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1廃墟
#8β
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「ひゃあ!!」
驚きのあまり変な悲鳴をあげるワカ、それとは対照的にクロエは「あ?何だよオクショウ?」と素っ気ない態度で応じる。
「湯上がり美人のクロエさ~ん、いけませんよ~職場に子供を連れてきたら~」
そう言いながら唐突にクロエの肩を揉み始めるオクショウ
クロエは「あ……ちょっ!そこ弱いからやめ……
やめろって……んっ♥️……くっ!」と身を捩って抵抗しつつもされるがままになっている。
「クロエさん!お楽しみのところ悪いんですけど、この人誰なんですか!?」
セクハラがエスカレートし作者が脱線に入る気配を感じて慌てて軌道修正を実行するワカ。
オクショウに頬を撫で回され耳元で何事か囁かれていたクロエはハッと正気に戻ると
「……あっ!わっ悪いっ!……えーっと、こいつはオクショウ、オクショウ ヨウ、アタシの同期だ。ほれオクショウ、この子はワカちゃん、日中、街で異形に襲われてた所を助けたんだ」
「へぇ~そうなんだぁ~よろしくね~」
ニコニコしながらタレ目を細め手を差し出してくるオクショウ。
「変態とは握手したくありません」ときっぱり宣言し握手を拒むワカ
「あらら残念♪……まぁいいや、よろしくね♪ワカちゃん」
そう言ってワカに笑顔で応じるオクショウだったが、その目は笑っていなかった。
「ところでオクショウ、お前なんでここにいるんだよ?」
クロエが尋ねるとオクショウは
「いや~それがね、クロエさんが帰ってきたっていうんで、飲み会に誘いに来たんだけど……」と言いかけて言葉を濁すオクショウ「ごめん、また今度にするわ~」そう言うなり、立ち上がりそそくさと場を去ろうとするオクショウにクロエは声をかける。
「おい待てオクショウ、頼みがあるんだ」
ピタリと足を止め、振り返りつつ首を傾げるオクショウ
「なにかな~?」
「実はな……」
クロエは日中の出来事をオクショウに説明した。
クロエの話を聞き終えたオクショウは「ふむふむ」と呟きながら腕を組む。
「なるほどねぇ~……とりあえず着るものがないと困るよね、オッケ~任せて♥️」
そう言うと突然自分の胸元に手を突っ込んだオクショウ。
ワカが半目でオクショウを睨み空手の構えをとり警戒する中
取り出したのは通信端末だった。
「もしもし、ワイト君?ちょっとお願いしたいことがあるんだけど……うん……うん……おっけ~ありがとね♪」
端末を操作しどこかに電話をかけるオクショウ。
数分後、エキナカブランドのロゴ入り紙袋をぶら下げたビジネススーツ姿の男が休憩室に現れた。
「はあっ!はあっ!遅れたか!?」
息を切らせている男に対してオクショウは
「ありがと~さ~ん、全然大丈夫~」とのんびりした口調で言う。
「間に合ってよかった……ってなんだこの子は?ここは関係者以外立ち入り禁止だぞ?」
男はワカを不審げな表情で伺う。そんな男に対しクロエが慌てて浴衣の着崩れを直しながら説明する。
「ああ、昼間助けた子だよ。ほら通信で報告したろ?この子が助けてくれたんだ」
男の名はバロウ ワイト(25さい)オクショウと同じくクロエの同僚だ。
「えっ!?あ、あの時の女の子なのか!?」
驚愕しているワイトに、受け取った紙袋の中身を確認しながらクロエが答える。
「ああ、街で奴らに身ぐるみ剥がされてさ……でもこの子のお陰で命拾いしたんだ」
「み、身ぐるみ!?……かっ体は大丈夫なのか!!?」
「何変な想像してんだ種無しブドウ、パフェにすっぞコラ、ていうかレミに言いつけっぞ」
「やめて下さい死んでしまいます!」
癖っ毛の頭を両手で抑え、恐れおののくワイト
レミとはクロエ達の同僚、且つ現在は育休中のワイトの嫁の名である。狩りの腕はクロエ、オクショウより上だった。
慌てるワイトを尻目にオクショウは紙袋の中から洋服を取り出すとワカに手渡してきた。
「はいどうぞ~これ着替えてみてね」
「……ありがとうございます」
意外とすんなり受けとるワカ。
「じゃあバイトがあるから行くね~バイバーイ」
と言ってオクショウが立ち去ると ワイトは咳払いをして改まった態度でクロエに話しかけた。
「まぁその、なんだ……よく生きて帰って来れたな」
「全くだ、死ぬかと思った……」
しみじみと語る2人、だがそこで会話は途切れてしまう。
沈黙に耐えられなくなったワカは話題を変えようと口を開く
「ところで……そろそろ着替えたいんですが……」
「あっ!悪い!俺も帰るわ!」
慌てて部屋を出ていくワイトを見送るとワカは渡された服に袖を通す。
(あれ?意外といいかも……)
オクショウが手渡したのはビッグサイズのウェットにロングのスキニーパンツだった。着てみると、特に不都合もなく動きやすい服装だった。
「結構似合うじゃん」
着替え終わったワカを見てクロエが言う。
「……そうですか?」
「うん、カッコいいし可愛いぞ」
「…………」
無言になるワカ。照れているようだ。
「ヨシ!んじゃ行こうか?」
「はい」
