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第五章 貯め活開始…
百一話
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「姉さんの話の前に、光輝、食洗機使ったのか?」
「え?うん、バイトで使ったよ」
「マジか、俺の時は、まだ入れてなかったから、全部、手洗いだった」
「えっ、あの量全部…そうか、そうだよね。スゴいね」
あの量を全部、手洗いで回してたんだ…飲食店に食洗機があるのが当たり前な感じがしてたけど、機械がなかった時代は全部人がやっていたわけで…でも、精霊達がいれば、食洗機より、早い上に冷ましてももらえて、すぐ盛り付けられるなぁ…
「外観は変わってないけど、やっぱり、十年以上たてば、変化はあるか…機械で楽になった上に時給も上がってるんだから、良いなぁ」
俺が、機械と精霊達の能力比べてると、正兄が羨まし気にグチり出した。正兄の時は、時給六百円、今は、八百五十円になっている。
「何、言っているのよ。時給が上がったって、物価が上がっていたんじゃ、同じでしょ。」
「えー、まぁ、そうか?そうだな…消費税も上がってるし、数字を見れば多くなっている気になるけど、消費の方も上がっていれば、同じか」
「そうよ。それに、私達が子供の頃なんて、消費税自体なかったじゃない。バスだって、家から駅まで、六百円位で行けたわよ」
「「えっ?ウソ!!」」
瑞樹とハモってしまった。
消費税がなかった…なかったんだ…良いなぁ。それに、母さんが『家から』っていうことは、じいちゃん家ってことだろ、今なんて、あそこから駅まで、千円以上掛かる…殆ど倍近く値上げされてたんだ…ということは、昔だったら、五百円以下で保ん家まで行けたのか?
「そういえば、そうだ。俺の時は、八百円代だったけ。たしか、兄貴達の高校時代なんて、毎年、ストライキとかあったって言ってたな」
「ストライキって?」
「え?ああ、あれ何月だった?確か九月?十月とかだったかな?バス会社の社員がストライキ起こしてたんだ。給料アップとか言ってさ、で、その度に、運賃が二、三十円ずつ上がっていったんだよ。だからかな、段々と、親、兄弟が、高校の送り迎えするのが増えたんだよな」
ストライキか…今は、聞かないなぁ…でも、そうか、そうやって、値上げされてたんだ。
そういえば、保達も、バス利用者少ないから、ほぼ貸し切り状態とか言っていたことあったなぁ。定期代より、ガソリン代の方が安いから、時間的に余裕のある家は、送り迎えしてくれているんだよなぁー
確かに、給料上げる為には、運賃や運行量上げないと回らない訳で…運行量増やすにしても、バスや運転手が必要で…そうなると、経費や人件費が増えて…でも、運賃高いから、利用者が減っているのが、問題で…利用者がいなければ、回収も出来ないわけで…
「うー、また、難しい話題に持ってくぅ」
瑞樹も同じような、考えしてたらしい…眉間にしわ寄せて唸った。
「ふふ、バス会社の事まで考える必要ないわよ。それより、私の編み針は?」
「ああ、確かとってあったよ。母さんの裁縫道具と一緒に…どこしまったかなぁ?」
「あっ、それなら、俺のクローゼットの棚にあげておいたハズ、見てくるよ」
俺がそう言って、自室に向かう。自然とキルさんとファラムがついてくる。
「え?うん、バイトで使ったよ」
「マジか、俺の時は、まだ入れてなかったから、全部、手洗いだった」
「えっ、あの量全部…そうか、そうだよね。スゴいね」
あの量を全部、手洗いで回してたんだ…飲食店に食洗機があるのが当たり前な感じがしてたけど、機械がなかった時代は全部人がやっていたわけで…でも、精霊達がいれば、食洗機より、早い上に冷ましてももらえて、すぐ盛り付けられるなぁ…
「外観は変わってないけど、やっぱり、十年以上たてば、変化はあるか…機械で楽になった上に時給も上がってるんだから、良いなぁ」
俺が、機械と精霊達の能力比べてると、正兄が羨まし気にグチり出した。正兄の時は、時給六百円、今は、八百五十円になっている。
「何、言っているのよ。時給が上がったって、物価が上がっていたんじゃ、同じでしょ。」
「えー、まぁ、そうか?そうだな…消費税も上がってるし、数字を見れば多くなっている気になるけど、消費の方も上がっていれば、同じか」
「そうよ。それに、私達が子供の頃なんて、消費税自体なかったじゃない。バスだって、家から駅まで、六百円位で行けたわよ」
「「えっ?ウソ!!」」
瑞樹とハモってしまった。
消費税がなかった…なかったんだ…良いなぁ。それに、母さんが『家から』っていうことは、じいちゃん家ってことだろ、今なんて、あそこから駅まで、千円以上掛かる…殆ど倍近く値上げされてたんだ…ということは、昔だったら、五百円以下で保ん家まで行けたのか?
「そういえば、そうだ。俺の時は、八百円代だったけ。たしか、兄貴達の高校時代なんて、毎年、ストライキとかあったって言ってたな」
「ストライキって?」
「え?ああ、あれ何月だった?確か九月?十月とかだったかな?バス会社の社員がストライキ起こしてたんだ。給料アップとか言ってさ、で、その度に、運賃が二、三十円ずつ上がっていったんだよ。だからかな、段々と、親、兄弟が、高校の送り迎えするのが増えたんだよな」
ストライキか…今は、聞かないなぁ…でも、そうか、そうやって、値上げされてたんだ。
そういえば、保達も、バス利用者少ないから、ほぼ貸し切り状態とか言っていたことあったなぁ。定期代より、ガソリン代の方が安いから、時間的に余裕のある家は、送り迎えしてくれているんだよなぁー
確かに、給料上げる為には、運賃や運行量上げないと回らない訳で…運行量増やすにしても、バスや運転手が必要で…そうなると、経費や人件費が増えて…でも、運賃高いから、利用者が減っているのが、問題で…利用者がいなければ、回収も出来ないわけで…
「うー、また、難しい話題に持ってくぅ」
瑞樹も同じような、考えしてたらしい…眉間にしわ寄せて唸った。
「ふふ、バス会社の事まで考える必要ないわよ。それより、私の編み針は?」
「ああ、確かとってあったよ。母さんの裁縫道具と一緒に…どこしまったかなぁ?」
「あっ、それなら、俺のクローゼットの棚にあげておいたハズ、見てくるよ」
俺がそう言って、自室に向かう。自然とキルさんとファラムがついてくる。
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