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PHASE-1808【推し活】
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楽しくて仕方ないとばかりの先生の存在など知る由もない通信機の向こう側では、兄弟の激高が波及しているようで、ガシャガシャと金属の擦れる音が兄弟の周囲から聞こえてくる。
それに合わせて、
『『早まるな!!』』
メッサーラとギギンの両名が懸命になって兄弟だけでなく全体の動きを押しとどめていた。
主だけでなく、双方の好戦的な兵達の動きも制さないといけないとはね……。本当、中間管理職って大変だな……。
『若君、憶測で語ってはなりません!』
『しかしだな! 見計らったようではないか!』
『まだ言うかラダイゴロス!』
『ご嫡男に対しての言葉づかいではありません!』
『関係あるものかギギンよ! この者は我々を疑っているのだぞ!』
『十四男が今や継承四位。疑うのも当然であろう』
『ああっ! まだ言うか!』
『よくもそこまで上がってきたものだ! どれだけのことを裏でしてきたというのか!』
『貴様っ!』
「取っ組み合いの開幕ですよ」
「ですね。クハハハハハ――ッ」
悪の首領から魔王となった先生……。
通信機から聞こえてくる鈍い音は殴り合いだとハリエット。
それを懸命になって止めに入る周囲の面々――なのだが、それを行っているのはラダイゴロスの兵だけだという。
ガガドムサの兵達は主を焚き付けるかのように――もっとやれ! そこです! などと発していた。
当然ながらそんな連中はガガドムサの目付役であるギギンから怒声を浴びせられる。
やはり兵の質はラダイゴロスの方が上だな。
――しばらくドタバタとした音と苦悶のうめき声が上がっていたが、
『クソが!』
喘鳴となったガガドムサが怒りの咆哮。
『こんなのが嫡子であってたまるか! 父上には申し訳ないが我々は下がる! そもそも兵糧を失っては戦いなど出来もしないからな!』
『下がりたい理由を爆発で実行したんじゃないか?』
お、兄貴の方は声に乱れがないね。
個の武では小柄ながらも兄貴の方が上かな。
『なんだと!』
『いい加減にしてください若君! 下がるのは我々も同様!』
『ぬぅ……』
堪忍袋の緒が切れたようでメッサーラの大音声。
最強格は伊達じゃないようで、声には周囲を黙らせる覇気がある。
だからなのか、ラダイゴロスだけでなくガガドムサも気圧されるように口を閉ざした。
静かになったところで、兵糧がない以上は戦いようがないと述べる。
後方から運び込まれることになったとしても、その間に攻めてこられれば兵糧が届く前に壊滅は必至。
下がりに下がった士気で兵糧がない状態となれば、反乱も起こりえる。
敗北以上に反乱を起こされることが蹂躙王軍では最大の恥――とのこと。
これまで反乱が起こらなかったからこそ大軍勢を有するに至ったことをカルナック様は誉れとしており、故に反乱を最もお嫌いになる。
その事はご子息ならば理解しているでしょう。
――と、続ければ、これには兄弟揃って押し黙る。
裏を返せば、反乱なんて絶対に許さないし、起ころうものなら当人とその関係者のすべてを処する族誅という脅しで支配をしているのだろうと先生。
裏切りだけは絶対に許さない。
自身の所有物はずっと自身の所有物のままでいなければならないってことなんだろう。
メッサーラの発言は効果的だったようで、ラダイゴロスだけでなくガガドムサもしっかりと聞き入れていたようだ。
蹂躙王の威光に傷をつけることは例え息子たちであっても許される事ではないってことなんだろう。
『とにかく我々は下がる。この失態を父上に伝えなければならないしな!』
『落ち度が合ったことは認めよう。だが父上もお前の発言を全て鵜呑みにはせんだろうよ』
十四男が継承第四位まで上がってきたこと、様々な企てがない限りそれはありえないこと。
今回の事も嫡子の足を引っ張ったのでは? という疑いを持つだろう。
そう継げば、ギリギリと悔しそうに歯を軋らせているようで、
『フンッ!』
