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2章 私と萌恵ちゃんは恋仲である
11話 胸で背中を洗ってもらう
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私は昔から萌恵ちゃんに恋愛感情を抱いている。
再確認するまでもない当然のことだけど、それが盲点となって重大な見落としをしていた。
世間一般において『女子同士だからOK』で片付く行為と、自分の中での『これぐらいならいいかな』という枠組みに、若干のズレがある。
付き合い始めて我慢する必要がなくなったいまでも、まったく自重していないわけではない。
萌恵ちゃんに目の前で下着を脱いでもらってそれを被るとか、授業中に激しいキスをするとか、非常識な行動はそもそも論外として。
着替えの際に胸を触ったりするぐらいなら、女子校のノリということで済むんじゃないだろうか。
ましてや私たちの関係は同級生にも知られているわけだから、多少であれば大胆な行動に出ても不自然ではないはず。
つまり、複雑に考えすぎても不自由になるだけだから、私にとって少し羽目を外すぐらいでちょうどいいということだ。
とはいえ、いきなり公衆の面前というのも抵抗がある。
「も、もも、萌恵ちゃん、む、胸、触っても、いい?」
失敗するなら家の中でと思い、脱衣所で率直にお願いしてみた。
「いいけど……真菜、なんか鼻息荒くない?」
「ごめん、やっぱりなしで。さぁ、シャワーを浴びてスッキリしよう」
いまの流れだと友人としての交流でも恋人としての触れ合いでもなく、ただの性犯罪だ。
あくまで自然なやり取りとして触るのが目的だったので、断念して浴室へ移る。
「真菜~、今日は先に洗ってあげる!」
「うん、ありがとう」
私たちはいつも、お互いに相手の背中を流している。
――閃いた!
かつてない名案が頭に浮かんだ。
今度こそ自然なやり取りとして成立させるため、これはただのスキンシップなんだと自分に言い聞かせてから口を開く。
「もしよかったら、萌恵ちゃんの胸で洗ってほしいな」
よし、言えた。
タイミングや発音に違和感がなく、先ほどのような怪しさは微塵もない。
我ながら完璧だ。
「む、胸で? わ、分かった! 恥ずかしいけど……真菜がしてほしいなら、精一杯やってみる!」
背後からすごく気合いの入った声をかけられる。
あれ? もしかして私、とんでもないことお願いした?
「よいしょ、っと」
鏡越しに、萌恵ちゃんが中腰になったのが分かる。
体勢を維持するためか、「ちょっと肩借りるね」と言われ両肩を軽く掴まれた。
そして、ついに。
――むにゅんっ。
とてつもなく柔らかい塊が二つ、背中に密着した。
つきたてのモチを髣髴とさせる柔軟性と弾力、しっとりとした滑らかさ。
洗うためには力を込めなければならず、必然的に胸を強く押し当てられることになる。
肩甲骨の辺りに感じる突起は、まさか――いやいや、ダメだ。想像すると理性が破壊されかねない。
「ぁんっ」
「萌恵ちゃん!?」
なにいまのえっちな声!
ど、どどど、どうしよう。
萌恵ちゃんがいつになくえっちだ!
あぁあぁあぁあああぁぁ、ドキドキしすぎて心臓が爆発する!
いますぐ振り向いて抱きしめてキスしたい!
