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視線は南へ
PHASE-1894【取り入るのが上手い】
『しかし大義はあっても問題もある』
『兵数の問題ですな』
『その通りだ』
おいしい状況ではあるが、それを成し得るためにはまず何よりも力が必要。
謀反人討伐にて兄弟の中でもっとも手の届きやすい位置にいるとしても、現状の戦力で戦いを行えば勝ちを得るのは難しい。
と、ガガドムサでも欲に勝って踏みとどまるということは出来るようだ。
常に後方にいて動かないってことは、それだけ警戒心も強いってことでもあるからな。
だがしかし、
『うぬぅぅぅ……』
絶好の機会を失うということも避けたいのか、唸るように声を上げて熟考といったところ。
周囲へと意見を問うが先ほどから押し黙ってしまった側近たちは自分たちでは分かりかねます。と、言葉を濁すことに徹して意見を述べることはない。
恐れが原因でまともな意見が下の方から出なくなるのは独裁の末期ですな。
側近たち一人一人が同じ回答をしてくることに舌打ちで返していたが、同様の回答が続きすぎたからか、
『不甲斐なく頼りない者達だ』
冷たく言い放つ。
なんだろう。正体見たな。
口では精兵や有能って言っていたけども、追い込まれると部下たちへの態度が簡単に変わるタイプだ。
撤退を許さないために圧をかけていることも今回の戦いで分かった。
徳のある存在ではなく、権力にて従わせている。
そして、その権力から生まれる甘い汁を吸うために集まっている連中による軍勢のようだ。
この辺りも長男であるラダイゴロスとの素養の差がうかがえる。
『あまり冷たくなさらないでください。戦いの中に身を投じることで疲れているということでもあります。何より謀反人とぶつかり合った方々もいるでしょう。皆様、心中では嘘であってほしいと思っていたことでしょう。しかし自身の目で見てしまい、尚且つ干戈を交えてしまったとなれば心身ともに傷を負ったに違いありません。せめてガガドムサ様からは労いのお言葉を』
耳心地の良い発言はガガドムサだけでなく周囲のメンツにも言ってやるんだな。
『――確かに苛立ちをぶつけてしまうことは主として愚かであった。許してほしい』
ミルトンのおっさんの指摘を聞き入れるというね。
俺たちが砦を落としている間にも信頼関係を更に高めていたようだな。
やるじゃねえか。
こういった指摘もできるということもアピールできたことで、周囲のメンツからも困った時には頼れる存在というポジションも獲得したと考えていいな。
「ここまで有能ですと賞賛するしかありませんね」
先生もミルトンのおっさんを褒める。
他者の心の中に入り込める人心掌握術は見事でしかないとのこと。
これには王様達も認めざるを得ないとは思ってはいるが――やはり面白くないといったご様子。
『ミルトンよ』
『なんでございましょう』
『お前ならどうする?』
『難しいですな。この状況で戦うとなれば如何に恐れを知らぬ猛者たちが集うガガドムサ様の軍勢であっても数の差を埋めるのは……』
『であるな』
『ならば後退なさいますか?』
『ぬぅぅ……』
やはり悩むよな。
ここで上手く立ち回ることができれば自分が継承権を得ることが可能な状況。
だが現状だと戦えるだけの力がない。
欲が強いからこそ悩むんだろうな。俺なら無理って判断して直ぐにでも後退して再編成してから挑むってことを選択するけども、謀反人が直ぐ側にいるとなれば絶好の機会とどうしても思うってしまうんだろう。
もし他の兄弟にこの謀反が広まって行動を起こされればそれこそ自分の手柄を奪われかねない。
悩みに悩んでいるのかガガドムサのうなり声だけがまた聞こえてくる。
そんな中でタイミングを見計らったかのように、
『危険な賭けではありますが成功すれば得るものは莫大というのは間違いないでしょう』
ミルトンのおっさんがガガドムサの欲望部分をくすぐる。
大成を成し遂げるためには、時として危険な道を歩むことも必要。