強い鼻息だけで返したガガドムサは後方へと下がっていったそうだ。
『若君』
『苦言は分かっている。だが兵糧の消失は事実。例え愚弟が行ったとしてもそれを止められなかったのは自分だからな』
『叱責は共に受けましょう』
『重ね重ね迷惑をかける』
『いえ、当然のこと』
とまあ、メッサーラも十四男が企てたと考えているようだな。
切れ者ですらそう思うって事は、ガガドムサってのは余程、周囲から信頼されていないようだな。
「素晴らしい。実に素晴らしい! 私が思った以上に拗れてくれましたね」
このやり取りを耳にして俺たちサイドで一番、大喜びしている先生の表情は悪の首領や魔王を飛び越えての大魔王ですわ……。
この場の皆がドン引きする悪い笑み。
――先生が今回、狙っていたのは――、
「兄弟関係を悪くしたかったと」
「その通りです」
ガガドムサが前へ出てきたと知ってから急場でひねり出した策だったが、ここまで上手く行くとは思いもよらなかったと大はしゃぎ。
十四男殿は鱗の色だけでなく、父親の強欲も立派に引き継いでいる。
ああいったのは必ず内部から崩壊を起こしてくれる傑物となってくる。
と、大層大喜び。
で、今の言い様で分かったよ。
「先生がガガドムサを褒めちぎって、ラダイゴロスを貶していたのは前者を傑物にしたかったからですね?」
「はい!」
元気な返事だ。
「こちらが有利に事を運ばせるには必要な存在と?」
「彼の者を大いに称え、総領息子は陥れましょう」
「傑物ですからね」
「その通りです」
「こちらの英雄になってくれそうですね」
「ええ!」
向こう側にいながらこちら側の英雄へと舌先三寸で仕立て上げるようだ。
頭の切れる総領息子よりも欲深い十四男の方が御しやすそうだしな。
今回、こちらが悲鳴を上げて敗走したのも自分の兵の強さと勘違いしてくれているしね。
こちらサイドが影ながらガガドムサを英雄へと育て上げれば、自分こそが跡取りに相応しいと増長してくれるだろう。
そうなれば兄弟間で家督争いへと発展。蹂躙王軍を内部からボロボロに出来る。
跡目争いに発展させるために俺たちはガガドムサを応援するわけだ。
これが推し活ってやつか。
「僕たち私たちのガガきゅんを一番にしてあげたい♪」
ってか。
それに合わせて、
『『早まるな!!』』
メッサーラとギギンの両名が懸命になって兄弟だけでなく全体の動きを押しとどめていた。
主だけでなく、双方の好戦的な兵達の動きも制さないといけないとはね……。本当、中間管理職って大変だな……。
『若君、憶測で語ってはなりません!』
『しかしだな! 見計らったようではないか!』
『まだ言うかラダイゴロス!』
『ご嫡男に対しての言葉づかいではありません!』
『関係あるものかギギンよ! この者は我々を疑っているのだぞ!』
『十四男が今や継承四位。疑うのも当然であろう』
『ああっ! まだ言うか!』
『よくもそこまで上がってきたものだ! どれだけのことを裏でしてきたというのか!』
『貴様っ!』
「取っ組み合いの開幕ですよ」
「ですね。クハハハハハ――ッ」
悪の首領から魔王となった先生……。
通信機から聞こえてくる鈍い音は殴り合いだとハリエット。
それを懸命になって止めに入る周囲の面々――なのだが、それを行っているのはラダイゴロスの兵だけだという。
ガガドムサの兵達は主を焚き付けるかのように――もっとやれ! そこです! などと発していた。
当然ながらそんな連中はガガドムサの目付役であるギギンから怒声を浴びせられる。
やはり兵の質はラダイゴロスの方が上だな。
――しばらくドタバタとした音と苦悶のうめき声が上がっていたが、
『クソが!』
喘鳴となったガガドムサが怒りの咆哮。
『こんなのが嫡子であってたまるか! 父上には申し訳ないが我々は下がる! そもそも兵糧を失っては戦いなど出来もしないからな!』
『下がりたい理由を爆発で実行したんじゃないか?』
お、兄貴の方は声に乱れがないね。
個の武では小柄ながらも兄貴の方が上かな。
『なんだと!』
『いい加減にしてください若君! 下がるのは我々も同様!』
『ぬぅ……』
堪忍袋の緒が切れたようでメッサーラの大音声。