「ごめんごめん。乳首が肩甲骨に擦れて、なんか変な声出ちゃった~」
「そ、そっか、何事もなくてよかったよ」
なんて平然と言ってみたものの、かなりヤバい。
艶めかしい喘ぎ声だけじゃなく、萌恵ちゃんの口から『乳首』という単語が発せられたことで余計に興奮してしまった。
私が過敏になってるだけなんだろうけど、好きな人がえっちな言葉を口にすると、それだけで心が性的な意味で昂ぶる。
いやいやいやいや、よく考えたら乳首はべつにえっちな言葉じゃない。体の部位に過ぎないんだから、変に意識しちゃダメだ。
「んっ! これ、意外と、難しい、ねっ」
大玉スイカサイズのマシュマロが、背中で縦横無尽に動き回っている。
膨らみというよりは塊だから、左右でそれぞれ違った軌道を描く。
「はっ、んぅっ、あっ、んっ! コツ、掴めてきたかもっ」
これは喘ぎ声じゃない。これは喘ぎ声じゃない。これは喘ぎ声じゃない。
落ち着け私、心の静寂を保つんだ。
そう、ただ背中を流してもらっているだけ。なにもやましいことなんてない。
「ついでに前も洗ってあげるよ~」
肩から手が離れ、流れるように腋の下から腕を差し込まれた。
萌恵ちゃんが肘を曲げた瞬間、偶然にも指先が私の乳頭を弾く。
「~~~~~~~~っっっ!!」
洗う場所が変わるということで気が緩んでいたところに、まったく想定外の刺激。
想像を絶する快感に全身がビクンッと跳ね、脳内で火花が散るような感覚に見舞われた。
「ど、どうしたの!? 真菜、大丈夫!?」
「だ、大丈夫、なんでもないから」
太ももを押さえつけ、痙攣するように跳ねる腰を抑える。
「嘘だよ! 明らかにおかしかったもん! どこか痛む? 吐き気は? 息苦しかったりしない?」
「え、えっと、ほら、私って胸がちょっと敏感だから、不意に触られてビックリしたの」
「本当に? なにか隠してない?」
「本当だってば。場所が場所だから、照れ隠しでなんでもないって言っただけだよ」
騙すみたいで心苦しいけど、べつに嘘をついているわけではない。
胸の感触を味わって興奮した挙句に乳首を刺激されて絶頂したなんて、とてもじゃないけど言えないよ。
「それじゃ、続きを――」
「ごめん、やっぱり前は自分で洗うね」
願ってもない最高のシチュエーションだけど、断腸の思いで辞退させてもらった。
多分、続ければ私の理性が壊れる。
***
それから大したことは起きず、いつも通りの楽しいバスタイムとして幕が下りる。
お風呂上りの牛乳を味わいながら、ふと思った。
胸を触るぐらいならスキンシップで済むけど、胸で背中を洗ってもらうのは恋人同士の触れ合いと考えてもかなり過激であると。
あと、やっぱり萌恵ちゃんの胸は最高だなぁ、と。
再確認するまでもない当然のことだけど、それが盲点となって重大な見落としをしていた。
世間一般において『女子同士だからOK』で片付く行為と、自分の中での『これぐらいならいいかな』という枠組みに、若干のズレがある。
付き合い始めて我慢する必要がなくなったいまでも、まったく自重していないわけではない。
萌恵ちゃんに目の前で下着を脱いでもらってそれを被るとか、授業中に激しいキスをするとか、非常識な行動はそもそも論外として。
着替えの際に胸を触ったりするぐらいなら、女子校のノリということで済むんじゃないだろうか。
ましてや私たちの関係は同級生にも知られているわけだから、多少であれば大胆な行動に出ても不自然ではないはず。
つまり、複雑に考えすぎても不自由になるだけだから、私にとって少し羽目を外すぐらいでちょうどいいということだ。
とはいえ、いきなり公衆の面前というのも抵抗がある。
「も、もも、萌恵ちゃん、む、胸、触っても、いい?」
失敗するなら家の中でと思い、脱衣所で率直にお願いしてみた。
「いいけど……真菜、なんか鼻息荒くない?」
「ごめん、やっぱりなしで。さぁ、シャワーを浴びてスッキリしよう」
いまの流れだと友人としての交流でも恋人としての触れ合いでもなく、ただの性犯罪だ。
あくまで自然なやり取りとして触るのが目的だったので、断念して浴室へ移る。
「真菜~、今日は先に洗ってあげる!」
「うん、ありがとう」
私たちはいつも、お互いに相手の背中を流している。
――閃いた!
かつてない名案が頭に浮かんだ。
今度こそ自然なやり取りとして成立させるため、これはただのスキンシップなんだと自分に言い聞かせてから口を開く。
「もしよかったら、萌恵ちゃんの胸で洗ってほしいな」
よし、言えた。
タイミングや発音に違和感がなく、先ほどのような怪しさは微塵もない。
我ながら完璧だ。
「む、胸で? わ、分かった! 恥ずかしいけど……真菜がしてほしいなら、精一杯やってみる!」
背後からすごく気合いの入った声をかけられる。
あれ? もしかして私、とんでもないことお願いした?
