102 / 604
働く方々
PHASE-02
しおりを挟む
「なんだ!?」
飛んできた方向に目を向ける武道着の方に続いて僕もそちらを見る。
タンカラーの外套と、顔を隠すフードの人物が馬車に乗って、左手は手綱。右手で石を持って、上に投げては、掴んでを繰り返している。
フードからちらりと見える亜麻色の髪の毛に、アメジストの瞳。
外套の色に、髪と瞳――――。
「サージャスさん?」
「お久しぶりです」
フードを取ると、ショートカットで快活な美少女が顔を見せてくる。
おお、やっぱり。古都以来ですね。
「頑張ってますね」
バラクーダの二人をほっといて、サージャスさんに近づく。
馬車を手に入れるなんて、頑張ってるんだな~。
「どうしたんですか?」
僕がなんで剣を振り上げられていたのかの経緯を聞いてきたので、教えてあげると、一気に表情が険しくなり、馬車から降りると、
「力で脅すなんて、なんて卑劣漢たちだ! ボクが性根をたたき直してあげる!」
いいな~。ボクッ子。それも可愛い子が口にするから更にいい。
背も低い方だし、ギュッてしたくなるね。華奢な体をギュッとね。
――まあ、そんな華奢な体の持ち主が、不死王さんを吹っ飛ばしてたんだけども。
ついつい、両耳を押さえてしまう。巨神狂叫だったか? その衝撃音が蘇ってくる。
「このメスガキが」
「やめてください。手を出しては駄目です」
痛めた手をさすりつつ、落ちた剣を拾い、サージャスさんに突っ込んでいく。
なんて、愚かな行動なんだろう……。折角、警告してあげたのに。
ご愁傷様って思いは、一応、抱いてあげますよ。
「傷つけるなよ。まだガキだが――いい女だ」
下卑た常套句だな。整った武道着が、武道の精神を汚されて泣いてるよ。
そんな常套句に笑みで返して、剣を振り上げる。
――振り上げたと同時に、膝から落ちていった、鎧の方。
完全に意識が無くなっているようで、力なく崩れ落ちる。
操り人形の糸を全て切り落としたら、こんな感じになるのかな? と、考えてしまう。
「は!?」
まあ、驚くよね……。
実際、何が起こったかなんて、見てても分からないもの。
――本当に、なんで崩れ落ちたの?
本来なら、力量差を見抜いて降参するところなんだろうけども、力量差に開きがありすぎると、力を見極められなくなるもので――――、
「くそ!」
――っと、よせばいいのに、武道着の方が構えてから、驀地。
それに対してサージャスさんは一歩も動かずに、指だけを動かす。
鼻先、剣が掠めてないよね? 記憶が蘇って、有りもしない剣を恐れる僕。
浮き上がったのは剣ではなく、破壊されて、粉々になった石畳の敷石。
武道着の方を一斉に破片が取り囲み、得物を狩ろうとする猛禽のように旋回する。
不気味な迫力を感じ取ったようで、足を止めた武道着の方は足を止めて、畏れを抱きながらサージャスさんを見ると、彼女は微笑みを向ける。
「ねえ、なんでボクが直ぐに貴男を倒さないでいるか分かる?」
首を横に振って返し、後退り。
「それはね――、ちゃんと反省の言葉を整備局の方に向かって言わせるため。それと、貴男の周りを旋回する、壊された石畳の違反金を支払わせるため。加えて、ここで寝ている男を担がせるため。OK」
二の句を継ぐサージャスさん。
語尾に進むにつれて、語気が低く強い物になる。
まあ、脅してるわけだ。
「違反金はおいくらで?」
急に素直だね。
トレジャーハンターは保険適用外の存在。全額負担なんですよね~。特別に保険に加入していれば話しも変わるけど。入ってないでしょ。こんな感じじゃ。
だから――――。
「見積もって、5万ギルダーくらいですかね」
「はあ!? ふかすなよ! 暴利だろう」
保険って大事だね。これを期に入りましょうね。
いや~本当に高いよ。僕の給金の二ヶ月分ちょい上くらいだもの。罰則の意味もあるから仕方ないね。
「規則なんで」
握り拳を作って、今にも殴りかかろうとしているけど、周囲を旋回する敷石の破片が抑止になっているから、僕に手が出せないでいる。
エルンさんがやらかしたのに比べれば、そして、サージャスさんが組んでたパーティーのクズによって生じた額に比べれば、格安ですよ!
