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熱砂地帯の二王
PHASE-10
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――テントの中に入る。
なんなんだろうか? ここの責任者二名が同じ服装だと思ったら、中にいる配下の方々も似たようなモスグリーンとまだらな服装だ。
これはあれか? 制服なのだろうか?
「どうぞ」
キドさんと同じ、ダークエルフの男性が僕たちの前に食事を出してくれた。
食事でいいんだよね? おやつとかじゃないよね?
なにこれ? クッキー? ビスケット?
「これは?」
見た事もない。多分、保存食なんだろうけど、今現在の世の中ではそこまで浸透していないような代物だと思われる。
「堅パンです」
笑顔なダークエルフ男性が答えてくる。
やはり、保存食か……。
いや、なぜに保存食なの?
まあ、グーペコだからいただきますけども。
――――うん……。
「かった!」
ありがとう。整備長。僕の気持ちを代弁してくれて。
まったく、噛み砕けないよ。歯形すらつかない感じなんですがね。このまま挑戦すれば歯が砕けてしまう。
「別名、アイアンプレートです」
笑顔で言わないでくれる。なんかむかつくから。
何を、防具の材料になりそうな二つ名の物を僕たちの前に出してくれてるんですかね。鎧でもつくれってか。
「どう食べるんですか?」
「口の中にふくんで、柔らかくなるまで待つのがいいですね。噛む事によって、少なくても満腹中枢を刺激して、満腹感も得られます」
いや、満腹感っていうか、食べれないっていう諦めじゃないですかね――、それ。
しかも、僕たちを見てください。普段から肉体労働もこなしてるもんだからダイエットいらない。
唾液で柔らかくなるまで待つってどうよ……。
「申し訳ないね。今は演習中でね。食事はみんな共通してこれなんだ。もちろんお客が来る事は分かってたからね。君たちには特別にコレも用意してるよ」
ちびっ子、風雷王スゲー。このアイアンプレートなんて別称の物をボリボリと難なく食べてる。
――――……。
いや、もう、本当に……。
なにこれ? スープなのかな? お湯じゃないよね。
湯気からは何の匂いもしないんだけど。
「野菜を煮込んで、塩を少々入れてるものさ。飲めるだけでも贅沢だと思わないとね」
「我々、現在、忍耐力の訓練も行っており、最低限の食料で過ごしております」
と、両王からのお言葉。
食べれるだけでもありがたいからね。うん。贅沢はよくない。それは普段から蓄財を心がけている僕にはよく分かっているよ。
――でも、食事には意外と凝ってたりする僕……。
ま、まあ、たまにはこういうのも、いいかもしれない。
言い聞かせるんだ。僕。
だって見てよ。ロールさんの郷に入れば郷に従えなスタイル。苦言も出さなきゃ、顔にも出さない。
駆け出し勇者なら防具として十分に重宝しそうな硬度をもった堅パンを、出されたスープに付けてから、柔らかくして、美しい姿勢で食べてます。
なんと素晴らしい。
あの整備長だって文句言わずに食べてる。定刻通りだったら文句言ってただろうけど……。自分のミスだからね、文句言えないもんね。
いただこう。感謝していただこう。
――――……。
スープはただ塩が入った、お湯なんじゃ~……。
全然、野菜からエキス出てないんですが。なんの野菜なんですか?
涙目になりそうだ。こう考えると、僕の舌は随分と肥えているな。これもケーシ―さんの安くておいしい食事が原因なんだろう。
しかも、周囲の目が痛い。ただの塩のお湯に、何とも美味そうな視線を向けてくるんですよ。
その視線が刺さってくる、針のむしろ状態。
先ほどまで、笑顔で僕に対応していた、ダークエルフの男性の方がゴクリと喉を動かしています。
いつから、まともな食事を取ってないんでしょうか。ずっと、この堅パンだけなんですかね。凄い精神力ですね。僕なら、二日も持たないでしょう。
―――――。
おいしかったです……。
そう思ってあげないと、このテントの方々に申し訳がないからね。
「食事も済んだ事ですし、湯にでも入ってから、準備したテントで眠ってください」
キドさん、いいんですか? なんか皆さんが凄く羨ましそうに僕たちを見てくるんですけど。
一体、この方々の演習ってなんなの?
「お言葉に甘えて、お風呂いただきますか」
羨む視線を向けられるのはつらいけど、砂漠移動で関節部分を稼働させたら砂の感触が伝わってくるから流したくてたまらない。
ここは、整備長にゴーサインもらうように言ってみると、
「俺は眠いからいい」
と、食後の紫煙を楽しみながら、さっさと寝る事を選択。
食事にも異を唱えないし、風呂に入らなくても大丈夫なこの人って――、たくましいな。
世界の中心である王都での生活が染みついてしまっている僕には、風呂に入らないって行為がどうにも受け付けられない。
用意してくださっているので、僕はありがたくいただく事を選択。
――――。
樽にお湯が張ってある。
手を入れれば丁度良い湯加減。お湯を沸かしてくれてわざわざ樽に入れてくれたようだ。
なんか、食事の時の視線とかを考えると、本当に申し訳ない……。
なんなんだろうか? ここの責任者二名が同じ服装だと思ったら、中にいる配下の方々も似たようなモスグリーンとまだらな服装だ。
これはあれか? 制服なのだろうか?
