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冒険の始まり
ハバー大陸一周の旅 31
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「スジは悪くなさそうだって言われたよ!」
食事をしながら、今日の事を聞くと、コクヨウさんに、動作について誉められたと言う。しかも、木刀のふり方を見てそう言われたのが、かなりうれしかったらしい、上機嫌で食事をしている。
「ワレだって、扱えると思ったから、声かけたっス。それが、ユピロー様が言っていた人間だったなんて、チョーラッキーだったっスよねぇ。父親に会えるとも思ってなかったし、やっぱり、ユピロー様すごいっスねぇ」
サイズ的に椅子に座って食事が出来ないので、テーブルの横に、書き物机を持ってきて、そこに座わり、今日のメイン料理、雷鳥とモース族の森の恵みの朴の葉の包み焼きにかぶりついてる地竜の剣がそう言うが…
まぁ、ポジティブな奴みたいで安心した。
神のやることなんて、規格外で、安易に喜べない事が多いけど…まぁ、今まで天上で暮らしていたのなら…
「あっ!」
「ディル様どうしました?」
「あっ、ごめん。ちょっと、気になることがあるんだが、地竜の剣は今まで、天上にいたのだよな?」
「そうっスよ?それが、どうしたっスか?」
「神々の生活と、地上人の生活は、全く違う事は、知っているよな?」
「そう…だったっスっけ?あれ?そんなに違いはないと思っていたんっスけど?ただ、規模が小さいだけで、ゲトー大陸での役目を終えて、しばらく寝てて、目が覚めたら、天上にいたんっスけど、あまり違和感なかったっスけどね…」
まぁ、それは、神や大精霊に作られた神器だからなんだろうな…神格化前でも、モンディールとガランがすごい力を持っていたと聞いたことがある…
生まれがそんなんだから、違和感なかったのか?
「いや、神々は、基本自分の好きなことしかしないだろ?不得手なものには手を出さない」
「まぁ、そうっスね。ワレを作ったヘパイトス様なんて、鍛冶仕事してるところしか見たことないっス。いつ、食事とかしてるんスかね?」
「はぁ、だろ。地上人がそんな事したら、直ぐに、黄泉からお迎えが来てしまう。それに、お前がリョウに言った『修行』なんてモノは、神々が好きでないモノの一つだしな」
「ああ、確かに!分かるっス。一部特化しているからか、他には、手を出さない方多いですよね。『空』や『地上』には、よく試練とか、修行の為とか言って、平気で無理難題押し付けるのに!」
「なんだ、良く分かってるじゃないか」
「そりゃぁ。生まれた次の日に、五千メートルの大山切らされたっスから、切った直前、大鎌持ったキレーなお人が「おいでおいで」しててついていこうとしたら、モンディール様とガラン様に羽交い締めにされたっスから」
「…生まれて直ぐに、黄泉のお迎えが来たのかって、そういえば、生まれた時から、意思が合ったのか?」
「うーん、どうなんスかね?なんとなくだったような?この姿になれるようになったら、ハッキリと思い出せるようになりましたけどね。それで、あれは、黄泉のお迎えだったんスね。ワレ、二日で死ぬとこだったっスか…酷いことさせますねぇ」
「神なんてそんなもんだよ」
と言うと、烈震が、ウンウンと頷いている。
「あのぅ、そう言う事が言えるのは、神の血縁者であるディル様のような方だけなので、私達には、あまり聞かせない方が良いと思うのですが…」
おや?クラリーちゃんが、遠慮がちに発言してきた。そして、回りを見れば、地竜の剣と烈震はキョトンとして、ココとミンテとバレンは、微妙な笑顔で頷いている。
リョウに至っては…
「へぇ、こっちの死神はキレーな人なんだ」
と、変なところに注目していた…
意味が分かってないのか、地竜の剣と烈震に挟まれてるユキは、一人もくもくと、食事をしている。
食事をしながら、今日の事を聞くと、コクヨウさんに、動作について誉められたと言う。しかも、木刀のふり方を見てそう言われたのが、かなりうれしかったらしい、上機嫌で食事をしている。
「ワレだって、扱えると思ったから、声かけたっス。それが、ユピロー様が言っていた人間だったなんて、チョーラッキーだったっスよねぇ。父親に会えるとも思ってなかったし、やっぱり、ユピロー様すごいっスねぇ」
サイズ的に椅子に座って食事が出来ないので、テーブルの横に、書き物机を持ってきて、そこに座わり、今日のメイン料理、雷鳥とモース族の森の恵みの朴の葉の包み焼きにかぶりついてる地竜の剣がそう言うが…
まぁ、ポジティブな奴みたいで安心した。
神のやることなんて、規格外で、安易に喜べない事が多いけど…まぁ、今まで天上で暮らしていたのなら…
「あっ!」
「ディル様どうしました?」
「あっ、ごめん。ちょっと、気になることがあるんだが、地竜の剣は今まで、天上にいたのだよな?」
「そうっスよ?それが、どうしたっスか?」
「神々の生活と、地上人の生活は、全く違う事は、知っているよな?」
「そう…だったっスっけ?あれ?そんなに違いはないと思っていたんっスけど?ただ、規模が小さいだけで、ゲトー大陸での役目を終えて、しばらく寝てて、目が覚めたら、天上にいたんっスけど、あまり違和感なかったっスけどね…」
まぁ、それは、神や大精霊に作られた神器だからなんだろうな…神格化前でも、モンディールとガランがすごい力を持っていたと聞いたことがある…
生まれがそんなんだから、違和感なかったのか?
「いや、神々は、基本自分の好きなことしかしないだろ?不得手なものには手を出さない」
「まぁ、そうっスね。ワレを作ったヘパイトス様なんて、鍛冶仕事してるところしか見たことないっス。いつ、食事とかしてるんスかね?」
「はぁ、だろ。地上人がそんな事したら、直ぐに、黄泉からお迎えが来てしまう。それに、お前がリョウに言った『修行』なんてモノは、神々が好きでないモノの一つだしな」
「ああ、確かに!分かるっス。一部特化しているからか、他には、手を出さない方多いですよね。『空』や『地上』には、よく試練とか、修行の為とか言って、平気で無理難題押し付けるのに!」
「なんだ、良く分かってるじゃないか」
「そりゃぁ。生まれた次の日に、五千メートルの大山切らされたっスから、切った直前、大鎌持ったキレーなお人が「おいでおいで」しててついていこうとしたら、モンディール様とガラン様に羽交い締めにされたっスから」
「…生まれて直ぐに、黄泉のお迎えが来たのかって、そういえば、生まれた時から、意思が合ったのか?」
「うーん、どうなんスかね?なんとなくだったような?この姿になれるようになったら、ハッキリと思い出せるようになりましたけどね。それで、あれは、黄泉のお迎えだったんスね。ワレ、二日で死ぬとこだったっスか…酷いことさせますねぇ」
「神なんてそんなもんだよ」
と言うと、烈震が、ウンウンと頷いている。
「あのぅ、そう言う事が言えるのは、神の血縁者であるディル様のような方だけなので、私達には、あまり聞かせない方が良いと思うのですが…」
おや?クラリーちゃんが、遠慮がちに発言してきた。そして、回りを見れば、地竜の剣と烈震はキョトンとして、ココとミンテとバレンは、微妙な笑顔で頷いている。
リョウに至っては…
「へぇ、こっちの死神はキレーな人なんだ」
と、変なところに注目していた…
意味が分かってないのか、地竜の剣と烈震に挟まれてるユキは、一人もくもくと、食事をしている。
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