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トラブル
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「ナイト、パフ~、どこなのー?」
昼間ほどではないが、普段よりは多い人の数に私は少々うんざりしながら、良くナイトがここはのんびり出来るなー、と言っていた公園を回っていた。
(そんなに遠くまでは行ってないはずだけど……)
辺りをキョロキョロしながら歩いているが、なかなか見慣れた黒い姿もキジトラ柄のパフの姿も見当たらない。困った。
「──まあトウコ! どうしたのこんなところで。お店は?」
裏道の方まで探しに行こうかな、と思った私は、いきなり背後から声が掛かり振り返る。
「ニーナ様っ……とジュリアン様じゃないですか」
大声を上げそうになって慌てて小声になる。
ニーナは白襟に細かい赤のチェックのワンピース、ジュリアンは黒のハンチング帽に黒ぶちメガネ、細いストライプの入った白シャツに濃いグレーのパンツと言う変装姿であった。
何度か平民に混じって町に出たり山歩きをしたりしているうちに、平民の服をごくさり気なく着こなせるようになっていた。
とは言っても整った顔立ちと気品は二人とも隠しようがないのだけど。
「──久しぶりだな」
ジュリアンの声もあまりに聞いてない時間が長かったので、何だか涙が出そうになるのを必死で抑えた。
「……お久しぶりでございます。お元気そうで何よりです」
私は頭を下げ、品物が早く売れてしまったので今日は店じまいをしたこと、ケヴィンの家の猫とナイトが遊びに行って戻って来ないので探していることを説明した。
「あらそれは残念だわあ。せっかくトウコのお菓子を買おうと張り切って来たのに」
「あはは、恐縮です。もしよろしければ明日の分からお二人の分を王宮にお届けしましょうか?」
「本当? 嬉しいわ! お兄様も頂くでしょう?」
「ああもちろんお願いしたい。……だが、せっかく出て来たのにこのまま帰るのもなんだし、良ければ私たちもナイトを探すのに協力させてくれ」
「そうね。私もナイトに会いたいもの」
「え? そんなご迷惑を掛けるわけには」
「もう日が傾いて来ているじゃないか。暗くなってからだと尚更探しにくいだろう。こういう時は人が多い方がいいだろう」
ジュリアンはそう言うと、少し後ろで普段着で控えていた騎士団の男性二人にも耳打ちする。
彼らはケヴィンのいる部隊の人でナイトとは付き合いもある。小さく頷くとスッと離れて行った。
「申し訳ありません、ありがとうございます」
「気にするな。トウコもナイトも私の大切な友人だと思っている。むしろこういう時には頼ってくれた方が嬉しいものだよ」
紫がかった青い瞳で私を見て笑みを浮かべるジュリアンに思わず胸が高鳴る。
ああ、こんな時なのにやっぱり好きなんだ私。王子が好きだとか本当に救いようのないバカだわ。
「──それではお言葉に甘えて、ナイトとパフの捜索、お付き合いお願いします」
深々と頭を下げて、少し熱い頬をごまかした。
「おーいナイト、どこにいる?」
「パフ~、キャスリーンおば様が待ってるわよ~」
公園を隅々まで探しても走って戻って来る様子もなく、私は少々心配になっていた。
ナイトはパトロールしているぐらいだから町のあちこちを熟知しているだろうが、私は良く通う店や行き慣れた道しかほぼ使わない。
以前近道しようとして裏道を通った時に、目つきの鋭いお兄さんにしつこく話し掛けられたのが怖かったからだ。
ナイトは自分でも戻れるだろうけど、パフはケヴィンの家で飼われるようになってからは殆ど外を出歩いていない。ナイトが一緒なら心配ないとは思うけど、まさかまた下水溝にハマってたり? それによその人も多いしちょっかい掛けて来る子供とかいたら……どどど、どうしよう。
呑気に構えていた私だったが、祭りで歩いているのは顔馴染みの人たちばかりではないことに改めて気づき、さっと血の気が引いた。
万が一ナイトやパフがケガでもしていたら。
いてもたってもいられない状態で裏道の方に急ごうとしたら、ジュリアンが私の肩に手を乗せた。
「トウコ焦るな。焦っても良いことはない」
「で、でもこんなに声を掛けても反応がないなんて……」
「ナイトもパフも大丈夫だ。ナイトは頭も良いからな。悪いことを考えるとろくなことにならない。今は何も考えず探すのが一番だ」
「は、はい」
「トウコ、今日はお祭りで人が多いわ。ってことは沢山の人の匂いとかもあるでしょう? 大道芸人の音楽とかも流れてたり、お客さんの歓声もあるし声だって届きにくいわ。私たちより何万倍も耳や鼻が利く猫だもの、嫌がって少し静かなところにいるかも知れないわ」
「あ、そうかも知れないですね! ……あ、だったら小さな公園の方にいるのかも」
「近いのか?」
「そんなに離れてはないです。普段は子供が多いのでナイトはあまり行かないんですけど、今日みたいな日は大通りから外れてるし、人が少ないかも知れませんね」
「じゃあそっちも行きましょうよ」
王子と王女と護衛を引き連れて歩く一般人。
私は申し訳なさにいたたまれなくなっていたが、何度も謝られても困るだろう。ナイトたちが見つかったらまとめて土下座しよう。そう決めた。
「あ、そこの──」
公園の入り口を指差そうとした私は、
『てめーらパフに何しやがる! 痛い目みねえうちにどっか行け!』
