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アイヴィの無表情に負けない!①
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「アイヴィお姉ちゃんってさ、本当に無表情だよね。いつも表情変えないよね」
「いきなりなんだよサフィア、藪から棒に」
柔らかく赤いソファーに座って本を読むレックス。それにサフィアが膝枕で寝そべってクッキーを食べているという光景。日常的な光景であり、静かにページをめくる音とクッキーを噛む音がしていた所に、サフィアのあまりにも突然な一言である。
彼女が急に喋り出すということは、この後絶対にろくでもないことが起きるなとレックスは警戒態勢に入った。
「それより人の腿の上で寝転がりながら食うなよ、だらしないだろ」
「ふーん、誰も見ていないもーん。それよりさぁ、お兄ちゃん。アイヴィお姉ちゃんがさぁ、ちょっとビビったり笑ったりする顔見てみたくない?」
「別に……」
「ホントに―? 焦った顔とか驚いた顔とか見てみたくない?」
そういえばアイヴィがはにかむことや、泣くことをまったく見たこと無いなとレックスは考える。その表情がころりと変わる瞬間を、見たくないといえば嘘になる。
そして、いつもの仕返しをしてみたいという気持ちも無いといえば嘘になる。
「……ちょっと見たい」
「じゃあさ、ちょこっとイ・ジ・ワ・ル、しちゃお? にひひひっ」
上半身を持ち上げ、サフィアは口元に手を持っていって笑うのであった。
やっぱり見たいなんて言わない方が良かったかも。後が怖くなったレックスだったが、見てみたいと言ってしまった以上、引くに引けないのだった。引いた場合、後でサフィアにそのことをいじられるのが確実である。
「あっ、おっきくなってる。アタシが頭乗せてたからって興奮しちゃってぇ。いけないんだぁ」
ズボンを持ち上げた下半身の大事なところをつんつんとつつく。レックスはすぐにその手を払い、恥ずかしそうに膨らんだ股間を隠した。
「しょ、しょうがないだろ! サフィアがベタベタ近寄りすぎなんだよ!」
「それでも膝枕していただけでおっきくしちゃうなんて。そのままじゃ歩けないでしょ? ここで一発抜いていく? 誰も見ていないよ」
指で輪っかを作り、口を開けてその前で前後に動かす。口の上下で涎が糸を引き、サキュバスの気持ちよさそうな口内がレックスへ見せつけられる。
柔らかな舌が震え動き、熱い吐息が吐き出される。小さくてきつい口内に怒張を咥え込まれたら、どれほどの気持ちよさが襲ってくるだろうか。
ぎょっとしてさらに緊張を高めて唾を飲み込んだレックスだったが、さすがにそんな見え透いた手にかかるかと誘惑を振りきった。アイヴィやヴァネッサの誘惑とは違って、サフィアの誘惑には引っかからない。
「い、いいよ! すぐ小さくなるし!」
下半身を手で隠し、目を閉じて深呼吸を始める。その様子をつまらなそうにサフィアは見据えるのだった。
「……ばぁか」
レックスの下半身が落ち着きを取り戻した後、2人は部屋を出てアイヴィを探し出した。だが、ここでサフィアの直感が発動。急に廊下の窓を開け、下を覗き込む。
「今頃お姉ちゃんは洗濯物でも干しているはずだよ。ほぅら、いた」
「お前の直感というか、推理というか、予想ってすごいよな。たまに恐ろしくなるよ……」
2階の廊下の窓から2人は下を見てみる。そこには、天気の良い空の下で物干し竿に洗濯物を干すアイヴィの姿があった。後姿のため2階から表情は見えないが、相変わらず無表情で家族6人の洗濯物を干しているのだろう。
そして、自分の下着も洗濯の後に管理されているんだよなと考えると、レックスの中で色々とモヤモヤが溜まっていく。
そういえばたまに下着が無くなっていたり足りなくなっていることがあるのだが、もしかすると三姉妹の内誰かが持っていってるのだろかと考える。アイヴィと背の高めなヴァネッサが交代で洗濯物を干すはずである。そのどちらかが……。
そう考えている内に、サフィアがいつの間にか手に持っていた袋の中からごそごそと何かを取り出した。
「物干し中に、デカいクモが降ってくるというシチュエーション。ちなみにまだ生きてまーす」
「どっから手に入れた? ていうか近づけないでくれよ……。それより本気で投げるのかそれ」
「毒の無い種類なので安全でーす。アタシの鑑定に狂いはなーい」
手のひらサイズの大きなクモを背中から持ち、サフィアはまたもやにひひっと笑う。あくどい笑みである。
どこで捕まえた、そんな種類いるのか、それ本当に投げるのか。色々な思考がぐるぐると頭を回り始め、レックスの不安がピークに達する。
