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15 姉外道
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「待ちやがれ!モラフ。」
広い公爵家の屋敷を5歳児が全力で駆け抜ける。手足の連動は5歳児では無い。トップアスリートの様に走り抜ける。
「待てって言ってるだろうが!」
全力疾走のモラフの後を追うのは姉上のドレアだ。こちらは今晩の獲物は逃さない!そんな荒々しい肉食獣の様な表情で、モラフを追いかけている。
「次の角で引き離す!」
広い廊下の突き当りを、無駄なく最短で綺麗に曲がって行くモラフ。
(姉上の方が体重がある!間違いなく膨らんでロスするはずだ!)
「ダン!」
後ろの音に振り向くモラフは目を疑う。
「壁走りだと?」
確かにモラフの読みは良かったのだが…姉上の身体能力は想像を超えてきた。膨らむのは百も承知!
「姉…舐めんなよ!」
ドサッ!!
両腕でガッチリホールドされたモラフは持ち上げられてしまう。
(無念じゃ…)
爺やが転生しても身体はまだ5歳児…10も上の姉上に捕まったら諦めるしかない。
抱えられて向かうのは……姉上の部屋だ!
嫌だ!行きたくない!また、縛られてしまう。必死に足をバタバタさせるのだが…
虚しいかな…足がまだ短いモラフ。
「嫌だーー!」
部屋の中で、ベットに投げつけられる。
小さな5歳児には十分過ぎる程、広々としたベットで怯える小さな弟を腕組みしながら見下ろす姉。
「はい!尋問を開始します!」
使用人のココが空かさず椅子を準備した。ドレアは椅子に座り、細い脚を組む。大きな団扇でドレアに風を送るレミア。本人の額には汗が滲む。
(また…コイツらか!何処から現れたのじゃ!)
「モラフ君は、どうして私の名前を出したのかな?」
名前?
姉上は何を言っているのだ?意味がわからない。
「出してません!」
「はい!ブーです。」
ドレアは椅子から立ち上がり、モラフの短い足の間に爪先を入れてチョン撃をする。
「ふわ!」
足の間に手を入れて必死に耐えるモラフ。
「はい!嘘を付くと、こうなるのです!」
「剣術大会で私の名前だしたよね?」
決勝戦のユッカの時か?いや…儂は言っておらん!
「出してません!」
「はい!ブーです。」
「ごふ!」
またしても、足の間に衝撃が走ってしまう。
(酷いのじゃ!名前など言っておらんのに。)
確かに、ドレアの名は出していない。「姉上」としか口にしていないのだが…モラフの姉はドレアしか居ない!姉上だけで個人が特定されてしまう。
「それっぽい事は…言いました!」
「はい!良く言えました。」
「きー!」
認めても、体罰を加えるのか?なんて姉上だ。理不尽過ぎるじゃないか!外道だ。姉上は姉外道だ!
「はい!モラフ君のせいで、私は目立ってしまいました。」
「それは良かったです!」
その言葉に椅子から立ち上がるドレア。
モラフは何度も同じチョン撃を喰らうと思うな!…と言わんばかりに、チョン撃前に足の間に両手を入れて防御態勢を取る。
何か良く分からない生物の蛹の様に小さく身を縮こませる。
そんな蛹モラフの上に影が出来た!
黒に…こちらは獣柄か!
ベットの上に立つ2人の使用人。何かの中から覗いて見えた布地の色柄を目視したのも束の間、2人に蛹から無理矢理、羽化されたモラフは蝶の羽の様に手足を広げられ手首足首を握られ固定されてしまう。
「さあ!お嬢様、チャンスです!」
(何がチャンスだ!馬鹿者共。離さんか!)
「オッチョ!」
まるで標本にされた気分だ、細い爪先が、鋭くモラフの足の間に刺激を与える。
もう駄目だ……姉上には逆らえない。
その後も、何を言ってもチョン撃を喰らってしまう。
「姉上…ごめんなさい。僕が悪いの!」
謝るしかなかった…だって途中からチョン撃だけになったんだもん。質問すらされてない…こんなの耐えれないよ!
涙を流した弟を見て、身体が熱くなってくる事に妙な興奮を覚えたドレア。
貴方は…私の遊戯道具なのよ!
