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公務員が接待するけど私的なら関係ないよねっ
PHASE-05
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「まったく、ロールさんの兄だと分かれば急にチェックがあまくなるとか」
「だね。妹は人気なんだな。それに、姓で直ぐに分かるものなんだね」
「ジャイロスパイクって珍しいですからね」
加えて、髪と瞳の色が一緒だし。美男美女だしな。で、同じ姓なら容易に分かるよね。
「ウィザースプーンも十分に珍しいと思うよ」
そうなのかな? まあいいや。
「ロールさんパワーで入りましょう」
「感謝だね。で、妹はどう? しっかりと仕事してる」
「ロールさんがしっかり者じゃないと判断されたら、世界中の人々は怠惰に支配されてるという事になりますね」
あれほど頑張り屋で、真剣に物事に向き合う人はそうはいない。
僕が知る中では、ロールさんとサージャスさんが二強かな。
心の底から本心として口に出したのが、お兄様に理解してもらえたようで、妹さんのがんばりを知ることが出来て笑顔である。
兄として、妹が褒められるのは嬉しいのだろう。
「こちらへ」
受付から、応接室へと案内された。受付のお姉さんはどこも美人を揃えてますね。
お兄様と、シュパーブ君に目を奪われてたけど……。
――――ほほう、流石は王都一のギルド、【ブレイスガードル】だ。
潤沢な資金で運用しているのが、テーブルとソファを目にするだけで分かるってもんだ。
漆塗りかと思ったら、高級木材の黒檀だよ。黒ければ黒いほど高級というから、これは一級品だな。
レザーのソファもいい座り心地。
黒ばかりが目立つから、色味の寂しさもあるけどね。
――……別に応接室を評価しに来たわけではないけども……。
だが、しかし――――、
「恵まれてるな~」
ついつい独白してしまう。整備局の安物テーブルとソファとは天壌の差だからね。儲かってる民間はやはりいい物を揃えてるって事だね。
邪神を封じていた神殿の封印塚が容易く破られたけども。
ギルドが凄腕の冒険者さん達を配置してたんだけども。
失敗しても、こうやっていい物を揃えてるんだもんな~。
あれ――――? なんか納得がいかないぞ。
まあ、国サイドも、ほとんどをギルドに丸投げしてたところもあるから何とも言えないけどさ……。
「お待たせしました。リック・バイジャンといいます」
ドアが開かれると、にこやかな笑顔で小太りな男性が登場。
笑顔は友好の証。でも、作り笑顔は――――、
「信用に値しないな」
僕にだけ聞こえるように口を開くシュパーブ君。
百六十四年からくる、年の功からの直感なのかな。
お兄様はつと立って一礼。僕もそれに続いた。
「こちらも困ってるんですよ。急にクエスト依頼が減少しましたからね。頑張って受け入れようとしてるんですが、なかなかにですね~」
開口一番で、自分たちギルドには責任はないと、暗に回避しているようだ。
減少した原因を知っていると勘ぐってしまうくらいに、早い発言だったな。僕たちとしてはこちらの発言内容の後に聞きたかったよ。
お兄様が何度も訪れてるから、こっちの内容は分かってると言われればそれまでだけどさ。
「以前訪れた時、別の担当の方でしたが、同じ発言でした。他のギルドも同様でしたよ」
「そうですか、どこも一緒ですね」
「その返答も同じものです」
と、チクリとバイジャンさんに返せば、ポケットから取り出したハンカチを額に当てだした。
それでも、今では貴族様の依頼ばかりで、人気が無くて困っていると、分かりきったことを口に出すだけだ。
「ですが、王都以外は賑わっているそうですし、ギルドは全体で利益分配するんですから、そこまで問題ないでしょう。今の間だけですよ」
バイジャンさんの笑みを見せての発言。
王都に冒険者が訪れない反面、田舎にクエストを求めて冒険者が訪れているそうで、それはそれで各地の活気に繋がるからと、正論。
これにはお兄様も首肯で返すしかない。
「ですが、急な状況に対応できない町村だってあります。夜遅くまで騒ぐ者達も増えて、住人の生活に支障も出ていると苦情も上がってます」
「上がっても潤えば還元されるんだから、我慢していただきたいですよ。というより、なぜハインさんは住人サイドに立つのです。貴男もギルドの人間でしょう」
「調和がとれてこそ、円滑に運営できるんじゃないですか」
「それを調整するのが調査員の仕事でしょ? 調査して調整する。ね。王都で原因を探るより、各地の調整役に尽力した方がいいのでは?」
「それはその通りなんですが……」
「しっかりしてくださいよ~。調査員は花形なんですから」
おちょくった感じが腹立つな。お兄様が馬鹿にされていると、ロールさんが馬鹿にされているみたいに思えてしまう。
