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公務員が接待するけど私的なら関係ないよねっ
PHASE-03
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「問題を起こさないように、保護者としてきちんと監視しておくんだよ」
「僕たちより凄く年上なんですけどね」
「まあね」
こうやって話すのも二ヶ月以上ぶりか。
「とにかく、無事で何よりだった」
「なんとか生きて帰って来られました」
――――二人でしばらく談笑。
ヴィン海域での過酷な体験が主な話題だ。
話が進んでいる中で、ふわふわと飛びながら、
「戻った」
と、シュパーブ君。後ろに人を連れている。
「やあ」
さわやか笑顔のハインさん――――。お兄様だ。
「離れた位置で注文をする声が聞こえたから誘った」
どんだけ耳がいいんだよ。
二日連続でここで昼食とは、お兄様はやはり太っ腹でらっしゃる。
若干ひきつった表情なのは、シュパーブ君のぶんを、また出さないといけないのかな? と、思っているからだろうね。
「どうも」
「これはどうも」
男前さんと男前さんの邂逅。
年長者であるゲイアードさんから挨拶。続いて一礼のお兄様。
流石に目を引くね。男前二人と二頭身愛玩生物一匹。お近くの女性客は、来店して良かったと思っているでしょうね。顔がほころんでますもんね。
ハハハハ――――。僕には一切視線がきてないや……。結局は顔か…………。
「違令管理課の――――」
「よろしくおねがいします――――」
大人の会話が始まった。
僕は聞き手になりつつ、暇な口と諸手で、ニジマスのバター焼きをいただく。
話の内容は、ゲイアードさんが違令管理課勤務と聞いてからは、ここ最近の違反者の数なんかを聞いてる。
ゲイアードさんは、最近は暇な時間が多いと返答。
クエストが少なくなっていることが原因と理解もしているようだ。
王都周辺で、不手際を行うものが少なくなっているのはありがたいとしつつも、極端でおかしいとも、お兄様に伝えた。
――……冒険者が違令管理課を訪れないのに、公務員の僕が訪れたわけだ……。
すごく情けない……。
「ここまでクエストが減少する事は考えられませんよね」
「ええ、ギルドはどうです?」
「本日も午前は話を聞きに回ったのですが、王都では現在脅威になるものもないからと――――」
カグラさんが近くにいるとはいえ、友好的な関係だし、クエストが減るのも分かるんだけども。
「しかし、採掘などの探索系もなくなるのは――――」
「そうなんですよ。調査員に対しても協力的じゃなくて。しっかりと職務をこなしている! と、返答されればそこで会話も終わりますし、反感を買ってしまう。調査員って、難しい立ち位置なんですよね……」
お兄様に協力しないとは、ゆるせんな! ロールさんのお兄様だぞ!! 仕事内容には全く関係ないけども……。
「う~ん。炎竜王殿のクエストがね――――」
考え込むゲイアードさん。
そして、僕を見る。
オパール化した古龍の化石採掘の時のンダガランさん達の焦燥。憶測で語った時は局長に大声で注意されたけど。
カグラさんに対するクエストがなくなってる時点で、憶測に信憑性も出て来るよ。
邪神を封じていた兵仗を探していたって話だったし。
なにかあったのかな。でも、カグラさんにもしも――、なんてあり得ないと思うんだよね。シズクさんの実力を見る限り。
もし、何かのトラブルに巻き込まれているなら、どうにかしないといけないんだろうけど、僕たちにそんな話をンダガランさんがするのは考えられないよね。
わざわざ人類サイドに魔王軍の情報を与えるなんて事はしないだろうし。
――――ついつい食事をとめて考え込む僕。
「単純に、形骸化された炎竜王討伐のクエストには需要がないから、削除されたという事も考えられる」
未だ憶測だから、頭で考えても口に出さない方がいいって事を、ゲイアードさんは僕の表情を読み取って、暗に伝えてくれてるのかな?