と言うナイトの声にハッとして一気に駆け出した。
昼間ほどではないが、普段よりは多い人の数に私は少々うんざりしながら、良くナイトがここはのんびり出来るなー、と言っていた公園を回っていた。
(そんなに遠くまでは行ってないはずだけど……)
辺りをキョロキョロしながら歩いているが、なかなか見慣れた黒い姿もキジトラ柄のパフの姿も見当たらない。困った。
「──まあトウコ! どうしたのこんなところで。お店は?」
裏道の方まで探しに行こうかな、と思った私は、いきなり背後から声が掛かり振り返る。
「ニーナ様っ……とジュリアン様じゃないですか」
大声を上げそうになって慌てて小声になる。
ニーナは白襟に細かい赤のチェックのワンピース、ジュリアンは黒のハンチング帽に黒ぶちメガネ、細いストライプの入った白シャツに濃いグレーのパンツと言う変装姿であった。
何度か平民に混じって町に出たり山歩きをしたりしているうちに、平民の服をごくさり気なく着こなせるようになっていた。
とは言っても整った顔立ちと気品は二人とも隠しようがないのだけど。
「──久しぶりだな」
ジュリアンの声もあまりに聞いてない時間が長かったので、何だか涙が出そうになるのを必死で抑えた。
「……お久しぶりでございます。お元気そうで何よりです」
私は頭を下げ、品物が早く売れてしまったので今日は店じまいをしたこと、ケヴィンの家の猫とナイトが遊びに行って戻って来ないので探していることを説明した。
「あらそれは残念だわあ。せっかくトウコのお菓子を買おうと張り切って来たのに」
「あはは、恐縮です。もしよろしければ明日の分からお二人の分を王宮にお届けしましょうか?」
「本当? 嬉しいわ! お兄様も頂くでしょう?」
「ああもちろんお願いしたい。……だが、せっかく出て来たのにこのまま帰るのもなんだし、良ければ私たちもナイトを探すのに協力させてくれ」
「そうね。私もナイトに会いたいもの」
「え? そんなご迷惑を掛けるわけには」
「もう日が傾いて来ているじゃないか。暗くなってからだと尚更探しにくいだろう。こういう時は人が多い方がいいだろう」
ジュリアンはそう言うと、少し後ろで普段着で控えていた騎士団の男性二人にも耳打ちする。
彼らはケヴィンのいる部隊の人でナイトとは付き合いもある。小さく頷くとスッと離れて行った。
「申し訳ありません、ありがとうございます」
「気にするな。トウコもナイトも私の大切な友人だと思っている。むしろこういう時には頼ってくれた方が嬉しいものだよ」
紫がかった青い瞳で私を見て笑みを浮かべるジュリアンに思わず胸が高鳴る。
ああ、こんな時なのにやっぱり好きなんだ私。王子が好きだとか本当に救いようのないバカだわ。
「──それではお言葉に甘えて、ナイトとパフの捜索、お付き合いお願いします」
深々と頭を下げて、少し熱い頬をごまかした。
「おーいナイト、どこにいる?」
「パフ~、キャスリーンおば様が待ってるわよ~」
公園を隅々まで探しても走って戻って来る様子もなく、私は少々心配になっていた。
ナイトはパトロールしているぐらいだから町のあちこちを熟知しているだろうが、私は良く通う店や行き慣れた道しかほぼ使わない。
以前近道しようとして裏道を通った時に、目つきの鋭いお兄さんにしつこく話し掛けられたのが怖かったからだ。
ナイトは自分でも戻れるだろうけど、パフはケヴィンの家で飼われるようになってからは殆ど外を出歩いていない。ナイトが一緒なら心配ないとは思うけど、まさかまた下水溝にハマってたり? それによその人も多いしちょっかい掛けて来る子供とかいたら……どどど、どうしよう。
呑気に構えていた私だったが、祭りで歩いているのは顔馴染みの人たちばかりではないことに改めて気づき、さっと血の気が引いた。
万が一ナイトやパフがケガでもしていたら。
いてもたってもいられない状態で裏道の方に急ごうとしたら、ジュリアンが私の肩に手を乗せた。
「トウコ焦るな。焦っても良いことはない」
「で、でもこんなに声を掛けても反応がないなんて……」
「ナイトもパフも大丈夫だ。ナイトは頭も良いからな。悪いことを考えるとろくなことにならない。今は何も考えず探すのが一番だ」
「は、はい」
「トウコ、今日はお祭りで人が多いわ。ってことは沢山の人の匂いとかもあるでしょう? 大道芸人の音楽とかも流れてたり、お客さんの歓声もあるし声だって届きにくいわ。私たちより何万倍も耳や鼻が利く猫だもの、嫌がって少し静かなところにいるかも知れないわ」
「あ、そうかも知れないですね! ……あ、だったら小さな公園の方にいるのかも」
「近いのか?」
「そんなに離れてはないです。普段は子供が多いのでナイトはあまり行かないんですけど、今日みたいな日は大通りから外れてるし、人が少ないかも知れませんね」
「じゃあそっちも行きましょうよ」
王子と王女と護衛を引き連れて歩く一般人。
私は申し訳なさにいたたまれなくなっていたが、何度も謝られても困るだろう。ナイトたちが見つかったらまとめて土下座しよう。そう決めた。
「あ、そこの──」
公園の入り口を指差そうとした私は、
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と言うナイトの声にハッとして一気に駆け出した。
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