「絶対に離さないからね!」
姉からの愛情は歪んだままなのだろか?
広い公爵家の屋敷を5歳児が全力で駆け抜ける。手足の連動は5歳児では無い。トップアスリートの様に走り抜ける。
「待てって言ってるだろうが!」
全力疾走のモラフの後を追うのは姉上のドレアだ。こちらは今晩の獲物は逃さない!そんな荒々しい肉食獣の様な表情で、モラフを追いかけている。
「次の角で引き離す!」
広い廊下の突き当りを、無駄なく最短で綺麗に曲がって行くモラフ。
(姉上の方が体重がある!間違いなく膨らんでロスするはずだ!)
「ダン!」
後ろの音に振り向くモラフは目を疑う。
「壁走りだと?」
確かにモラフの読みは良かったのだが…姉上の身体能力は想像を超えてきた。膨らむのは百も承知!
「姉…舐めんなよ!」
ドサッ!!
両腕でガッチリホールドされたモラフは持ち上げられてしまう。
(無念じゃ…)
爺やが転生しても身体はまだ5歳児…10も上の姉上に捕まったら諦めるしかない。
抱えられて向かうのは……姉上の部屋だ!
嫌だ!行きたくない!また、縛られてしまう。必死に足をバタバタさせるのだが…
虚しいかな…足がまだ短いモラフ。
「嫌だーー!」
部屋の中で、ベットに投げつけられる。
小さな5歳児には十分過ぎる程、広々としたベットで怯える小さな弟を腕組みしながら見下ろす姉。
「はい!尋問を開始します!」
使用人のココが空かさず椅子を準備した。ドレアは椅子に座り、細い脚を組む。大きな団扇でドレアに風を送るレミア。本人の額には汗が滲む。
(また…コイツらか!何処から現れたのじゃ!)
「モラフ君は、どうして私の名前を出したのかな?」
名前?
姉上は何を言っているのだ?意味がわからない。
「出してません!」
「はい!ブーです。」
ドレアは椅子から立ち上がり、モラフの短い足の間に爪先を入れてチョン撃をする。
「ふわ!」
足の間に手を入れて必死に耐えるモラフ。
「はい!嘘を付くと、こうなるのです!」
「剣術大会で私の名前だしたよね?」
決勝戦のユッカの時か?いや…儂は言っておらん!
「出してません!」
「はい!ブーです。」
「ごふ!」
またしても、足の間に衝撃が走ってしまう。
(酷いのじゃ!名前など言っておらんのに。)
確かに、ドレアの名は出していない。「姉上」としか口にしていないのだが…モラフの姉はドレアしか居ない!姉上だけで個人が特定されてしまう。
「それっぽい事は…言いました!」
「はい!良く言えました。」
「きー!」
認めても、体罰を加えるのか?なんて姉上だ。理不尽過ぎるじゃないか!外道だ。姉上は姉外道だ!
「はい!モラフ君のせいで、私は目立ってしまいました。」
「それは良かったです!」
その言葉に椅子から立ち上がるドレア。
モラフは何度も同じチョン撃を喰らうと思うな!…と言わんばかりに、チョン撃前に足の間に両手を入れて防御態勢を取る。
何か良く分からない生物の蛹の様に小さく身を縮こませる。
そんな蛹モラフの上に影が出来た!
黒に…こちらは獣柄か!
ベットの上に立つ2人の使用人。何かの中から覗いて見えた布地の色柄を目視したのも束の間、2人に蛹から無理矢理、羽化されたモラフは蝶の羽の様に手足を広げられ手首足首を握られ固定されてしまう。
「さあ!お嬢様、チャンスです!」
(何がチャンスだ!馬鹿者共。離さんか!)
「オッチョ!」
まるで標本にされた気分だ、細い爪先が、鋭くモラフの足の間に刺激を与える。
もう駄目だ……姉上には逆らえない。
その後も、何を言ってもチョン撃を喰らってしまう。
「姉上…ごめんなさい。僕が悪いの!」
謝るしかなかった…だって途中からチョン撃だけになったんだもん。質問すらされてない…こんなの耐えれないよ!
涙を流した弟を見て、身体が熱くなってくる事に妙な興奮を覚えたドレア。
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