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ウィザースプーン、ヴィン海域に行ったてよ
PHASE-56
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「では、明日からはルールを遠距離のみにしましょう」
――……やぶ蛇だった……。
「別に、いいんで――――」
「我が配下に、冒険者たち。明日は縛りプレイで」
縛りプレイとか、いやらしい響きですね。ちょっと興奮するいけない僕。
そんな僕なんか気にする事なく、
「「「「イエェェェェェェイ」」」」
楽しげに両陣営が返答だ。
仲いいなオイ!
命を奪い合ってるのが嘘みたいだな。
自分の目を疑いたくなるよ。冒険者さんと、半漁人さんがお互いの腕を組んでから、ピューター製のタンカードであわあわなビールをゴブゴブと飲んでますよ。
至る所で酒盛りだよ。
怒られてたドーナさんも、冒険者の男性陣に囲まれて呑んでるよ。べろべろじゃねえか……。密着してるし、男共の鼻の下が伸びに伸びまくってるよ。羨ましいな!
戦わずに仲良くやれよ。でもって、ここをリゾート地にしようぜ! 僕も一枚噛むから。
――――。
くそったれ!
くそったれがぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁあ!!!!
お前らの昨晩は何だったんだよ! あんなに和気藹々としてたのによ!
本日も元気に模擬海戦。ゆっくりしていってね。
――――出来るかぁぁぁぁぁぁっ!
宣言通りに縛りプレイ。
移乗攻撃や衝角による攻撃は禁止で、更に大魔法も禁止。
通常魔法や弓がメインの戦いになってる。火力が低下しているから、それに合わせて、結界魔法も使用する人数が前日の半分に制限されている。
船の機動力に、風、潮の流れを読みあっての純粋な海戦になっている。
――――中々に勝負がつかず、決着がついたのは四日後の正午を過ぎたころだった。
その間、ずっと船上での生活。
豪華な船での旅とは違う、戦いに特化した船だ。寝るスペースなんて有るわけがない。
シズクさんのご厚意で、部屋を使っていいと言われたが、流石にシズクさんと一緒の部屋で過ごしてしまうわけにはいかない。
後々うわさがたつと、新たな出向先のルートが出現するかもしれない。それだけは回避しないと、という思いでお断りした。
半漁人さん達と甲板で、魚だけに、雑魚寝だった……。
王都に帰って、王都で仕事をするんだい! の、思いだけで耐えた。
決着は、潮の流れに練達な氷竜王軍に軍配が上がった。
蘇って、酒盛りして――――、翌日にはまた始まる……。
へっ……。何が辛いかって、こんな状況下に二ヶ月ちょっといるって事だ。
模擬海戦が終わったからこれで帰れると思っていたころが、随分と昔だと感じてしまうよ。
僕の期待を裏切るように、コンクエストが再び始まり、血煙と、哄笑の混じる絶叫を耳朶にしなければならない地獄に日々。
地獄の日々を見続ければ不思議と、わあわあと雄々しく声を張り上げる姿が、キャキャと楽しんでいる幼子ように見えてくるからね。
実際に楽しんでるけど、わあわあが、キャキャに脳内で変換されてしまうのは、僕の精神が汚染されているということ。そこは、はっきりとわかんだね。
最近は鏡を自発的に避けるようになっている。勇気を出して見ていたころはまだ良かった……。だが、今では完全に避けている。
――――でも、耐えたよ……。二ヶ月ちょっと耐え抜きましたよ!
人生で一番辛い時間だった……。
待ちに待った、大公様からの戻ってきていいって発言が、ようやくここに送られて来たそうだ。
なんで局長じゃないのだろうか?
なんでも大公様だよ。
魔王軍に籍を置いているくせにずかずかと公務員のやり取りに入り込んで来やがって! よし! 今度、出会ったら、本気で殴ってやる。相手は魔王軍だ。前王の弟としての立場で応対してやると思うなよ!!
シズクさんは何とも寂しそう。加えて冒険者の方々も残念そうな目を向けてくる。
そんな中でお別れ会が始まる。
僕のために両陣営で開いてくれた。実をいうと仲いいよね貴方たち。
ちなみに、この二ヶ月で、僕はやらせによって、MVPを五回獲得した。
通算では敵わない、二桁のMVPを獲得しているドレッドノートさんでも、二ヶ月の間に五回はないとの事。
短期間に五回の獲得は両陣営で初だそうだ。
――――ちっとも嬉しくない!