最強格は伊達じゃないようで、声には周囲を黙らせる覇気がある。
だからなのか、ラダイゴロスだけでなくガガドムサも気圧されるように口を閉ざした。
静かになったところで、兵糧がない以上は戦いようがないと述べる。
後方から運び込まれることになったとしても、その間に攻めてこられれば兵糧が届く前に壊滅は必至。
下がりに下がった士気で兵糧がない状態となれば、反乱も起こりえる。
敗北以上に反乱を起こされることが蹂躙王軍では最大の恥――とのこと。
これまで反乱が起こらなかったからこそ大軍勢を有するに至ったことをカルナック様は誉れとしており、故に反乱を最もお嫌いになる。
その事はご子息ならば理解しているでしょう。
――と、続ければ、これには兄弟揃って押し黙る。
裏を返せば、反乱なんて絶対に許さないし、起ころうものなら当人とその関係者のすべてを処する族誅という脅しで支配をしているのだろうと先生。
裏切りだけは絶対に許さない。
自身の所有物はずっと自身の所有物のままでいなければならないってことなんだろう。
メッサーラの発言は効果的だったようで、ラダイゴロスだけでなくガガドムサもしっかりと聞き入れていたようだ。
蹂躙王の威光に傷をつけることは例え息子たちであっても許される事ではないってことなんだろう。
『とにかく我々は下がる。この失態を父上に伝えなければならないしな!』
『落ち度が合ったことは認めよう。だが父上もお前の発言を全て鵜呑みにはせんだろうよ』
十四男が継承第四位まで上がってきたこと、様々な企てがない限りそれはありえないこと。
今回の事も嫡子の足を引っ張ったのでは? という疑いを持つだろう。
そう継げば、ギリギリと悔しそうに歯を軋らせているようで、
『フンッ!』
強い鼻息だけで返したガガドムサは後方へと下がっていったそうだ。
『若君』
『苦言は分かっている。だが兵糧の消失は事実。例え愚弟が行ったとしてもそれを止められなかったのは自分だからな』
『叱責は共に受けましょう』
『重ね重ね迷惑をかける』
『いえ、当然のこと』
とまあ、メッサーラも十四男が企てたと考えているようだな。
切れ者ですらそう思うって事は、ガガドムサってのは余程、周囲から信頼されていないようだな。
「素晴らしい。実に素晴らしい! 私が思った以上に拗れてくれましたね」
このやり取りを耳にして俺たちサイドで一番、大喜びしている先生の表情は悪の首領や魔王を飛び越えての大魔王ですわ……。
この場の皆がドン引きする悪い笑み。
――先生が今回、狙っていたのは――、
「兄弟関係を悪くしたかったと」
「その通りです」
ガガドムサが前へ出てきたと知ってから急場でひねり出した策だったが、ここまで上手く行くとは思いもよらなかったと大はしゃぎ。
十四男殿は鱗の色だけでなく、父親の強欲も立派に引き継いでいる。
ああいったのは必ず内部から崩壊を起こしてくれる傑物となってくる。
と、大層大喜び。
で、今の言い様で分かったよ。
「先生がガガドムサを褒めちぎって、ラダイゴロスを貶していたのは前者を傑物にしたかったからですね?」
「はい!」
元気な返事だ。
「こちらが有利に事を運ばせるには必要な存在と?」
「彼の者を大いに称え、総領息子は陥れましょう」
「傑物ですからね」
「その通りです」
「こちらの英雄になってくれそうですね」
「ええ!」
向こう側にいながらこちら側の英雄へと舌先三寸で仕立て上げるようだ。
頭の切れる総領息子よりも欲深い十四男の方が御しやすそうだしな。
今回、こちらが悲鳴を上げて敗走したのも自分の兵の強さと勘違いしてくれているしね。
こちらサイドが影ながらガガドムサを英雄へと育て上げれば、自分こそが跡取りに相応しいと増長してくれるだろう。
そうなれば兄弟間で家督争いへと発展。蹂躙王軍を内部からボロボロに出来る。
跡目争いに発展させるために俺たちはガガドムサを応援するわけだ。
これが推し活ってやつか。
「僕たち私たちのガガきゅんを一番にしてあげたい♪」
ってか。
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