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3章 一線を越えても止まらない
21話 萌恵ちゃんの活躍
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今日は萌恵ちゃんがバスケ部の助っ人に呼ばれ、私も見学のため体育館に足を運んだ。
強豪校との練習試合らしいんだけど、萌恵ちゃんはスタメンとしてコートに立っている。
二階は両校のバスケ部員で埋まっているので、邪魔にならないよう気を付けつつ、クラスメイトたちと共に壁際から声援を送る。
私にとっては背伸びをしてようやく目線を合わせられる萌恵ちゃんも、身長自体は同年代の平均程度。周りにいるのは高身長な人ばかりだから、相対的に小さく見えてしまう。胸に限っては例外だ。
「萌恵ちゃん、頑張って!」
人前で大声を出すのは得意じゃないけど、少しでも恋人の励みになりたくて力の限り叫ぶ。
すると、萌恵ちゃんは満面の笑みを浮かべて「真菜のために頑張るよ~っ!」と返してくれた。
バスケ部の助っ人だからバスケ部のために頑張って、と言うべきなんだろうけど……あまりに嬉しかったから、素直に受け取らせてもらう。
審判を務めるのは、相手チームのコーチらしい。まさに体育会系というイメージの女性だ。
ピィーッと笛の音が鳴り響き、試合開始。
最初にボールを手にしたのは、相手チームだった。
授業で習う程度のルールしか把握していないから、展開をきちんと理解できるか不安だ。
強豪校というだけあって、素人目から見てもレベルの高さがうかがえる。私が真似しようとしたところで、早々に転んでしまうに違いない。
「うわ、すごっ」
中学時代にバスケ部だったというクラスメイトが、驚きの声を上げた。
そして、館内はこちら側の歓声と相手側のざわめきで埋め尽くされている。
全員の視線が向く先は、流れるようにボールを奪い去った萌恵ちゃん。
バスケットボールサイズの胸を激しく揺らしながら、目にも留まらぬ速さで縦横無尽にコートを駆ける。
ドリブルの勢いも尋常ではなく、手のひらと床の間にボールの残像すら見える。
しっかり声かけをして味方と連携し、パスを駆使してあっという間にゴールまで進む。
「此木さん、お願い!」
三年生でキャプテンを務める先輩にボールを託され、萌恵ちゃんは「はい!」と短く答えてゴールを見据える。
二人がかりのブロックを絶妙なフェイントでかわし、華麗な動作に感嘆するヒマも与えないまま、さらなる衝撃を生む。
軽やかに跳躍した萌恵ちゃんは、自分の背よりも遥かに高いリングに直接ボールを叩き込んだ。
ルールに疎い私でも、さすがにこれは知っている。
ダンクシュート。実際に目の当たりにすると、想像以上に迫力がある。
「真菜~、見ててくれたっ?」
自陣に戻りながら声をかけてくれる萌恵ちゃんに、私は首を激しく縦に振る。
かけたい言葉が多すぎて、逆になにも出てこない。
その後も萌恵ちゃんは抜きん出た実力を発揮し、チームとしても強豪校相手に拮抗した試合展開を繰り広げる。
残り時間数秒のところで相手エースが3Pシュートを決め、こちらが2点のビハインド。
ゴール下でボールを拾った萌恵ちゃんは、その場で立ち止まって真剣な表情で相手ゴールを見つめ、迷わずボールを放つ。
自陣ゴール下から、相手ゴール目がけて放たれたシュート。
誰も予想していなかったがゆえに、誰もが視線を奪われた。
萌恵ちゃんの手からボールが離れた直後に試合終了の笛が鳴り、勝敗はこのシュートの成否によって決定する。
美しい放物線を描いたボールは、リングに触れることなく――ネットに吸い込まれた。
ネットの内側を擦る音が聞こえるほどの静寂が訪れたのも束の間。
ボールが床を強く叩くのと同時に、今日一番の歓声が響き渡る。
***
整列や握手などを済ませた後、萌恵ちゃんは一目散にこちらへ駆け寄る。
ダンクシュート、長距離3Pシュートによるブザービーター。他にも高速ドリブルや巧みなフェイントなど、観客を盛り上がらせるプレーのオンパレードだった。