次期蹂躙王ともなれば、そういった道を歩むことも多くなるとのこと。
『挑むべきか?』
問われれば、スススッと床を滑るような足音がわずかに聞こえ――次には、
『挑むべきかと』
至近の小声で返していた。
『挑む――か』
『いずれは蹂躙王だけではなく魔王として立たれると信じております。その道は間違いなく過酷。暗君程度の軍勢と謀反人ごときに背を見せればそれこそガガドムサ様の栄光の道に傷がつくというものでしょう』
相手の欲を湧き上がらせるような言葉のチョイス。
欲の強いガガドムサならこの発言に強く影響を受けそうだな。
はたして正にとばかりに、
『うむ! ここは危険を冒してでもやらねばならない場面であるな!』
『その通りかと』
肯定で返されれば――その通りだ! その通りだな! と、おっさんの肯定と同じ内容を自らに暗示をかけるかのように何度も繰り返して発する。
『ですがここは相談も必要かと』
『相談か?』
『はい。やはり右腕であるギギン様にもこのことはお話するべきでしょう』
『――ああ』
なんとも気だるそうな返事だったな。
ギギンに対して相談をすることが面倒くさいというのが声音からくみ取ることが出来た。
ガガドムサにとってギギンはすでに煙たいだけの存在にまでなっているのだろうか? あれだけ励んでいる存在がぞんざいに扱われるのは敵であったとしてもイラッとする。
『強者であり軍略にも長けているギギン様へ相談するのは必要かと思いますので、そのように邪険にされてはなりませぬ』
『器が大きいな。アイツはミルトンのことを煩わしく思っているというのに』
『新参が出しゃばれば誰しも面白くないと思うのは分かりきっていることですので』
『やはりアイツと違って器が大きいぞミルトン』
『我が主にお認め頂いているだけでも私は幸せ者です』
『アイツもだが、暗君である以前の主もやはり見る目がないようだ』
べた褒めだなガガドムサよ。
おっさんのことを本当に気に入っているようだ。
しかもおっさんは名前で呼ぶのにギギンはアイツ呼び。
もはやおっさんが右腕になっている状況だな。
『兵数の問題ですな』
『その通りだ』
おいしい状況ではあるが、それを成し得るためにはまず何よりも力が必要。
謀反人討伐にて兄弟の中でもっとも手の届きやすい位置にいるとしても、現状の戦力で戦いを行えば勝ちを得るのは難しい。
と、ガガドムサでも欲に勝って踏みとどまるということは出来るようだ。
常に後方にいて動かないってことは、それだけ警戒心も強いってことでもあるからな。
だがしかし、
『うぬぅぅぅ……』
絶好の機会を失うということも避けたいのか、唸るように声を上げて熟考といったところ。
周囲へと意見を問うが先ほどから押し黙ってしまった側近たちは自分たちでは分かりかねます。と、言葉を濁すことに徹して意見を述べることはない。
恐れが原因でまともな意見が下の方から出なくなるのは独裁の末期ですな。
側近たち一人一人が同じ回答をしてくることに舌打ちで返していたが、同様の回答が続きすぎたからか、
『不甲斐なく頼りない者達だ』
冷たく言い放つ。
なんだろう。正体見たな。
口では精兵や有能って言っていたけども、追い込まれると部下たちへの態度が簡単に変わるタイプだ。
撤退を許さないために圧をかけていることも今回の戦いで分かった。
徳のある存在ではなく、権力にて従わせている。
そして、その権力から生まれる甘い汁を吸うために集まっている連中による軍勢のようだ。
この辺りも長男であるラダイゴロスとの素養の差がうかがえる。
『あまり冷たくなさらないでください。戦いの中に身を投じることで疲れているということでもあります。何より謀反人とぶつかり合った方々もいるでしょう。皆様、心中では嘘であってほしいと思っていたことでしょう。しかし自身の目で見てしまい、尚且つ干戈を交えてしまったとなれば心身ともに傷を負ったに違いありません。せめてガガドムサ様からは労いのお言葉を』
耳心地の良い発言はガガドムサだけでなく周囲のメンツにも言ってやるんだな。
