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異文化
PHASE-18
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「大丈夫?」
「だいじょうぶだじょ~」
「全然、大丈夫じゃないね……」
世界が歪む~。なんだこの状況。お酒って、危ない飲み物なんじゃないの? 悪魔が宿ってますよ。
子供が飲んではいけないというのがよく分かりますよ。
「へ~」
バタンと額からそのままテーブルに突っ伏してしまった記憶を最後に、夜が終わってしまった……。
なんと締まりのない。情けない終わり方か……。
大人な男なら、軽妙洒脱に談笑して、寝る前までの時間を楽しく過ごせただろうに。
「情けない……」
起床しての開口一番がこれだ。
テーブルに体を預けたまま寝てしまっていた。布団がかけてあったところから、ロールさんがかけてくれたようだ。
「おはよう。悪い夢でも見たのかな?」
「そんなんじゃないです」
起きると、僕を待ってくれていたようにロールさんが横に立っていた。
「ごめんね。ベッドまで運びたくても、私一人じゃ無理で、お手伝いさんも帰ってたし」
「問題ないです」
夏だし、暑いし、風邪をこじらせるってことも無いだろう。布団をかけてもらっただけでも感謝だ。
「歯を磨いたら、食事にしましょう」
「はい……」
う~。気持ち悪い。これが整備長がよく見せる二日酔いというヤツか。
まずいし、こんな後遺症が出るなら、お酒なんて一生飲まなくていいよ。
冷たい水で顔を洗うと、幾分か気分も良くなる。
「整備長は?」
「まだ帰ってきてないよ」
最低だな。完全に羽目を外しすぎだ。花街なるおピンク街で相当に楽しんだのだろうか。それとも今も楽しんでるのか――。
朝帰りですむのか?
こちらとしては、ロールさんと二人の時間が長くなるからいいけどさ。
朝食は和食だ。
ご飯に、魚の塩焼き。味噌汁。
使用するのは、金属製の先割れスプーン。二本一対からなる箸は使いこなせないからね。ロールさんは器用に箸を使ってる。なんでもそつなくこなしますね。
食べ方も凄く綺麗だし、教育が行き届いています――――。
教育の行き届いていないおっさんは、夕方にフラフラになりながら帰ってきました。
「花街最高」
そう言って、満足そうな笑みを見せつつ、全てを出し切ったと言わんばかりだ。
リアクションに困る発言をしてくれて。ロールさんは頬を紅潮させてますよ。まったく恥ずかしいおっさんだ。
下半身が病気になればいいのに……。
――――。
昨日はアホなおっさんのアホなおピンク話のせいで、一日を無駄にしてしまった。
ロールさんはそんな話には参加したくなかったから、一人で異人街から飛び出して、ワギョウを堪能したみたいだし。一緒に行きたかった……。
おっさんの寝床の中での手練な話ほど辛い物はないね。どうせ、盛ってるだろうし。
本当に貴重な一日を無駄にした!
下半身が一生治らない病気になればいいのに!
――。
「随分と不機嫌ですな」
この思いの丈をぶちまけたいですけども、ライゴウさんに下世話な事を口にするのも悪いので、グッと我慢ですよ。
わざわざ迎えに来てくれているんだからね。ここは笑顔で返すだけですよ。
ポンと肩に手を置かれる。ロールさんだ。
笑顔を向けてくれる。僕が不機嫌な理由を知っていて、且つ大人な対応だったから褒めてくれた。
僕は、ロールさんを裏切るような場所には行きません!