恋人の大活躍を目の当たりにして、感動を始めとするいろんな気持ちがない交ぜになり、いまの私は口をパクパクさせることしかできない。
「んふふっ、応援ありがと! 真菜にいいところ見せようと思って、いつも以上に張り切っちゃった~♪」
「あ、あぅあぅあ」
言いたいことはいっぱいあるのに、上手く言葉にならない。
とにかく喜びや感謝を伝えたくて、ギュッと抱きしめる。
激しい運動の後だ。汗の量は半端じゃないし、萌恵ちゃん特有の甘い匂いよりもツンとした香りが勝る。だけど不快感は皆無で、ただひたすらに感動しかない。
「ま、真菜っ、さすがに汗が――ううん、遠慮しなくていいんだよねっ。ぎゅ~っ!」
以前に交わした約束を思い出してくれたのだろう。最初は遠慮がちだった萌恵ちゃんも、私に負けじと力強く抱擁してくれた。
人前だけど、萌恵ちゃんとの関係は校内に広く知られている。相手校の人達に知られても、結果なにを思われてもどうでもいい。
私たちはコートの片付けが始まるまで、周りに目もくれず熱いハグを続けた。
***
練習試合はつつがなく終了し、観客のみんなは散り散りに帰っていく。
萌恵ちゃんと共に体育館を去ろうとすると、キャプテンに呼び止められた。
「ね、よかったら打ち上げ行かない? 正直言って、此木さんがいなかったら惨敗だったよ。ウチが奢るからさ、そっちのお友達も一緒にどう?」
私と萌恵ちゃんは顔を見合わせ、せっかくの機会だからと参加を決める。
「ぜひお願いします! でも先輩、真菜はただの友達じゃないですよ。世界で一番大切な、自慢の恋人です!」
「も、萌恵ちゃん!?」
この先輩は私たちの関係を知らない。全校生徒が把握しているわけじゃないのだから、なにも驚くことはない。
ただ、萌恵ちゃんが誇らしげに説明してくれるとは思いもよらなかった。
先輩は突然のカミングアウトにポカンとするものの、すぐさま納得して爽やかな笑顔を浮かべる。
***
数十分後、打ち上げ会場として選ばれたファミレスにて。
初対面の先輩に囲まれ、萌恵ちゃんとの生活について質問責めに遭う。
キスやえっちの件は内緒にしつつ、意気揚々とのろけ話を披露させていただいた。
強豪校との練習試合らしいんだけど、萌恵ちゃんはスタメンとしてコートに立っている。
二階は両校のバスケ部員で埋まっているので、邪魔にならないよう気を付けつつ、クラスメイトたちと共に壁際から声援を送る。
私にとっては背伸びをしてようやく目線を合わせられる萌恵ちゃんも、身長自体は同年代の平均程度。周りにいるのは高身長な人ばかりだから、相対的に小さく見えてしまう。胸に限っては例外だ。
「萌恵ちゃん、頑張って!」
人前で大声を出すのは得意じゃないけど、少しでも恋人の励みになりたくて力の限り叫ぶ。
すると、萌恵ちゃんは満面の笑みを浮かべて「真菜のために頑張るよ~っ!」と返してくれた。
バスケ部の助っ人だからバスケ部のために頑張って、と言うべきなんだろうけど……あまりに嬉しかったから、素直に受け取らせてもらう。
審判を務めるのは、相手チームのコーチらしい。まさに体育会系というイメージの女性だ。
ピィーッと笛の音が鳴り響き、試合開始。
最初にボールを手にしたのは、相手チームだった。
授業で習う程度のルールしか把握していないから、展開をきちんと理解できるか不安だ。
強豪校というだけあって、素人目から見てもレベルの高さがうかがえる。私が真似しようとしたところで、早々に転んでしまうに違いない。
「うわ、すごっ」
中学時代にバスケ部だったというクラスメイトが、驚きの声を上げた。
そして、館内はこちら側の歓声と相手側のざわめきで埋め尽くされている。
全員の視線が向く先は、流れるようにボールを奪い去った萌恵ちゃん。
バスケットボールサイズの胸を激しく揺らしながら、目にも留まらぬ速さで縦横無尽にコートを駆ける。
ドリブルの勢いも尋常ではなく、手のひらと床の間にボールの残像すら見える。
