拝啓、あなた方が荒らした大地を修復しているのは……僕たちです!

FOX4

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公務員が接待するけど私的なら関係ないよねっ 

PHASE-12

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「オロロロロロロロロ――――」
 また出したよ……。

「まほろばガール」

「あ……うん……」
 ここで遮れば流石にしつこいよな……。それに、シュパーブ君は際限なく水を出すだろうし。
 覚悟を決めたのか、僕の方を見てからゆっくりと頷いた。

「ジャングルなんかの水の出る木と一緒だと思えば……」
 小声で言い聞かせている。
 ――――そして、コクコクと喉を動かし飲み干した。

「――――!? とっても美味しい」

「だろ~。美人に喜んでもらえて嬉しいぜ」
 と、言うと、ロールさんの黒シャツの隆起している部分にゆっくりと移動して、柔らかさを堪能している。
 まさにまほろばだな!

「んふふふふ――――」
 満足してるなクソ! もふもふのちびっ子ドラゴンめ!
 
 話が進展しない中、
「で、どうしたの? お兄ちゃん」
 と、ここでようやく軌道修正。
 整備長はともかく、ロールさんは信頼できるので、クエスト減少の実態を知っている可能性がある、バイジャンさんを接待する事で、口を割らせようという作戦を説明する。
 
 その為には優秀な接客能力をもった女性が必要という事で、レオニアさんに白羽の矢が立ったというところまで説明した。

「私も手伝おっか?」

「駄目ですよ!」
 ダメダメ。ロールさんに接待なんかさせたくないから、思案してるんですから。ロールさんが接客していいのは僕だけ。

「そうやって除け者にする」

「ボーイ。女性を蔑ろにするのはよくなぞ」
 君は、僕がなんで反対していたかを聞いていたよね。なぜここでロールさんの方に味方するんだよ。
 僕は心配なの。ロールさんの身に何か起こったら嫌じゃないか。
 結果、それで僕はヴィン海域に出向だったわけだし。

「とにかく駄目なものは駄目です」

「ぶ~」
 あ、可愛い。ロールさんの膨れたほっぺを押したい。凄く、押したい――――。

「まほろばガールのアハト・アハトは、男にとって強い武器なのに~」
 なに? アハト・アハトって?

「――――!?」
 アハト・アハトってまさか! シュパーブ君! まさか胸のことを言っているのかい!?
 アハト・アハト88だと――――。
 
 大きいカテゴリーに入るが、大きすぎるのを嫌う方でも魅了されるサイズだと僕は思う。
 美しいサイズだと思うんだ。もちろん垂れていてはいけない。だけど、眼前のお胸様は、風を思いっ切り受ける帆のように張っておられる。
 細いウエストから目を上に移動させれば、素晴らしき隆起はアハト・アハトだというのか。

 ――――アハト・アハト――――。

「そいつは素敵だ、大好きだぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁあ!!!!」
 ピートマック・ウィザースプーン、魂の叫び。

「お、おう。よかったな」
 僕のパトスに気圧されているね。シュパーブ君。
 さあ、僕にもそのアハト・アハトを――――、
「うるせぇぇぇぇぇぇ!」
 あ? なんだよ。僕の幸せを邪魔する煙草臭き者よ。
 新たなる情報を脳内に記憶させているんだ。邪魔をするなら、方面軍大移動ララパルーザを見舞っちゃうよ。
 
 ――――。
 
 で、局内でだだをこねていた整備長も、結局はついてくる事になった。
 仕方がないので、道案内をさせてあげる。
 
 薄暮となり、夜が支配する一歩手前の空。目抜き通りではバッカスがやはり、少し寂しい状況。
 店内からは笑い声が漏れてくるけど、外にあるテーブルでは、以前の大騒ぎはなくなっている。
 
 そんな目抜き通りを二つばかり奥の方に移動すると、メインの明るさとは違う明るさが眼界に入ってくる。
 歓楽街。
 普通の街灯とは違い、目がチカチカするような光を利用しているようだ。
 淡いピンクの光。
 うん、初めて来たけど、その光だけで、鼓動が速くなる。
 お、大人が遊びに来る場所だ。
 
 僕にとっては未開の地である。
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