「今日中に払える場合は支払ってください」
猶予は二週間以内ってのは勇者御一行や、魔王軍の方々だけだからね。それ以外は緩かったりするけど、ほったらかしにして、督促状が届いた日には、むしり取られますよ。
払う意志があっても、高額すぎて払えずに、むしり取られている存在が、今現在、貴男の周囲に石を飛ばしてますけども……。
「くそ~」
革袋を取り出し中身を確認。
小刻みに頷いているから、出せるみたい。
違反証明書を与えて書いてもらう。実際はこの人じゃなくて、倒れてる方が原因なんだろうから、その方にも違反金の支払いを出させるように伝えてあげると、観念したのか、素直に頭を下げている。
「あと、これ、没収になりますが――いいですか?」
「待ってくれよ! それ、結構いい剣なんだよ」
でしょうね。火球くらいとはいえ、火の玉を出せるって便利だもんね。そこらのモンスターなら、コロイチだもの。
苦労して、得たのはわかるし、本来なら没収なんてしないけども、整備局員にそれを向けた時点で没収なのは当たり前なんで。
知らないじゃ済まされません。
――――だって僕――、公務員なんで。
公務執行妨害が適用されるんで。妨害を行った代物を没収するのは勤めの一つなんです。
優しく作り笑顔で説明してあげたら、項垂れていた。
目を覚ましたら、持ち主は発狂だろうね。でも、悪いのは、公務執行を妨害した貴方方です。
「すみませんね。規則なんで」
たたみかけるように、トドメの公務員最強の真言で締めて、お二人には役所に足を進めてもらう。
一人は背負われて……。
最初から素直に非を認めていれば、こうはならなかったのに……。
抜き身の剣を、預かった鞘に納剣しつつ、残念な背中を見送ってあげる。
飛んできた方向に目を向ける武道着の方に続いて僕もそちらを見る。
タンカラーの外套と、顔を隠すフードの人物が馬車に乗って、左手は手綱。右手で石を持って、上に投げては、掴んでを繰り返している。
フードからちらりと見える亜麻色の髪の毛に、アメジストの瞳。
外套の色に、髪と瞳――――。
「サージャスさん?」
「お久しぶりです」
フードを取ると、ショートカットで快活な美少女が顔を見せてくる。
おお、やっぱり。古都以来ですね。
「頑張ってますね」
バラクーダの二人をほっといて、サージャスさんに近づく。
馬車を手に入れるなんて、頑張ってるんだな~。
「どうしたんですか?」
僕がなんで剣を振り上げられていたのかの経緯を聞いてきたので、教えてあげると、一気に表情が険しくなり、馬車から降りると、
「力で脅すなんて、なんて卑劣漢たちだ! ボクが性根をたたき直してあげる!」
いいな~。ボクッ子。それも可愛い子が口にするから更にいい。
背も低い方だし、ギュッてしたくなるね。華奢な体をギュッとね。
――まあ、そんな華奢な体の持ち主が、不死王さんを吹っ飛ばしてたんだけども。
ついつい、両耳を押さえてしまう。巨神狂叫だったか? その衝撃音が蘇ってくる。
「このメスガキが」
「やめてください。手を出しては駄目です」
痛めた手をさすりつつ、落ちた剣を拾い、サージャスさんに突っ込んでいく。
なんて、愚かな行動なんだろう……。折角、警告してあげたのに。
ご愁傷様って思いは、一応、抱いてあげますよ。
「傷つけるなよ。まだガキだが――いい女だ」
下卑た常套句だな。整った武道着が、武道の精神を汚されて泣いてるよ。
そんな常套句に笑みで返して、剣を振り上げる。
――振り上げたと同時に、膝から落ちていった、鎧の方。
完全に意識が無くなっているようで、力なく崩れ落ちる。
操り人形の糸を全て切り落としたら、こんな感じになるのかな? と、考えてしまう。
「は!?」
まあ、驚くよね……。
実際、何が起こったかなんて、見てても分からないもの。
――本当に、なんで崩れ落ちたの?