「帰られるピートさんに、MVPの賞金を」
「え!?」
賞金とかあるんですか!? ナイゼルさん!?
――……やぶ蛇だった……。
「別に、いいんで――――」
「我が配下に、冒険者たち。明日は縛りプレイで」
縛りプレイとか、いやらしい響きですね。ちょっと興奮するいけない僕。
そんな僕なんか気にする事なく、
「「「「イエェェェェェェイ」」」」
楽しげに両陣営が返答だ。
仲いいなオイ!
命を奪い合ってるのが嘘みたいだな。
自分の目を疑いたくなるよ。冒険者さんと、半漁人さんがお互いの腕を組んでから、ピューター製のタンカードであわあわなビールをゴブゴブと飲んでますよ。
至る所で酒盛りだよ。
怒られてたドーナさんも、冒険者の男性陣に囲まれて呑んでるよ。べろべろじゃねえか……。密着してるし、男共の鼻の下が伸びに伸びまくってるよ。羨ましいな!
戦わずに仲良くやれよ。でもって、ここをリゾート地にしようぜ! 僕も一枚噛むから。
――――。
くそったれ!
くそったれがぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁあ!!!!
お前らの昨晩は何だったんだよ! あんなに和気藹々としてたのによ!
本日も元気に模擬海戦。ゆっくりしていってね。
――――出来るかぁぁぁぁぁぁっ!
宣言通りに縛りプレイ。
移乗攻撃や衝角による攻撃は禁止で、更に大魔法も禁止。
通常魔法や弓がメインの戦いになってる。火力が低下しているから、それに合わせて、結界魔法も使用する人数が前日の半分に制限されている。
船の機動力に、風、潮の流れを読みあっての純粋な海戦になっている。
――――中々に勝負がつかず、決着がついたのは四日後の正午を過ぎたころだった。
その間、ずっと船上での生活。
豪華な船での旅とは違う、戦いに特化した船だ。寝るスペースなんて有るわけがない。
シズクさんのご厚意で、部屋を使っていいと言われたが、流石にシズクさんと一緒の部屋で過ごしてしまうわけにはいかない。
後々うわさがたつと、新たな出向先のルートが出現するかもしれない。それだけは回避しないと、という思いでお断りした。
半漁人さん達と甲板で、魚だけに、雑魚寝だった……。
王都に帰って、王都で仕事をするんだい! の、思いだけで耐えた。
決着は、潮の流れに練達な氷竜王軍に軍配が上がった。
蘇って、酒盛りして――――、翌日にはまた始まる……。
へっ……。何が辛いかって、こんな状況下に二ヶ月ちょっといるって事だ。
模擬海戦が終わったからこれで帰れると思っていたころが、随分と昔だと感じてしまうよ。
僕の期待を裏切るように、コンクエストが再び始まり、血煙と、哄笑の混じる絶叫を耳朶にしなければならない地獄に日々。
地獄の日々を見続ければ不思議と、わあわあと雄々しく声を張り上げる姿が、キャキャと楽しんでいる幼子ように見えてくるからね。
実際に楽しんでるけど、わあわあが、キャキャに脳内で変換されてしまうのは、僕の精神が汚染されているということ。そこは、はっきりとわかんだね。
最近は鏡を自発的に避けるようになっている。勇気を出して見ていたころはまだ良かった……。だが、今では完全に避けている。
――――でも、耐えたよ……。二ヶ月ちょっと耐え抜きましたよ!
人生で一番辛い時間だった……。
待ちに待った、大公様からの戻ってきていいって発言が、ようやくここに送られて来たそうだ。
なんで局長じゃないのだろうか?
なんでも大公様だよ。
魔王軍に籍を置いているくせにずかずかと公務員のやり取りに入り込んで来やがって! よし! 今度、出会ったら、本気で殴ってやる。相手は魔王軍だ。前王の弟としての立場で応対してやると思うなよ!!
シズクさんは何とも寂しそう。加えて冒険者の方々も残念そうな目を向けてくる。
そんな中でお別れ会が始まる。
僕のために両陣営で開いてくれた。実をいうと仲いいよね貴方たち。
ちなみに、この二ヶ月で、僕はやらせによって、MVPを五回獲得した。
通算では敵わない、二桁のMVPを獲得しているドレッドノートさんでも、二ヶ月の間に五回はないとの事。
短期間に五回の獲得は両陣営で初だそうだ。
――――ちっとも嬉しくない!
「帰られるピートさんに、MVPの賞金を」
「え!?」
賞金とかあるんですか!? ナイゼルさん!?
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