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王都潜入
PHASE-19
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「とりゃ!」
ここでザイオン氏が物理攻撃しか出来ないのに、飛翔しつつオーガの前を通過。
それに目を奪われたオーガ。
「いまだ」
うむ、こういう陽動には、適した素早さだな。
「せい!」
ザイオン氏の合図に、サージャスさん一足飛びでオーガの懐まで入ると、チャクラを纏った足で跳び蹴り。
胸部に直撃。オーガを後ろに下がらせた。
小柄なサージャスさんが、巨体に対して物怖じせずに蹴りを入れる光景は、見てるこっちを鼓舞してくる。
周囲でも亡者に対して攻勢に出ている。
グリーは千体いると言っていたが、影から出て来る数も一気にというわけでもないので、影から出て来るのが間に合わなくなるくらいに押している。
百人長たちの働きは著しい。
レンショウも余裕を持っていたが、今となってはドレークさんとムツ氏の攻撃に押される一方だ。
細い目が渋面となって、更に細くなっている。
登場と風体で脅威を感じたオーガの上位種。しかし、サージャスさんを相手にするのはきついようだ。
「怯むな」
口にしているグリーが誰よりも怯んでるんだけども。
振り下ろす牛刀。
石畳に触れれば大きく抉れる。
どういう原理なんだろう? 物理攻撃は通用せず、障害物もすり抜けてくるのに、攻撃時はこうやって物理効果をもたらすんだからね。
幽体のアンデッドって本当にやっかいだな。
「ムツ。こいつは一人で十分だろ」
「ええ」
「俺はサージャスの方に回る」
レンショウを前に、最早、脅威ではないとばかりに、ドレークさんがムツ氏に後を任せる。
「言ってくれる。だが、先ほどの技を受けてしまうと、厳しいな」
状況を把握できるってのは、向こうサイドでは優秀だな。
「だが、あの巨躯な人物。魔法が使えなというのに、なぜに掩護を?」
いや、本当に状況を把握できてるな……。
いくら補助魔法で底上げしても、攻撃方法は物理だけだからね。
ザイオン氏みたいに陽動係か――――?
「ふんがー!」
おお!
ドレークさん、アクシャイさんが派手に燃やしてしまった木造建築の丸太を力任せに持ち上げたよ。
熱くないの――――?
「しゃあ! ごらぁぁあぁぁ!」
獣の咆哮を思わせる気合いと共に、丸太でオーガを殴りつけた。
「ォォォォォオオオオオ――――」
お!? 効いてるぞ。そっか、そうだよね。物理は効かなくても、火は効くんだもんな。
それを見ていたバラクーダの面々も、得心したとばかりに顔を見合って首肯し、燃えている手頃な木を手にして、僕たちの周囲に二人残して前線へと進み、亡者にしかける。
いや……、残してくれるのは嬉しいんですけど、セイロンさんですよ。残ってる内の一人は……。
「任せとけって!」
「うん。はい」
声音は強いけど、震えてますよ。
限りなく火の近くに立ってるのは、直ぐに火の付いた棒を手にしたいからなんだろうな。
まあ、ここにはシュパーブ君がいるからいいですけどね。
「オラオラオラ! サージャスだけじゃねえんだよ!」
巨躯なドレークさんが、更に巨大なオーガに対して押している。
補助魔法の効果もあるからか、オーガが力負けしてる。
盾で防いでるけど、防ぐのも限界といったところ。
今にも巨体が片膝を突きそうだ。
凄いぞドレークさん!
「ああもう!」
鳴り物入りでオーガを登場させたのに、状況の悪さに苛立ち、ワンドをドレークさんに向けるグリー。
その隙を見て――――、
「しゃあ!」
捕らえられたお返しとばかりに、ザイオン氏が側面から、グリーの顔面に膝蹴りを思いっ切り入れた。
あれは痛い。ざまぁ!