「よいしょ、っと」
鏡越しに、萌恵ちゃんが中腰になったのが分かる。
体勢を維持するためか、「ちょっと肩借りるね」と言われ両肩を軽く掴まれた。
そして、ついに。
――むにゅんっ。
とてつもなく柔らかい塊が二つ、背中に密着した。
つきたてのモチを髣髴とさせる柔軟性と弾力、しっとりとした滑らかさ。
洗うためには力を込めなければならず、必然的に胸を強く押し当てられることになる。
肩甲骨の辺りに感じる突起は、まさか――いやいや、ダメだ。想像すると理性が破壊されかねない。
「ぁんっ」
「萌恵ちゃん!?」
なにいまのえっちな声!
ど、どどど、どうしよう。
萌恵ちゃんがいつになくえっちだ!
あぁあぁあぁあああぁぁ、ドキドキしすぎて心臓が爆発する!
いますぐ振り向いて抱きしめてキスしたい!
「ごめんごめん。乳首が肩甲骨に擦れて、なんか変な声出ちゃった~」
「そ、そっか、何事もなくてよかったよ」
なんて平然と言ってみたものの、かなりヤバい。
艶めかしい喘ぎ声だけじゃなく、萌恵ちゃんの口から『乳首』という単語が発せられたことで余計に興奮してしまった。
私が過敏になってるだけなんだろうけど、好きな人がえっちな言葉を口にすると、それだけで心が性的な意味で昂ぶる。
いやいやいやいや、よく考えたら乳首はべつにえっちな言葉じゃない。体の部位に過ぎないんだから、変に意識しちゃダメだ。
「んっ! これ、意外と、難しい、ねっ」
大玉スイカサイズのマシュマロが、背中で縦横無尽に動き回っている。
膨らみというよりは塊だから、左右でそれぞれ違った軌道を描く。
「はっ、んぅっ、あっ、んっ! コツ、掴めてきたかもっ」
これは喘ぎ声じゃない。これは喘ぎ声じゃない。これは喘ぎ声じゃない。
落ち着け私、心の静寂を保つんだ。
そう、ただ背中を流してもらっているだけ。なにもやましいことなんてない。
「ついでに前も洗ってあげるよ~」
肩から手が離れ、流れるように腋の下から腕を差し込まれた。
萌恵ちゃんが肘を曲げた瞬間、偶然にも指先が私の乳頭を弾く。
「~~~~~~~~っっっ!!」
洗う場所が変わるということで気が緩んでいたところに、まったく想定外の刺激。
想像を絶する快感に全身がビクンッと跳ね、脳内で火花が散るような感覚に見舞われた。
「ど、どうしたの!? 真菜、大丈夫!?」
「だ、大丈夫、なんでもないから」
太ももを押さえつけ、痙攣するように跳ねる腰を抑える。
「嘘だよ! 明らかにおかしかったもん! どこか痛む? 吐き気は? 息苦しかったりしない?」
「え、えっと、ほら、私って胸がちょっと敏感だから、不意に触られてビックリしたの」
「本当に? なにか隠してない?」
「本当だってば。場所が場所だから、照れ隠しでなんでもないって言っただけだよ」
騙すみたいで心苦しいけど、べつに嘘をついているわけではない。
胸の感触を味わって興奮した挙句に乳首を刺激されて絶頂したなんて、とてもじゃないけど言えないよ。
「それじゃ、続きを――」
「ごめん、やっぱり前は自分で洗うね」
願ってもない最高のシチュエーションだけど、断腸の思いで辞退させてもらった。
多分、続ければ私の理性が壊れる。
***
それから大したことは起きず、いつも通りの楽しいバスタイムとして幕が下りる。
お風呂上りの牛乳を味わいながら、ふと思った。
胸を触るぐらいならスキンシップで済むけど、胸で背中を洗ってもらうのは恋人同士の触れ合いと考えてもかなり過激であると。
あと、やっぱり萌恵ちゃんの胸は最高だなぁ、と。
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