4 / 121
1章 私がガチなのは内緒である
4話 これは事件だ
しおりを挟む
何事もなく終わるはずだった高校初日。
同じクラスになれて、コンビニに寄ってアイスや飲み物を買い、仲よく晩ごはんを食べていたんだけど――
「も、萌恵、ちゃん?」
オムライスを一口食べた直後、萌恵ちゃんが倒れてしまった。
「どっ、どど、どうすれば……嘘……やだ……もっ、萌恵ちゃん、萌恵ちゃん!」
落ち着こうとしても頭がグチャグチャで、思考がまとまらない。
「だ、い、じょ、う、ぶ」
「萌恵ちゃん!? 本当に大丈夫なの!? きゅっ、救急車!」
「だ、大丈夫、だか、ら……落ち着い、て」
その言葉を聞いて、ほんの少しだけど冷静さを取り戻した。
顔色は悪いけど、血色はいい。息もちゃんとしているし、心拍数にも異常はない。
テーブルを端に寄せ、押し入れから布団を引っ張り出して萌恵ちゃんを寝かせる。
私は深呼吸して息を整え、状況把握のためここに至る経緯を思い出す。
コンビニから帰った私たちは、アイスの実とタピオカミルクティーを半分こして味わった。
そろそろ夕飯ということで、今日は私が作ることになった。ちなみに一昨日はファミレス、昨日は萌恵ちゃんお手製の肉じゃが。
萌恵ちゃんが作ってくれた肉じゃがは服が弾け飛ぶイメージが浮かぶほどおいしかったんだけど、詳しく話すと夜が明けるから割愛。
私は以前から練習していたオムライスを振る舞うことにして、冷蔵庫から卵とオレンジジュースとケチャップとマヨネーズと味噌と梅干しを取り出す。
炊飯器からご飯をしゃもじで適当な量をフライパンに移し、強火にしつつケチャップとマヨネーズをかけてフライ返しで混ぜる。
棚に仕舞っておいた甘納豆をドバーッと入れ、ご飯が焦げてフライパンの表面に貼り付いていたのでごま油を注いで潤いをプラス。
香ばしい香りが漂い始めたので、お皿にご飯を盛り付け、流れるような手際でフライパンに卵を何個か割り入れる。殻の欠片が入ったけど、カルシウムを摂れるからそのままにしておく。
味付けにオレンジジュースをちょっと、マヨネーズをちょびっと、味噌を一つまみ、梅干しを四つ。
火の通し過ぎは厳禁だから、ちょうどいい感じのところで火を止めてご飯の上に乗せて、出来上がり。
独学だけど、我ながら上手にできたと思う。家族に振る舞ったときは両親そろってなぜかトイレに直行したけど、お腹の調子が悪かったのだろう。
折り畳みのテーブルを部屋の真ん中に置いて、料理を運んで食事を始める。
萌恵ちゃんに手料理を食べてもらうのは初めてだから、緊張と不安から彼女の手元を凝視してしまう。
調理法と味付けは多分、問題ない。愛情はこれでもかというほど注いだし、きっと喜んでくれるはず。
とはいえ、いくら自信があっても、萌恵ちゃんの口に合うかどうかはまだ分からない。
ゴクリと唾を飲み、前のめりになってその瞬間を待つ。
スプーンですくわれたオムライスが、小さく開いたかわいいお口に運ばれる。
笑顔で咀嚼している様子を見て一安心、味の感想をいまかいまかと熱望していた矢先に、事件は起こった。
***
そして、現在。
やっぱり、原因らしい原因は見当たらない。
もしかしたら食材が痛んでいたのかとも思ったけど、試しに私も食べたところ特に異常は感じられなかった。
いくら思考を巡らせても謎は深まるばかりで、推理は難航の一途を辿る。
「んぐっ、うぅっ、はぁ、はぁ……ま、真菜、うぷっ、ごめんね、お、おいしすぎて気を失っちゃった」
萌恵ちゃんが布団から上体を起こし、力のない声色で途切れ途切れに言葉を紡いだ。
明らかに体調が悪いのに、私を安心させるように優しく微笑んでくれている。
「萌恵ちゃん、本当に大丈夫? 痛いところはない? 苦しかったりしない?」
「うん、本当に、大丈夫。ところで真菜、お腹、平気?」
「大丈夫そうには見えないけど……私なら平気だよ。お腹もなんともない」
なぜ心配されているのかは分からないけど、お母さんに鋼鉄の胃袋と称されるほど頑丈だから、私がお腹を壊すことはまずない。
以前に賞味期限を大幅に過ぎた牛乳を飲むヨーグルトと間違って飲んでしまったときも、なんともなかった。
「よ、よかったぁ。ま、真菜、オムライス、すごくおいしかったよ」
「ほ、本当に? えへへ、嬉しいな」
萌恵ちゃんに褒めてもらえるなんて、宝くじが当たる何倍も嬉しい。むしろお金を払ってもいい。
「でも、ごめんね。ちょっとだけ、寝かせ、て」