アイヴィは驚くだろうが、驚きを通り越して泣き叫ぶだろう。しばらく口を聞いてくれなくなるかもしれない。
「むしろ不安なんだけど。なぁ、やっぱり不安になってきたからやめよう。後でどんなことになるか想像も――」
「そーれっ、ぽいっとな」
「あっ!?」
レックスの言葉を無視し、サフィアは下にいるアイヴィに向かってその大きなクモを放り投げる。背中を狙ったのだったが、狙いはそれて洗濯物を入れたカゴの中へ入る。
まぁ、これは結果オーライとサフィアはワクワクとした目で次に起こる光景を期待。レックスは今にもその場から逃げ出したい気分であった。
アイヴィはカゴの中に手を入れた瞬間、その大きなうごめくものに気づいた。その姿を見たサフィアは興奮し、レックスははらはらと気が気でない。
そして次の瞬間……。
アイヴィはなんとその大きなクモをがっとわしづかみにし、向こう側へ放り投げた。
片足を上げてからの全力の投球フォーム。剛速球の如く投げられたクモはあっという間に小さくなって消えていった。屋敷は小高い坂の上に建っているので、今頃クモは坂を転がり落ちていっているだろう。もしかすると、投げられた衝撃で死んでいるかもしれない。
「強い」
「強いな」
あまりに綺麗な投球とその反応に、サフィアとレックスはほぼ絶句状態だった。叫んだり慌てたりするかと思っていたら、まさか鷲掴みにして投球だとは2人とも予想していなかった。
「ヴァネッサお姉ちゃんだったら絶叫ものなのに……」
そんな2人には気づかないアイヴィは、クモを投げた後にハッとしてそれを投げた方向へと駆け出していった。
毒グモだったらいけないと判断したのだろう。確かに、あんな手のひらサイズの毒グモが町に出たり繁殖でもしたら大変なことになる。レックスは本当にどこから見つけてきたのだろうとサフィアを見やった。
「うわっ、あれ絶対潰しに行ったよ。アイヴィお姉ちゃん強すぎ……」
「それより洗濯物どうするんだよ。ボク達でやるしかないんじゃないか?」
アイヴィがクモを追いかけていったことで残った洗濯物。カゴの中でまだ濡れたそれを放っておけば生臭くなること間違いなしだろう。
「うぇ~? アタシ達、背丈低めなのに……」
「責任もってやるしかないだろ」
その後、脚立を頼りにレックスとサフィアは洗濯物を頑張って干すのであった。自業自得である。
そしてクモをきちんと潰して帰ってきたアイヴィは、奇麗に干された洗濯物を見て首を傾げたという。なお、その日またレックスのパンツが1枚消えた。
「いきなりなんだよサフィア、藪から棒に」
柔らかく赤いソファーに座って本を読むレックス。それにサフィアが膝枕で寝そべってクッキーを食べているという光景。日常的な光景であり、静かにページをめくる音とクッキーを噛む音がしていた所に、サフィアのあまりにも突然な一言である。
彼女が急に喋り出すということは、この後絶対にろくでもないことが起きるなとレックスは警戒態勢に入った。
「それより人の腿の上で寝転がりながら食うなよ、だらしないだろ」
「ふーん、誰も見ていないもーん。それよりさぁ、お兄ちゃん。アイヴィお姉ちゃんがさぁ、ちょっとビビったり笑ったりする顔見てみたくない?」
「別に……」
「ホントに―? 焦った顔とか驚いた顔とか見てみたくない?」
そういえばアイヴィがはにかむことや、泣くことをまったく見たこと無いなとレックスは考える。その表情がころりと変わる瞬間を、見たくないといえば嘘になる。
そして、いつもの仕返しをしてみたいという気持ちも無いといえば嘘になる。
「……ちょっと見たい」
「じゃあさ、ちょこっとイ・ジ・ワ・ル、しちゃお? にひひひっ」
上半身を持ち上げ、サフィアは口元に手を持っていって笑うのであった。
やっぱり見たいなんて言わない方が良かったかも。後が怖くなったレックスだったが、見てみたいと言ってしまった以上、引くに引けないのだった。引いた場合、後でサフィアにそのことをいじられるのが確実である。
「あっ、おっきくなってる。アタシが頭乗せてたからって興奮しちゃってぇ。いけないんだぁ」
ズボンを持ち上げた下半身の大事なところをつんつんとつつく。レックスはすぐにその手を払い、恥ずかしそうに膨らんだ股間を隠した。
「しょ、しょうがないだろ! サフィアがベタベタ近寄りすぎなんだよ!」
「それでも膝枕していただけでおっきくしちゃうなんて。そのままじゃ歩けないでしょ? ここで一発抜いていく? 誰も見ていないよ」
指で輪っかを作り、口を開けてその前で前後に動かす。口の上下で涎が糸を引き、サキュバスの気持ちよさそうな口内がレックスへ見せつけられる。