時刻は午後6時過ぎ、浴衣から着替えた2人は
除洗棟を後にした二人はK大の中に再現されたT市の繁華街に飛び出した。
驚きのあまり変な悲鳴をあげるワカ、それとは対照的にクロエは「あ?何だよオクショウ?」と素っ気ない態度で応じる。
「湯上がり美人のクロエさ~ん、いけませんよ~職場に子供を連れてきたら~」
そう言いながら唐突にクロエの肩を揉み始めるオクショウ
クロエは「あ……ちょっ!そこ弱いからやめ……
やめろって……んっ♥️……くっ!」と身を捩って抵抗しつつもされるがままになっている。
「クロエさん!お楽しみのところ悪いんですけど、この人誰なんですか!?」
セクハラがエスカレートし作者が脱線に入る気配を感じて慌てて軌道修正を実行するワカ。
オクショウに頬を撫で回され耳元で何事か囁かれていたクロエはハッと正気に戻ると
「……あっ!わっ悪いっ!……えーっと、こいつはオクショウ、オクショウ ヨウ、アタシの同期だ。ほれオクショウ、この子はワカちゃん、日中、街で異形に襲われてた所を助けたんだ」
「へぇ~そうなんだぁ~よろしくね~」
ニコニコしながらタレ目を細め手を差し出してくるオクショウ。
「変態とは握手したくありません」ときっぱり宣言し握手を拒むワカ
「あらら残念♪……まぁいいや、よろしくね♪ワカちゃん」
そう言ってワカに笑顔で応じるオクショウだったが、その目は笑っていなかった。
「ところでオクショウ、お前なんでここにいるんだよ?」
クロエが尋ねるとオクショウは
「いや~それがね、クロエさんが帰ってきたっていうんで、飲み会に誘いに来たんだけど……」と言いかけて言葉を濁すオクショウ「ごめん、また今度にするわ~」そう言うなり、立ち上がりそそくさと場を去ろうとするオクショウにクロエは声をかける。
「おい待てオクショウ、頼みがあるんだ」
ピタリと足を止め、振り返りつつ首を傾げるオクショウ
「なにかな~?」
「実はな……」
クロエは日中の出来事をオクショウに説明した。
クロエの話を聞き終えたオクショウは「ふむふむ」と呟きながら腕を組む。
「なるほどねぇ~……とりあえず着るものがないと困るよね、オッケ~任せて♥️」
そう言うと突然自分の胸元に手を突っ込んだオクショウ。
ワカが半目でオクショウを睨み空手の構えをとり警戒する中
取り出したのは通信端末だった。
「もしもし、ワイト君?ちょっとお願いしたいことがあるんだけど……うん……うん……おっけ~ありがとね♪」
端末を操作しどこかに電話をかけるオクショウ。
数分後、エキナカブランドのロゴ入り紙袋をぶら下げたビジネススーツ姿の男が休憩室に現れた。
「はあっ!はあっ!遅れたか!?」
息を切らせている男に対してオクショウは
「ありがと~さ~ん、全然大丈夫~」とのんびりした口調で言う。
「間に合ってよかった……ってなんだこの子は?ここは関係者以外立ち入り禁止だぞ?」
男はワカを不審げな表情で伺う。そんな男に対しクロエが慌てて浴衣の着崩れを直しながら説明する。
「ああ、昼間助けた子だよ。ほら通信で報告したろ?この子が助けてくれたんだ」
男の名はバロウ ワイト(25さい)オクショウと同じくクロエの同僚だ。
「えっ!?あ、あの時の女の子なのか!?」
驚愕しているワイトに、受け取った紙袋の中身を確認しながらクロエが答える。
「ああ、街で奴らに身ぐるみ剥がされてさ……でもこの子のお陰で命拾いしたんだ」
「み、身ぐるみ!?……かっ体は大丈夫なのか!!?」
「何変な想像してんだ種無しブドウ、パフェにすっぞコラ、ていうかレミに言いつけっぞ」
「やめて下さい死んでしまいます!」
癖っ毛の頭を両手で抑え、恐れおののくワイト
レミとはクロエ達の同僚、且つ現在は育休中のワイトの嫁の名である。狩りの腕はクロエ、オクショウより上だった。
慌てるワイトを尻目にオクショウは紙袋の中から洋服を取り出すとワカに手渡してきた。
「はいどうぞ~これ着替えてみてね」
「……ありがとうございます」
意外とすんなり受けとるワカ。
「じゃあバイトがあるから行くね~バイバーイ」
と言ってオクショウが立ち去ると ワイトは咳払いをして改まった態度でクロエに話しかけた。
「まぁその、なんだ……よく生きて帰って来れたな」
「全くだ、死ぬかと思った……」
しみじみと語る2人、だがそこで会話は途切れてしまう。
沈黙に耐えられなくなったワカは話題を変えようと口を開く
「ところで……そろそろ着替えたいんですが……」
「あっ!悪い!俺も帰るわ!」
慌てて部屋を出ていくワイトを見送るとワカは渡された服に袖を通す。
(あれ?意外といいかも……)
オクショウが手渡したのはビッグサイズのウェットにロングのスキニーパンツだった。着てみると、特に不都合もなく動きやすい服装だった。
「結構似合うじゃん」
着替え終わったワカを見てクロエが言う。
「……そうですか?」
「うん、カッコいいし可愛いぞ」
「…………」
無言になるワカ。照れているようだ。
「ヨシ!んじゃ行こうか?」
「はい」
時刻は午後6時過ぎ、浴衣から着替えた2人は
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