それだけ言い残し、萌恵ちゃんは再び布団に倒れ込んだ。
本人は頑なに大丈夫だと主張していたけど、不安は拭えない。
食べかけの食事にラップをして、萌恵ちゃんを起こさないように気を付けつつ添い寝する。
いつも同じ布団で寝ているのに、制服姿で眠る萌恵ちゃんの寝顔を眺めていると、なんというか、ムラムラしてしまう。
***
あれから二時間ほど経ち、時刻は午後十時。
私は片時も目を離さず、寝顔と寝息を至近距離で楽しん――じゃなくて、容態が悪化しないかつぶさに観察し続けていた。
萌恵ちゃんが目を覚まし、神妙な面持ちで口を開く。
「真菜に手料理を食べてもらうのがあたしの生き甲斐だから、明日からご飯はあたしが全部作ってもいい?」
「え? でも、それだと萌恵ちゃんの負担が多すぎるよ」
さりげなく私の心を打ち抜く素敵すぎる申し出だけど、いささか気が引ける。
「ぜんっぜん大丈夫! むしろ真菜が嫌じゃなかったら作らせてほしい!」
「い、嫌なんて……むしろ毎日萌恵ちゃんの手料理を食べられるなんて最高のご褒――」
「じゃあ決まり! あたしがご飯担当! もしリクエストとかあったら遠慮なく言って!」
「う、うん、分かった。せっかくだし、お言葉に甘えさせてもらおうかな」
押し切られるような形で承諾してしまう。
ただ、私だけが一方的に得をさせてもらうわけにはいかない。
「だったら、洗い物は私がやる。あと、洗濯も全部やらせてもらうね」
「えっ! いいの!? っと、ごめん、大声出して。いや、すごく助かるけど、大変じゃない?」
「平気だよ。萌恵ちゃんにご飯作ってもらうんだから、これぐらいはやらせてもらわないと」
「う~ん……それじゃあ、お願いしようかなぁ」
「ありがとう。真心込めて洗うからね」
これにて一件落着。
誰に言い訳するわけでもないけど、私は下心なんて微塵もないよ?
萌恵ちゃんの脱ぎたての衣類を堪能したいだとか、そんなことは産毛ほども考えてないからね?
ご飯を作ってもらう代わりに、私はお洗濯をする。両者が平等に得できる折衷案。なにもおかしなところはない。
「あっ、そうだ。洗濯はともかく、食器はあたしが洗うよ。炊事の一部みたいなものだし」
「ううん、私がやるよ」
「いやいや、あたしが」
「私がやるってば」
「あたしがやるって言ってるじゃん」
「私っ」
「あたし!」
予期せぬ流れで言い争いが勃発し、互いに息切れするまで続いた。
肩で息をしながら話し合った結果、『食器は仲よく二人で洗おう』ということに。
私としては萌恵ちゃんの負担を増やすようで乗り気になれなかったものの、共同作業と考えれば欣然として取り組める。
萌恵ちゃんが倒れた理由は未だに不明だけど、なにはともあれ丸くまとまってよかった。
同じクラスになれて、コンビニに寄ってアイスや飲み物を買い、仲よく晩ごはんを食べていたんだけど――
「も、萌恵、ちゃん?」
オムライスを一口食べた直後、萌恵ちゃんが倒れてしまった。
「どっ、どど、どうすれば……嘘……やだ……もっ、萌恵ちゃん、萌恵ちゃん!」
落ち着こうとしても頭がグチャグチャで、思考がまとまらない。
「だ、い、じょ、う、ぶ」
「萌恵ちゃん!? 本当に大丈夫なの!? きゅっ、救急車!」
「だ、大丈夫、だか、ら……落ち着い、て」
その言葉を聞いて、ほんの少しだけど冷静さを取り戻した。
顔色は悪いけど、血色はいい。息もちゃんとしているし、心拍数にも異常はない。
テーブルを端に寄せ、押し入れから布団を引っ張り出して萌恵ちゃんを寝かせる。
私は深呼吸して息を整え、状況把握のためここに至る経緯を思い出す。
コンビニから帰った私たちは、アイスの実とタピオカミルクティーを半分こして味わった。
そろそろ夕飯ということで、今日は私が作ることになった。ちなみに一昨日はファミレス、昨日は萌恵ちゃんお手製の肉じゃが。
萌恵ちゃんが作ってくれた肉じゃがは服が弾け飛ぶイメージが浮かぶほどおいしかったんだけど、詳しく話すと夜が明けるから割愛。
私は以前から練習していたオムライスを振る舞うことにして、冷蔵庫から卵とオレンジジュースとケチャップとマヨネーズと味噌と梅干しを取り出す。
炊飯器からご飯をしゃもじで適当な量をフライパンに移し、強火にしつつケチャップとマヨネーズをかけてフライ返しで混ぜる。
棚に仕舞っておいた甘納豆をドバーッと入れ、ご飯が焦げてフライパンの表面に貼り付いていたのでごま油を注いで潤いをプラス。
