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4章 高校最初の夏休み
25話 踏み台昇降は絶景を生む
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ホームセンターで買い物をしていたところ、たまたま通りがかったトレーニング用品売り場で踏み台昇降用の踏み台が安売りされていた。
同じコーナーにあるヨガマットやバランスボールよりも安く、物は試しということで購入を決める。
健康のためだから無駄遣いじゃないと自分たちに言い聞かせつつ、私たちはレジへと向かった。
かわいいアクセサリーや新作コスメの誘惑に打ち勝てるのに、踏み台昇降への興味には負ける。女子高生としては、少々変わっているのかもしれない。
「帰ったらさっそく試してみよっか」
「うんっ、そうしよ~。タオルと着替えも用意しておかないとね!」
帰宅後。道中で話していた通り、踏み台昇降を実践するべく準備を進める。
プラスチック製の分厚い板のような本体に高さ調節用のパーツを取り付け、全高三十センチほどの踏み台が出来上がった。
少し離れた位置にあるテーブルに、タオルと着替え、水分補給用のスポーツドリンクを置いておく。
「それじゃあ、最初は萌恵ちゃんからどうぞ」
本人に自覚があるかは分からないけど、ホームセンターを出る前から萌恵ちゃんの視線がチラチラと踏み台に向けられていた。
「えっ、いいの?」
驚き混じりの嬉しそうな声。やっぱり、相当気になっていたらしい。
「もちろん。でも、無理はしないでね。オーバーワークはケガにつながるから」
なんて、運動音痴の私がトレーナーみたいなことを言ってみたり。
萌恵ちゃんは「分かった!」と真面目な顔でうなずき、軽くストレッチしてから踏み台の後ろに立つ。
私は踏み台の前に座り、恋人が運動する姿を正面から眺めさせてもらう。
太ももを大きく上げて、昇降を繰り返す萌恵ちゃん。
昇り降りするたびに、豊満な胸がぶるんっと揺れ弾む。
じっとりと汗ばむ体を見ていると、思わずゴクリと喉を鳴らしてしまう。
時折袖口から除く腋は、扇情的なまでに美しい。
踏み台昇降がこんな絶景を生み出してくれるなんて、想像もしていなかった。
あと、我ながら気持ち悪い考えだけど――この踏み台が羨ましい。
萌恵ちゃんに踏まれて、全体重を預けてもらえるなんて!
いいないいな、私も踏まれたい! ぎゅって足蹴にされて、次第に蒸れていく足裏の温もりを感じたい!
「大丈夫? つらくない?」
時計を見ると、すでに三十分が経過していた。
変態じみた願望を胸に秘め、素朴な疑問を呈する。
萌恵ちゃんは最初からずっと太ももをしっかりと上げているので、負荷はそれなりに強いはず。
「全然平気だよ~。しばらく続けてたら、キツくなってくるかも」
さすが、まだまだ余裕といった様子だ。
「あっ、でもあたしばっかり使うのはズルいよねっ。交代するよ~」
萌恵ちゃんはハッとなって動きを止め、踏み台から離れる。
私は別にこのまま眺めるだけでも満足なんだけど、せっかくだから体を動かすとしよう。
立ち上がって体をほぐし、萌恵ちゃんに倣って太ももをしっかり上げ、踏み台昇降を行う。
そして、ふとした拍子に見てしまった。
大きめのシャツに着替えた萌恵ちゃんの胸元、その谷間に、汗が溜まっている。
――萌恵ちゃん、お願いだから飲ませて!
魂の叫びをどうにか抑え、再びゴクリと生唾を飲み込む。
踏み台昇降、つくづく予想を上回る絶景を楽しませてくれる。
***
ちなみに、運動効果の方も予想以上。
絶景に見惚れて疲れに気付かず動き続けた結果、まともに歩けないほどの筋肉痛になった。
同じコーナーにあるヨガマットやバランスボールよりも安く、物は試しということで購入を決める。
健康のためだから無駄遣いじゃないと自分たちに言い聞かせつつ、私たちはレジへと向かった。
かわいいアクセサリーや新作コスメの誘惑に打ち勝てるのに、踏み台昇降への興味には負ける。女子高生としては、少々変わっているのかもしれない。
「帰ったらさっそく試してみよっか」
「うんっ、そうしよ~。タオルと着替えも用意しておかないとね!」
帰宅後。道中で話していた通り、踏み台昇降を実践するべく準備を進める。
プラスチック製の分厚い板のような本体に高さ調節用のパーツを取り付け、全高三十センチほどの踏み台が出来上がった。
少し離れた位置にあるテーブルに、タオルと着替え、水分補給用のスポーツドリンクを置いておく。
「それじゃあ、最初は萌恵ちゃんからどうぞ」
本人に自覚があるかは分からないけど、ホームセンターを出る前から萌恵ちゃんの視線がチラチラと踏み台に向けられていた。
「えっ、いいの?」
驚き混じりの嬉しそうな声。やっぱり、相当気になっていたらしい。
「もちろん。でも、無理はしないでね。オーバーワークはケガにつながるから」
なんて、運動音痴の私がトレーナーみたいなことを言ってみたり。
萌恵ちゃんは「分かった!」と真面目な顔でうなずき、軽くストレッチしてから踏み台の後ろに立つ。
私は踏み台の前に座り、恋人が運動する姿を正面から眺めさせてもらう。
太ももを大きく上げて、昇降を繰り返す萌恵ちゃん。
昇り降りするたびに、豊満な胸がぶるんっと揺れ弾む。
じっとりと汗ばむ体を見ていると、思わずゴクリと喉を鳴らしてしまう。
時折袖口から除く腋は、扇情的なまでに美しい。
踏み台昇降がこんな絶景を生み出してくれるなんて、想像もしていなかった。
あと、我ながら気持ち悪い考えだけど――この踏み台が羨ましい。
萌恵ちゃんに踏まれて、全体重を預けてもらえるなんて!
いいないいな、私も踏まれたい! ぎゅって足蹴にされて、次第に蒸れていく足裏の温もりを感じたい!
「大丈夫? つらくない?」
時計を見ると、すでに三十分が経過していた。
変態じみた願望を胸に秘め、素朴な疑問を呈する。
萌恵ちゃんは最初からずっと太ももをしっかりと上げているので、負荷はそれなりに強いはず。
「全然平気だよ~。しばらく続けてたら、キツくなってくるかも」
さすが、まだまだ余裕といった様子だ。
「あっ、でもあたしばっかり使うのはズルいよねっ。交代するよ~」
萌恵ちゃんはハッとなって動きを止め、踏み台から離れる。
私は別にこのまま眺めるだけでも満足なんだけど、せっかくだから体を動かすとしよう。
立ち上がって体をほぐし、萌恵ちゃんに倣って太ももをしっかり上げ、踏み台昇降を行う。
そして、ふとした拍子に見てしまった。
大きめのシャツに着替えた萌恵ちゃんの胸元、その谷間に、汗が溜まっている。
――萌恵ちゃん、お願いだから飲ませて!
魂の叫びをどうにか抑え、再びゴクリと生唾を飲み込む。
踏み台昇降、つくづく予想を上回る絶景を楽しませてくれる。
***
ちなみに、運動効果の方も予想以上。
絶景に見惚れて疲れに気付かず動き続けた結果、まともに歩けないほどの筋肉痛になった。
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