本来なら、力量差を見抜いて降参するところなんだろうけども、力量差に開きがありすぎると、力を見極められなくなるもので――――、
「くそ!」
――っと、よせばいいのに、武道着の方が構えてから、驀地。
それに対してサージャスさんは一歩も動かずに、指だけを動かす。
鼻先、剣が掠めてないよね? 記憶が蘇って、有りもしない剣を恐れる僕。
浮き上がったのは剣ではなく、破壊されて、粉々になった石畳の敷石。
武道着の方を一斉に破片が取り囲み、得物を狩ろうとする猛禽のように旋回する。
不気味な迫力を感じ取ったようで、足を止めた武道着の方は足を止めて、畏れを抱きながらサージャスさんを見ると、彼女は微笑みを向ける。
「ねえ、なんでボクが直ぐに貴男を倒さないでいるか分かる?」
首を横に振って返し、後退り。
「それはね――、ちゃんと反省の言葉を整備局の方に向かって言わせるため。それと、貴男の周りを旋回する、壊された石畳の違反金を支払わせるため。加えて、ここで寝ている男を担がせるため。OK」
二の句を継ぐサージャスさん。
語尾に進むにつれて、語気が低く強い物になる。
まあ、脅してるわけだ。
「違反金はおいくらで?」
急に素直だね。
トレジャーハンターは保険適用外の存在。全額負担なんですよね~。特別に保険に加入していれば話しも変わるけど。入ってないでしょ。こんな感じじゃ。
だから――――。
「見積もって、5万ギルダーくらいですかね」
「はあ!? ふかすなよ! 暴利だろう」
保険って大事だね。これを期に入りましょうね。
いや~本当に高いよ。僕の給金の二ヶ月分ちょい上くらいだもの。罰則の意味もあるから仕方ないね。
「規則なんで」
握り拳を作って、今にも殴りかかろうとしているけど、周囲を旋回する敷石の破片が抑止になっているから、僕に手が出せないでいる。
エルンさんがやらかしたのに比べれば、そして、サージャスさんが組んでたパーティーのクズによって生じた額に比べれば、格安ですよ!
「今日中に払える場合は支払ってください」
猶予は二週間以内ってのは勇者御一行や、魔王軍の方々だけだからね。それ以外は緩かったりするけど、ほったらかしにして、督促状が届いた日には、むしり取られますよ。
払う意志があっても、高額すぎて払えずに、むしり取られている存在が、今現在、貴男の周囲に石を飛ばしてますけども……。
「くそ~」
革袋を取り出し中身を確認。
小刻みに頷いているから、出せるみたい。
違反証明書を与えて書いてもらう。実際はこの人じゃなくて、倒れてる方が原因なんだろうから、その方にも違反金の支払いを出させるように伝えてあげると、観念したのか、素直に頭を下げている。
「あと、これ、没収になりますが――いいですか?」
「待ってくれよ! それ、結構いい剣なんだよ」
でしょうね。火球くらいとはいえ、火の玉を出せるって便利だもんね。そこらのモンスターなら、コロイチだもの。
苦労して、得たのはわかるし、本来なら没収なんてしないけども、整備局員にそれを向けた時点で没収なのは当たり前なんで。
知らないじゃ済まされません。
――――だって僕――、公務員なんで。
公務執行妨害が適用されるんで。妨害を行った代物を没収するのは勤めの一つなんです。
優しく作り笑顔で説明してあげたら、項垂れていた。
目を覚ましたら、持ち主は発狂だろうね。でも、悪いのは、公務執行を妨害した貴方方です。
「すみませんね。規則なんで」
たたみかけるように、トドメの公務員最強の真言で締めて、お二人には役所に足を進めてもらう。
一人は背負われて……。
最初から素直に非を認めていれば、こうはならなかったのに……。
抜き身の剣を、預かった鞘に納剣しつつ、残念な背中を見送ってあげる。
0
あなたにおすすめの小説
僕の秘密を知った自称勇者が聖剣を寄越せと言ってきたので渡してみた
黒木メイ
ファンタジー
世界に一人しかいないと言われている『勇者』。
その『勇者』は今、ワグナー王国にいるらしい。
曖昧なのには理由があった。
『勇者』だと思わしき少年、レンが頑なに「僕は勇者じゃない」と言っているからだ。
どんなに周りが勇者だと持て囃してもレンは認めようとしない。
※小説家になろうにも随時転載中。
レンはただ、ある目的のついでに人々を助けただけだと言う。
それでも皆はレンが勇者だと思っていた。
突如日本という国から彼らが転移してくるまでは。
はたして、レンは本当に勇者ではないのか……。
ざまぁあり・友情あり・謎ありな作品です。
※小説家になろう、カクヨム、ネオページにも掲載。
防御力を下げる魔法しか使えなかった俺は勇者パーティから追放されたけど俺の魔法に強制脱衣の追加効果が発現したので世界中で畏怖の対象になりました
かにくくり
ファンタジー
魔法使いクサナギは国王の命により勇者パーティの一員として魔獣討伐の任務を続けていた。
