拝啓、あなた方が荒らした大地を修復しているのは……僕たちです!

FOX4

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公務員が接待するけど私的なら関係ないよねっ 

PHASE-04

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 ――――店から一歩出たら、イケメン二人の登場に、周囲から黄色い声が上がってね……。
 続いて、シュパーブ君の愛らしさにも声が上がるしまつ。
 僕だけが、まるで女性の方々には見えていないような扱いだ。ハハハ……。なんか目頭部分が妙に熱くなってきたけど、気のせいだよね……。
 別にいいよ。街の女性になんて興味ないから。ロールさんのお兄様に、更に気に入られることが今の主目標だから……。
 
 ――。
 
 ゲイアードさんと別れて、二人と一匹で目抜き通りに出る。
 
 確かに、言われて気付いたけど、冒険者の数が減少している。
 以前は活気があって、旅商人の街商に冒険者さん達が集まってたのに、ぽつぽつだ。
 暇で旨味がないと、商人さんもあくびをして空をボーッと見つめてる。
 
 バッカスの外に設けてあるテーブル。普段は冒険者で溢れていて、肉体労働で汗を流した方々と一緒になって、冷たいお酒を楽しく飲んでるんだけど、それも見られないな。
 店内を覗けば一応満席。クシュリナさんたち御一行の席には、ロールさんが言ったように、あやかろうとしている冒険者さん達が食事やお酒を楽しんでる。
 活気があるようだけども、なんか物足りなくて寂しい……。お祭りの後みたいな気分になるよ。
 バッカスは年中、外でも馬鹿騒ぎしてくれてるのがいいのに、今は店内だけが騒がしい。
 
 それでも、お兄様の目には、この人混みは凄いようで、
「やはり、王都の人の多さには圧巻だね」

「ですよね」
 と、よいしょとばかりに、思っていた感情とは逆の事を口にする。
 最近は出張ばかり、つい最近は出向という名の罰だったけど、王都外の活動が多かったから、帰ってくれば、人が多いという感想も生まれるんだけど、それでもバッカスの外に、街商の活気ある風景を知っている身としては、現在の王都はやはり物足りない。
 
 ――。
 
 目抜き通りから一つ奥の小路に入れば、喧騒がしじまに変わる。
 大人二人が横に並んで歩ける程度の広さしかない小路の角を右に曲がれば――、現れるのは通用門。
 煉瓦造りの通路を潜り、格子状の門の前でストップ。
 
 門の右側には小さな窓があり、コールベルが設置されている。
 チーンと鳴らすのはシュパーブ君。

「ふふん」
 心地よかったのか、チン、チン、チーンと、心ゆくまで鳴らす。

「やめなさい」
 腕をひっぱて静止。

「ご用件は!」
 窓がスパン! と、勢いよく開いて、睨まれてしまった……。
 官庁といい、今日は睨まれる日だな~。
 応対してきたのは、警務局の兵服に似た服装の守衛さん。

「クエストについて伺いたいことがありまして」

「整備局の方に――――、またですか」
 お兄様を目にして、面倒くさそうに応対してきたよ。
 何度も訪れている証拠なんだろうけど。あからさまに顔に出すのはよくないな。それも含めて貴男は給金をもらってるということを忘れてはいけない。

「ハイン・ジャイロスパイクです。しつこくて申し訳ないですが、話をしたくてですね」
「気になってたんですが、ロールさんの関係者の方ですか?」
「? はい、兄です」
「そうでしたか!」
 おい、なんだよ。何を生き生きとしてるんだよ。
 ロールさんの事を知っているってどういうことだい? あれか? やはり美人様は王都では人気者なのか?
 態度が急に軟化したぞ。ポイント稼ぎは許さない。それは、僕に許されたものだけなんだぞ。

「守衛さん。身分証明は?」

「そうでしたね。では、整備局の方だけ。お兄様はギルドの方ですから問題ないです」
 そりゃそうだろうよ。ここの調査員なんだから。東奔西走して根付かない役職なんだろうけど、本来は普通に入っていいところだろう。
 にしても、お兄様て……。コイツ――――、危険だ。
 仕事中だろ。集中しなさいよ。お近づきなんて絶対阻止ですから。
 証明書を渡すと、ざっと見ですよ。適当だよ。

「どうぞ! 妹さんによろしく言っといてください」
 快活いいな。ロールさんの兄だというのが分かった途端に掌返しだ。
 ――――格子状の門が開かれて、ギルドの中へ――――。
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