柔らかな舌が震え動き、熱い吐息が吐き出される。小さくてきつい口内に怒張を咥え込まれたら、どれほどの気持ちよさが襲ってくるだろうか。
ぎょっとしてさらに緊張を高めて唾を飲み込んだレックスだったが、さすがにそんな見え透いた手にかかるかと誘惑を振りきった。アイヴィやヴァネッサの誘惑とは違って、サフィアの誘惑には引っかからない。
「い、いいよ! すぐ小さくなるし!」
下半身を手で隠し、目を閉じて深呼吸を始める。その様子をつまらなそうにサフィアは見据えるのだった。
「……ばぁか」
レックスの下半身が落ち着きを取り戻した後、2人は部屋を出てアイヴィを探し出した。だが、ここでサフィアの直感が発動。急に廊下の窓を開け、下を覗き込む。
「今頃お姉ちゃんは洗濯物でも干しているはずだよ。ほぅら、いた」
「お前の直感というか、推理というか、予想ってすごいよな。たまに恐ろしくなるよ……」
2階の廊下の窓から2人は下を見てみる。そこには、天気の良い空の下で物干し竿に洗濯物を干すアイヴィの姿があった。後姿のため2階から表情は見えないが、相変わらず無表情で家族6人の洗濯物を干しているのだろう。
そして、自分の下着も洗濯の後に管理されているんだよなと考えると、レックスの中で色々とモヤモヤが溜まっていく。
そういえばたまに下着が無くなっていたり足りなくなっていることがあるのだが、もしかすると三姉妹の内誰かが持っていってるのだろかと考える。アイヴィと背の高めなヴァネッサが交代で洗濯物を干すはずである。そのどちらかが……。
そう考えている内に、サフィアがいつの間にか手に持っていた袋の中からごそごそと何かを取り出した。
「物干し中に、デカいクモが降ってくるというシチュエーション。ちなみにまだ生きてまーす」
「どっから手に入れた? ていうか近づけないでくれよ……。それより本気で投げるのかそれ」
「毒の無い種類なので安全でーす。アタシの鑑定に狂いはなーい」
手のひらサイズの大きなクモを背中から持ち、サフィアはまたもやにひひっと笑う。あくどい笑みである。
どこで捕まえた、そんな種類いるのか、それ本当に投げるのか。色々な思考がぐるぐると頭を回り始め、レックスの不安がピークに達する。
アイヴィは驚くだろうが、驚きを通り越して泣き叫ぶだろう。しばらく口を聞いてくれなくなるかもしれない。
「むしろ不安なんだけど。なぁ、やっぱり不安になってきたからやめよう。後でどんなことになるか想像も――」
「そーれっ、ぽいっとな」
「あっ!?」
レックスの言葉を無視し、サフィアは下にいるアイヴィに向かってその大きなクモを放り投げる。背中を狙ったのだったが、狙いはそれて洗濯物を入れたカゴの中へ入る。
まぁ、これは結果オーライとサフィアはワクワクとした目で次に起こる光景を期待。レックスは今にもその場から逃げ出したい気分であった。
アイヴィはカゴの中に手を入れた瞬間、その大きなうごめくものに気づいた。その姿を見たサフィアは興奮し、レックスははらはらと気が気でない。
そして次の瞬間……。
アイヴィはなんとその大きなクモをがっとわしづかみにし、向こう側へ放り投げた。
片足を上げてからの全力の投球フォーム。剛速球の如く投げられたクモはあっという間に小さくなって消えていった。屋敷は小高い坂の上に建っているので、今頃クモは坂を転がり落ちていっているだろう。もしかすると、投げられた衝撃で死んでいるかもしれない。
「強い」
「強いな」
あまりに綺麗な投球とその反応に、サフィアとレックスはほぼ絶句状態だった。叫んだり慌てたりするかと思っていたら、まさか鷲掴みにして投球だとは2人とも予想していなかった。
「ヴァネッサお姉ちゃんだったら絶叫ものなのに……」
そんな2人には気づかないアイヴィは、クモを投げた後にハッとしてそれを投げた方向へと駆け出していった。
毒グモだったらいけないと判断したのだろう。確かに、あんな手のひらサイズの毒グモが町に出たり繁殖でもしたら大変なことになる。レックスは本当にどこから見つけてきたのだろうとサフィアを見やった。
「うわっ、あれ絶対潰しに行ったよ。アイヴィお姉ちゃん強すぎ……」
「それより洗濯物どうするんだよ。ボク達でやるしかないんじゃないか?」
アイヴィがクモを追いかけていったことで残った洗濯物。カゴの中でまだ濡れたそれを放っておけば生臭くなること間違いなしだろう。
「うぇ~? アタシ達、背丈低めなのに……」
「責任もってやるしかないだろ」
その後、脚立を頼りにレックスとサフィアは洗濯物を頑張って干すのであった。自業自得である。
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