垂れ目が歪んでいる。それに、口から出てきた白い物体が宙に舞う。
「やったぜ!」
ど派手に転げ回るグリーの姿を見下しつつ、してやったりと、ザイオン氏が左手を右の肘窩に当てて、右手で拳を作って喜んでいる。
「やふぉ……」
弱々しく立ち上がると口を開いた。
きっとグリーは、野郎と言いたかったんだろう。
でも、ザイオン氏は女の子だから、野郎と発言するのは誤りだよ。
ザイオン氏よりもお馬鹿だね。
ここでザイオン氏が物理攻撃しか出来ないのに、飛翔しつつオーガの前を通過。
それに目を奪われたオーガ。
「いまだ」
うむ、こういう陽動には、適した素早さだな。
「せい!」
ザイオン氏の合図に、サージャスさん一足飛びでオーガの懐まで入ると、チャクラを纏った足で跳び蹴り。
胸部に直撃。オーガを後ろに下がらせた。
小柄なサージャスさんが、巨体に対して物怖じせずに蹴りを入れる光景は、見てるこっちを鼓舞してくる。
周囲でも亡者に対して攻勢に出ている。
グリーは千体いると言っていたが、影から出て来る数も一気にというわけでもないので、影から出て来るのが間に合わなくなるくらいに押している。
百人長たちの働きは著しい。
レンショウも余裕を持っていたが、今となってはドレークさんとムツ氏の攻撃に押される一方だ。
細い目が渋面となって、更に細くなっている。
登場と風体で脅威を感じたオーガの上位種。しかし、サージャスさんを相手にするのはきついようだ。
「怯むな」
口にしているグリーが誰よりも怯んでるんだけども。
振り下ろす牛刀。
石畳に触れれば大きく抉れる。
どういう原理なんだろう? 物理攻撃は通用せず、障害物もすり抜けてくるのに、攻撃時はこうやって物理効果をもたらすんだからね。
幽体のアンデッドって本当にやっかいだな。
「ムツ。こいつは一人で十分だろ」
「ええ」
「俺はサージャスの方に回る」
レンショウを前に、最早、脅威ではないとばかりに、ドレークさんがムツ氏に後を任せる。
「言ってくれる。だが、先ほどの技を受けてしまうと、厳しいな」
状況を把握できるってのは、向こうサイドでは優秀だな。
「だが、あの巨躯な人物。魔法が使えなというのに、なぜに掩護を?」
いや、本当に状況を把握できてるな……。
いくら補助魔法で底上げしても、攻撃方法は物理だけだからね。
ザイオン氏みたいに陽動係か――――?
「ふんがー!」
おお!
ドレークさん、アクシャイさんが派手に燃やしてしまった木造建築の丸太を力任せに持ち上げたよ。
熱くないの――――?
「しゃあ! ごらぁぁあぁぁ!」
獣の咆哮を思わせる気合いと共に、丸太でオーガを殴りつけた。
「ォォォォォオオオオオ――――」
お!? 効いてるぞ。そっか、そうだよね。物理は効かなくても、火は効くんだもんな。
それを見ていたバラクーダの面々も、得心したとばかりに顔を見合って首肯し、燃えている手頃な木を手にして、僕たちの周囲に二人残して前線へと進み、亡者にしかける。
いや……、残してくれるのは嬉しいんですけど、セイロンさんですよ。残ってる内の一人は……。
「任せとけって!」
「うん。はい」
声音は強いけど、震えてますよ。
限りなく火の近くに立ってるのは、直ぐに火の付いた棒を手にしたいからなんだろうな。
まあ、ここにはシュパーブ君がいるからいいですけどね。
「オラオラオラ! サージャスだけじゃねえんだよ!」
巨躯なドレークさんが、更に巨大なオーガに対して押している。
補助魔法の効果もあるからか、オーガが力負けしてる。
盾で防いでるけど、防ぐのも限界といったところ。
今にも巨体が片膝を突きそうだ。
凄いぞドレークさん!
「ああもう!」
鳴り物入りでオーガを登場させたのに、状況の悪さに苛立ち、ワンドをドレークさんに向けるグリー。
その隙を見て――――、
「しゃあ!」
捕らえられたお返しとばかりに、ザイオン氏が側面から、グリーの顔面に膝蹴りを思いっ切り入れた。
あれは痛い。ざまぁ!
垂れ目が歪んでいる。それに、口から出てきた白い物体が宙に舞う。
「やったぜ!」
ど派手に転げ回るグリーの姿を見下しつつ、してやったりと、ザイオン氏が左手を右の肘窩に当てて、右手で拳を作って喜んでいる。
「やふぉ……」
弱々しく立ち上がると口を開いた。
きっとグリーは、野郎と言いたかったんだろう。
でも、ザイオン氏は女の子だから、野郎と発言するのは誤りだよ。
ザイオン氏よりもお馬鹿だね。
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