香ばしい香りが漂い始めたので、お皿にご飯を盛り付け、流れるような手際でフライパンに卵を何個か割り入れる。殻の欠片が入ったけど、カルシウムを摂れるからそのままにしておく。
味付けにオレンジジュースをちょっと、マヨネーズをちょびっと、味噌を一つまみ、梅干しを四つ。
火の通し過ぎは厳禁だから、ちょうどいい感じのところで火を止めてご飯の上に乗せて、出来上がり。
独学だけど、我ながら上手にできたと思う。家族に振る舞ったときは両親そろってなぜかトイレに直行したけど、お腹の調子が悪かったのだろう。
折り畳みのテーブルを部屋の真ん中に置いて、料理を運んで食事を始める。
萌恵ちゃんに手料理を食べてもらうのは初めてだから、緊張と不安から彼女の手元を凝視してしまう。
調理法と味付けは多分、問題ない。愛情はこれでもかというほど注いだし、きっと喜んでくれるはず。
とはいえ、いくら自信があっても、萌恵ちゃんの口に合うかどうかはまだ分からない。
ゴクリと唾を飲み、前のめりになってその瞬間を待つ。
スプーンですくわれたオムライスが、小さく開いたかわいいお口に運ばれる。
笑顔で咀嚼している様子を見て一安心、味の感想をいまかいまかと熱望していた矢先に、事件は起こった。
***
そして、現在。
やっぱり、原因らしい原因は見当たらない。
もしかしたら食材が痛んでいたのかとも思ったけど、試しに私も食べたところ特に異常は感じられなかった。
いくら思考を巡らせても謎は深まるばかりで、推理は難航の一途を辿る。
「んぐっ、うぅっ、はぁ、はぁ……ま、真菜、うぷっ、ごめんね、お、おいしすぎて気を失っちゃった」
萌恵ちゃんが布団から上体を起こし、力のない声色で途切れ途切れに言葉を紡いだ。
明らかに体調が悪いのに、私を安心させるように優しく微笑んでくれている。
「萌恵ちゃん、本当に大丈夫? 痛いところはない? 苦しかったりしない?」
「うん、本当に、大丈夫。ところで真菜、お腹、平気?」
「大丈夫そうには見えないけど……私なら平気だよ。お腹もなんともない」
なぜ心配されているのかは分からないけど、お母さんに鋼鉄の胃袋と称されるほど頑丈だから、私がお腹を壊すことはまずない。
以前に賞味期限を大幅に過ぎた牛乳を飲むヨーグルトと間違って飲んでしまったときも、なんともなかった。
「よ、よかったぁ。ま、真菜、オムライス、すごくおいしかったよ」
「ほ、本当に? えへへ、嬉しいな」
萌恵ちゃんに褒めてもらえるなんて、宝くじが当たる何倍も嬉しい。むしろお金を払ってもいい。
「でも、ごめんね。ちょっとだけ、寝かせ、て」
それだけ言い残し、萌恵ちゃんは再び布団に倒れ込んだ。
本人は頑なに大丈夫だと主張していたけど、不安は拭えない。
食べかけの食事にラップをして、萌恵ちゃんを起こさないように気を付けつつ添い寝する。
いつも同じ布団で寝ているのに、制服姿で眠る萌恵ちゃんの寝顔を眺めていると、なんというか、ムラムラしてしまう。
***
あれから二時間ほど経ち、時刻は午後十時。
私は片時も目を離さず、寝顔と寝息を至近距離で楽しん――じゃなくて、容態が悪化しないかつぶさに観察し続けていた。
萌恵ちゃんが目を覚まし、神妙な面持ちで口を開く。
「真菜に手料理を食べてもらうのがあたしの生き甲斐だから、明日からご飯はあたしが全部作ってもいい?」
「え? でも、それだと萌恵ちゃんの負担が多すぎるよ」
さりげなく私の心を打ち抜く素敵すぎる申し出だけど、いささか気が引ける。
「ぜんっぜん大丈夫! むしろ真菜が嫌じゃなかったら作らせてほしい!」
「い、嫌なんて……むしろ毎日萌恵ちゃんの手料理を食べられるなんて最高のご褒――」
「じゃあ決まり! あたしがご飯担当! もしリクエストとかあったら遠慮なく言って!」
「う、うん、分かった。せっかくだし、お言葉に甘えさせてもらおうかな」
押し切られるような形で承諾してしまう。
ただ、私だけが一方的に得をさせてもらうわけにはいかない。
「だったら、洗い物は私がやる。あと、洗濯も全部やらせてもらうね」
「えっ! いいの!? っと、ごめん、大声出して。いや、すごく助かるけど、大変じゃない?」
「平気だよ。萌恵ちゃんにご飯作ってもらうんだから、これぐらいはやらせてもらわないと」
「う~ん……それじゃあ、お願いしようかなぁ」
「ありがとう。真心込めて洗うからね」
これにて一件落着。
誰に言い訳するわけでもないけど、私は下心なんて微塵もないよ?
