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ステンレスのミルクパンに牛乳を入れ火にかける。牛乳の縁に細かい泡が並んだら砂糖を入れて火を消して泡立てる。
キメの細かい泡が出来たらエスプレッソが入ったカップに注げば完成。
ラテアートとかもやってみたいとは思っているけど、今のところは普通に入れるだけ…しかも、お客様用なんていうカップもなかった…
一応、持っているもので、普段使いではなく、ラテアートをやるために買っておいたマグカップに入れて出す。
井之上さんは、カップを両手で持って熱さを確かめてから、口に運んで、泡だけを味見した。
「優しい甘さで良いわね。疲れてる時とかに飲みたいわね。マネさせてもらっていい?」
良かった。気に入ってもらえた。
「良いですよ。お砂糖とか、スパイスとか好みで楽しんで下さい。後、これ、育てたハーブを入れて作ったクッキーなんですけど、苦手なハーブありますか?」
「特には、思い当たらないけど、何が入っているのか、教えてもらえる?」
「はい、えーと、この長方形のが、ローズマリーとベーコンの塩クッキーで、丸い型抜きのが、ブロードリーフタイムとレモンタイムとハチミツのクッキーで、赤っぽいのと緑の粒が入ったのが、干しトマトとバジルのクッキーです」
「え、干しトマト?クランベリーかと思って見てたのに、先ずこれいただくわね」
そう言って、手で丸めて潰して焼いた三センチ程の丸いドーム型のクッキーを手に取り、いろんな角度から見てから口に入れた。
「ん?これも、塩クッキーなのね。でも、甘さもあって、不思議。これって、干しトマトの甘さなの?」
「そうです。ドライトマト好きなんで、入れてみました」
「小腹が空いたとき良いわね。ローズマリーとベーコンのクッキーも、そんな感じよね。あ、こっちは、ハードタイプなのね。歯ごたえがあってこれも美味しいわ。最後は、タイムのね。これは、サクサクで軽い感じで、ハチミツだけど、くどい甘さはないのね。どれも、美味しいわね」
「本当ですか?ありがとうございます」
「ええ?私がごちそうになってるのに、お礼言われちゃうの?」
「だって、自分で好きで作っていたけど、他の人に食べてもらったことがなかったから、美味しいかどうか、ちょっと、不安だったんですよ」
「なによそれ、自分が美味しいと思っているならそれでいいのよ」
そう言って、井之上さんは、また、クッキーに手を伸ばしてポリポリと食べ始めた。
そして、クッキーの作り方も聞かれたので、教える。場所が限られているから、これからの季節、材料あまりぎみになると言ったら…
「大量に作ったら、売ってもらえないかしら?他の材料費も払うから」
「え?」
「特に、このローズマリーとベーコンのは、多分、主人が気に入ると思うのよ。おつまみとしても良さそうだし」
「あ、それなら、冷凍したのがありますから、差し上げます。昨日から、お世話になりっぱなしなので…」
「うわっ、良いの?ありがとう。で、今日のとは別で、頼みたいのよ。どう?作ってもらえる?」
キメの細かい泡が出来たらエスプレッソが入ったカップに注げば完成。
ラテアートとかもやってみたいとは思っているけど、今のところは普通に入れるだけ…しかも、お客様用なんていうカップもなかった…
一応、持っているもので、普段使いではなく、ラテアートをやるために買っておいたマグカップに入れて出す。
井之上さんは、カップを両手で持って熱さを確かめてから、口に運んで、泡だけを味見した。
「優しい甘さで良いわね。疲れてる時とかに飲みたいわね。マネさせてもらっていい?」
良かった。気に入ってもらえた。
「良いですよ。お砂糖とか、スパイスとか好みで楽しんで下さい。後、これ、育てたハーブを入れて作ったクッキーなんですけど、苦手なハーブありますか?」
「特には、思い当たらないけど、何が入っているのか、教えてもらえる?」
「はい、えーと、この長方形のが、ローズマリーとベーコンの塩クッキーで、丸い型抜きのが、ブロードリーフタイムとレモンタイムとハチミツのクッキーで、赤っぽいのと緑の粒が入ったのが、干しトマトとバジルのクッキーです」
「え、干しトマト?クランベリーかと思って見てたのに、先ずこれいただくわね」
そう言って、手で丸めて潰して焼いた三センチ程の丸いドーム型のクッキーを手に取り、いろんな角度から見てから口に入れた。
「ん?これも、塩クッキーなのね。でも、甘さもあって、不思議。これって、干しトマトの甘さなの?」
「そうです。ドライトマト好きなんで、入れてみました」
「小腹が空いたとき良いわね。ローズマリーとベーコンのクッキーも、そんな感じよね。あ、こっちは、ハードタイプなのね。歯ごたえがあってこれも美味しいわ。最後は、タイムのね。これは、サクサクで軽い感じで、ハチミツだけど、くどい甘さはないのね。どれも、美味しいわね」
「本当ですか?ありがとうございます」
「ええ?私がごちそうになってるのに、お礼言われちゃうの?」
「だって、自分で好きで作っていたけど、他の人に食べてもらったことがなかったから、美味しいかどうか、ちょっと、不安だったんですよ」
「なによそれ、自分が美味しいと思っているならそれでいいのよ」
そう言って、井之上さんは、また、クッキーに手を伸ばしてポリポリと食べ始めた。
そして、クッキーの作り方も聞かれたので、教える。場所が限られているから、これからの季節、材料あまりぎみになると言ったら…
「大量に作ったら、売ってもらえないかしら?他の材料費も払うから」
「え?」
「特に、このローズマリーとベーコンのは、多分、主人が気に入ると思うのよ。おつまみとしても良さそうだし」
「あ、それなら、冷凍したのがありますから、差し上げます。昨日から、お世話になりっぱなしなので…」
「うわっ、良いの?ありがとう。で、今日のとは別で、頼みたいのよ。どう?作ってもらえる?」
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