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新たな旅立ち
ダンジョン創り 10
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更に、じいちゃんとダンジョンの奥へ。
「……えーと、これは、意味があるのかな?」
目の前で道をふさいでいるのは、トレントを模した苗木達。この大陸のトレント材の多くは、消臭効果や消毒効果のあるものとして、高値で取引されるが数が少ないので、年間討伐数が決められていて、国が管理をしている。
それを模した二十センチから五十センチ程の苗木が目の前の道でわちゃわちゃと、石蹴りに五段飛び…ずいぶん懐かしい遊びをしている。
「害のない幼子を蹴散らしてみるか?」
「いや、害がないのに、なんでそんなことするんだよ。ちょっと声かけて、通らせてもらえばいいだけだろ」
で、通らせてもらおうとしたのだが…皆に手を引かれ、一緒に遊ぶ事に…
そして、満足した子達から解放された時には、かなりの疲労感。
「なんて言うか、子供って元気だね…」
「ほっほっほっ、成人したてのお前が何を言うか、それに、遊んでやったかいがあったであろう」
「確かに、トレントの枝葉に貴重な実まで付いてる。倒すだけじゃなくて、こんなアイテム入手方法があるなんて、ちょっと、意外だった」
「だから、力でねじ伏せて進む様な輩では、中級止まりになるであろうと言うのだ」
「因みに、あの子達に攻撃するとどうなるの?」
「外見では想像できん戦力を持っておるし、あそこを見てみろ」
じいちゃんが振り向き、林の中を見ると…げっ…いつの間にか、親御さん勢揃い…
「気配が無かったけど…って、いうか、今も見えてはいるけど、存在感がないって言うか…ん?どういうこと?」
「あの子達に攻撃した時点で実体化するようになっておる。そうなったら、初級とはいえ大怪我…で、済めばいいのう」
え?なんかじいちゃんが、黒い笑顔なんだけど…
神様、こわっ!
「な、なんか、変だと思ったら、地上に居る精霊が居ない…いや、精霊になってないだけで、存在はしてる?」
「そうじゃ、よく分かったな。魔力に精霊が反応した状態の気で満たされておるのじゃ。だから、一定の情報を与えれば、魔物は無限に生まれでるようになっておるのだ」
「ん?じゃぁ、形は違うけど、ここの魔物は全て精霊という事になるの?」
「地上で区分するとそうなるな。だから、消えたり、現れたり自由に出来るのだ」
「へぇ、だから、魔術力も上がるのか…でも、逆に精霊魔法は、どうなるの?」
「中途半端な精霊使いは使えんかもな」
「俺は?」
「お前は、ちょっと困った存在なのだよ」
「どういうこと?」
「ほれ、試しにそこの草むらを覗いてみよ」
「ん?」
言われるままに、草むらを覗くと―
「げ、マンドラゴラの群生地」
俺の声が聞こえたのか、一番手前の地上部の葉がユラユラ揺れてから、ポコッと地中から顔をのぞかせて俺と目が合うと、ポコンと飛び出してきた。
「は?」
俺は思わず飛び出してきたマンドラゴラを受け止めた。
「やはりな」
「どういうこと?抜く前に、自分から飛び出して来るなんて…て、アウラウネまで、足に絡みついて来たんだけど?」
「ふむ、リョウと一緒に設定したのだが、皆、お前に対して微妙に違う態度になっておったが、ここまでとは…お前は、ダンジョンに入るのは禁止にしようかのう…」
「はぁ?なんでだよ。どういう事かちゃんと説明しろよ」
「精霊に好かれ過ぎるのじゃ、ワシが、調整したから大丈夫かと思ったが…ダメみたいじゃな。マンドラゴラが自分から飛び出るなんて設定しとらんのに…」
設定したじいちゃんの話によれば、最初のハーティから微妙におかしかったらしい。一番近くの宝箱のハズが、俺が欲しい物が入った宝箱に案内してくれて、次の宝箱に擬態するミックという魔物は、本来、数ミリの歯があるんだそうだ。そして、スライムもあんな無謀な登場の仕方はしないし、トレントを模したトレットは、遊びに誘わず。マンドラゴラ達は、抜かれるまでおとなしく待っているし、アウラウネは、蔦を絡ませ転ばせる様な事をするらしい…
「なんで?」
「神と同等の精霊使いという事だな。しかも、好かれやすい。ダンジョン内の魔物達と戦わずに攻略出来るであろうな」
「それは、職人として、喜ぶべきモノなのか?」
でも…せっかく、冒険者になったのだから、ちょっと、危険を感じつつ欲しい物のを手にする醍醐味を体験したいような…
「烈震も入りたい様な事を言っておったが、あやつも同じ様な感じじゃろうな。地竜の剣は持つ者によるが…初級では、出番はないかもな。ユキやミンテ、ココも同じかのう。リョウ達の成長を促すなら、リョウとクラリー二人で攻略させた方が良いな」
…ダンジョン楽しみたかったんだけどなぁ…
普通のダンジョン体験とはいかず、ちょっと…いや、自分でも驚く位にショックだ。
そんな俺に、マンドラゴラとアウラウネは、慰めるように、マンドラゴラの根と葉を差し出してきた。
アイテムゲット。
