は、誰からみても発情中だと分かるかも知れない。
「太一、悪いけど注文したやつを持ち帰りにしてくれ。急ぎで!」
ジェイは太一に急いで持ち帰りの用意をさせて、鈴子の手を引き足早に店を出て行ったのだった。
3
あなたにおすすめの小説
病弱な彼女は、外科医の先生に静かに愛されています 〜穏やかな執着に、逃げ場はない〜
来栖れいな
恋愛
――穏やかな微笑みの裏に、逃げられない愛があった。
望んでいたわけじゃない。
けれど、逃げられなかった。
生まれつき弱い心臓を抱える彼女に、政略結婚の話が持ち上がった。
親が決めた未来なんて、受け入れられるはずがない。
無表情な彼の穏やかさが、余計に腹立たしかった。
それでも――彼だけは違った。
優しさの奥に、私の知らない熱を隠していた。
形式だけのはずだった関係は、少しずつ形を変えていく。
これは束縛? それとも、本当の愛?
穏やかな外科医に包まれていく、静かで深い恋の物語。
※この物語はフィクションです。
登場する人物・団体・名称・出来事などはすべて架空であり、実在のものとは一切関係ありません。
黒瀬部長は部下を溺愛したい
桐生桜
恋愛
イケメン上司の黒瀬部長は営業部のエース。
人にも自分にも厳しくちょっぴり怖い……けど!
好きな人にはとことん尽くして甘やかしたい、愛でたい……の溺愛体質。
部下である白石莉央はその溺愛を一心に受け、とことん愛される。
スパダリ鬼上司×新人OLのイチャラブストーリーを一話ショートに。
【完結】退職を伝えたら、無愛想な上司に囲われました〜逃げられると思ったのが間違いでした〜
来栖れいな
恋愛
逃げたかったのは、
疲れきった日々と、叶うはずのない憧れ――のはずだった。
無愛想で冷静な上司・東條崇雅。
その背中に、ただ静かに憧れを抱きながら、
仕事の重圧と、自分の想いの行き場に限界を感じて、私は退職を申し出た。
けれど――
そこから、彼の態度は変わり始めた。
苦手な仕事から外され、
負担を減らされ、
静かに、けれど確実に囲い込まれていく私。
「辞めるのは認めない」
そんな言葉すらないのに、
無言の圧力と、不器用な優しさが、私を縛りつけていく。
これは愛?
それともただの執着?
じれじれと、甘く、不器用に。
二人の距離は、静かに、でも確かに近づいていく――。
無愛想な上司に、心ごと囲い込まれる、じれじれ溺愛・執着オフィスラブ。
※この物語はフィクションです。
登場する人物・団体・名称・出来事などはすべて架空であり、実在のものとは一切関係ありません。
イケメン彼氏は警察官!甘い夜に私の体は溶けていく。
すずなり。
恋愛
人数合わせで参加した合コン。
そこで私は一人の男の人と出会う。
「俺には分かる。キミはきっと俺を好きになる。」
そんな言葉をかけてきた彼。
でも私には秘密があった。
「キミ・・・目が・・?」
「気持ち悪いでしょ?ごめんなさい・・・。」
ちゃんと私のことを伝えたのに、彼は食い下がる。
「お願いだから俺を好きになって・・・。」
その言葉を聞いてお付き合いが始まる。
「やぁぁっ・・!」
「どこが『や』なんだよ・・・こんなに蜜を溢れさせて・・・。」
激しくなっていく夜の生活。
私の身はもつの!?
※お話の内容は全て想像のものです。現実世界とはなんら関係ありません。
※表現不足は重々承知しております。まだまだ勉強してまいりますので温かい目で見ていただけたら幸いです。
※コメントや感想は受け付けることができません。メンタルが薄氷なもので・・・すみません。
では、お楽しみください。
JKメイドはご主人様のオモチャ 命令ひとつで脱がされて、触られて、好きにされて――
のぞみ
恋愛
「今日から、お前は俺のメイドだ。ベッドの上でもな」
高校二年生の蒼井ひなたは、借金に追われた家族の代わりに、ある大富豪の家で住み込みメイドとして働くことに。
そこは、まるでおとぎ話に出てきそうな大きな洋館。
でも、そこで待っていたのは、同じ高校に通うちょっと有名な男の子――完璧だけど性格が超ドSな御曹司、天城 蓮だった。
昼間は生徒会長、夜は…ご主人様?
しかも、彼の命令はちょっと普通じゃない。
「掃除だけじゃダメだろ? ご主人様の癒しも、メイドの大事な仕事だろ?」
手を握られるたび、耳元で囁かれるたび、心臓がバクバクする。
なのに、ひなたの体はどんどん反応してしまって…。
怒ったり照れたりしながらも、次第に蓮に惹かれていくひなた。
だけど、彼にはまだ知られていない秘密があって――
「…ほんとは、ずっと前から、私…」
ただのメイドなんかじゃ終わりたくない。
恋と欲望が交差する、ちょっぴり危険な主従ラブストーリー。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる