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公務員が接待するけど私的なら関係ないよねっ
PHASE-13
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バッカスのような大衆とは明らかに違う飲み屋ばかりだ。
店の前では、美人様が薄着の姿で、煙管から紫煙を燻らせて立っておられる。
僕と目が合うと、ニッコリと笑顔を向けてきた。さらに鼓動が速くなってしまう。
他でも同じように美人が立って、お客さんを店内に誘っている。
美人に免疫がない人が声をかけられたら、一発でお店に入ってしまいそう。
その点では、僕は美人さん達とふれあってるから全然へっちゃらさ――――。多分ね。
まあ、僕たちが声をかけられることはないけどね。
お兄様に目が向けられてるから。
お誘いを受けても、お兄様がお断りしているから……。
男前ってずるいな……。
でもお兄様、女性が苦手なのか、断るのに苦戦していた。
断る度に、安堵の息を漏らしてるし。
「こういう所はあまり来ないんですか?」
「まあね……。いや~綺麗な方々が、薄着で迫ってくるから、目のやり場に困るよ」
ですよね~。
――――更に奥の方に進んで行けば、明かりが淡いものからショッキングピンクなカラーリングに変わるようだ。
街灯の魔石をこうやって変色させるのって、どうやってるんだろうか?
今回はそこまでは足は踏み入れないけど、小路の奥からその光を目にすることは出来る。
普段から規則正しい生活を送っているから、こういう場所には来たことないけど、めくるめく甘美な世界が待っているんだろうね。
けしからん! 王都だというのに、そんなけしからん店があるとは! お金に余裕が出来たら行ってもみたいけど、ばれた時のことを考えると、周りの美人様たちが離れていくから、行く勇気も湧いてこない。
「なんだ? 奥の方に興味があるのか」
「派手な街灯でしょ。どうやってあの色を出してるのかと気になったんですよ。整備長じゃないんですから、向こう側に興味なんて……」
「嘘つけ、鼻の穴がぷっくり開いてるぞ」
ちっ、そういうところはめざといな。
おくびにも出していないつもりだったんだけどな。やはり顔に出やすいようだな。僕は。
――。
「おら、到着だ」
バクラチオンって店名か。
見た感じおピンクではないな。煉瓦造りの落ち着きのある店構え。整備長の性格からかけ離れたお店だ。
小洒落ている。大衆的な雰囲気もお色気な感じもない。
想像していたのは、場末で、ちょっと蹴っただけで、簡単に穴が空きそうなバラック造りで、擦れっ枯らしの化粧の濃い女性がいるような店だと思っていた。
「へ~」
「どうした?」
「素敵なお店をご存じで」
「俺自身が素敵だからな」
――――へっ……。
「笑ってんじゃねえ」
ういうい、――――じゃあ入りましょうか。
ドアノブに手を伸ばして開く。
カランカランとベルの音。
それを合図としたように、
「いらっしゃいませ」
と、男性の声。
外見同様に、周囲の店の華やかさとはかけ離れた、おもむきある内装。
カウンターでは数人のお客が、ゆっくりとグラスを傾けている。
硬派だ……。大人の男達がゆっくりと時間を過ごすような、硬派な店だ。とても整備長のいきつけとは思えない、思いたくない。
「いらっしゃいませ」
カウンターまで移動すれば、改めてそこに立つマスターらしき人に一礼される。
「申し訳ありません。お店を間違えたみたいで」
あり得ない。こんな所が整備長の行きつけであっていいわけがない。もっとピンク色じゃないと。
「間違ってねえよ」
と、後ろから言われてしまう。
マジかよ……。こんなおもむきのある店だったのかよ……。
「ニーズィーさん」
「レオニアちゃん」
間違いじゃなかったようだ。
しかし、なんですか? その軽やかなスキップは……。
四十代のおっさんの動きじゃないよ。
「おら、お前等も来いよ」
上司面しちゃって。まあ、上司だけども。
カウンターではなく、奥の方の隅っこにある、テーブルとソファの設置されたところで腰を下ろして手招き。
「こんばんは」
「いらっしゃいませ」
ほう、これは――――、
流石と言ってあげましょう。整備長。
女性の情報を記したメモを所有しているだけあって、いいセンスをしている。
すげ~美人だよ。王都にも美人は多いけど、ロールさんにならぶ美人様といっても過言じゃない傾国クラスだ。
店の前では、美人様が薄着の姿で、煙管から紫煙を燻らせて立っておられる。
僕と目が合うと、ニッコリと笑顔を向けてきた。さらに鼓動が速くなってしまう。
他でも同じように美人が立って、お客さんを店内に誘っている。
美人に免疫がない人が声をかけられたら、一発でお店に入ってしまいそう。
その点では、僕は美人さん達とふれあってるから全然へっちゃらさ――――。多分ね。
まあ、僕たちが声をかけられることはないけどね。
お兄様に目が向けられてるから。
お誘いを受けても、お兄様がお断りしているから……。
男前ってずるいな……。
でもお兄様、女性が苦手なのか、断るのに苦戦していた。
断る度に、安堵の息を漏らしてるし。
「こういう所はあまり来ないんですか?」
「まあね……。いや~綺麗な方々が、薄着で迫ってくるから、目のやり場に困るよ」
ですよね~。
――――更に奥の方に進んで行けば、明かりが淡いものからショッキングピンクなカラーリングに変わるようだ。
街灯の魔石をこうやって変色させるのって、どうやってるんだろうか?
今回はそこまでは足は踏み入れないけど、小路の奥からその光を目にすることは出来る。
普段から規則正しい生活を送っているから、こういう場所には来たことないけど、めくるめく甘美な世界が待っているんだろうね。
けしからん! 王都だというのに、そんなけしからん店があるとは! お金に余裕が出来たら行ってもみたいけど、ばれた時のことを考えると、周りの美人様たちが離れていくから、行く勇気も湧いてこない。
「なんだ? 奥の方に興味があるのか」
「派手な街灯でしょ。どうやってあの色を出してるのかと気になったんですよ。整備長じゃないんですから、向こう側に興味なんて……」
「嘘つけ、鼻の穴がぷっくり開いてるぞ」
ちっ、そういうところはめざといな。
おくびにも出していないつもりだったんだけどな。やはり顔に出やすいようだな。僕は。
――。
「おら、到着だ」
バクラチオンって店名か。
見た感じおピンクではないな。煉瓦造りの落ち着きのある店構え。整備長の性格からかけ離れたお店だ。
小洒落ている。大衆的な雰囲気もお色気な感じもない。
想像していたのは、場末で、ちょっと蹴っただけで、簡単に穴が空きそうなバラック造りで、擦れっ枯らしの化粧の濃い女性がいるような店だと思っていた。
「へ~」
「どうした?」
「素敵なお店をご存じで」
「俺自身が素敵だからな」
――――へっ……。
「笑ってんじゃねえ」
ういうい、――――じゃあ入りましょうか。
ドアノブに手を伸ばして開く。
カランカランとベルの音。
それを合図としたように、
「いらっしゃいませ」
と、男性の声。
外見同様に、周囲の店の華やかさとはかけ離れた、おもむきある内装。
カウンターでは数人のお客が、ゆっくりとグラスを傾けている。
硬派だ……。大人の男達がゆっくりと時間を過ごすような、硬派な店だ。とても整備長のいきつけとは思えない、思いたくない。
「いらっしゃいませ」
カウンターまで移動すれば、改めてそこに立つマスターらしき人に一礼される。
「申し訳ありません。お店を間違えたみたいで」
あり得ない。こんな所が整備長の行きつけであっていいわけがない。もっとピンク色じゃないと。
「間違ってねえよ」
と、後ろから言われてしまう。
マジかよ……。こんなおもむきのある店だったのかよ……。
「ニーズィーさん」
「レオニアちゃん」
間違いじゃなかったようだ。
しかし、なんですか? その軽やかなスキップは……。
四十代のおっさんの動きじゃないよ。
「おら、お前等も来いよ」
上司面しちゃって。まあ、上司だけども。
カウンターではなく、奥の方の隅っこにある、テーブルとソファの設置されたところで腰を下ろして手招き。
「こんばんは」
「いらっしゃいませ」
ほう、これは――――、
流石と言ってあげましょう。整備長。
女性の情報を記したメモを所有しているだけあって、いいセンスをしている。
すげ~美人だよ。王都にも美人は多いけど、ロールさんにならぶ美人様といっても過言じゃない傾国クラスだ。
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