萌恵ちゃんの脱ぎたての衣類を堪能したいだとか、そんなことは産毛ほども考えてないからね?
ご飯を作ってもらう代わりに、私はお洗濯をする。両者が平等に得できる折衷案。なにもおかしなところはない。
「あっ、そうだ。洗濯はともかく、食器はあたしが洗うよ。炊事の一部みたいなものだし」
「ううん、私がやるよ」
「いやいや、あたしが」
「私がやるってば」
「あたしがやるって言ってるじゃん」
「私っ」
「あたし!」
予期せぬ流れで言い争いが勃発し、互いに息切れするまで続いた。
肩で息をしながら話し合った結果、『食器は仲よく二人で洗おう』ということに。
私としては萌恵ちゃんの負担を増やすようで乗り気になれなかったものの、共同作業と考えれば欣然として取り組める。
萌恵ちゃんが倒れた理由は未だに不明だけど、なにはともあれ丸くまとまってよかった。
0
あなたにおすすめの小説
幼馴染が家出したので、僕と同居生活することになったのだが。
四乃森ゆいな
青春
とある事情で一人暮らしをしている僕──和泉湊はある日、幼馴染でクラスメイト、更には『女神様』と崇められている美少女、真城美桜を拾うことに……?
どうやら何か事情があるらしく、頑なに喋ろうとしない美桜。普段は無愛想で、人との距離感が異常に遠い彼女だが、何故か僕にだけは世話焼きになり……挙句には、
「私と同棲してください!」
「要求が増えてますよ!」
意味のわからない同棲宣言をされてしまう。
とりあえず同居するという形で、居候することになった美桜は、家事から僕の宿題を見たりと、高校生らしい生活をしていくこととなる。
中学生の頃から疎遠気味だったために、空いていた互いの時間が徐々に埋まっていき、お互いに知らない自分を曝け出していく中──女神様は何でもない『日常』を、僕の隣で歩んでいく。
無愛想だけど僕にだけ本性をみせる女神様 × ワケあり陰キャぼっちの幼馴染が送る、半同棲な同居生活ラブコメ。
学校一の美人から恋人にならないと迷惑系Vtuberになると脅された。俺を切り捨てた幼馴染を確実に見返せるけど……迷惑系Vtuberて何それ?
宇多田真紀
青春
学校一の美人、姫川菜乃。
栗色でゆるふわな髪に整った目鼻立ち、声質は少し強いのに優し気な雰囲気の女子だ。
その彼女に脅された。
「恋人にならないと、迷惑系Vtuberになるわよ?」
今日は、大好きな幼馴染みから彼氏ができたと知らされて、心底落ち込んでいた。
でもこれで、確実に幼馴染みを見返すことができる!
しかしだ。迷惑系Vtuberってなんだ??
訳が分からない……。それ、俺困るの?