「やはりそうなんですかね。――――うん! 一度訪れましたけど、もう一度、行ってみますよ。確信を得る内容が欲しいので」
「だったらピート君。手伝ってあげるといい」
「は? なぜです」
「官庁での査問には、定時まで時間を要した。という事にしてあげるから、街を案内してあげなさい」
「迷惑ですよ。休日に妹と行動して、ギルドは把握してますから」
ふむん。どうせ二ヶ月以上もいなかったわけだし、今日からじゃなくても問題ないよね。
ここは、お兄様に協力して、更に気に入られるように励むのがいいかもね。
「やります!」
「うん、お願いする」
と、ゲイアードさん。お兄様の意見は聞かないままに決めていく。
「僕たちより凄く年上なんですけどね」
「まあね」
こうやって話すのも二ヶ月以上ぶりか。
「とにかく、無事で何よりだった」
「なんとか生きて帰って来られました」
――――二人でしばらく談笑。
ヴィン海域での過酷な体験が主な話題だ。
話が進んでいる中で、ふわふわと飛びながら、
「戻った」
と、シュパーブ君。後ろに人を連れている。
「やあ」
さわやか笑顔のハインさん――――。お兄様だ。
「離れた位置で注文をする声が聞こえたから誘った」
どんだけ耳がいいんだよ。
二日連続でここで昼食とは、お兄様はやはり太っ腹でらっしゃる。
若干ひきつった表情なのは、シュパーブ君のぶんを、また出さないといけないのかな? と、思っているからだろうね。
「どうも」
「これはどうも」
男前さんと男前さんの邂逅。
年長者であるゲイアードさんから挨拶。続いて一礼のお兄様。
流石に目を引くね。男前二人と二頭身愛玩生物一匹。お近くの女性客は、来店して良かったと思っているでしょうね。顔がほころんでますもんね。
ハハハハ――――。僕には一切視線がきてないや……。結局は顔か…………。
「違令管理課の――――」
「よろしくおねがいします――――」
大人の会話が始まった。
僕は聞き手になりつつ、暇な口と諸手で、ニジマスのバター焼きをいただく。
話の内容は、ゲイアードさんが違令管理課勤務と聞いてからは、ここ最近の違反者の数なんかを聞いてる。
ゲイアードさんは、最近は暇な時間が多いと返答。
クエストが少なくなっていることが原因と理解もしているようだ。
王都周辺で、不手際を行うものが少なくなっているのはありがたいとしつつも、極端でおかしいとも、お兄様に伝えた。
――……冒険者が違令管理課を訪れないのに、公務員の僕が訪れたわけだ……。
すごく情けない……。
「ここまでクエストが減少する事は考えられませんよね」
「ええ、ギルドはどうです?」
「本日も午前は話を聞きに回ったのですが、王都では現在脅威になるものもないからと――――」
カグラさんが近くにいるとはいえ、友好的な関係だし、クエストが減るのも分かるんだけども。
「しかし、採掘などの探索系もなくなるのは――――」
「そうなんですよ。調査員に対しても協力的じゃなくて。しっかりと職務をこなしている! と、返答されればそこで会話も終わりますし、反感を買ってしまう。調査員って、難しい立ち位置なんですよね……」
お兄様に協力しないとは、ゆるせんな! ロールさんのお兄様だぞ!! 仕事内容には全く関係ないけども……。
「う~ん。炎竜王殿のクエストがね――――」
考え込むゲイアードさん。
そして、僕を見る。
オパール化した古龍の化石採掘の時のンダガランさん達の焦燥。憶測で語った時は局長に大声で注意されたけど。
カグラさんに対するクエストがなくなってる時点で、憶測に信憑性も出て来るよ。
邪神を封じていた兵仗を探していたって話だったし。
なにかあったのかな。でも、カグラさんにもしも――、なんてあり得ないと思うんだよね。シズクさんの実力を見る限り。
もし、何かのトラブルに巻き込まれているなら、どうにかしないといけないんだろうけど、僕たちにそんな話をンダガランさんがするのは考えられないよね。
わざわざ人類サイドに魔王軍の情報を与えるなんて事はしないだろうし。
――――ついつい食事をとめて考え込む僕。
「単純に、形骸化された炎竜王討伐のクエストには需要がないから、削除されたという事も考えられる」
未だ憶測だから、頭で考えても口に出さない方がいいって事を、ゲイアードさんは僕の表情を読み取って、暗に伝えてくれてるのかな?
「やはりそうなんですかね。――――うん! 一度訪れましたけど、もう一度、行ってみますよ。確信を得る内容が欲しいので」
「だったらピート君。手伝ってあげるといい」
「は? なぜです」
「官庁での査問には、定時まで時間を要した。という事にしてあげるから、街を案内してあげなさい」
「迷惑ですよ。休日に妹と行動して、ギルドは把握してますから」
ふむん。どうせ二ヶ月以上もいなかったわけだし、今日からじゃなくても問題ないよね。
ここは、お兄様に協力して、更に気に入られるように励むのがいいかもね。
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