しかし相手の防御力を下げる魔法しか使う事ができないクサナギは仲間達からお荷物扱いをされてパーティから追放されてしまう。
しかし勇者達は今までクサナギの魔法で魔物の防御力が下がっていたおかげで楽に戦えていたという事実に全く気付いていなかった。
勇者パーティが没落していく中、クサナギは追放された地で彼の本当の力を知る新たな仲間を加えて一大勢力を築いていく。
そして防御力を下げるだけだったクサナギの魔法はいつしか次のステップに進化していた。
相手の身に着けている物を強制的に剥ぎ取るという究極の魔法を習得したクサナギの前に立ち向かえる者は誰ひとりいなかった。
※小説家になろうにも掲載しています。
死んだはずの貴族、内政スキルでひっくり返す〜辺境村から始める復讐譚〜
のらねこ吟醸
ファンタジー
帝国の粛清で家族を失い、“死んだことにされた”名門貴族の青年は、
偽りの名を与えられ、最果ての辺境村へと送り込まれた。
水も農具も未来もない、限界集落で彼が手にしたのは――
古代遺跡の力と、“俺にだけ見える内政スキル”。
村を立て直し、仲間と絆を築きながら、
やがて帝国の陰謀に迫り、家を滅ぼした仇と対峙する。
辺境から始まる、ちょっぴりほのぼの(?)な村興しと、
静かに進む策略と復讐の物語。
友人(勇者)に恋人も幼馴染も取られたけど悔しくない。 だって俺は転生者だから。
石のやっさん
ファンタジー
パーティでお荷物扱いされていた魔法戦士のセレスは、とうとう勇者でありパーティーリーダーのリヒトにクビを宣告されてしまう。幼馴染も恋人も全部リヒトの物で、居場所がどこにもない状態だった。
だが、此の状態は彼にとっては『本当の幸せ』を掴む事に必要だった
何故なら、彼は『転生者』だから…
今度は違う切り口からのアプローチ。
追放の話しの一話は、前作とかなり似ていますが2話からは、かなり変わります。
こうご期待。
冤罪で辺境に幽閉された第4王子
satomi
ファンタジー
主人公・アンドリュート=ラルラは冤罪で辺境に幽閉されることになったわけだが…。
「辺境に幽閉とは、辺境で生きている人間を何だと思っているんだ!辺境は不要な人間を送る場所じゃない!」と、辺境伯は怒っているし当然のことだろう。元から辺境で暮している方々は決して不要な方ではないし、‘辺境に幽閉’というのはなんとも辺境に暮らしている方々にしてみれば、喧嘩売ってんの?となる。
辺境伯の娘さんと婚約という話だから辺境伯の主人公へのあたりも結構なものだけど、娘さんは美人だから万事OK。
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
戦場帰りの俺が隠居しようとしたら、最強の美少女たちに囲まれて逃げ場がなくなった件
さん
ファンタジー
戦場で命を削り、帝国最強部隊を率いた男――ラル。
数々の激戦を生き抜き、任務を終えた彼は、
今は辺境の地に建てられた静かな屋敷で、
わずかな安寧を求めて暮らしている……はずだった。
彼のそばには、かつて命を懸けて彼を支えた、最強の少女たち。
それぞれの立場で戦い、支え、尽くしてきた――ただ、すべてはラルのために。
今では彼の屋敷に集い、仕え、そして溺愛している。
「ラルさまさえいれば、わたくしは他に何もいりませんわ!」
「ラル様…私だけを見ていてください。誰よりも、ずっとずっと……」
「ねぇラル君、その人の名前……まだ覚えてるの?」
「ラル、そんなに気にしなくていいよ!ミアがいるから大丈夫だよねっ!」
命がけの戦場より、ヒロインたちの“甘くて圧が強い愛情”のほうが数倍キケン!?
順番待ちの寝床争奪戦、過去の恋の追及、圧バトル修羅場――
ラルの平穏な日常は、最強で一途な彼女たちに包囲されて崩壊寸前。
これは――
【過去の傷を背負い静かに生きようとする男】と
【彼を神のように慕う最強少女たち】が織りなす、
“甘くて逃げ場のない生活”の物語。
――戦場よりも生き延びるのが難しいのは、愛されすぎる日常だった。
※表紙のキャラはエリスのイメージ画です。
後日譚追加【完結】冤罪で追放された俺、真実の魔法で無実を証明したら手のひら返しの嵐!! でももう遅い、王都ごと見捨てて自由に生きます
なみゆき
ファンタジー
魔王を討ったはずの俺は、冤罪で追放された。 功績は奪われ、婚約は破棄され、裏切り者の烙印を押された。 信じてくれる者は、誰一人いない——そう思っていた。
だが、辺境で出会った古代魔導と、ただ一人俺を信じてくれた彼女が、すべてを変えた。 婚礼と処刑が重なるその日、真実をつきつけ、俺は、王都に“ざまぁ”を叩きつける。
……でも、もう復讐には興味がない。 俺が欲しかったのは、名誉でも地位でもなく、信じてくれる人だった。
これは、ざまぁの果てに静かな勝利を選んだ、元英雄の物語。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる