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レコンキスタ
PHASE-12
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「これで亡者に対処する。かく工兵は、前線の者たちの補助に当たれ。チャクラが使える者は使ってくれ」
流石は我が父を逃がすために、アンデッドである不死王軍と戦い抜いただけの経験を持っていると、落ち着き指示を出す叔父を心底で称えるシラクサ。
「臆するな! たかだが魔法が使えるのと、幽体の亡者だけだ!」
刺激を受けた前線の冒険者が、周囲を奮い立たせるように、放たれる魔法をバックラーではたき落とし、そのまま術者を殴り倒せば、横に立つパーティーメンバーが炎を纏った剣で亡者を斬る。
「さすがに魔法ってわけじゃねえからな。ただの炎じゃ、ダメージをあたえるだけで、一撃必殺ってわけにはいかねえな」
「そういう時は波状攻撃さ!」
続けて次々と攻撃を繰り出し、亡者一体を消滅させる。
前線にて活躍する冒険者たち。場数を踏んで培った経験は、不利な状況でも、心を折られることはなく、目の前の脅威に対抗していた。
だが――――、
「更に亡者の大軍が来るぞ!」
間断なく現れる増援。
ほのかに緑色に輝く体はよく目立ち、横隊にて滑空を思わせる速度で、王軍と参加している冒険者たちに迫ってくる。
「多すぎる……」
一太刀でどうこう出来ない状況で、一撃に成功しても次を防げなければ、確実に犠牲が出る。
心は折れない猛者たちも、亡者の大軍を目にすれば、やはりそこは足が後ろへと下がってしまう。
下がってしまえば、群集心理がはたらく。
徐々にそれが広がっていけば、及び腰になってしまい、最悪、戦意喪失に繋がる。
目にするラゼンは口を開いて逃げるな! と、大音声にて伝えようとしたが、それを口にする前に、青白い光りが帯となって眼前に飛び込んでくる。
光りと共に、迫る亡者の先頭が消滅した。
「間に合いました」
「「「「おお!」」」」
亜麻色の髪を煌めかせ、輝く髪とは正反対の漆黒の鎧を纏ったサージャスが、シラクサ達に合流する。
「先行し、敵の分断と破壊活動の任をこなしてきました」
「うむ! おかげで我々もここまで移動出来た」
各所での爆発。そこに敵をおびき寄せ、市街にかけられた橋や、通りを爆破し、進路を削る事で行動を阻害。
そこに南、東門に攻め入った不死王軍を中心とした部隊が仕掛ける。
北門の守りが手薄なのも、侵入していた者たちの活躍があったからと、シラクサに代わり、ラゼンがサージャスを褒め称える。
現実は、東と南の進行に遅延が生じている。が、それ以上に、ここでサージャス達の功を称える事で、士気を高め、下がりそうになった前線の足を留める事に成功した。
「相手も状況を把握すれば、東、南を捨ててでも、こちらに戦力を投入してくるだろう。それらよりも早く動き、戒律の乙女を奪還せねば」
サージャスの圧倒的な攻撃を目にして、ラゼンは光明がさした気持ちになり、彼女に戒律の乙女奪還を頼む。
二つ返事で快く受け入れたところで、残りのパーティーも合流。
ここに至るまでに亡者を倒したのか、ドレークは長年付き添ってきたかのような得物のように、炎を纏う丸太を担いでいた。
まだまだミスリルカジキの吻の出番はないとばかりに、後生大事に背負っている。
丸太の大きさを目にして、盾を並べて橋を走破した屈強な男たちも、大した膂力だと、ドレークを褒め称えた。
「よっしゃぁぁぁぁ! 真打ち登場だ!」
賞賛がこそばゆいのか、照れ隠しのように大きな声で誤魔化しつつ、眼前の亡者を相手に丸太を振っての大立ち回り。
「周囲のラゴット勢力は我々が」
ムツとザイオンがドレークの横に立ち、露払いは任せろとばかりに前へと走り出し、ラゴット勢と剣戟を始め、金属の音色を奏でる。
それに続けと、足を再び前に向ける、冒険者と兵たち。
「上手く立て直したな。よい時宜に駆けつけるところが、勇者然である」
一組のパーティーに刺激を受けて鼓舞されたと、笑むラゼン。
「俺たちも負けてられない」
エルンが発せば、フィット、リム、ミリーの四人も前線にかけ出していく。
よくもここまで不利な戦いの中で臆することなく突き進んでくれる。と、奮闘する者たちに感謝するシラクサ。
「ここは私も!」
触発されたのか、剣の柄を強く握り、先頭へと駆け出そうとするところで、羅紗の陣羽織の裾を強く引っ張られる。
体勢がくずれたシラクサは、何が起こったんだ? と、思う暇もなく、激しく尻餅をついた。
流石は我が父を逃がすために、アンデッドである不死王軍と戦い抜いただけの経験を持っていると、落ち着き指示を出す叔父を心底で称えるシラクサ。
「臆するな! たかだが魔法が使えるのと、幽体の亡者だけだ!」
刺激を受けた前線の冒険者が、周囲を奮い立たせるように、放たれる魔法をバックラーではたき落とし、そのまま術者を殴り倒せば、横に立つパーティーメンバーが炎を纏った剣で亡者を斬る。
「さすがに魔法ってわけじゃねえからな。ただの炎じゃ、ダメージをあたえるだけで、一撃必殺ってわけにはいかねえな」
「そういう時は波状攻撃さ!」
続けて次々と攻撃を繰り出し、亡者一体を消滅させる。
前線にて活躍する冒険者たち。場数を踏んで培った経験は、不利な状況でも、心を折られることはなく、目の前の脅威に対抗していた。
だが――――、
「更に亡者の大軍が来るぞ!」
間断なく現れる増援。
ほのかに緑色に輝く体はよく目立ち、横隊にて滑空を思わせる速度で、王軍と参加している冒険者たちに迫ってくる。
「多すぎる……」
一太刀でどうこう出来ない状況で、一撃に成功しても次を防げなければ、確実に犠牲が出る。
心は折れない猛者たちも、亡者の大軍を目にすれば、やはりそこは足が後ろへと下がってしまう。
下がってしまえば、群集心理がはたらく。
徐々にそれが広がっていけば、及び腰になってしまい、最悪、戦意喪失に繋がる。
目にするラゼンは口を開いて逃げるな! と、大音声にて伝えようとしたが、それを口にする前に、青白い光りが帯となって眼前に飛び込んでくる。
光りと共に、迫る亡者の先頭が消滅した。
「間に合いました」
「「「「おお!」」」」
亜麻色の髪を煌めかせ、輝く髪とは正反対の漆黒の鎧を纏ったサージャスが、シラクサ達に合流する。
「先行し、敵の分断と破壊活動の任をこなしてきました」
「うむ! おかげで我々もここまで移動出来た」
各所での爆発。そこに敵をおびき寄せ、市街にかけられた橋や、通りを爆破し、進路を削る事で行動を阻害。
そこに南、東門に攻め入った不死王軍を中心とした部隊が仕掛ける。
北門の守りが手薄なのも、侵入していた者たちの活躍があったからと、シラクサに代わり、ラゼンがサージャスを褒め称える。
現実は、東と南の進行に遅延が生じている。が、それ以上に、ここでサージャス達の功を称える事で、士気を高め、下がりそうになった前線の足を留める事に成功した。
「相手も状況を把握すれば、東、南を捨ててでも、こちらに戦力を投入してくるだろう。それらよりも早く動き、戒律の乙女を奪還せねば」
サージャスの圧倒的な攻撃を目にして、ラゼンは光明がさした気持ちになり、彼女に戒律の乙女奪還を頼む。
二つ返事で快く受け入れたところで、残りのパーティーも合流。
ここに至るまでに亡者を倒したのか、ドレークは長年付き添ってきたかのような得物のように、炎を纏う丸太を担いでいた。
まだまだミスリルカジキの吻の出番はないとばかりに、後生大事に背負っている。
丸太の大きさを目にして、盾を並べて橋を走破した屈強な男たちも、大した膂力だと、ドレークを褒め称えた。
「よっしゃぁぁぁぁ! 真打ち登場だ!」
賞賛がこそばゆいのか、照れ隠しのように大きな声で誤魔化しつつ、眼前の亡者を相手に丸太を振っての大立ち回り。
「周囲のラゴット勢力は我々が」
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それに続けと、足を再び前に向ける、冒険者と兵たち。
「上手く立て直したな。よい時宜に駆けつけるところが、勇者然である」
一組のパーティーに刺激を受けて鼓舞されたと、笑むラゼン。
「俺たちも負けてられない」
エルンが発せば、フィット、リム、ミリーの四人も前線にかけ出していく。
よくもここまで不利な戦いの中で臆することなく突き進んでくれる。と、奮闘する者たちに感謝するシラクサ。
「ここは私も!」
触発されたのか、剣の柄を強く握り、先頭へと駆け出そうとするところで、羅紗の陣羽織の裾を強く引っ張られる。
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