しっかり声かけをして味方と連携し、パスを駆使してあっという間にゴールまで進む。
「此木さん、お願い!」
三年生でキャプテンを務める先輩にボールを託され、萌恵ちゃんは「はい!」と短く答えてゴールを見据える。
二人がかりのブロックを絶妙なフェイントでかわし、華麗な動作に感嘆するヒマも与えないまま、さらなる衝撃を生む。
軽やかに跳躍した萌恵ちゃんは、自分の背よりも遥かに高いリングに直接ボールを叩き込んだ。
ルールに疎い私でも、さすがにこれは知っている。
ダンクシュート。実際に目の当たりにすると、想像以上に迫力がある。
「真菜~、見ててくれたっ?」
自陣に戻りながら声をかけてくれる萌恵ちゃんに、私は首を激しく縦に振る。
かけたい言葉が多すぎて、逆になにも出てこない。
その後も萌恵ちゃんは抜きん出た実力を発揮し、チームとしても強豪校相手に拮抗した試合展開を繰り広げる。
残り時間数秒のところで相手エースが3Pシュートを決め、こちらが2点のビハインド。
ゴール下でボールを拾った萌恵ちゃんは、その場で立ち止まって真剣な表情で相手ゴールを見つめ、迷わずボールを放つ。
自陣ゴール下から、相手ゴール目がけて放たれたシュート。
誰も予想していなかったがゆえに、誰もが視線を奪われた。
萌恵ちゃんの手からボールが離れた直後に試合終了の笛が鳴り、勝敗はこのシュートの成否によって決定する。
美しい放物線を描いたボールは、リングに触れることなく――ネットに吸い込まれた。
ネットの内側を擦る音が聞こえるほどの静寂が訪れたのも束の間。
ボールが床を強く叩くのと同時に、今日一番の歓声が響き渡る。
***
整列や握手などを済ませた後、萌恵ちゃんは一目散にこちらへ駆け寄る。
ダンクシュート、長距離3Pシュートによるブザービーター。他にも高速ドリブルや巧みなフェイントなど、観客を盛り上がらせるプレーのオンパレードだった。
恋人の大活躍を目の当たりにして、感動を始めとするいろんな気持ちがない交ぜになり、いまの私は口をパクパクさせることしかできない。
「んふふっ、応援ありがと! 真菜にいいところ見せようと思って、いつも以上に張り切っちゃった~♪」
「あ、あぅあぅあ」
言いたいことはいっぱいあるのに、上手く言葉にならない。
とにかく喜びや感謝を伝えたくて、ギュッと抱きしめる。
激しい運動の後だ。汗の量は半端じゃないし、萌恵ちゃん特有の甘い匂いよりもツンとした香りが勝る。だけど不快感は皆無で、ただひたすらに感動しかない。
「ま、真菜っ、さすがに汗が――ううん、遠慮しなくていいんだよねっ。ぎゅ~っ!」
以前に交わした約束を思い出してくれたのだろう。最初は遠慮がちだった萌恵ちゃんも、私に負けじと力強く抱擁してくれた。
人前だけど、萌恵ちゃんとの関係は校内に広く知られている。相手校の人達に知られても、結果なにを思われてもどうでもいい。
私たちはコートの片付けが始まるまで、周りに目もくれず熱いハグを続けた。
***
練習試合はつつがなく終了し、観客のみんなは散り散りに帰っていく。
萌恵ちゃんと共に体育館を去ろうとすると、キャプテンに呼び止められた。
「ね、よかったら打ち上げ行かない? 正直言って、此木さんがいなかったら惨敗だったよ。ウチが奢るからさ、そっちのお友達も一緒にどう?」
私と萌恵ちゃんは顔を見合わせ、せっかくの機会だからと参加を決める。
「ぜひお願いします! でも先輩、真菜はただの友達じゃないですよ。世界で一番大切な、自慢の恋人です!」
「も、萌恵ちゃん!?」
この先輩は私たちの関係を知らない。全校生徒が把握しているわけじゃないのだから、なにも驚くことはない。
ただ、萌恵ちゃんが誇らしげに説明してくれるとは思いもよらなかった。
先輩は突然のカミングアウトにポカンとするものの、すぐさま納得して爽やかな笑顔を浮かべる。
***
数十分後、打ち上げ会場として選ばれたファミレスにて。
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