拝啓、あなた方が荒らした大地を修復しているのは……僕たちです!

FOX4

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公務員が発掘冒険とか……

PHASE-15

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「では、この三人で頑張りましょうか……」

「我々だけが責を負わされた以上、それが当然かな」

は少なく……」
 僕に続いて二人が口を開いた。
 
 ――――。
 

 ゴートさんの犠牲者って言葉がずっと頭内と心底に響いている。
 いや、本当――、
「その発言は鈍器ですよ……」
 独白だ。
 官庁を後にして、街中をトボトボと歩きながらのものだった。
 通り過ぎる方が変な目で僕を見てくる。
 同じ立場になってくださいよ。きっと貴方も呟きながら歩いてますから。
 呟き、歩く先はバッカスだ。

「いらっしゃいませ……」
 サージャスさんの時に、結構な協力というか、一体感あったじゃんホルテン君。
 いつになったら、僕から薔薇色の香りがしない事に気がついてくれるのだろうか。

「あの……この携行食を六日……いや、八日分ください。三人分」

「はあ」
 こちらに生気がないとなると、流石に心配なのか、警戒を解いてくれた。
 人間、危機に陥ると、人に優しくなれるもんだ。
 心配してくれる姿に、笑顔で返してあげたよ。
 普段はよからぬ流言を飛ばさないように監視対象としているけどね。今回は感謝だよ、ホルテン君。
 
 オートミールと干し肉。ドライフルーツを小分けで麻袋に入れてもらった。
 それを担ってから整備局へと戻る。
 
 自分の思考がどれだけめちゃくちゃなのか、よく分かるってもんだ。
 なぜこんな重い食料をわざわざ購入して、整備局に戻ったのか……。
 仕事が終わってからその帰りがけに買えばよかったのにさ。
 しかも金欠なのに、僕一人で三人分用意するというね……。
 どう分担するかとか話し合いもしないうちから買ってるからね。
 局に到着して、トネリコ製のウィンザーチェアに腰を下ろしてからそれに気付くんだもの。
 相当に精神が追い込まれているようだよ。

「ピート君?」

「戻りました……」
 うむ、癒やしの美人様である。でも、心配そうな表情だ。
 そんな顔より笑顔をください。

「大丈夫だった? それにその大きな麻袋は何?」

「携行食です」

「ん? ん?」
 ロールさんの頭の中は疑問符で支配されてるみたいですな。
 首を傾げる所作が愛らしい。
 ――――とりあえず、官庁での事を説明してあげた。
 精神が穏やかじゃないこの状況で、上手く説明出来るか不安ではあったが、
「分かった」
 どうにか伝える事が出来たようだ。

「私も行く」

「はあ?」
 よく分かってくれてなかったようだ……。
 犠牲を極力抑えるってちゃんと言ったのに。

「あの時の責任は、あの場にいた全員だよ」
 この人ならそう言うとは理解は出来てた。
 でもね――、
「ここは僕たちだけで行くんで。そもそも生意気な態度を取った僕が一番の責任者ですから」

「あれは私をかばおうとし――」
 遮ってからの、
「サージャスさんに対しても、ロールさんの言うように、肩入れした結果、特別な関係とも指摘を受けまして」

「特別な関係なの?」
 怖い……。なんか目が怖いです。

「違いますよ。向こうサイドが勝手にそう思ってるだけですから。と、とにかく、僕たちだけで行くので、ロールさんを始め、他の方は自分を責めないでもらいたいですね」
 心配はありがたいけど、今は頭の中がまとまらない。
 流石にあの山には、敵対された状態では行きたくない。
 
 ロールさんは個人的に、カグラさんとンダガランさんに連絡を入れてくれるって事だった。
 今回は流石にロールさんがいくら頼み込んでも、その思いをくみ取ってくれるのは難しいだろうね。
 
 しかし……、まさか公務員がトレジャーハンターの真似事で、発掘冒険をせねばならんとはね……。
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