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ブートキャンプへようこそ♪
PHASE-20
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短時間でこれだ。この一点差をここで防ぎきらないと、一気に形勢を覆される。
いや――、もう覆っていると考えるべきか。
だが、しかし、
「こちら、シャーマン。今一度、立て直します。この演習が始まった時と同じような心構えで挑んでください」
相手が、潜んだ戦い方をするのなら、燻り出すのがいい。
じゃあ、どうやって燻り出せばいいのか。
勢子みたいに激しく森で騒ぎ立ててもらって、焦って出てきたところを狩るのがいいんだろうけど、この場合、騒ぎ立てる物となる物はなんなのか……。
餌をまいての釣りはもう無理なのは分かりきっている。
今日を乗り切れば終わるんだ。がんばれ僕。
ロールさんと会話。整備長の臭くて煙い葉煙草。
また、同じ事を思ってしまうとは。口にはしないけど、定型化が僕も相当だ……。
――――葉煙草か……。
けど、これいいのかな?
背に腹は代えられない。悪道でも勝ちを狙う。
最低と思われても、僕が清濁の濁を全て飲み込めばいい。それが責任者だ。
「各部隊、生木を集めてください」
――――森を俯瞰から見れば、濛々と白煙が立ち上がっているだろう。
思いっ切り場所を伝えてるようなものだ。
だからこれは賭でもある。
整備長と違って、賭の運に嫌われていない事を祈るだけだ。
狙われれば終わりの状況だけど、風下に進む煙は目隠しにもなる。その分、反対の風上から狙われても対処出来るように、そちらにも目を光らせるようには伝える。
定時連絡で、無事を確認させつつ、煙の範囲を狭めていく。
文字通り、燻り出す方法。
追い込んでいけ。出てこいよ。
念じる僕は、自然と両指を強く組んでいる。神頼みってのが情けないな。
生木は燃え尽きるのに時間を要する。だからこそ煙の量も多い。どんどん派手にいこう。ガンガン焚こうぜ!
銃に弾が入っているかをチェック。素早く装填するイメージトレーニングを行いながら、身を伏せて、いつでも引き金に指をかけられる体勢。
『スチュアート・ブラボー。敵性に動き有り! オーバー』
動いたか!
伝令分隊からの報告で、全体に位置が伝わる。煙を立ち上げてるから、相手にも分かるけども、こちらにも伝わりやすい。
伝令からの連絡では、やはり僕たちを模倣して、ギリースーツを纏っているそうだ。
苦しさから空を飛んだところを狙撃し、一人は仕留めたと報が入る。
しかし、それ以外は外したと言う。
いかんせん、煙が上がっているから、それが邪魔をして、こちらの命中率も落ちているのが欠点となっていた。
それでも撃ち続ける事を伝える。
――僕たちは、走る。
相手が、救助を求める事で、そこに集結すると考えられるからである。
隆起の激しい道。
ここへ来た時は、不満しかこぼす事しか出来なかった道を、僕はいま平然と走っている。当たり前ではない事が出来てしまっている。知らず知らずのうちに、こんな事が出来ているんだもんね。考え込むと凄いなと、自分でも驚いてしまう。
まあ、目の前では、とんでも移動でさっさと前を行く方々も多いけど、支援分隊のオークさん達とは同じくらいの速度なので、ロウさん達は、僕の守りをオークさんに任せて、装填確認をしつつ、木々を蹴りながら、あっという間に見えなくなった。
各分隊も目的の場所に近づきつつあると通信が入る。
『敵性の増援。救出の動きと思われる。数は六。オーバー』
スチュアート・ブラボーよりの通信に拳を作る。
上手くいっている。六人なら二分隊。ここで、それを潰して勢いを付けて一気に勝利を近づける。
夕方までのタイムアップで終わってたまるか。
ここまで来たら、絶対に勝つ! 殲滅で。昼までには終わらせてやる。
力みすぎて、手にした銃のグリップ部分と、前床を、絞り込むように強く握る。
『こちらパーシング・アルファ! こちらからも増援を視認。あいつ等、相当に焦ってる。草木を纏ったまま空飛んでる。俺たちがもらう。オーバー』
アクシャイさん、興奮気味に言いつつ、伝令分隊が確認した敵増援に対する一番槍は、自分たちだと気概を伝えてくる。
何発もの銃声が激しく轟く。
よし! アクシャイさん達に、スチュアート・ブラボーによる攻撃が始まったな。これで一気に二分隊と、最初にあぶり出した分隊の残存二名も倒せれば、八つのベレー帽を手に入れられる。
――――。
息を切らせて、到着すると、
「ピートさん。伏せて!」
大音声のロウさん。
素早く体を伏せると、
銃声と共に頭上をかすめていく何か……。
もちろん銃弾だと理解出来る。
なぜに僕たちの方に飛んでくる。
「パーシング・アルファ。状況を伝えてください。オーバー」
返事はない。
「スチュアート・ブラボー。返事を――」
「無駄です」
匍匐で僕の方まで移動してきたロウさん。
その表情は曇っている。
理解した――――。
狩り場のつもりが、僕たちがその狩り場の得物になってしまっている事に。
蘇るシナンさんの発言。【鹿狩りが幻獣狩り】
狩る側が、食われる側になったようだ……。
なぜ、こうなってるの? 訳が分からない。
整理が追いつかない頭だけども、ロウさんは状況を伝えてくる。
アクシャイさん達は、背後から攻撃を受けて全滅。
スチュアート・ブラボーも同じように全滅。
相手の増援は、こちらを誘うための疑似餌。それよりも先に発見した分隊も、その疑似餌をよりおいしく見せるための前菜のような役割だったのかもしれない。
「こちらシャーマン、各分隊、応答を!」
サーって音だけが聞こえるだけで、返答はない。
嘘でしょ……。一瞬でやられたのか?