すでに、僕の心はジャイロスパイク家の一員になっているようだ。
いやまて――――、ロールさんには、ウィザースプーン家に来てもらわないとね。
「だね。妹は人気なんだな。それに、姓で直ぐに分かるものなんだね」
「ジャイロスパイクって珍しいですからね」
加えて、髪と瞳の色が一緒だし。美男美女だしな。で、同じ姓なら容易に分かるよね。
「ウィザースプーンも十分に珍しいと思うよ」
そうなのかな? まあいいや。
「ロールさんパワーで入りましょう」
「感謝だね。で、妹はどう? しっかりと仕事してる」
「ロールさんがしっかり者じゃないと判断されたら、世界中の人々は怠惰に支配されてるという事になりますね」
あれほど頑張り屋で、真剣に物事に向き合う人はそうはいない。
僕が知る中では、ロールさんとサージャスさんが二強かな。
心の底から本心として口に出したのが、お兄様に理解してもらえたようで、妹さんのがんばりを知ることが出来て笑顔である。
兄として、妹が褒められるのは嬉しいのだろう。
「こちらへ」
受付から、応接室へと案内された。受付のお姉さんはどこも美人を揃えてますね。
お兄様と、シュパーブ君に目を奪われてたけど……。
――――ほほう、流石は王都一のギルド、【ブレイスガードル】だ。
潤沢な資金で運用しているのが、テーブルとソファを目にするだけで分かるってもんだ。
漆塗りかと思ったら、高級木材の黒檀だよ。黒ければ黒いほど高級というから、これは一級品だな。
レザーのソファもいい座り心地。
黒ばかりが目立つから、色味の寂しさもあるけどね。
――……別に応接室を評価しに来たわけではないけども……。
だが、しかし――――、
「恵まれてるな~」
ついつい独白してしまう。整備局の安物テーブルとソファとは天壌の差だからね。儲かってる民間はやはりいい物を揃えてるって事だね。
邪神を封じていた神殿の封印塚が容易く破られたけども。
ギルドが凄腕の冒険者さん達を配置してたんだけども。
失敗しても、こうやっていい物を揃えてるんだもんな~。
あれ――――? なんか納得がいかないぞ。
まあ、国サイドも、ほとんどをギルドに丸投げしてたところもあるから何とも言えないけどさ……。
「お待たせしました。リック・バイジャンといいます」
ドアが開かれると、にこやかな笑顔で小太りな男性が登場。
笑顔は友好の証。でも、作り笑顔は――――、
「信用に値しないな」
僕にだけ聞こえるように口を開くシュパーブ君。
百六十四年からくる、年の功からの直感なのかな。
お兄様はつと立って一礼。僕もそれに続いた。
「こちらも困ってるんですよ。急にクエスト依頼が減少しましたからね。頑張って受け入れようとしてるんですが、なかなかにですね~」
開口一番で、自分たちギルドには責任はないと、暗に回避しているようだ。
減少した原因を知っていると勘ぐってしまうくらいに、早い発言だったな。僕たちとしてはこちらの発言内容の後に聞きたかったよ。
お兄様が何度も訪れてるから、こっちの内容は分かってると言われればそれまでだけどさ。
「以前訪れた時、別の担当の方でしたが、同じ発言でした。他のギルドも同様でしたよ」
「そうですか、どこも一緒ですね」
「その返答も同じものです」
と、チクリとバイジャンさんに返せば、ポケットから取り出したハンカチを額に当てだした。
それでも、今では貴族様の依頼ばかりで、人気が無くて困っていると、分かりきったことを口に出すだけだ。
「ですが、王都以外は賑わっているそうですし、ギルドは全体で利益分配するんですから、そこまで問題ないでしょう。今の間だけですよ」
バイジャンさんの笑みを見せての発言。
王都に冒険者が訪れない反面、田舎にクエストを求めて冒険者が訪れているそうで、それはそれで各地の活気に繋がるからと、正論。
これにはお兄様も首肯で返すしかない。
「ですが、急な状況に対応できない町村だってあります。夜遅くまで騒ぐ者達も増えて、住人の生活に支障も出ていると苦情も上がってます」
「上がっても潤えば還元されるんだから、我慢していただきたいですよ。というより、なぜハインさんは住人サイドに立つのです。貴男もギルドの人間でしょう」
「調和がとれてこそ、円滑に運営できるんじゃないですか」
「それを調整するのが調査員の仕事でしょ? 調査して調整する。ね。王都で原因を探るより、各地の調整役に尽力した方がいいのでは?」
「それはその通りなんですが……」
「しっかりしてくださいよ~。調査員は花形なんですから」
おちょくった感じが腹立つな。お兄様が馬鹿にされていると、ロールさんが馬鹿にされているみたいに思えてしまう。
すでに、僕の心はジャイロスパイク家の一員になっているようだ。
いやまて――――、ロールさんには、ウィザースプーン家に来てもらわないとね。
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