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王都潜入
PHASE-05
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爆弾――――。
薬莢に入れている爆裂魔法の封じられた魔石を粉状にするのでなく、粘土状にしたものだそうだ。
それを聞いて、この方々が何をしようとしているのかは理解できた。
銃は通常弾が使用出来たので、この爆弾なるアイテムも、戒律の乙女の効果圏外であると考えたそうで、要所、分断、混乱をきたすために、これを使用するそうだ。
奪還後の復興も考えて、民家なんかには設置しないというのが百人長の良心といったところか。
「どうやって爆発させるんです? 発動印ですか?」
爆発するんなら、近くで発動させるとえらいことになりそうなんだけど……。
「コレです」
線だ。
導線と言うらしい。こいつの先端に発動印が刻まれた金属があり、それを粘土に挿入。
反対側には同じような発動印の金属が二つ。
それを触れさせると、雷系の微弱な魔法が発動。銃の撃鉄と同じ役割だそうだ。
――――で、微弱な魔法が導線を伝い、爆弾に差し込んだ発動印にとどくと、爆弾が爆発するって仕組みなのだそうだが、ここで問題なのは、導線に使用する微弱な雷魔法だ。
爆弾に到達する前に、微弱であっても戒律の乙女により無効かされる。
でもこれは、チャクラを使用する事で問題を解決。
常に魔法が使えない状況下を想定している方々が至ったのが、魔法の代用にチャクラを使用するというものだった。
念のためと、王都に侵入する地下道移動の前に、音をなるべく出さないように豆粒大に成形した爆弾を使用して、チャクラによる起爆試験を実行したそうだ。
で、成功。
百人長、ぶっつけ本番って言ってたけども、行き当たりばったりすぎるだろ……。成功してるからいいものの。
そのチャクラ発動を実行したのはサージャスさんじゃなく、ググタムさん。
魔法禁止の演習を経て、魔法以外のスキルも必須と考えて、習得したそうだ。
ググタムさんを習って、一緒の班だったロウさんとシナンさんも使えるそうだ。
ちゃんと皆さん成長しておられる。
――――得意げに語ってくれた百人長。
僕の銃を作ってくれただけあって、魔石加工方面に秀でてる。
それ以上に、成長している部下の話の時が嬉々としていたけどね。
「流石は魔石に関しては進んでますね」
と、魔道開発局にて、魔石開発である第四研究所で主任の地位にいるブンゴさんが、興味津々で、僕の後ろに立ち、話を聞き入っていた。
――――確かに感心するけども。なんだろうか……。別に悪くはないんだけどさ。
兵服に、銃、通信機。ハンドサインときて、ステルスミッションなる単語。で――――、粘土状の爆弾なるアイテム。
とても凄いんだけども、この方々は、明らかにこの世界とは違う世界にいる方がしっくりする。と、思うのは僕だけなんだろうか…………?
――。
「よし、完了」
「何が完了なんだ? コソコソと」
「「「「!?」」」」
どこからともなく声がした。
百人長に各分隊が一斉に銃を構える。
ついでに僕も構える。
でも、声が反響していて、どこからのものか分からない。
分かる事があるとするなら、サージャスさんの表情が曇った。なぜか曇った。
「お! おお!? その髪の色に、瞳の色! もしかしてサージャスか?」
曇った理由は声が原因らしい。
そして――――、声の主と思われる人物が、建物の壁の中から上半身だけを現した。
金髪金目で、髪をカチューシャでとめている男だった。
にやついた笑みからチャラいのが窺える。
サージャスさんだけでなく、ロールさんも嫌うタイプだな。
だって、二人ともいい表情はしていない。
というか、ここにいる他種族の女性陣も揃って同じような表情。生理的に受け付けない笑みのようだ。
「マジかよ! なんだよその高価な装備は!」
馴れ馴れしくサージャスさんに話しかけてくる。
話しかけられる度に、サージャスさんの表情は曇るどころか、青くなっている。
「装備も良いけどよ。いい女になったな」
にやつく男の口角が更に上がってからの発言に、女性陣が総毛立つ。
顔は悪くはないが、軽い性格なのが理解できるから、まったくもって受け付けないといったところ。
「グリー……」
女性陣が不快になっている所で、サージャスさんが金髪の男に対してポツリと口に出した人名を耳にした瞬間――――、僕は手にした銃で、そいつが現れた建物の壁に向かって弾丸を撃ち込んだ。
「おわ!? なんだそりゃ」
「うるせえ! てめえ、グリー・ボルティアだな!」
「そうだけど、何だよいきなりよ!」
「整備局のもんだ! テメーがやらかして生じた約二億ギルダー。耳を揃えて払わんかいゴラァァァァ!」
――――とても、公務員とは思えない声音だけども、こいつのことは理解している。
連帯保証人として、かいがいしく違反金を払う事になったサージャスさん。
その違反金を丸々かぶせて、遁ずらかった最低野郎の魔法使いじゃねえか! 想像を超えるふざけた表情だ。
そして、僕のこの発言と、発言に肯定したグリーに対して女性陣、特にサージャスさんの状況を理解しているロールさんと、ザイオン氏が怒りの表情に変化していた。
薬莢に入れている爆裂魔法の封じられた魔石を粉状にするのでなく、粘土状にしたものだそうだ。
それを聞いて、この方々が何をしようとしているのかは理解できた。
銃は通常弾が使用出来たので、この爆弾なるアイテムも、戒律の乙女の効果圏外であると考えたそうで、要所、分断、混乱をきたすために、これを使用するそうだ。
奪還後の復興も考えて、民家なんかには設置しないというのが百人長の良心といったところか。
「どうやって爆発させるんです? 発動印ですか?」
爆発するんなら、近くで発動させるとえらいことになりそうなんだけど……。
「コレです」
線だ。
導線と言うらしい。こいつの先端に発動印が刻まれた金属があり、それを粘土に挿入。
反対側には同じような発動印の金属が二つ。
それを触れさせると、雷系の微弱な魔法が発動。銃の撃鉄と同じ役割だそうだ。
――――で、微弱な魔法が導線を伝い、爆弾に差し込んだ発動印にとどくと、爆弾が爆発するって仕組みなのだそうだが、ここで問題なのは、導線に使用する微弱な雷魔法だ。
爆弾に到達する前に、微弱であっても戒律の乙女により無効かされる。
でもこれは、チャクラを使用する事で問題を解決。
常に魔法が使えない状況下を想定している方々が至ったのが、魔法の代用にチャクラを使用するというものだった。
念のためと、王都に侵入する地下道移動の前に、音をなるべく出さないように豆粒大に成形した爆弾を使用して、チャクラによる起爆試験を実行したそうだ。
で、成功。
百人長、ぶっつけ本番って言ってたけども、行き当たりばったりすぎるだろ……。成功してるからいいものの。
そのチャクラ発動を実行したのはサージャスさんじゃなく、ググタムさん。
魔法禁止の演習を経て、魔法以外のスキルも必須と考えて、習得したそうだ。
ググタムさんを習って、一緒の班だったロウさんとシナンさんも使えるそうだ。
ちゃんと皆さん成長しておられる。
――――得意げに語ってくれた百人長。
僕の銃を作ってくれただけあって、魔石加工方面に秀でてる。
それ以上に、成長している部下の話の時が嬉々としていたけどね。
「流石は魔石に関しては進んでますね」
と、魔道開発局にて、魔石開発である第四研究所で主任の地位にいるブンゴさんが、興味津々で、僕の後ろに立ち、話を聞き入っていた。
――――確かに感心するけども。なんだろうか……。別に悪くはないんだけどさ。
兵服に、銃、通信機。ハンドサインときて、ステルスミッションなる単語。で――――、粘土状の爆弾なるアイテム。
とても凄いんだけども、この方々は、明らかにこの世界とは違う世界にいる方がしっくりする。と、思うのは僕だけなんだろうか…………?
――。
「よし、完了」
「何が完了なんだ? コソコソと」
「「「「!?」」」」
どこからともなく声がした。
百人長に各分隊が一斉に銃を構える。
ついでに僕も構える。
でも、声が反響していて、どこからのものか分からない。
分かる事があるとするなら、サージャスさんの表情が曇った。なぜか曇った。
「お! おお!? その髪の色に、瞳の色! もしかしてサージャスか?」
曇った理由は声が原因らしい。
そして――――、声の主と思われる人物が、建物の壁の中から上半身だけを現した。
金髪金目で、髪をカチューシャでとめている男だった。
にやついた笑みからチャラいのが窺える。
サージャスさんだけでなく、ロールさんも嫌うタイプだな。
だって、二人ともいい表情はしていない。
というか、ここにいる他種族の女性陣も揃って同じような表情。生理的に受け付けない笑みのようだ。
「マジかよ! なんだよその高価な装備は!」
馴れ馴れしくサージャスさんに話しかけてくる。
話しかけられる度に、サージャスさんの表情は曇るどころか、青くなっている。
「装備も良いけどよ。いい女になったな」
にやつく男の口角が更に上がってからの発言に、女性陣が総毛立つ。
顔は悪くはないが、軽い性格なのが理解できるから、まったくもって受け付けないといったところ。
「グリー……」
女性陣が不快になっている所で、サージャスさんが金髪の男に対してポツリと口に出した人名を耳にした瞬間――――、僕は手にした銃で、そいつが現れた建物の壁に向かって弾丸を撃ち込んだ。
「おわ!? なんだそりゃ」
「うるせえ! てめえ、グリー・ボルティアだな!」
「そうだけど、何だよいきなりよ!」
「整備局のもんだ! テメーがやらかして生じた約二億ギルダー。耳を揃えて払わんかいゴラァァァァ!」
――――とても、公務員とは思えない声音だけども、こいつのことは理解している。
連帯保証人として、かいがいしく違反金を払う事になったサージャスさん。
その違反金を丸々かぶせて、遁ずらかった最低野郎の魔法使いじゃねえか! 想像を超えるふざけた表情だ。
そして、僕のこの発言と、発言に肯定したグリーに対して女性陣、特にサージャスさんの状況を理解しているロールさんと、ザイオン氏が怒りの表情に変化していた。
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