同居人の一輝くんは、ちょっぴり不器用でちょっぴり危険⁉

朝陽七彩

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ちょっぴりウソつきな男友達くん

P95

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 * * *



 放課後。





 今、拓生くんの部屋にいる。



 いつものように拓生くんが用意してくれた、お菓子とジュースをいただいて落ち着いたところ。


 そこで本題。


「拓生くん、相談したいことって何だった?」


 してみた、話を。
 私の方から。


 わからなかった、本当は。
 よかったのかどうか。
 私の方から話をしてみて。


「あ……えっと……」


 やっぱり、まずかったかな。

 言いづらそうにしている、拓生くんが。


 拓生くんから話し出す。
 それを待った方がよかったのかもしれない。


「ごめんね、拓生くん。
 拓生くんが話したいタイミングとかあったよね。
 それなのに、ずかずかと拓生くんに訊いちゃって。
 拓生くんが話したいタイミングでいいから」


 訊いてしまった、私の方から。

 申し訳ない、そのことが。


 そういう気持ちを込め。
 そう言った、拓生くんに。


「……違うんだ」


 え?


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