『――確かに苛立ちをぶつけてしまうことは主として愚かであった。許してほしい』
ミルトンのおっさんの指摘を聞き入れるというね。
俺たちが砦を落としている間にも信頼関係を更に高めていたようだな。
やるじゃねえか。
こういった指摘もできるということもアピールできたことで、周囲のメンツからも困った時には頼れる存在というポジションも獲得したと考えていいな。
「ここまで有能ですと賞賛するしかありませんね」
先生もミルトンのおっさんを褒める。
他者の心の中に入り込める人心掌握術は見事でしかないとのこと。
これには王様達も認めざるを得ないとは思ってはいるが――やはり面白くないといったご様子。
『ミルトンよ』
『なんでございましょう』
『お前ならどうする?』
『難しいですな。この状況で戦うとなれば如何に恐れを知らぬ猛者たちが集うガガドムサ様の軍勢であっても数の差を埋めるのは……』
『であるな』
『ならば後退なさいますか?』
『ぬぅぅ……』
やはり悩むよな。
ここで上手く立ち回ることができれば自分が継承権を得ることが可能な状況。
だが現状だと戦えるだけの力がない。
欲が強いからこそ悩むんだろうな。俺なら無理って判断して直ぐにでも後退して再編成してから挑むってことを選択するけども、謀反人が直ぐ側にいるとなれば絶好の機会とどうしても思うってしまうんだろう。
もし他の兄弟にこの謀反が広まって行動を起こされればそれこそ自分の手柄を奪われかねない。
悩みに悩んでいるのかガガドムサのうなり声だけがまた聞こえてくる。
そんな中でタイミングを見計らったかのように、
『危険な賭けではありますが成功すれば得るものは莫大というのは間違いないでしょう』
ミルトンのおっさんがガガドムサの欲望部分をくすぐる。
大成を成し遂げるためには、時として危険な道を歩むことも必要。
次期蹂躙王ともなれば、そういった道を歩むことも多くなるとのこと。
『挑むべきか?』
問われれば、スススッと床を滑るような足音がわずかに聞こえ――次には、
『挑むべきかと』
至近の小声で返していた。
『挑む――か』
『いずれは蹂躙王だけではなく魔王として立たれると信じております。その道は間違いなく過酷。暗君程度の軍勢と謀反人ごときに背を見せればそれこそガガドムサ様の栄光の道に傷がつくというものでしょう』
相手の欲を湧き上がらせるような言葉のチョイス。
欲の強いガガドムサならこの発言に強く影響を受けそうだな。
はたして正にとばかりに、
『うむ! ここは危険を冒してでもやらねばならない場面であるな!』
『その通りかと』
肯定で返されれば――その通りだ! その通りだな! と、おっさんの肯定と同じ内容を自らに暗示をかけるかのように何度も繰り返して発する。
『ですがここは相談も必要かと』
『相談か?』
『はい。やはり右腕であるギギン様にもこのことはお話するべきでしょう』
『――ああ』
なんとも気だるそうな返事だったな。
ギギンに対して相談をすることが面倒くさいというのが声音からくみ取ることが出来た。
ガガドムサにとってギギンはすでに煙たいだけの存在にまでなっているのだろうか? あれだけ励んでいる存在がぞんざいに扱われるのは敵であったとしてもイラッとする。
『強者であり軍略にも長けているギギン様へ相談するのは必要かと思いますので、そのように邪険にされてはなりませぬ』
『器が大きいな。アイツはミルトンのことを煩わしく思っているというのに』
『新参が出しゃばれば誰しも面白くないと思うのは分かりきっていることですので』
『やはりアイツと違って器が大きいぞミルトン』
『我が主にお認め頂いているだけでも私は幸せ者です』
『アイツもだが、暗君である以前の主もやはり見る目がないようだ』
べた褒めだなガガドムサよ。
おっさんのことを本当に気に入っているようだ。
しかもおっさんは名前で呼ぶのにギギンはアイツ呼び。
もはやおっさんが右腕になっている状況だな。
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