――。
駕籠に揺られて進めば、奉行所よりも大きく黒漆喰の建造物。奉行所と同じような造りだけども、白壁とは違って、全体が黒だと荘重なもんだな。
陽射しで黒光りの中に栄える、瓦に施された金色の模様の細かさよ。レベル高いな、この国の職人。
もっと、道の舗装にも力入れればいいのに。
この国に来て、道の事ばっかり考えてるな。僕――――。
砂利道もいいけど、石畳もいいよ。歩きやすいし、車輪からなる馬車や荷車の運用の幅も広がるし。手入れも敷石を敷くちょっとした施工だけですよ。
とりあえず、この土道を車輪運用を重点にした、石畳舗装にしたいという、整備局員としての欲がわき出てくる。
ウズウズである――――。
「だいじょうぶだじょ~」
「全然、大丈夫じゃないね……」
世界が歪む~。なんだこの状況。お酒って、危ない飲み物なんじゃないの? 悪魔が宿ってますよ。
子供が飲んではいけないというのがよく分かりますよ。
「へ~」
バタンと額からそのままテーブルに突っ伏してしまった記憶を最後に、夜が終わってしまった……。
なんと締まりのない。情けない終わり方か……。
大人な男なら、軽妙洒脱に談笑して、寝る前までの時間を楽しく過ごせただろうに。
「情けない……」
起床しての開口一番がこれだ。
テーブルに体を預けたまま寝てしまっていた。布団がかけてあったところから、ロールさんがかけてくれたようだ。
「おはよう。悪い夢でも見たのかな?」
「そんなんじゃないです」
起きると、僕を待ってくれていたようにロールさんが横に立っていた。
「ごめんね。ベッドまで運びたくても、私一人じゃ無理で、お手伝いさんも帰ってたし」
「問題ないです」
夏だし、暑いし、風邪をこじらせるってことも無いだろう。布団をかけてもらっただけでも感謝だ。
「歯を磨いたら、食事にしましょう」
「はい……」
う~。気持ち悪い。これが整備長がよく見せる二日酔いというヤツか。
まずいし、こんな後遺症が出るなら、お酒なんて一生飲まなくていいよ。
冷たい水で顔を洗うと、幾分か気分も良くなる。
「整備長は?」
「まだ帰ってきてないよ」
最低だな。完全に羽目を外しすぎだ。花街なるおピンク街で相当に楽しんだのだろうか。それとも今も楽しんでるのか――。
朝帰りですむのか?
こちらとしては、ロールさんと二人の時間が長くなるからいいけどさ。
朝食は和食だ。
ご飯に、魚の塩焼き。味噌汁。
使用するのは、金属製の先割れスプーン。二本一対からなる箸は使いこなせないからね。ロールさんは器用に箸を使ってる。なんでもそつなくこなしますね。
食べ方も凄く綺麗だし、教育が行き届いています――――。
教育の行き届いていないおっさんは、夕方にフラフラになりながら帰ってきました。
「花街最高」
そう言って、満足そうな笑みを見せつつ、全てを出し切ったと言わんばかりだ。
リアクションに困る発言をしてくれて。ロールさんは頬を紅潮させてますよ。まったく恥ずかしいおっさんだ。
下半身が病気になればいいのに……。
――――。
昨日はアホなおっさんのアホなおピンク話のせいで、一日を無駄にしてしまった。
ロールさんはそんな話には参加したくなかったから、一人で異人街から飛び出して、ワギョウを堪能したみたいだし。一緒に行きたかった……。
おっさんの寝床の中での手練な話ほど辛い物はないね。どうせ、盛ってるだろうし。
本当に貴重な一日を無駄にした!
下半身が一生治らない病気になればいいのに!
――。
「随分と不機嫌ですな」
この思いの丈をぶちまけたいですけども、ライゴウさんに下世話な事を口にするのも悪いので、グッと我慢ですよ。
わざわざ迎えに来てくれているんだからね。ここは笑顔で返すだけですよ。
ポンと肩に手を置かれる。ロールさんだ。
笑顔を向けてくれる。僕が不機嫌な理由を知っていて、且つ大人な対応だったから褒めてくれた。
僕は、ロールさんを裏切るような場所には行きません!
――。
駕籠に揺られて進めば、奉行所よりも大きく黒漆喰の建造物。奉行所と同じような造りだけども、白壁とは違って、全体が黒だと荘重なもんだな。
陽射しで黒光りの中に栄える、瓦に施された金色の模様の細かさよ。レベル高いな、この国の職人。
もっと、道の舗装にも力入れればいいのに。
この国に来て、道の事ばっかり考えてるな。僕――――。
砂利道もいいけど、石畳もいいよ。歩きやすいし、車輪からなる馬車や荷車の運用の幅も広がるし。手入れも敷石を敷くちょっとした施工だけですよ。
とりあえず、この土道を車輪運用を重点にした、石畳舗装にしたいという、整備局員としての欲がわき出てくる。
ウズウズである――――。
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