ないない。それは無いよ。実行部隊はまだ二分隊残っている。
チャーリーは残り二人だけど、ブラボーと合わせれば六人になる。
『こちらパーシング・ブラボー』
ほら来た! まだ健在じゃないか。簡単にやられるわけがない。
「こちらシャーマン。立て直しを図ります。合流を!」
『ネガティブ。合流は出来ない。包囲されています』
轟く銃声を背に合流は不可と返された。実行部隊の一つが潰され、更に残った実力派たちが窮地に立っている。
耳を全方位に向けていけば各方面より銃声。
集まってきた僕たちを、確実に仕留めに来ている。
『パーシング・ブラボー。現在、二名となりました。敵の包囲厳しく、真綿で首を絞めてくる状況。転進も困難。敵からの降伏勧告あるも、尽くすべき所を尽くさずしての降伏は恥であり、無降伏を貫徹。これより我ら二名、突撃を敢行します。残存の武運長久を願い――――、通信を終える。アウト』
「待ってください。そちらに移動しつつ掩護、合流します」
落ち着き払った口調だった……。覚悟を決めた方の声が耳に残る。
制止を促したけども、返事はなかった……。
――――彼等がいる方角から、夥しい数の銃声が、耳朶に届いてくるだけだった…………。
いや――、もう覆っていると考えるべきか。
だが、しかし、
「こちら、シャーマン。今一度、立て直します。この演習が始まった時と同じような心構えで挑んでください」
相手が、潜んだ戦い方をするのなら、燻り出すのがいい。
じゃあ、どうやって燻り出せばいいのか。
勢子みたいに激しく森で騒ぎ立ててもらって、焦って出てきたところを狩るのがいいんだろうけど、この場合、騒ぎ立てる物となる物はなんなのか……。
餌をまいての釣りはもう無理なのは分かりきっている。
今日を乗り切れば終わるんだ。がんばれ僕。
ロールさんと会話。整備長の臭くて煙い葉煙草。
また、同じ事を思ってしまうとは。口にはしないけど、定型化が僕も相当だ……。
――――葉煙草か……。
けど、これいいのかな?
背に腹は代えられない。悪道でも勝ちを狙う。
最低と思われても、僕が清濁の濁を全て飲み込めばいい。それが責任者だ。
「各部隊、生木を集めてください」
――――森を俯瞰から見れば、濛々と白煙が立ち上がっているだろう。
思いっ切り場所を伝えてるようなものだ。
だからこれは賭でもある。
整備長と違って、賭の運に嫌われていない事を祈るだけだ。
狙われれば終わりの状況だけど、風下に進む煙は目隠しにもなる。その分、反対の風上から狙われても対処出来るように、そちらにも目を光らせるようには伝える。
定時連絡で、無事を確認させつつ、煙の範囲を狭めていく。
文字通り、燻り出す方法。
追い込んでいけ。出てこいよ。
念じる僕は、自然と両指を強く組んでいる。神頼みってのが情けないな。
生木は燃え尽きるのに時間を要する。だからこそ煙の量も多い。どんどん派手にいこう。ガンガン焚こうぜ!
銃に弾が入っているかをチェック。素早く装填するイメージトレーニングを行いながら、身を伏せて、いつでも引き金に指をかけられる体勢。
『スチュアート・ブラボー。敵性に動き有り! オーバー』
動いたか!
伝令分隊からの報告で、全体に位置が伝わる。煙を立ち上げてるから、相手にも分かるけども、こちらにも伝わりやすい。
伝令からの連絡では、やはり僕たちを模倣して、ギリースーツを纏っているそうだ。
苦しさから空を飛んだところを狙撃し、一人は仕留めたと報が入る。
しかし、それ以外は外したと言う。
いかんせん、煙が上がっているから、それが邪魔をして、こちらの命中率も落ちているのが欠点となっていた。
それでも撃ち続ける事を伝える。
――僕たちは、走る。
相手が、救助を求める事で、そこに集結すると考えられるからである。
隆起の激しい道。
ここへ来た時は、不満しかこぼす事しか出来なかった道を、僕はいま平然と走っている。当たり前ではない事が出来てしまっている。知らず知らずのうちに、こんな事が出来ているんだもんね。考え込むと凄いなと、自分でも驚いてしまう。
まあ、目の前では、とんでも移動でさっさと前を行く方々も多いけど、支援分隊のオークさん達とは同じくらいの速度なので、ロウさん達は、僕の守りをオークさんに任せて、装填確認をしつつ、木々を蹴りながら、あっという間に見えなくなった。
各分隊も目的の場所に近づきつつあると通信が入る。
『敵性の増援。救出の動きと思われる。数は六。オーバー』
スチュアート・ブラボーよりの通信に拳を作る。
上手くいっている。六人なら二分隊。ここで、それを潰して勢いを付けて一気に勝利を近づける。
夕方までのタイムアップで終わってたまるか。
ここまで来たら、絶対に勝つ! 殲滅で。昼までには終わらせてやる。
力みすぎて、手にした銃のグリップ部分と、前床を、絞り込むように強く握る。
『こちらパーシング・アルファ! こちらからも増援を視認。あいつ等、相当に焦ってる。草木を纏ったまま空飛んでる。俺たちがもらう。オーバー』
アクシャイさん、興奮気味に言いつつ、伝令分隊が確認した敵増援に対する一番槍は、自分たちだと気概を伝えてくる。
何発もの銃声が激しく轟く。
よし! アクシャイさん達に、スチュアート・ブラボーによる攻撃が始まったな。これで一気に二分隊と、最初にあぶり出した分隊の残存二名も倒せれば、八つのベレー帽を手に入れられる。
――――。
息を切らせて、到着すると、
「ピートさん。伏せて!」
大音声のロウさん。
素早く体を伏せると、
銃声と共に頭上をかすめていく何か……。
もちろん銃弾だと理解出来る。
なぜに僕たちの方に飛んでくる。
「パーシング・アルファ。状況を伝えてください。オーバー」
返事はない。
「スチュアート・ブラボー。返事を――」
「無駄です」
匍匐で僕の方まで移動してきたロウさん。
その表情は曇っている。
理解した――――。
狩り場のつもりが、僕たちがその狩り場の得物になってしまっている事に。
蘇るシナンさんの発言。【鹿狩りが幻獣狩り】
狩る側が、食われる側になったようだ……。
なぜ、こうなってるの? 訳が分からない。
整理が追いつかない頭だけども、ロウさんは状況を伝えてくる。
アクシャイさん達は、背後から攻撃を受けて全滅。
スチュアート・ブラボーも同じように全滅。
相手の増援は、こちらを誘うための疑似餌。それよりも先に発見した分隊も、その疑似餌をよりおいしく見せるための前菜のような役割だったのかもしれない。
「こちらシャーマン、各分隊、応答を!」
サーって音だけが聞こえるだけで、返答はない。
嘘でしょ……。一瞬でやられたのか?
ないない。それは無いよ。実行部隊はまだ二分隊残っている。
チャーリーは残り二人だけど、ブラボーと合わせれば六人になる。
『こちらパーシング・ブラボー』
ほら来た! まだ健在じゃないか。簡単にやられるわけがない。
「こちらシャーマン。立て直しを図ります。合流を!」
『ネガティブ。合流は出来ない。包囲されています』
轟く銃声を背に合流は不可と返された。実行部隊の一つが潰され、更に残った実力派たちが窮地に立っている。
耳を全方位に向けていけば各方面より銃声。
集まってきた僕たちを、確実に仕留めに来ている。
『パーシング・ブラボー。現在、二名となりました。敵の包囲厳しく、真綿で首を絞めてくる状況。転進も困難。敵からの降伏勧告あるも、尽くすべき所を尽くさずしての降伏は恥であり、無降伏を貫徹。これより我ら二名、突撃を敢行します。残存の武運長久を願い――――、通信を終える。アウト』
「待ってください。そちらに移動しつつ掩護、合流します」
落ち着き払った口調だった……。覚悟を決めた方の声が耳に残る。
制止を促したけども、返事はなかった……。
――――彼等がいる方角から、夥しい数の銃声が、耳朶に届いてくるだけだった…………。
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