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公務員が接待するけど私的なら関係ないよねっ
PHASE-06
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「トリップ中にすまないが、コイツなんかむかつくから凍らせていいか、ボーイ?」
耳打ちの内容は恐ろしいものだ。
「お願いだから、問題は起こさないでね。僕が責任者として逮捕されるから」
「命なんてリセットがきくんだ。痛い目に遭わせて、従順にさせるのが効果的だぞ」
この思考がヴィン海域出身の恐ろしいところ。
王都に来たんだから、その考え方は修正させないとね。
「各地の状況は、収拾に手を焼いています。やはり大口である王都でもクエストを」
「だ~か~ら~。それをどうにかするのは我々でなく、調査員の貴男でしょ」
責任転嫁も甚だしいな。王都でクエストを再開させればいいだけだろ。
討伐はまだしも、採掘、探索は問題ないだろう。
「報酬の二重払いなども発生してるんです」
「知りませんよ。そんなのはそこのギルド受付の対応力の無さでしょ。それを指導するのも貴男の仕事ですね。我々より多くの給金をもらってるんですから、それに見合った仕事をしてください」
「いや、そちらは今、見合った仕事してないでしょ」
――……しまった……。僕が言うことじゃなかった。本当に勝手に動く口だ。
引きつった笑みを向けてくるバイジャンさん。
「公務員の方は、口を出さないでいただけますか」
「すみません……」
余計な発言でお兄様に迷惑をかけてしまったかな……。
「せめて、探索クエストなんかはどうにかなりませんか」
「なりませんよ。今は」
「なぜです」
「依頼がないんですよ。ない以上、我々がクエストを冒険者にお願いできるなんて出来ないでしょう」
「本当にないのでしょうか」
「ありませんよ!」
ここで、声を荒らげるバイジャンさんは、勢いよく立ち上がる。
「落ち着いてください。冒険者の活躍が、大陸の経済にとって大きいのは理解されてますよね?」
「馬鹿にしてるんですか。当たり前でしょう」
「なので、王都でも――――」
「ですから、それがないから困ってるんですよ! それとも、我々の怠惰だと疑ってるんですか!」
「そういうつもりは……」
「我々だって困ってるって言ってるでしょ! 付き合ってられないよ!」
ふんっと、荒い鼻息と共に体を反転させて、応接室から出て行ってしまった。
なぜか、僕を睨んでいったけど、やはり口を出したのが不快だったのかもしれないな。
今日は睨まれる日だな。
「――――食えないヤツだな」
「なんで?」
「怒る素振りを見せて、この場を離れたんだよ。追及を逃れたいがために、話を無理矢理に終わらせる。存外、馬鹿ではないな」
小っさいけど、百六十四年の歳月を過ごしているだけあるんだな。
「どうしたボーイ。俺ちゃんを感心した目で見ているな。軍を率いさせてくれれば、ボーイに勝利と栄達を与えるぞ」
「僕、公務員だから栄達は欲しいけど、戦いで勝利とかいらない」
渋い声で得意げに言っちゃてるよ。まあ、困ったらその知恵をお借りしましょうかね。
――――。
ふう、あっという間のやり取りだった。結局は確信も得られなかったし、お役に立てなかったな。
通用門を歩けば、足音が反響。入る時は気にもしてなかったけど、帰りは耳朶によく届く。
入る時は、話を聞かせてもらうって事に傾倒していたから、足音なんて気にも留めなかったんだろうな。
「ふう……」
お兄様の嘆息。同僚であるのに、木で鼻を括る応対だからね。他のギルドでもこういう応対ばかりだったんだろうな。
胃がエメンタールチーズみたいにならない事を祈ります。
耳打ちの内容は恐ろしいものだ。
「お願いだから、問題は起こさないでね。僕が責任者として逮捕されるから」
「命なんてリセットがきくんだ。痛い目に遭わせて、従順にさせるのが効果的だぞ」
この思考がヴィン海域出身の恐ろしいところ。
王都に来たんだから、その考え方は修正させないとね。
「各地の状況は、収拾に手を焼いています。やはり大口である王都でもクエストを」
「だ~か~ら~。それをどうにかするのは我々でなく、調査員の貴男でしょ」
責任転嫁も甚だしいな。王都でクエストを再開させればいいだけだろ。
討伐はまだしも、採掘、探索は問題ないだろう。
「報酬の二重払いなども発生してるんです」
「知りませんよ。そんなのはそこのギルド受付の対応力の無さでしょ。それを指導するのも貴男の仕事ですね。我々より多くの給金をもらってるんですから、それに見合った仕事をしてください」
「いや、そちらは今、見合った仕事してないでしょ」
――……しまった……。僕が言うことじゃなかった。本当に勝手に動く口だ。
引きつった笑みを向けてくるバイジャンさん。
「公務員の方は、口を出さないでいただけますか」
「すみません……」
余計な発言でお兄様に迷惑をかけてしまったかな……。
「せめて、探索クエストなんかはどうにかなりませんか」
「なりませんよ。今は」
「なぜです」
「依頼がないんですよ。ない以上、我々がクエストを冒険者にお願いできるなんて出来ないでしょう」
「本当にないのでしょうか」
「ありませんよ!」
ここで、声を荒らげるバイジャンさんは、勢いよく立ち上がる。
「落ち着いてください。冒険者の活躍が、大陸の経済にとって大きいのは理解されてますよね?」
「馬鹿にしてるんですか。当たり前でしょう」
「なので、王都でも――――」
「ですから、それがないから困ってるんですよ! それとも、我々の怠惰だと疑ってるんですか!」
「そういうつもりは……」
「我々だって困ってるって言ってるでしょ! 付き合ってられないよ!」
ふんっと、荒い鼻息と共に体を反転させて、応接室から出て行ってしまった。
なぜか、僕を睨んでいったけど、やはり口を出したのが不快だったのかもしれないな。
今日は睨まれる日だな。
「――――食えないヤツだな」
「なんで?」
「怒る素振りを見せて、この場を離れたんだよ。追及を逃れたいがために、話を無理矢理に終わらせる。存外、馬鹿ではないな」
小っさいけど、百六十四年の歳月を過ごしているだけあるんだな。
「どうしたボーイ。俺ちゃんを感心した目で見ているな。軍を率いさせてくれれば、ボーイに勝利と栄達を与えるぞ」
「僕、公務員だから栄達は欲しいけど、戦いで勝利とかいらない」
渋い声で得意げに言っちゃてるよ。まあ、困ったらその知恵をお借りしましょうかね。
――――。
ふう、あっという間のやり取りだった。結局は確信も得られなかったし、お役に立てなかったな。
通用門を歩けば、足音が反響。入る時は気にもしてなかったけど、帰りは耳朶によく届く。
入る時は、話を聞かせてもらうって事に傾倒していたから、足音なんて気にも留めなかったんだろうな。
「ふう……」
お兄様の嘆息。同僚であるのに、木で鼻を括る応対だからね。他のギルドでもこういう応対ばかりだったんだろうな。
胃がエメンタールチーズみたいにならない事を祈ります。
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