「どうぞ」
キドさんと同じ、ダークエルフの男性が僕たちの前に食事を出してくれた。
食事でいいんだよね? おやつとかじゃないよね?
なにこれ? クッキー? ビスケット?
「これは?」
見た事もない。多分、保存食なんだろうけど、今現在の世の中ではそこまで浸透していないような代物だと思われる。
「堅パンです」
笑顔なダークエルフ男性が答えてくる。
やはり、保存食か……。
いや、なぜに保存食なの?
まあ、グーペコだからいただきますけども。
――――うん……。
「かった!」
ありがとう。整備長。僕の気持ちを代弁してくれて。
まったく、噛み砕けないよ。歯形すらつかない感じなんですがね。このまま挑戦すれば歯が砕けてしまう。
「別名、アイアンプレートです」
笑顔で言わないでくれる。なんかむかつくから。
何を、防具の材料になりそうな二つ名の物を僕たちの前に出してくれてるんですかね。鎧でもつくれってか。
「どう食べるんですか?」
「口の中にふくんで、柔らかくなるまで待つのがいいですね。噛む事によって、少なくても満腹中枢を刺激して、満腹感も得られます」
いや、満腹感っていうか、食べれないっていう諦めじゃないですかね――、それ。
しかも、僕たちを見てください。普段から肉体労働もこなしてるもんだからダイエットいらない。
唾液で柔らかくなるまで待つってどうよ……。
「申し訳ないね。今は演習中でね。食事はみんな共通してこれなんだ。もちろんお客が来る事は分かってたからね。君たちには特別にコレも用意してるよ」
ちびっ子、風雷王スゲー。このアイアンプレートなんて別称の物をボリボリと難なく食べてる。
――――……。
いや、もう、本当に……。
なにこれ? スープなのかな? お湯じゃないよね。
湯気からは何の匂いもしないんだけど。
「野菜を煮込んで、塩を少々入れてるものさ。飲めるだけでも贅沢だと思わないとね」
「我々、現在、忍耐力の訓練も行っており、最低限の食料で過ごしております」
と、両王からのお言葉。
食べれるだけでもありがたいからね。うん。贅沢はよくない。それは普段から蓄財を心がけている僕にはよく分かっているよ。
――でも、食事には意外と凝ってたりする僕……。
ま、まあ、たまにはこういうのも、いいかもしれない。
言い聞かせるんだ。僕。
だって見てよ。ロールさんの郷に入れば郷に従えなスタイル。苦言も出さなきゃ、顔にも出さない。
駆け出し勇者なら防具として十分に重宝しそうな硬度をもった堅パンを、出されたスープに付けてから、柔らかくして、美しい姿勢で食べてます。
なんと素晴らしい。
あの整備長だって文句言わずに食べてる。定刻通りだったら文句言ってただろうけど……。自分のミスだからね、文句言えないもんね。
いただこう。感謝していただこう。
――――……。
スープはただ塩が入った、お湯なんじゃ~……。
全然、野菜からエキス出てないんですが。なんの野菜なんですか?
涙目になりそうだ。こう考えると、僕の舌は随分と肥えているな。これもケーシ―さんの安くておいしい食事が原因なんだろう。
しかも、周囲の目が痛い。ただの塩のお湯に、何とも美味そうな視線を向けてくるんですよ。
その視線が刺さってくる、針のむしろ状態。
先ほどまで、笑顔で僕に対応していた、ダークエルフの男性の方がゴクリと喉を動かしています。
いつから、まともな食事を取ってないんでしょうか。ずっと、この堅パンだけなんですかね。凄い精神力ですね。僕なら、二日も持たないでしょう。
―――――。
おいしかったです……。
そう思ってあげないと、このテントの方々に申し訳がないからね。
「食事も済んだ事ですし、湯にでも入ってから、準備したテントで眠ってください」
キドさん、いいんですか? なんか皆さんが凄く羨ましそうに僕たちを見てくるんですけど。
一体、この方々の演習ってなんなの?
「お言葉に甘えて、お風呂いただきますか」
羨む視線を向けられるのはつらいけど、砂漠移動で関節部分を稼働させたら砂の感触が伝わってくるから流したくてたまらない。
ここは、整備長にゴーサインもらうように言ってみると、
「俺は眠いからいい」
と、食後の紫煙を楽しみながら、さっさと寝る事を選択。
食事にも異を唱えないし、風呂に入らなくても大丈夫なこの人って――、たくましいな。
世界の中心である王都での生活が染みついてしまっている僕には、風呂に入らないって行為がどうにも受け付けられない。
用意してくださっているので、僕はありがたくいただく事を選択。
――――。
樽にお湯が張ってある。
手を入れれば丁度良い湯加減。お湯を沸かしてくれてわざわざ樽に入れてくれたようだ。
なんか、食事の時の視線とかを考えると、本当に申し訳ない……。
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