ありがとうと、頭を撫でてやると他の個体もわちゃわちゃ集まって来て、催促される…これはこれで、荒行かと思いつつ、子供達の相手をして、今回の下見は終了した。
「……えーと、これは、意味があるのかな?」
目の前で道をふさいでいるのは、トレントを模した苗木達。この大陸のトレント材の多くは、消臭効果や消毒効果のあるものとして、高値で取引されるが数が少ないので、年間討伐数が決められていて、国が管理をしている。
それを模した二十センチから五十センチ程の苗木が目の前の道でわちゃわちゃと、石蹴りに五段飛び…ずいぶん懐かしい遊びをしている。
「害のない幼子を蹴散らしてみるか?」
「いや、害がないのに、なんでそんなことするんだよ。ちょっと声かけて、通らせてもらえばいいだけだろ」
で、通らせてもらおうとしたのだが…皆に手を引かれ、一緒に遊ぶ事に…
そして、満足した子達から解放された時には、かなりの疲労感。
「なんて言うか、子供って元気だね…」
「ほっほっほっ、成人したてのお前が何を言うか、それに、遊んでやったかいがあったであろう」
「確かに、トレントの枝葉に貴重な実まで付いてる。倒すだけじゃなくて、こんなアイテム入手方法があるなんて、ちょっと、意外だった」
「だから、力でねじ伏せて進む様な輩では、中級止まりになるであろうと言うのだ」
「因みに、あの子達に攻撃するとどうなるの?」
「外見では想像できん戦力を持っておるし、あそこを見てみろ」
じいちゃんが振り向き、林の中を見ると…げっ…いつの間にか、親御さん勢揃い…
「気配が無かったけど…って、いうか、今も見えてはいるけど、存在感がないって言うか…ん?どういうこと?」
「あの子達に攻撃した時点で実体化するようになっておる。そうなったら、初級とはいえ大怪我…で、済めばいいのう」
え?なんかじいちゃんが、黒い笑顔なんだけど…
神様、こわっ!
「な、なんか、変だと思ったら、地上に居る精霊が居ない…いや、精霊になってないだけで、存在はしてる?」
「そうじゃ、よく分かったな。魔力に精霊が反応した状態の気で満たされておるのじゃ。だから、一定の情報を与えれば、魔物は無限に生まれでるようになっておるのだ」
「ん?じゃぁ、形は違うけど、ここの魔物は全て精霊という事になるの?」
「地上で区分するとそうなるな。だから、消えたり、現れたり自由に出来るのだ」
「へぇ、だから、魔術力も上がるのか…でも、逆に精霊魔法は、どうなるの?」
「中途半端な精霊使いは使えんかもな」
「俺は?」
「お前は、ちょっと困った存在なのだよ」
「どういうこと?」
「ほれ、試しにそこの草むらを覗いてみよ」
「ん?」
言われるままに、草むらを覗くと―
「げ、マンドラゴラの群生地」
俺の声が聞こえたのか、一番手前の地上部の葉がユラユラ揺れてから、ポコッと地中から顔をのぞかせて俺と目が合うと、ポコンと飛び出してきた。
「は?」
俺は思わず飛び出してきたマンドラゴラを受け止めた。
「やはりな」
「どういうこと?抜く前に、自分から飛び出して来るなんて…て、アウラウネまで、足に絡みついて来たんだけど?」
「ふむ、リョウと一緒に設定したのだが、皆、お前に対して微妙に違う態度になっておったが、ここまでとは…お前は、ダンジョンに入るのは禁止にしようかのう…」
「はぁ?なんでだよ。どういう事かちゃんと説明しろよ」
「精霊に好かれ過ぎるのじゃ、ワシが、調整したから大丈夫かと思ったが…ダメみたいじゃな。マンドラゴラが自分から飛び出るなんて設定しとらんのに…」
設定したじいちゃんの話によれば、最初のハーティから微妙におかしかったらしい。一番近くの宝箱のハズが、俺が欲しい物が入った宝箱に案内してくれて、次の宝箱に擬態するミックという魔物は、本来、数ミリの歯があるんだそうだ。そして、スライムもあんな無謀な登場の仕方はしないし、トレントを模したトレットは、遊びに誘わず。マンドラゴラ達は、抜かれるまでおとなしく待っているし、アウラウネは、蔦を絡ませ転ばせる様な事をするらしい…
「なんで?」
「神と同等の精霊使いという事だな。しかも、好かれやすい。ダンジョン内の魔物達と戦わずに攻略出来るであろうな」
「それは、職人として、喜ぶべきモノなのか?」
でも…せっかく、冒険者になったのだから、ちょっと、危険を感じつつ欲しい物のを手にする醍醐味を体験したいような…
「烈震も入りたい様な事を言っておったが、あやつも同じ様な感じじゃろうな。地竜の剣は持つ者によるが…初級では、出番はないかもな。ユキやミンテ、ココも同じかのう。リョウ達の成長を促すなら、リョウとクラリー二人で攻略させた方が良いな」
…ダンジョン楽しみたかったんだけどなぁ…
普通のダンジョン体験とはいかず、ちょっと…いや、自分でも驚く位にショックだ。
そんな俺に、マンドラゴラとアウラウネは、慰めるように、マンドラゴラの根と葉を差し出してきた。
アイテムゲット。
ありがとうと、頭を撫でてやると他の個体もわちゃわちゃ集まって来て、催促される…これはこれで、荒行かと思いつつ、子供達の相手をして、今回の下見は終了した。
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