義姉妹百合恋愛
沢谷 暖日
青春
姫川瑞樹はある日、母親を交通事故でなくした。
「再婚するから」
そう言った父親が1ヶ月後連れてきたのは、新しい母親と、美人で可愛らしい義理の妹、楓だった。
次の日から、唐突に楓が急に積極的になる。
それもそのはず、楓にとっての瑞樹は幼稚園の頃の初恋相手だったのだ。
※他サイトにも掲載しております
昔義妹だった女の子が通い妻になって矯正してくる件
マサタカ
青春
俺には昔、義妹がいた。仲が良くて、目に入れても痛くないくらいのかわいい女の子だった。
あれから数年経って大学生になった俺は友人・先輩と楽しく過ごし、それなりに充実した日々を送ってる。
そんなある日、偶然元義妹と再会してしまう。
「久しぶりですね、兄さん」
義妹は見た目や性格、何より俺への態度。全てが変わってしまっていた。そして、俺の生活が爛れてるって言って押しかけて来るようになってしまい・・・・・・。
ただでさえ再会したことと変わってしまったこと、そして過去にあったことで接し方に困っているのに成長した元義妹にドギマギさせられてるのに。
「矯正します」
「それがなにか関係あります? 今のあなたと」
冷たい視線は俺の過去を思い出させて、罪悪感を募らせていく。それでも、義妹とまた会えて嬉しくて。
今の俺たちの関係って義兄弟? それとも元家族? 赤の他人?
ノベルアッププラスでも公開。
〈社会人百合〉アキとハル
みなはらつかさ
恋愛
女の子拾いました――。
ある朝起きたら、隣にネイキッドな女の子が寝ていた!?
主人公・紅(くれない)アキは、どういったことかと問いただすと、酔っ払った勢いで、彼女・葵(あおい)ハルと一夜をともにしたらしい。
しかも、ハルは失踪中の大企業令嬢で……?
絵:Novel AI
付き合う前から好感度が限界突破な幼馴染が、疎遠になっていた中学時代を取り戻す為に高校ではイチャイチャするだけの話
頼瑠 ユウ
青春
高校一年生の上条悠斗は、同級生にして幼馴染の一ノ瀬綾乃が別のクラスのイケメンに告白された事を知り、自身も彼女に想いを伝える為に告白をする。
綾乃とは家が隣同士で、彼女の家庭の事情もあり家族ぐるみで幼い頃から仲が良かった。
だが、悠斗は小学校卒業を前に友人達に綾乃との仲を揶揄われ、「もっと女の子らしい子が好きだ」と言ってしまい、それが切っ掛けで彼女とは疎遠になってしまっていた。
中学の三年間は拒絶されるのが怖くて、悠斗は綾乃から逃げ続けた。
とうとう高校生となり、綾乃は誰にでも分け隔てなく優しく、身体つきも女性らしくなり『学年一の美少女』と謳われる程となっている。
高嶺の花。
そんな彼女に悠斗は不釣り合いだと振られる事を覚悟していた。
だがその結果は思わぬ方向へ。実は彼女もずっと悠斗が好きで、両想いだった。
しかも、綾乃は悠斗の気を惹く為に、品行方正で才色兼備である事に努め、胸の大きさも複数のパッドで盛りに盛っていた事が発覚する。
それでも構わず、恋人となった二人は今まで出来なかった事を少しずつ取り戻していく。
他愛の無い会話や一緒にお弁当を食べたり、宿題をしたり、ゲームで遊び、デートをして互いが好きだという事を改めて自覚していく。
存分にイチャイチャし、時には異性と意識して葛藤する事もあった。
両家の家族にも交際を認められ、幸せな日々を過ごしていた。
拙いながらも愛を育んでいく中で、いつしか学校では綾乃の良からぬ噂が広まっていく。
そして綾乃に振られたイケメンは彼女の弱みを握り、自分と付き合う様に脅してきた。
それでも悠斗と綾乃は屈せずに、将来を誓う。
イケメンの企てに、友人達や家族の助けを得て立ち向かう。
付き合う前から好感度が限界突破な二人には、いかなる障害も些細な事だった。
春から一緒に暮らすことになったいとこたちは露出癖があるせいで僕に色々と見せてくる
釧路太郎
キャラ文芸
僕には露出狂のいとこが三人いる。
他の人にはわからないように僕だけに下着をチラ見せしてくるのだが、他の人はその秘密を誰も知らない。
そんな三人のいとこたちとの共同生活が始まるのだが、僕は何事もなく生活していくことが出来るのか。
三姉妹の長女前田沙緒莉は大学一年生。次女の前田陽香は高校一年生。三女の前田真弓は中学一年生。
新生活に向けたスタートは始まったばかりなのだ。
この作品は「小説家になろう」「カクヨム」「ノベルアッププラス」にも投稿しています。
高校生なのに娘ができちゃった!?
まったりさん
キャラ文芸
不思議な桜が咲く島に住む主人公のもとに、主人公の娘と名乗る妙な女が現われた。その女のせいで主人公の生活はめちゃくちゃ、最初は最悪だったが、段々と主人公の気持ちが変わっていって…!?
そうして、紅葉が桜に変わる頃、物語の幕は閉じる。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる